クライスラー・ヘミエンジン
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ヘミエンジン(Hemi Engine)とはV字形の給排気バルブ配置とセンタープラグの半球型燃焼室を持ったクロスフローOHV方式のハイパフォーマンスエンジンのことである。HemiはHemispherical(ヘミスフェリカル:半球状の~)の短縮形であり、燃焼室形状がそのままエンジンの通称となった。
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[編集] 概要
その構造上、DOHCエンジンに匹敵する高出力あるいは燃焼効率を実現する事が可能となるのが特徴。
このコンセプトのエンジンはフランスのゴルディーニ(例・アルピーヌ・A110用のOHV・クロスフローエンジン)やマツダ(1960年代当時・東洋工業)の初代キャロル用のエンジンやトヨタの初代センチュリー用のエンジンおよび初代カリーナ(2000ccは除く)、初代セリカ(2000ccは除く)、2代目(1200ccは除く)および3代目(1200cc、1300ccは除く)カローラ、5代目コロナ(ごく一部)等に搭載されたパッションエンジン(トヨタ・T型エンジン。ただし2T-Gや3T-GTEU等のDOHCヘッドのT型エンジンは除く)をはじめ、多くのメーカーが用いているが、「HEMI」はクライスラー社の商標となっている。
アメリカでも、もちろん「ヘミ」で通じるが、一部では「ヘムアイ」と発音する場合(地域)がある。
[編集] 歴史
第二次世界大戦中に開発した航空機用エンジンであるIV-2220に採用した技術を元に1951年に高性能車用のスペシャルエンジンとして開発され、クライスラー・ニューヨーカーに搭載されて発売された。その後、デ・ソート、ダッジ、の各デビジョンにも拡大され、クライスラー各車の高性能バージョンの代名詞ともなった。レースにも積極的に投入され、NASCAR、ル・マン24時間レースなどで活躍する。しかし、1959年をもって、一旦はコスト高で製造が中止される。しかし1960年代のスペシャルティカーブームの際にヘミエンジンを搭載したスポーツモデルがNASCARで大活躍し一時代を築く。1970年代からは社会を取り巻く事情によって再び歴史の表舞台から姿を消したが、近年になってクライスラーの象徴的エンジンとして再びヘミエンジンが注目されている。
[編集] マッスルカー時代
[編集] 新世代HEMI
最新のV8 HEMIエンジンは、2001年1月のデトロイトショーで発表された「ダッジ スーパー 8 Hemi」コンセプトと共に発表された。
2003年、ダッジ・ラム2500に市販車として初めて搭載された。
新世代にふさわしく、MDSと呼ばれる、軽負荷時に4気筒を休止させる可変シリンダーシステムを持ち、出力、燃費、エミッションを高次元でバランスさせている。
V8ゆえに搭載性も良く、多くの縦置きエンジンモデルにラインナップされている。
[編集] 新世代「HEMI」搭載モデル
[編集] 6.1L SRT HEMI V8
[編集] 5.7L HEMI V8 With MDS
- クライスラー
- ダッジ
- ダッジ・マグナム R/T
- ダッジ・チャージャー R/T、DAYTONA R/T
- ダッジ・デュランゴ SLT以上にOpt.
- Jeep
- ジープ・グランドチェロキー(WK) LIMITEDにOpt OVERLAND
- ジープ・コマンダー(XK) LIMITED
[編集] 5.7L HEMI V8
- ダッジ
- ダッジ・ラム 1500 QUAD CAB LARAMIEは標準 他はOpt.
- ダッジ・ラム 2500/3500