ジェイアールバス関東土浦支店
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土浦支店(つちうらしてん)は、茨城県土浦市富士崎にあるJRバス関東の営業所。
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[編集] 所在地
[編集] 土浦支店
- 茨城県土浦市富士崎2-1-50
- 最寄のバス停:富士崎町(JR)
[編集] 江戸崎営業所
- 茨城県稲敷市江戸崎町金上台465-1
[編集] 概要
メイン路線は霞ヶ浦線と南筑波線で、いずれも鉄道線の短絡・先行という使命を持っていた路線であった。1985年(昭和60年)には国際科学技術博覧会(つくば万博)開催に伴い、古河駅~博覧会会場の臨時路線として「エキスポ号」を運行した。
1987年(昭和62年)4月1日のJR発足と同時に高速バス「つくば号」が運行開始され、同年9月から当時の土浦営業所も担当することになる。
1999年(平成11年)以降も、常総ニュータウン向けの常総ルート、東京駅 - 江戸川台駅、東京駅 - 江戸崎線など、次々と近距離高速路線を開設した。また、「ドリーム号」や「昼特急」の一部についても運行を担当するようになっている。
2005年(平成17年)のつくばエクスプレス線開業により、メイン路線であった「つくば号」の大半の乗客が同線に移行する。「さいたま・つくば号」は3カ月程度で廃止された。また常総ルートからも2007年(平成19年)1月9日限りで撤退した。
なお、「つくば号」で使用されていたネオプラン・メガライナーの運行には当支店も携わっていたことから、「青春メガドリーム号」の一部の運行を当支店が受け持つことになった。
一般路線は、民営化後一時期はガーデンシティ湖南(南平台)や東京医大病院、テクノパーク桜乗り入れなど積極策もみられたが、その後は削減傾向が続き、2008年(平成20年)3月末現在で、南筑波線の大半、山ノ荘線、浮島線、霞ヶ浦線の佐原駅乗り入れが廃止となったが、その一方で1998年(平成10年)にはひたち野うしく駅 - つくばセンター間につくばセンター線を関東鉄道と共同で開設している。また、2001年(平成13年)6月1日に路線バス事業を廃業した茨城観光自動車の一部路線を引継ぎ運行している。
2007年(平成19年)10月より、新規需要を開拓すべく、深夜バス「土浦リレー号」の運行を開始した。
[編集] 沿革
- 1947年3月25日 - 霞ヶ浦線(土浦~佐原間)開業に伴い、土浦自動車区および同江戸崎支区開設。
- 1950年4月1日 - 土浦自動車営業所に改称。
- 1951年2月20日 - 南筑波線(土浦~古河間)開業。
- 1954年2月1日 - 霞ヶ浦線(舟島村役場前~君島~江戸崎間)開業。
- 1960年12月10日 - 山荘線(中並木~常陸寺前間他)開業。
- 1987年4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道関東自動車事業部土浦自動車営業所に改称。
- 1988年4月1日 - バス部門分割子会社化により、ジェイアールバス関東土浦営業所に改称。
[編集] 現在の所管路線
[編集] 高速バス
[編集] 東京-茨城県間
- つくば号・ミッドナイトつくば号(関東鉄道と共同運行)
- かしま号(関東鉄道・京成バスと共同運行)
- ひたち号(日立電鉄交通サービスと共同運行)
- 東京 - 江戸崎線(関東鉄道と共同運行) ※2008年6月30日まで運行
[編集] ドリーム号・昼特急
- ドリーム大阪号(乗務員のみ・つくばセンター~三ヶ日IC間)
- 青春メガドリーム号(乗務員のみ・東京駅~三ヶ日IC間)
- 青春ドリーム大阪号(乗務員のみ・下り東京駅~三ヶ日IC間)
- 東海道昼特急大阪号(乗務員のみ・東京駅~三ヶ日IC間)
- 青春ニュードリーム大阪号(乗務員のみ・下り新宿駅~駒ヶ岳SA間)
- ドリームなんば・堺号(乗務員のみ・上り駒ヶ岳SA~東京駅間)
- 中央道昼特急大阪号(乗務員のみ・東京駅~駒ヶ岳SA間)
[編集] 路線バス
- 霞ヶ浦線(土浦 - 阿見 - 木原 - (美浦トレセン) - 江戸崎)
- 君島線(阿見 - 君島 - 江戸崎)
- 竜ヶ崎線(竜ヶ崎南高校 - 竜ヶ崎駅 - 木原)※茨城観光自動車から継承
- 南筑波線(土浦駅 - 下虫掛)
- ひたち野うしく駅 - つくばセンター ※関東鉄道と共同運行
- 【深夜バス】土浦リレー号(土浦駅東口→ひたち野うしく駅、取手駅西口→藤代・土浦駅東口)
[編集] 過去の路線
- 霞ヶ浦線(江戸崎 - 佐原駅)
- 南筑波線(古河駅 - 下妻 - 篠崎転向場 - 下虫掛)※下虫掛~篠崎転向場間2008年3月31日廃止
- 山ノ荘線(土浦 - 中都公民館 - 常陸寺前)※2008年3月31日廃止
- 浮島線(古渡 - 浮島)※2008年3月31日廃止
- ニューつくばね号
- さいたま・つくば号
- 常総ルート
- 東京駅 - 江戸川台駅
- いたこ・あそう号(東京駅 - 麻生町役場)
- 麻生リレー号(江戸崎営業所 - 麻生町役場)
[編集] 車両
国鉄時代から、いすゞ・日野がメインである。国鉄に多かった日野車体を架装したいすゞ車の配置もあった。ワンステップ車についてはつくばセンター線に重点的に使用されている。中古車の導入はない。一時期、当支店の車両で液晶式行先表示器の試験搭載を行っていたことがある。
高速バス「つくば号」では大増発のために車両の増強もかなり多く行われた。現在では4メーカーとも揃っているが、高速車については三菱が多数派である。「つくば号」の減便や常総ルートからの撤退により、他の支店へ車両の転属も行われている。
貸切車も数台が在籍しているが、かつてはJRバス関東では土浦支店のみの存在であったUFC(アンダーフロアコックピット)仕様が2台在籍していた(2007年2月廃車)。
[編集] 特記事項
- ネオプラン・メガライナーの車両は、土浦支店には入庫せず、関東鉄道つくば中央営業所で滞泊していた。つくばセンターから土浦支店までの回送経路は、道路構造上の理由などでメガライナー通行の認可が下りなかったためである。
[編集] 企画乗車券
スワローonedayフリーパス
- 1枚400円(小児200円)
- 発売当日限り有効
- 土浦駅JRバスきっぷ売り場で発売
つくば&都区内フリーきっぷ
1Week Returnきっぷ
- 1枚1,700円(小児850円)
- 7日間有効
- 「つくば号」の東京駅 - つくばセンター・筑波大学で使用できる往復乗車券
- JRバス東京駅、つくばセンター(関鉄学園サービスセンター)、および「つくば号」車内で発売。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- バスラマ・インターナショナル48号「ユーザー訪問:ジェイアールバス関東」
- バスジャパン・ハンドブック「18 ジェイアールバス関東」
- バスジャパン・ニューハンドブック「37 ジェイアールバス関東」
[編集] 外部リンク
- ジェイアールバス関東土浦支店ホームページ(公式ページ)
- JRバスミュージアム(土浦支店乗務員作成のページ)
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