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ちゃお - Wikipedia

ちゃお

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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ちゃおは、小学館発行の月刊少女漫画雑誌1977年9月3日創刊。

目次

[編集] 概要

なかよし』(講談社発行)・『りぼん』(集英社発行)と並ぶ、三大小中学生向け少女漫画雑誌の一つであり、本誌が最も後発である。誌名の由来はイタリア語で親しい人に「こんにちは」「さようなら」の意味でつかう挨拶の言葉「チャオ (ciào)」である。

増刊号は『ちゃおデラックス』が年6回・隔月刊ペースで発売されている。かつては年4,5回発売で、2000年から2005年までは他に『少女コミック』(当時。現在の『Sho-Comi』)との共同編集による『ChuChu』という増刊があったが、2005年12月に独立し、現在の形態になっている。

コミックスは『ちゃおコミックス』というレーベル名で毎月3日頃に発売される。『ちゅちゅコミックス』(『ChuChu』のコミックスレーベル)と発売日が同じであるが、『Sho-Comi』など他の小学館が発行する少女漫画雑誌に掲載された『フラワーコミックス』レーベルのコミックスとは発売日が異なる(2003年度までは『ちゃおフラワーコミックス』を名乗っており、発売日も同じだった)。

2002年以降現在に至るまで、最も発行部数の多い少女漫画雑誌である(歴史を参照)。

[編集] 対象年齢

ターゲットとする読者は小学校低学年から中学生までの少女。ただし、近年は小学校中学年以下に読者が偏っており、小学校高学年中学生読者の割合は三大小中学生向け少女漫画雑誌の中では最も低めである。

長い間、読者の年齢層が重なる『りぼん』・『なかよし』とは競合関係にあったが、『ぴょんぴょん』の併合や『ChuChu』の分離創刊を経て対象年齢は大幅に低下し、それまでの少女漫画雑誌が重視しなかった小学校低学年の層をターゲットに含めるようになった。また、それに併せて(『たまごっち』(2004年版)など)漫画が発祥ではない女児向け人気キャラクターの漫画版(コミカライズ)や情報を多く掲載し始めるようになった。そのため、現在では前2誌と競合する少女漫画誌というより、女の子だけを対象とした幼年漫画誌と言える位置づけとされている。発行部数が示すように、この路線では他誌を突き放して孤高の存在となっている。

内容も子供向け漫画らしさが重視されており、ストーリーが明るくて浅く、総ページが少ない漫画が多い。また、「『オシャレ魔女 ラブandベリー』ラブandベリーカード」や「『きらりん☆レボリューション』ハッピーアイドルライフ クルキラカード」といった女児に人気が高いトレーディングカードアーケードゲーム機用に製作された限定版カードなどの付録が非常に充実していることから、小学校低学年・中学年の層での支持は非常に高い。

低年齢向けである分、「卒業」する年齢も他誌より早く、小学校高学年になると読まなくなる子が出始め、かなり遅い子でも中学卒業までには読まれなくなる。そのため、本誌で漫画家デビューを志願している投稿者や、あるいは玩具店関係者などが仕入れの参考に購入するケースを除けば、高校生以上の読者はごく少数だと言われている。コミックスも、連載期間の短い作品が多いため単行本へのニーズが薄く、購買も中学生以下が主となることから、短期的に部数を捌くことが難しいと言われている。

1990年代中頃、部数が低迷していた時期に『愛天使ウェディングピーチ』・『少女革命ウテナ』などの青年層アニメファンを対象としたアニメ作品の関連作、および『水色時代』・『ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー』といった男性層にも人気が高い漫画作品が掲載され、本来の対象年齢以外の読者である「大きなお友達」と呼ばれる、オタク層への需要が存在していた時期があった。しかし、現在の本誌はそのような漫画の掲載は大幅に少なくなっている。

[編集] 歴史

  • 1976年 - 『別冊少女コミック増刊ちゃお』(『少女コミック』の別冊)として発行
    当時の『少女コミック』や『別冊少女コミック』(現・『ベツコミ』)より3学年ほど低い、小学校高学年から中学生ぐらいの読者を獲得することを目的とした。
  • 1977年 - 独立創刊
    独立創刊号の表紙は上原きみこが描いた。創刊当初から1990年代初頭にかけては、『なかよし』、『りぼん』、『ひとみ』(秋田書店発行、1991年休刊)よりも上の年齢を主な読者層としていた。しかし、長らく部数低迷が続き、『りぼん』や『なかよし』に比べてマイナーな感が拭えなかった。
  • 1985年 - 初のアニメ化作品
    1985年に『アルペンローゼ』(赤石路代)がアニメ化された。また、スタジオぴえろの『魔法のスターマジカルエミ』『魔法のアイドルパステルユーミ』のコミカライズ版(ともに漫画:あらいきよこ)を掲載するなど、アニメとのタイアップにも乗り出した。『マジカルエミ』は本誌が関係するアニメでは初めてのヒットとなったが、後続の『パステルユーミ』とアニメ版『アルペンローゼ』は商業的な不振で大幅な放映期間短縮という憂き目に会い、この路線は定着に至らなかった。1988年に小学校低・中学年の女の子向け幼年漫画雑誌『ぴょんぴょん』が創刊されると、アニメタイアップ路線の作品はほとんどそちらに引き継がれることになった。1991年には『水色時代』(やぶうち優)が登場し、1990年代前半の本誌を代表する看板作品となった。
  • 1992年秋 -『ぴょんぴょん』を吸収合併
    恋愛物が少なくギャグ中心だった『ぴょんぴょん』の路線を一部取り入れ、合併前からの人気連載も継続、小学校低・中学年にも中学生にも読める誌面構成にした。合併と同時期に登場した『アリスにおまかせ!』(あらいきよこ)、『ワン・モア・ジャンプ』(赤石路代)、『ちゃーみんぐ』(清水真澄)は合併前に登場した『水色時代』と併せてロングヒット作品となった。そして、1994年の『とんでぶーりん』(漫画:池田多恵子)は、本誌が関係するアニメ化作品では10年ぶりのヒットとなった。しかし、当時は『りぼん』・『なかよし』が最盛期であり、部数がそれぞれ200万部・150万部を超えていた中、それらに食い入ることは難しく、50万部台から部数を伸ばすことができなかった。
  • 1990年代中盤 - コミカライズ・タイアップを強化、『水色時代』のアニメ化
    1995年から1998年まで『愛天使伝説ウェディングピーチ』(漫画:谷沢直)や『キューティーハニーF』(漫画:飯坂友佳子)など、アニメの企画を元にした漫画を相次いで連載。しかし、『美少女戦士セーラームーン』(武内直子・『なかよし』掲載)の二番煎じと見做す風潮が強く、本誌の売り上げ増にはあまり貢献しなかった。更には『少女革命ウテナ』(漫画:さいとうちほ)の漫画版も1996年から本誌で掲載されたが、漫画を担当したさいとうの画風が他の掲載作品と大幅に違うこともあって、中高生-成人の年齢層に高評価を得たアニメ版とは対照的に、本誌での人気は低迷した。その一方で、1996年に『水色時代』が本誌に原作が掲載された作品では久々のアニメ化。放映期間が延長され、そこそこの人気を得る。放映期間中は番外編に当たる『新・水色時代』(やぶうち優)が掲載された。
  • 1990年代後半 - 『ポケットモンスター』などのブームで部数が急上昇
    1997年に『ポケットモンスター PiPiPi★アドベンチャー』(漫画:月梨野ゆみ)が連載開始。それまで男児中心だった「ポケットモンスター」人気が女児に浸透し始めた時期にも呼応しヒット。また、沖縄アクターズスクールを題材とし、安室奈美恵SPEEDブームに乗った『はじけてB.B』(今井康絵)も人気作となった。本誌原作作品は『エンジェルリップ』(あらいきよこ)の人気が高く、1990年代後半の本誌を代表する作品となった。これらのヒットの影響で、本誌が『なかよし』・『りぼん』派の読者にも認知され始めた。1998年には『こっちむいて!みい子』がアニメ化。1999年には発行部数が70万部台に達し、(『セーラームーン』が終了して部数減に苦しんでいた)『なかよし』を追い抜いて少女漫画誌では2位に上昇した。
  • 2000年代前半(2000年〜2003年) - 少女漫画雑誌トップに躍り出る
    2000年に『Dr.リンにきいてみて!』(あらいきよこ)が連載開始、翌2001年にはテレビアニメ化された。さらに 2002年には『ミルモでポン!』(篠塚ひろむ)が『わがまま☆フェアリー ミルモでポン!』のタイトルでテレビアニメ化され、2000年代前半の本誌を代表する看板作となった。また、本誌だけに留まらず、小学館の幼児向け雑誌でも大人気となった。同時に本誌の発行部数は100万部を突破、遂に『りぼん』も抜いて少女漫画雑誌のトップとなった。
  • 2000年代中盤(2004年〜2006年) - タイアップ切り替えの成功、『ChuChu』分離
    2000年代初頭の本誌を引っ張った『ミルモ』だったが、テレビアニメの放映は2005年秋、そして原作の連載は2005年末(2006年2月号)をもって終了した。ポケットモンスター関連の漫画も『ポケットモンスター チャモチャモ★ぷりてぃ♪』が2006年9月号を以って終了したことで消滅した。これらに代わって、『ミルモ』終了と前後してタイアップされた『たまごっち』(2004年版)と『オシャレ魔女ラブandベリー』が人気を博し、メディアミックス雑誌としての定着を見せる。さらに、2006年春には『きらりん☆レボリューション』(中原杏)がアニメ化されヒット。「ラブandベリーカード」「きらりんミルフィーカード・クルキラカード」「たまごっちデータカードダス」限定版などの付録の効果もあり人気を持続、この年までは発行部数100万部台を維持していた。さらに、2005年年末にはバンダイと共同でトータルコーディネートブランド「ちゃおスタイル」を立ち上げた。その一方で、2000年から増刊として刊行していた『ChuChu』を2005年12月に独立創刊(2006年1月号)させ、これに伴い、ベテラン作家を中心に作家陣の一部を放出した。
  • 2007年 - 逆風相次ぐ
    2007年5月に発表された2006年度「子供メディアに関する意識調査」(日本PTA全国協議会主催)で、「親が子どもに読ませたくない雑誌」の第2位にランクイン。第1位の『少女コミック』(当時)と並び、小学館の少女漫画雑誌が上位2つを占める結果となった。また、この頃には『オシャレ魔女ラブandベリー』『たまごっち』(2004年版)ブームが沈静化、アニメなどのメディアミックスは現在の看板作品である『きらレボ』で背負っていく形となり、その『きらレボ』も低学年以下を中心にライバル『Yes!プリキュア5』との競合が激しくなり、苦境に立たされ始めるようになった。さらに、少子化の進行や『ミルモ』世代の読者が「卒業」したなどの影響もあり、日本雑誌協会公式ホームページJMPAマガジンデータによる2007年12月発表の最新データによると、2006年9月から2007年8月までの平均発行部数が98万部(1か月あたり)となり、ついに100万部台を割り込んだ。それでも少女漫画雑誌トップの座を維持してはいる。

[編集] 主な連載作品

※アニメ関連作品については、原作引用作は太字、タイアップ作は斜字で表記。

[編集] 現在の主な連載作

[編集] 過去の主な連載作

[編集] あ行

[編集] か行

[編集] さ行

[編集] た行

[編集] な行

(該当作なし)

[編集] は行

[編集] ま行

[編集] や行

[編集] ら行

[編集] わ行

(該当作なし)

[編集] タイアップ

「ぴょんぴょん」を併合し、その内容を引き継いだ1992年以降、タイアップ作品は本誌を語る上で欠かせない要素である。以下、ここに1992年以降の動向を記す。

[編集] テレビアニメ

掲載漫画を原作とした「アニメ化」もあるが、アニメのコミカライズやアニメ・グッズ製作を前提としての先行掲載などのタイアップ物も多く、比率が高いのが特徴である。タイアップされるアニメ作品は、その時点での読者の平均年齢以下向けの作品がほとんどだが、『少女革命ウテナ』・『魔法少女隊アルス』・『電脳コイル』など、対象年齢が高めのアニメ作品とのタイアップを行う場合もあった。

[編集] テレビ東京

本誌が関係するテレビアニメを語るのに欠かせないのがテレビ東京である。

1995年に『愛天使伝説ウェディングピーチ』でケイエスエスとのタイアップを行ったのが最初である。1996年には本誌の人気連載作であった『水色時代』がアニメ化され、好評だったことから当初の9か月から2か月間延長した。その後1997年にはビーパパス・キングレコード制作の『少女革命ウテナ』が登場、中高生以上のアニメファンには大いに支持されたものの、本誌読者からの人気は振るわなかった。

『ウテナ』の終了から『Dr.リンにきいてみて!』が始まるまでの3年間は空白状態であったが、その間も『ポケットモンスター』関連の連載漫画及びアニメの記事が掲載され続け、2000年7月に学習雑誌掲載作品の『とっとこハム太郎』(河井リツ子)がアニメ化された時には本誌でも『ハム太郎』が1ページ連載として2001年から2002年まで取り上げられていた。

2001年の『Dr.リンにきいてみて!』で本誌とテレビ東京の関係が復活、翌2002年の『わがまま☆フェアリーミルモでポン!』は土曜朝時代に同局の土曜アニメの最高視聴率を記録し[1]、当初の1年間の予定だったのが、結果的に3年半という長い期間にわたって放映された。そして現在の『きらりん☆レボリューション』は従来より視聴率が下がったものの、関連商品の売り上げでは『ミルモ』などを大幅に凌ぎ、こちらも3年目と続いている。

一方で、目論見が外れた作品もある。2003年にブロッコリーとのタイアップ関係を結び、青年男性向けの原作を女児向けに改変し、鳴り物入りで登場した『デ・ジ・キャラットにょ』(テレビ大阪制作)はアニメ開始前こそ、ブロッコリーグループ店舗で大々的に宣伝され、日本経済新聞にも取り上げられ注目されていたが、いざ放送が始まると視聴率・女の子の人気共に振るわず、放送局がTXNでは力関係が弱いテレビ大阪であったこともあり、アニメ化後半年で地方局が多数離脱する事態となった。また2005年にはバンダイグループ・バースデイとタイアップし、『ふしぎ星の☆ふたご姫』のコミカライズ(漫画:阿南まゆき)が掲載されたが、こちらはアニメ自体のターゲットが幼児・小学校低学年向けであり、対象年齢が本誌より遥かに低いものだったため、『(小学館の)幼稚園』では人気連載になったものの、本誌では相乗効果を見いだせないまま終了し、後継作品『ふしぎ星の☆ふたご姫Gyu!』ではタイアップは行われなかった。

[編集] NHK教育

NHK教育とは、『コレクター・ユイ』、『カスミン』、『魔法少女隊アルス』で本誌とタイアップが行われたほか、『おじゃる丸』の4コマ漫画版が連載されていたことがある。さらに別冊付録という形ではあったが『電脳コイル』の漫画版が発表されたことがある。

これらの作品のうち、『コレクター・ユイ』と『電脳コイル』が単行本化されたことがある[2]

[編集] その他

上記テレビ局以外では、毎日放送と組んで1993年に『ムカムカパラダイス』、1994年に『とんでぶーりん』を、テレビ朝日と組んで1997年に『キューティーハニーF』、1998年に『アニメ週刊DX!みいファぷー』を、それぞれ製作した。また、2007年には『はぴはぴクローバー』がキッズステーション(CS局)および独立U局で放映された。

また、同じ版元の雑誌『週刊少年サンデー』に連載されていた『金色のガッシュ!!』が、フジテレビの手で、『金色のガッシュベル!!』というタイトルでアニメ化された際、牧原若菜による4コマ漫画版が2004年3月号から2005年4月号まで連載されている。

[編集] 玩具

本誌作品のアニメ化や、アニメ作品の本誌内でタイアップで、玩具メーカーやテレビ東京などのテレビ局などと積極的に連携してきたことが実り、男児向けの「コロコロコミック」と同様、ホビーの要素を漫画雑誌に散りばめることに成功している。

タカラトミーとは合併前の旧トミー・旧タカラ時代から縁が深く、掲載漫画のアニメ化ではいずれかがメインスポンサーになることが多かった。両社の合併後も変わらず、関係が続いている。

対してバンダイは1990年代に競合誌の「なかよし」・「りぼん」原作漫画のアニメのスポンサーにつくことが多く、本誌関連のアニメ作品では『キューティーハニーF』と『アニメ週刊DX!みいファぷー』が相次いで不振だったため、以降しばらくは疎遠だった。だが、2004年版「たまごっち」では本誌をタイアップ先として活用し、それが大成功してからは再び関係を深めるようになり、「ちゃおスタイル」でも共同開発をする関係にある。

[編集] 「ちゃお」ブランド

近年は、掲載作品単独のみならず、本誌名をブランドとして展開、玩具・文具・アクセサリー・ゲームソフトなどのグッズを展開している。ただし、アニメ化され、放送している作品ではスポンサーの兼ね合いから、キャラクターがグッズから省かれることがある。実例としては、旧トミーがスポンサーをしていた『Dr.リンにきいてみて!』、『わがまま☆フェアリーミルモでポン!』のキャラクターは、旧タカラやバンダイから発売された「ちゃお」ブランドの玩具商品には使用されなかった。現在でも『きらりん☆レボリューション』のキャラクターは、バンダイ及びエポック社から発売されている商品には使用されていない。

なお、「ちゃお」ブランドのゲームソフトは以下の2本が発売中である。カッコ内は左から機種/発売元/発売日/ジャンル/税込価格の順。

[編集] ファッション

2002年 - 2005年には、「メゾピアノ」ブランドで知られる子供向けアパレルメーカーの代表的な企業であるナルミヤ・インターナショナルと『シンデレラコレクション』(今井康絵)で連携をしていた。しかし同作の連載終了後は、連携は行われていない。

[編集] ちゃおスタイル

2005年12月、「ちゃおスタイル」というトータルコーディネートブランドを立ち上げた。これは、文房具や小物ばかりでなく、アパレル製品やPHSにまでグッズの幅を広げたもの。

2006年8月25日からは全国のサティのうちの14か所および北大路ビブレ京都市)に、小規模な販売コーナーが設置され、その後も順次増加している。さらに2006年9月以降は、全国のサティ新規出店店舗に大規模な販売コーナーが順次設置されている。また、売り場の改装に合わせて従来のコーナーを大規模化した店舗もある。さらに2007年7月には原宿に、2008年3月には大阪心斎橋に、それぞれ単独での店舗を開設した。

なお、販売コーナーの規模によっては取り扱ってない品目もある。また、店舗のない地域でも、グッズは公式ホームページから通販で購入できる。

[編集] ハロー!プロジェクト

ハロー!プロジェクト公認のショート漫画を計3作品、2001年7月号から2006年1月号にかけて連載していた。対象年齢を考慮し、幼年層向けのグループが題材になっている。

  • ミニモニ。やるのだぴょん! (「ちゃお」2001年7月号 - 2004年6月号、作者:もりちかこ
  • I LOVE W(ちゃお2004年8月号 - 2005年7月号、作者:北村有香
  • ふしぎ少女探偵 キャラ&メル(ちゃお2005年8月号 - 2006年1月号、作者:北村有香)

[編集] その他

テレビ東京系列およびびわ湖放送奈良テレビテレビ和歌山で放送されている朝の子供向け情報番組『おはスタ』では、2000年以降本誌がたびたび取り上げられている。

そのきっかけは、『Dr.リンにきいてみて!』が題材にしていた風水を取り上げたことだった。さらに、本誌の執筆陣が出演したこともあった。詳細はこぼれ話を参照。

一方、本誌では毎月1ページ 『おはスタ』の情報を取りあつかうページがあるほか、番組マスコットのおはガールを取り上げた漫画を連載していたことがある。五十嵐かおるの『未来♥Pureボイス』と清水真澄の『すてきに!ドリームステージ』がそれである。

[編集] ちゃおまんがスクール

本誌でまんが家デビューを目指す人のための作品投稿コーナー。

入賞者には担当者がついたり賞金などがもらえるほか、「ちゃお銀賞」以上を獲得するとデビューが決定する。また、上半期・下半期それぞれの半年間の中で「ナイス賞」「ちゃお銅賞」を獲得した作品の中から一番優秀な作品が「ベスト賞」に選ばれ、デビューすることができる。

なお、本誌でのデビューは、小学館新人コミック大賞の少女・女性部門からも可能である。

このところ、小中学生向け少女漫画雑誌でのデビューを目指す投稿者が、投稿先を『なかよし』・『りぼん』から本誌へ変更する例が続出している。その一例としてまいた菜穂が挙げられる[3]。ただそのせいか、二重投稿が表れ、問題化している。「問題点」も参照。

[編集] ちゃお&ChuChuサマーフェスティバル

毎年夏休み期間中の7月下旬~8月下旬に、『ちゃお』編集部と『ChuChu』編集部が共同で読者の女の子を対象にイベントを開催している。具体的には連載作家のサイン会(抽選制)、ステージイベント、オリジナルグッズ販売などが催される。『ChuChu』創刊前は『少女コミック』(当時)と共同開催していた。

このイベントはあくまで小・中学生の女の子向け漫画雑誌のイベントであるため、本誌で掲載される漫画のファンであっても、成人女性と男性は参加できないものが多々ある[4]。なお、女の子の保護者などの関係がなくても入場はできる。

他にも毎年1~2月に開催される次世代ワールドホビーフェア○○ Winter(○○には年号が入る)でも『ちゃお』ブースを出展し、関連のイベントを開催している。こちらは『ChuChu』に関する出展はない。

[編集] 問題点

1990年代後半以降、急激な成長を遂げた一方で、そこからひずみも生まれ、そのまま問題点となっていった。その問題点を列挙する。

  • 短期型の連載が多い。連載の半数以上は全3回か全6回、または6回のものを何シリーズかに分けたものである。内容・絵柄共に小学校低学年の読者を視野に入れていることもあり、特に小学校高学年以上の読者からは「じっくりと読ませる作品が少なすぎる」「全体的に漫画の内容ばかりか絵柄も幼稚」と批判されることがある。
  • 付録は、紙類を基本としたものから文具・アクセサリーにして読者の獲得に成功したものの、一方で「豪華すぎるのでは?」と指摘されることも少なくない。
  • 急激な成長や、少女漫画誌発行部数トップということもあってか、投稿先を他誌から本誌へと変更する投稿者が増えている傾向にあるため、他誌に一度投稿したものを『ちゃおまんがスクール』に使いまわす、二重投稿がしばしば見られるようになった。そのため2007年1月号以降、柱に「二重投稿は厳禁です」という趣旨の警告文が書かれている。また、デビュー作が実は盗作だった、という不祥事が発生したことを受けてか、『ちゃおまんがスクール』2007年1月号では、「著作権」について採り上げた。

[編集] こぼれ話

  • 本誌の読者の事を公式の通称として「ちゃおっ娘」と呼ぶことがある。これは『りぼん』読者のことを「りぼんっ子」と呼ぶのと同義であり、それに対抗したものと推測される。
  • 低学年向けの情報の数がかなり多いが、高学年の読者にも呼応するために、3か月に一度程度のペースで芸能人の情報特集を掲載している。ジャニーズ系など小学校低・中学年にも親しまれている男性芸能人が多い。
  • 2007年10月号をもって30周年を迎えたが、2006年1月号の表紙には「ありがとう30年」と記されていた。この「30年」というのは、『少女コミック』・『別冊少女コミック』(当時)の増刊時代も含めてのことである(歴史の項を参照)。このような表示をしたのは、2005年に創刊50周年を迎えた『りぼん』や『なかよし』に対抗したものと推測される。
  • 2003年から2005年頃にかけて、テレビ東京系の朝の情報番組「おはスタ」に、執筆する漫画家が出演する企画が存在した。放映日は基本的に毎月最終金曜日。しかし、スケジュール調整やプライバシー保護などの理由で出演が難しくなり、廃止された。もっとも、漫画家の顔写真を出す機会は、『りぼん』・『なかよし』と比べると今なお多い。
  • 「連載2作目以降である」「デビュー6年目以上の作家の新連載とぶつからない」という条件さえクリアできれば、デビュー5年以内の作家が表紙を任される機会が、『りぼん』・『なかよし』と比べて多い。
  • 6回程度の短期連載作のキャラクターであっても、応募者全員サービス品のキャラクターに採用される事がある。他誌ではこのような事はまずなく、当誌に短期連載作が多いという特徴がここにも現れている。
  • 増刊号の『ちゃおデラックス』も含めて、基本的に男性が主人公の漫画は掲載されない。タイアップ作品でも『ポケットモンスターPiPiPi★アドベンチャー』のように、この制約に合わせて大幅に設定を変えるのが普通で、近年での例外は『金色のガッシュベル!』の4コマ漫画が連載された程度である。(ただし、増刊時代の『ChuChu』に男性主人公の漫画が存在した。かつては本誌でも男性主人公を許容していた時期があり、やぶうち優が『小学六年生』・『小学五年生』(小学館が発行する学年誌)で連載した『少女少年』は元々、本誌向けに構想されていた漫画だった。)
  • テレビアニメOVA化こそされなかったが、市販のドラマCD化された作品として『ビューティーポップ』(皆川純子主演)がある。また、イメージCDのプログラムのひとつとしてドラマCD化された作品には『ちゃーみんぐ』(久川綾主演)や『I LOVE YOU』(白鳥由里主演)などがある。競合他誌では、映像化されずにドラマCDになった作品は、読者サービス用の非売品を除いて存在しない。
  • かつては『ぴょんぴょん』からの移籍や『小学○年生』との同時連載もあったことから、掲載作品の単行本が「てんとう虫コミックス」レーベルで発売されることもあった。逆に、『小学○年生』連載作が「ちゃおコミックス」レーベルで発売されたり、本誌掲載作単行本に併録されたりすることもある。
  • 見開きの巻頭カラー(扉)が、2001年以降は全くと言っていいほど無くなった。これは、広告のカラーページを他競合誌に比べて多くしたことで、漫画に割けるカラーページが減少してしまったため。巻頭以外ではカラー扉もあるが、扉の後は延々と広告が続き、なかなか本編にたどり着けない有様である。ただし、ごくたまに、本編1ページ目のすぐ前がカラー扉、ということもある。また、2008年4月号の『恋するプリン!キュート』の最終回では、一色刷りではあったものの、約7年ぶりに見開き扉が登場した。

[編集] 脚注

  1. ^ この記録は2008年現在も破られていない。
  2. ^ 『コレクター・ユイ』については、原案者の麻宮騎亜が手掛けたもののみ単行本化されている。浦本直見が手がけた4コマ漫画版に関しては単行本化されていない。
  3. ^ まいた菜穂は最初『なかよし』でデビューしたが、それを辞め、『ちゃお』で再デビューを果たしている。詳細は該当項目参照。
  4. ^ 過去の例では『きらりん☆レボリューション』関連のイベントで、小学生の女の子だけが参加でき、幼児以下と中高生以上は参加できなかったケースがあった。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク


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