アストンマーチン
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本社所在地 | イギリス ウォリックシャー,ゲイドン Bunbury Road,CV35 0DB |
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電話番号 | +44(0)1908 610620(電話) +44(0)1926 644333(ファックス) |
設立 | 1913年 |
業種 | 自動車製造 |
事業内容 | 自動車の製造,販売 |
代表者 | Ulrich Bez会長兼CEO デビット・リチャーズ社長 |
主要株主 | プロドライブ クウェート投資会社 |
関係する人物 | Lionel Martin(創業者) Robert Bamford(創業者) |
外部リンク | Aston Martin.com |
アストンマーチン(Aston Martin)は、イギリスの乗用車メーカーでありブランドの名称である。社名としては「アストンマーチン・ラゴンダ」が正式。
現在、日本の正規販売店では「アストンマーティン」との表記を用いている。
目次 |
[編集] 概要
ブランドの名称は、英国バッキンガムシャーの村・アストン・クリントン(Aston Clinton)の前半と、創業者のひとりライオネル・マーティン(Lionel Martin)のラストネームに由来する。
1913年の創業。第二次世界大戦後には経営不振に陥ったためしばしば経営者が変わることになる。なお、一時期実業家デヴィッド・ブラウンが経営していたため、モデル名に彼のイニシャルである「DB」が付けられていた。しかし1970年代にDBグループは経営破綻し、経営権が再び永らく多くの実業家の間を転々とする状態になった。そして1987年にフォード・モーター傘下に納まり、フォードはデヴィッド・ブラウンを役員として再び招聘した(現在は退任)。そのためDB7以降の車種では再び「DB」の車名を名乗るようになった。その後、ようやく経営状態は安定するようになる。また、かつてはル・マン24時間レースで好成績を収め、映画007シリーズでは、何度もボンドカーとして登場した。
1987年9月からフォードの傘下となり、ジャガー、ランドローバー、ボルボ・カーズ、デイムラーとともにPAG(プレミアム・オートモーティブ・グループ)を構成するメーカーの1つとなった。
2007年3月、WRCで活躍するプロドライブの創設者でF1のB・A・Rにも関わったデビッド・リチャーズやクウェートの投資会社2社などにより構成される投資家グループに、4億7900万ポンド(8億4800万米ドル)で売却された。株式の一部は、フォードによっても継続保持される予定である。
[編集] 車種一覧
[編集] 過去の車種
- DB1(1948年-1950年)
- DB2(1950年-1959年)
- DB3(1951年-1953年)
- DB3S(1953年-1956年)
- DBR1(1956年-1959年)
- 1959年のル・マン24時間レースでロイ・サルヴァドーリ/キャロル・シェルビーのペアで優勝したほか、同年のワールド・スポーツカー・チャンピオンシップを英国車として初めて獲得した。
- DB4(1958年-1963年)
- DB4GT(1959年-1963年)
- DB4GTザガート(1960年-1963年)
- DP212/DP214/DP215(1962年-1963年)
- DB5(1963年-1965年)
- DB6(1965年-1970年)
- DBS(1967年-1972年)
- V8(1972年-1989年)
- ラゴンダ・ラパイド(1961年-1964年)
- ラゴンダ(1974年-1990年)
- ヴィラージュ(1988年-1995年)
- ヴァンテージ(1993年-2000年)
- DB7(1994年-1999年)
- DB7ヴァンテージ(2000年-2003年)
- DB7ザガート・AR1(2003年)
- V12ヴァンキッシュ(2001年-2004年)
映画007シリーズ『ダイ・アナザー・デイ』でボンドカーに使用された。
- V12ヴァンキッシュS(2004年-2007年)
[編集] 現行車種
DBSは映画007シリーズ『カジノ・ロワイヤル』でボンドカーに使用された。
[編集] コンセプトカー
- アストンマーチン・ラピード
- V12 Vantage RS
[編集] 特記されるオーナー
5代目ジェームズ・ボンド役のピアース・ブロスナン、6代目ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグ、ニコラス・ケイジ、デビッド・ベッカム、ローワン・アトキンソン、ヒュー・グラント、レーシングドライバーのナレイン・カーティケヤンなど。
日本には、声優の若本規夫、ミュージシャンの吉川晃司、俳優の石田純一、細川茂樹、女優の鈴木京香、タレントの高田純次、松本人志などがいる。
ちなみに初めて日本にアストンマーチンを輸入したのは、建築家の故黒川紀章である。
[編集] 関連項目
- アストンマーチャン - 日本の競走馬の名前
[編集] 外部リンク
- Aston Martin 公式サイト(英語)
- AMGE Aston Martin German Enthusiasts
- ASTONS JAPAN(アストンマーティンオーナーズクラブ)
- ASTON MARTIN AKASAKA(アストンマーティン赤坂 公式サイト)
アストンマーチン・ラゴンダ ロードカータイムライン 1948-<- 戦前モデル | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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タイプ | '40 | 1950年代 | 1960年代 | 1970年代 | 1980年代 | 1990年代 | 2000年代 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | |
GT | DB1 | DB2 | DB2/4 | DB Mk III | DBS/ヴァンテージ | DB7 i6 | DB7 ヴァンテージ |
V8ヴァンテージ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
DB4/DB4GT | DB5 | DB6 | V8 | ヴィラージュ/V8 | DB9 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
V8ヴァンテージ | V8ヴァンテージ | V12ヴァンキッシュ | DBS V12 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
スーパーカー | DB4GT ザガート |
V8 ザガート |
DB7 ザガート |
AR1 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4ドア | 2.6-Litre | 3-Litre | ラパイド | ラゴンダ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
オーナー | デイビッド・ブラウン | MBE | - - - - | フォード | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
レーシングカー: DP212・DP214・DP215 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
コンセプトカー: AMV8・ラピード | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
人物: ライオネル・マーチン, ロバート・バンフォード(創業者)・デイビッド・ブラウン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
公式WEBサイト: Aston Martin |