フラワーコミックス
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フラワーコミックスは、小学館から発売されている少女漫画およびレディースコミックの単行本レーベル。毎月26日頃発売。新書版サイズ。
[編集] 概要
少女漫画雑誌の「Sho-Comi」、「ベツコミ」、「Cheese!」と、レディースコミック誌の「プチコミック」「flowers」で発表された作品が収録される。かつてはすべて「フラワーコミックス」の同一ロゴだったが、2002年以後は雑誌別に「(少コミ→)Sho-Comiフラワーコミックス」「ベツコミフラワーコミックス」「Cheese!フラワーコミックス」「プチコミフラワーコミックス」「flowersフラワーコミックス」と分かれている。
「flowers」(前身の「プチフラワー」含む)に掲載された作品は、B6版の「flowersコミックス」レーベルから出されるものと新書版の「flowersフラワーコミックス」で出されるものがある。
4コマ漫画作品などは、「フラワーコミックススペシャル」として、A5版など新書版以外の判型で出されるものもある。
かつては「ちゃお」作品もこのレーベルから「ちゃおフラワーコミックス」として単行本が出ていた。スタート当時から「ちゃおフラワーコミックス」だけは雑誌名を冠したレーベルで、早くからロゴマークも区別されていた。2004年に「ちゃおコミックス」として独立レーベルになった。「ChuChu」(「ちゃお」から独立創刊後)についても、「ちゅちゅコミックス」として独立レーベルになっている。
なお、1982年頃から一時期、「ちゃお」作品に関してはチューリップ型のロゴで区別されていた。
[編集] トリビア
- 1996年から使われている現在の背表紙のワンポイントは、基本的には赤地に白抜きで「fc」と書かれ、「c」の中には花のマークがあしらわれている。作品によっては、花以外のものになっている(例えばマイクロフォンだったり眼鏡だったりグリーン車マークだったりする)ので注意が必要。
- 1974年に刊行された、上原きみこの『ロリィの青春』第1巻は、初版においてはFC0004であったが、以下のような番号の振り方の導入により、第2版からはFC0011に変更されている。FC0004の番号は後に、萩尾望都の『ポーの一族』第4巻(1976年刊行)に割り当てられた。そのため、この番号は過去に2度割り当てられたことになる。
- 以後、FCxxxyの番号は、xxxがシリーズごとの通算、yが巻数を示し(ただし10巻はxxx+1に末尾0となる)、11巻を超えると別のシリーズ番号が割り当てられる。このため、フラワーコミックスの短編集は作家ごとにシリーズ名がつけられ、短編集1巻 FCxxx1 という形式になることが多かった。特に80年代は、ユニークなシリーズ名が目立った。ただし現在はこの法則は崩れ、未使用の番号が順に振られている。「ちゃおコミックス」「ちゅちゅコミックス」も同じ法則でFCxxxyのナンバーがつけられている。
- このシリーズ番号はISBNコードにも共通して使われ、FCxxxyは(978-)4-09-13xxxy-zとなる。
- フラワーコミックスで最長の作品は長らく『風と木の詩』(竹宮惠子)全17巻とこれに並ぶ『ぺぱーみんと・エイジ』(前田恵津子)全17巻だったが、『海の闇、月の影』(篠原千絵)全18巻に続いて『BANANAFISH』(吉田秋生)全19巻が記録を破った。さらに『BASARA』(田村由美)全27巻が大幅に記録を更新し、現在の最長作品は『天は赤い河のほとり』(篠原千絵)全28巻である。
- 創刊当時から初出表記があったが、連載作品については「○年×号から」とのみ表記されていたため、長期連載作品になると正確な連載時期がわからない状態だった。現在の赤地のロゴになってからこれは改められ、続巻でも収録分の掲載号を表記するようになった。