ZONE OF THE ENDERS
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『ZONE OF THE ENDERS』(ゾーン オブ エンダーズ)は、コナミコンピュータエンタテインメントジャパン(以下KCEJ)が開発・販売したプレイステーション2用ゲーム『ZONE OF THE ENDERS Z.O.E』及びその続編・外伝シリーズ。『Z.O.E』(ゾーイ)と略される。
オービタルフレームとよばれる巨大人型ロボットが活躍するSF作品の一つで、ゲームの他にアニメ媒体の作品も作られている。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 概要
2001年3月に発売された第1作『ZONE OF THE ENDERS Z.O.E』(以下 Z.O.E)は、オービタルフレームを操って侵略者と戦うアクションゲームである。「ロボットアニメ・シミュレータ」の名のとおり、ストーリーシーンの監督に元アニメーターの西村誠芳を起用するなどロボットアニメ的な作品を意識して作られている。また、『メタルギアソリッド』シリーズを手がけた小島秀夫によるプロデュースということで注目を集め、初回版に『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティー』の体験版が同梱されるなど小島のネームバリューを活用した販売が行われた。
コナミは早くから本作品シリーズを主力タイトルと位置付けていたらしく、ゲーム発売前から同一世界観をもつアニメ作品の製作が決定、さらにはゲーム発売直前に特別番組が放映されるなど宣伝に力を注いでいた。
アニメは、OVA『Z.O.E 2167 IDOLO』(ゾーン オブ エンダーズ 2167 イドロ、以下 IDOLO)とTVアニメ『Z.O.E Dolores, i』(ゾーン オブ エンダーズ ドロレス・アイ、以下 Dolores, i)の2作品が作られた。どちらも製作はサンライズ及びバップによる。IDOLO はオービタルフレーム開発にまつわるプレストーリー的作品として、Z.O.Eと同時に発売された。
2001年4月より放送されたDolores, iはIDOLOの続編にあたり、主役メカがピンク色の女性型だったり、主人公が初老のオヤジだったりと、かなり風変わりな作品であった。前半は家族愛をテーマにコミカルな展開を見せ、そのテイストを失うことなくシリアスな後半に突入し、原作ゲームの設定も上手に生かしたストーリー展開で高い評価を得た。
2001年9月には、KCEJとサンライズの双方のスタッフが参加した外伝作品『Z.O.E 2173 TESTAMENT』(ゾーン オブ エンダーズ 2173 テスタメント)も発売されたが、アニメの高評価に対してゲームの方は低調だった。
2003年2月に発売された前述作品の続編『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS』(アヌビス ゾーン オブ エンダーズ、以下 ANUBIS)は、新たに開発された「Z.O.E シェード」とよばれる3DCG描画技術によるグラフィック、ゴンゾ・ディジメーションの制作によるアニメーション、アクションパートとストーリーパートをシームレスに繋いだスピード感あふれる演出、より洗練され多彩となった操作感覚など、前作 Z.O.E 以上のクオリティと爽快感を実現し、多くのファンを魅了した。また、株式会社アトラスに所属している悪魔絵師こと金子一馬がゲストデザインとして参加していることでも注目を集めた。また、「はいだらーっ!」という言葉が話題となり、後に発売されたスペシャルエディションのパッケージ裏の説明にその一言が触れられている。
なお、イギリスのゲーム雑誌『PSM3 The PlayStation3 Magazine』 (Future Publishing) の「issue 80」(2006年9月28日)に、「Zone of the Enders 3 Close to the Enders」という見出しで「News just in ZOE is back on PS3」(ZOEがPS3に戻ってくる)という書き出しの、2007年に小島プロダクション製作で新作が作られる予定であるという記事が掲載された。
[編集] ZONE OF THE ENDERS における諸設定
[編集] 世界観
- 物語の舞台は22世紀の太陽系であり、地球人類は人口問題や環境問題の深刻化から宇宙に生活圏を拡げた。
- 地球周辺のラグランジュポイントにスペースコロニーが建設され、火星をテラフォーミングし植民地とした。さらに、資源確保のため木星圏にまで進出し、衛星エウロパのラグランジュポイント・L5 にコロニー・アンティリアを建設した。
- だが、地球に住む人間の中には、火星以遠に住む者を「エンダー(田舎者の意)」と呼んで差別する者が少なくなかった。また、地球の半分以下の重力しかない火星で生まれ育った者は地球出身者に比べて筋力的に劣るという事実もあり、地球出身者は火星出身者を見下し、逆に火星出身者の中には半ばコンプレックスに基づく反地球的な気運が高まっていった。
- そういった背景の中、未だ植民地に過ぎない火星では国連宇宙軍 (UNSF) が武力を背景とした監視活動や弾圧を行い、それに対抗して火星側のレジスタンス活動などが活発化。そして、反地球思想の強いバシリアカウンティは軍事組織バフラムを結成、一騎当千の新兵器オービタルフレームを開発して地球の物量に対抗しようとしていた。
[編集] オービタルフレームとLEV
- 本作品には、オービタルフレームと LEV(レブ)の2種類の巨大人型ロボットが存在する。
- 前者は本作品で主に活躍する人型ロボットで、バフラムが火星の民間企業ネレイダム・ユニバーサル・テクノロジーと共同開発した新兵器と言う設定である。メタトロン関連技術(後述)が随所に用いられ、LEVや現行兵器では考えられない機動性、出力、慣性を無視した軌道等、次元違いである。略称はOF、あるいはフレーム。
- また、ソフトウェア面でも非常に高度で人間的な人工知能 (AI) を搭載しており、特に各作品における主役メカのAIは少女のような人格を持ち、オービタルフレームに無機質な兵器然としたものとは違う印象を与えている。デザイン上の特徴は一部の機体を除き、人型ではあるが足(=Footの意。脚=Legのことではない)に相当する部分がないこと、人の手の小指にあたる部分が親指のような形をしていること(手が左右対称的)、人間にはありえないような形で背骨が「S」時に曲がっていることや、胸元に球形のAIユニットがあることなどがあげられる。ちなみに、オービタルフレームの操縦者はフレームランナーと呼ばれる。
- LEVは「Laborious Extra-Orbital Vehicle」の略で宇宙空間における作業用ロボットの総称。作中に登場するものは主に軍用のファントマ・シリーズであるが、オービタルフレームの機動性、出力などには全く太刀打ちできず、所謂やられメカの様相を見せる(最新の量産型LEVファントマⅡですら、量産型の無人OFラプターにさえ見劣りする。ファントマに至っては50機程でラプター一機分にしかならない)。
- デザイン上はオービタルフレームに比べてどっしりとしたシルエットと支え棒の様なスタビライザーを持つのが特徴。
- また、両者に共通する点として、股間にあたる部分から突き出たようなコクピット構造物が上げられる。男性器の様にも見えることから、よく揶揄の対象にされる。メカデザイナーである新川洋司によれば「コックにあるからコックピット」ということらしい。なお、OFの足の形状については、メカデザインの一つとしてその後用いられるようになっている。
[編集] メタトロン
- また、これら物語における SF 設定の根幹として希少鉱物「メタトロン」及びそれに由来するオーバーテクノロジーが存在する。木星の衛星カリストで発見されたこの鉱物は、空間圧縮作用を始め様々な特性を有しており、これを元に量子コンピュータや人型兵器オービタルフレーム、惑星間移動に利用される長距離瞬間移動装置ウーレンベック・カタパルト等が開発された。
- しかしアニメ版では、「高純度で大量に集中使用すると、人間の精神に反応し「魔法」としか思えぬ既存の物理法則を無視した力を出すが、その強大な「魔力」が使用者の精神を歪め、歪められた狂気がさらに「魔力」を増大させる悪循環を引き起こす」という欠陥が追加設定され、よほど強靭な精神の持ち主でないと、その「魔力」は使いこなせない(ゲーム版のノウマン、アニメ版のラダムといった悪役キャラは、それで暴走、半ば自滅して終わっている)。
[編集] ZONE OF THE ENDERS Z.O.E
ジャンル | ロボットアニメ・シミュレータ |
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対応機種 | PlayStation2 |
開発元 | コナミ |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人~2人 |
メディア | DVD-ROM 1枚 |
発売日 | 2001年3月1日 ・プレミアムパッケージ 2001年3月1日 ・KONAMI The BEST 2003年2月13日 |
価格 | 6,090円(税込) ・プレミアムパッケージ 13,800円(税別) ・KONAMI The BEST オープン価格 |
[編集] 作品概要
2001年3月1日に発売された、プレイステーション2用ロボットアクションゲーム。木星の衛星軌道上に浮かぶコロニー・アンティリアを舞台に、偶然から新型オービタルフレーム・ジェフティに乗り込んでしまった主人公レオ・ステンバックとバフラムの戦いを描いた作品。ストーリーは前後編の前編に当たるが、それに関して発売まで何の告知も情報も無かったことで「未完作を黙って販売した」などと批判された。また、MGS2の体験版と同梱だった事が影響し、メインであるはずのこちらがMGSの実績の前に立場を喰われ刺身のツマ扱いされてしまった。それらの販売戦略のミスが重なり、後編に当たるANUBISの売り上げに負の影響を与えてしまった。
[編集] 登場人物
- レオ・ステンバック(Leo Stenbuck)
- 声-下和田裕貴
- 主人公。14才の内向的な少年で、同級生からはいじめを受けていた他、両親も離婚と言う状態にあった。バフラムによるアンティリア襲撃のさなか偶然ジェフティに乗り込んでしまったことから、そのフレームランナーとしてコロニー脱出を手伝うことになる。
- この手のロボットパイロットの主人公としては、「腕が悪い」と常々明言されてしまうあくまで一般人の少年だが、戦いを通じて成長していき、バフラムのフレームランナー達と渡り合って行く事になる。戦いを通じて常に一緒だったADAに心引かれていく。
- エイダ(ADA)
- 声-芳野美樹
- ジェフティに搭載された独立型戦闘支援ユニット。AI故の冷静で論理的な台詞が特徴。操縦技能が無く、感情に流されがちなレオに当初は厳しい評価を下していたが、レオの影響を受けて次第に変化していく。
- セルヴィス・クライン(Celvice Klein)
- 声-堀江由衣
- 14才。教会の孤児院でボランティアをする、献身的で心やさしい少女。しかし芯はしっかりしており、自らの危険を顧みずに孤児院の安否を確かめに行くなど、頑固で行動的な一面も。
- かつてアンティリア移住の際に起こった事故で両親を失い、自身も天涯孤独の身となった過去を持つ。
- ヴァイオラ・ギュネー(Viola)
- 声-手塚ちはる
- ノウマンの部下。オービタルフレーム・ネイトを駆りレオの前に立ちはだかる。戦いを求める苛烈な戦士だが、その裏にはある秘密が隠されている。
- スラッシュ
- 声-鳥海浩輔
- オービタルフレーム・テンペストのフレームランナー。当初はレオを子供扱いしていたが、後にその認識を改めるようになる。
- アックス
- 声-大西健晴
- オービタルフレーム・タイラントのフレームランナー。言動から、少々自信家な性格であることが覗える。
- ナイトレイド
- 声-押田浩幸
- オービタルフレーム・ネビュラのフレームランナー。野卑な性格で、下品な口調が特徴。
- エレナ・ワインバーグ(Elena Weinberg)
- 声-夏樹リオ
- 輸送船アトランティス号の副長。理知的で心優しい女性。しかし任務のためには私情を捨てる強い精神力を持ち合わせている。ジェフティの正規ランナー、アランとは恋人同士だった。
- ロック・サンダーハート(Rock Thunderheart)
- 声-梁田清之
- アトランティス号のクルー。大柄な体格と厳つい顔立ち、不躾な口調が特徴だが面倒見は良いらしく、ジェフティのランナーとなったレオが子供である事に戸惑いながらもサポートする。ジェフティの正規ランナー、アランとは親友だった。
- ノウマン(Nohman)
- 声-江原正士
- バフラム軍指揮官。物語当初はオービタルフレーム・セルキス(劇中には名称のみ登場)に搭乗するが、アヌビス奪取に成功後はアヌビスに乗り換え以後愛機とする。その言動や行動には謎が多い。
- アラン
- ジェフティの正規ランナー。バフラム軍の襲撃により戦死した。
[編集] 登場兵器
詳細はリンクを参照。
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[編集] ANUBIS ZONE OF THE ENDERS
ジャンル | ハイスピードロボットアクション |
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対応機種 | PlayStation2 |
開発元 | コナミ |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人~2人 |
メディア | DVD-ROM1枚 |
発売日 | 2003年2月13日 ・スペシャルエディション・スペシャルエディション限定版 2004年1月13日 ・コナミ殿堂セレクション 2005年5月26日 |
価格 | 7,140円 ・スペシャルエディション 3,465円 ・スペシャルエディション限定版 3,675円 ・コナミ殿堂セレクション 1,890円 |
その他 | 第7回文化庁メディア芸術祭にてエンターテインメント部門審査委員会推薦作品に選出 2002年 GAME AWARDS FUTURE 優秀賞 2003年 GAME AWARDS YEAR 2002-2003 特別賞 |
[編集] 作品概要
2003年2月13日に発売されたプレイステーション2用ロボットアクションゲーム。Z.O.Eの直接の続編に当たる。木星衛星カリストで採掘工をしていた元バフラム軍人ディンゴ・イーグリットが、レオの手によって隠されていたジェフティの発見を機に、過去の因縁に決着をつけるためかつての上官ノウマンと死闘を演じる様を描いた作品。
おまけミニゲームとして、対戦やエクストラミッション、その他に『グラディウス』を模した3Dシューティングゲームの「ZORADIUS」(ゾラディウス)が収録。『Special Edition』ではエクストラミッションが増えている。
海外版での追加要素を収録して2004年1月15日に発売された『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS Special Edition』では、おまけ要素的なものが多数拡張された他、グラフィックの作りこみ強化、戦闘パートの追加、デモシーンの追加なども行われている。
ヴァイオリン演奏に高橋香織を起用した主題歌『Beyond the Bounds』は、スキャットはフィンランド語をベースに創作された造語(製作スタッフ曰く『スペル(呪文)を詠唱するようなイメージで』)で歌われており、そのイメージ歌詞の内容はエジプト神話を意識したものとなっている。
[編集] 登場人物
- ディンゴ・イーグリット(Dingo Egret)
- 声-井上和彦
- 28歳。本編の主人公。かつてはノウマンの部隊に所属していたこともある元バフラム軍人で、軍内でも唯一ノウマンに対抗できる腕前を持つとまで言われたエースパイロット。しかし、ある事件をきっかけに脱走同然にバフラムを退役、木星の衛星カリストで砕氷作業員をしながら隠棲していた。軍を離れてもそのパイロットとしての腕前は衰えておらず、旧式の作業用LEVを操り高い氷壁を三角跳びの要領で駆け上がるなどの離れ業を平然とやってのける。
- 一見皮肉屋で厭世的だが、本来は正義感が強く情に厚い性格であり、一度仲間と認めた相手には義理を貫く熱い男。20代後半だが、顔が老けている。
- エイダ(ADA)
- 声-芳野美樹
- ジェフティに搭載された独立型戦闘支援ユニット。前作でのレオとのふれあいにより、物の考え方が人間的になってきている。
- ケン・マリネリス(Ken Marinaris)
- 声-雪乃五月
- 19歳。ノウマンの部下で、オービタルフレーム・アージェイトのフレームランナー。しかしその真意は別にあり、ノウマンによって瀕死の重傷を負わされたディンゴをバフラム軍医療スタッフを騙して蘇生させ、彼の力を(半ば強制的に)借りてノウマンの計画を阻止しようとしている。
- 生真面目だが、冒頭でディンゴと初めて(生身で)出会った際には、出会い頭にいきなり拳で殴りかかる、皮肉屋で威圧的なディンゴを相手に一歩も退かず、夫婦漫才もかくやという口論をするなど、非常に勝気で男勝りな性格。腕も決して悪くは無いのだが、性能の劣るLEVで地球軍と戦っていた時代のディンゴ等に比べると見劣りしてしまい、AIを削除されたアージェイトを操れなかった。
- ゲーム史上でも屈指の名(迷)台詞、「はいだらー!」を送り出した張本人である。
- レオ・ステンバック(Leo Stenbuck)
- 声-鈴村健一
- 16歳。前作の主人公。アンティリア事件の後、アトランティス号のクルーとなり仲間やジェフティ (ADA) を守るため、正式に地球連合軍に参加。そこで機動兵器のパイロットとしての才能を開花させ、最新鋭の可変型アドバンスドLEV・ビックバイパーのパイロットとなる。
- ジェフティ (ADA) のアーマーン突入を阻止すべく奔走する中で、覚醒したジェフティとそのフレームランナーとなったディンゴに出会う。当初はディンゴに対して嫉妬にも似た感情を抱くが、ディンゴのランナーとしての腕前と人柄を信じ、ジェフティとエイダを託す。
- ノウマン(Nohman)
- 声-小杉十郎太
- 43歳。本名リドリー・ハーディマン。アーマーン計画の立案者であったリコア・ハーディマン博士の実子であり、現在のアーマーン計画の指揮者。有能なフレームランナーでもあり、オービタルフレーム・アヌビスに搭乗する。
- 普段は爬虫類のように冷徹で、無気味な微笑以外には感情らしい感情を表そうともしないが、ひとたび感情が高ぶると目を見開き歯を剥き出しにして相手を恫喝する。
- 彼が推進するアーマーン計画には謎が多く、単純な大規模破壊兵器を用いた武力による支配が最終目的ではないらしい。
- 因みに、劇中でのディンゴに対する「お前は好きだ」「(メタトロンとの)完全なる結合」などと言ったきわどい発言から、発売前~発売当時はファンの間で色々と話題になる事が多いキャラクターであった。
- ロイドの会話内容から、身体に何らかの強化手術を行っている事が解る。
- ヴァイオラAI(Viola A.I.)
- 声-手塚ちはる
- 前作で戦死したヴァイオラの一部人格を移植したAI。前作に登場したネイトの後継機であるオービタルフレーム・ネフティスをコントロールする。
- 生前のヴァイオラの闘争本能とジェフティへの執着心をコピーしており、幾度となくジェフティとディンゴの前に立ちはだかる。
- 「油断した」など、前作のヴァイオラを彷彿させる台詞がある。
- ロイド(Lloyd)
- 声-阪脩
- 70歳。バフラム軍に所属するオービタルフレームのシステムエンジニアであり、アージェイト等の開発をおこなう。自身もオービタルフレーム・インヘルトのフレームランナー。訓練時代のディンゴとも面識があり、師弟のような関係だったらしい。生粋の職人気質で、バフラムの現状を憂いつつも揺るぎない忠誠を捧げている。そのため、ディンゴがアヌビスへの対抗手段を求めて現れた際には、ディンゴの意思を理解しつつも、インヘルトを駆りジェフティと対峙する。最後にはジェフティにゼロシフトを転送、自分の要塞に来襲したアヌビスからジェフティを逃がした後、憤慨したノウマンによってインヘルトの頭部ごと潰された。
- 後頭部から前頭部へ貫通した3本のコネクタやディンゴとの会話から、ノウマン同様身体に強化手術を行っている様である(本人曰く「(インヘルトの)性能を追求した結果」)。
- デザインはインヘルトと同じく、金子一馬がデザインしている。
- エレナ・ワインバーグ(Elena Weinberg)
- 声-小林優子
- 28歳。連合宇宙軍の特務輸送艦アトランティス号の副長。副長ではあるが事実上の指揮官といって差し支えない。基本的な性格は前作Z.O.Eと同一だが、今作では軍人としての立ち位置が強調されたキャラクターとなっている。
- テイパー(Taper)
- 声-堀川仁
- 24歳。連合宇宙軍のLEVパイロット。普段は尊大でお調子者で口も達者な自慢屋だが、実際はオービタルフレームを見ただけで逃げ出してしまうほどの小心者。
- しかしそれでも仲間を思う気持ちは強いようで、圧倒的な戦力差を前にしても、仲間の援護のため火星に向かおうとディンゴに協力を求める。
- リック
- 声-岩田光央
- 18歳。採掘作業員。カリストでのディンゴの同僚。線の細いやや気弱な青年。ディンゴを兄のように慕っていた。
- アンジー
- 声-日笠山亜美
- 22歳。オペレーター。カリストでのディンゴの同僚。ディンゴに気があったらしく、積極的にアプローチしていた。
- ヴォルコヴォ
- 声-立木文彦
- 38歳。4人構成のザカートランナーズのリーダー。階級は中尉。ドレッドヘアーとサングラスが特徴的な伊達者然とした容姿で、ザカートの力をザカートを操る己の力と錯覚し過信しているのか、傲慢な台詞が多い。
- ザカートランナーズ(ZAKAT RUNNERS)
- ヴォルコヴォの部下で、3名(ヴォルコヴォを含めると4名)のチーム。巨大オービタルフレーム「ザカート」を操縦しており、ビームを当てた際には歓声を上げる。
- エリー・ケイトン
- 声-熊谷聖香
- 42歳。バフラムの兵器「ベクターキャノン」を奪取した連合宇宙軍エイトへッド小隊の副隊長。
- 無敵艦隊艦長
- 声-谷口節
- 54歳。自分の艦隊に絶対の自信を持っている艦長。連合宇宙軍掃討に向かう途中、ジェフティを発見し撃破しようとするが、逆に撃沈される。
- リコア・ハーディマン
- 故人。ノウマンの父親。アーマーン計画の立案者であり、ジェフティとアヌビスの開発者でもある。
- リチャード・マリネリス
- 故人。ケンの父親であり、バフラム時代のディンゴの部下。優秀なパイロットだったらしく、ディンゴもかつて幾度か助けられたことがあるという。
[編集] 登場兵器
詳細はそれぞれのリンクを参照。
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[編集] 岡村憲明の没ストーリー案について
Z.O.Eと関わりのあったディレクターの岡村憲明のブログで、プロジェクト初期のタイトル「アトランティス」のストーリー案、そしてレオが主役だった場合の没ストーリー案が公開されている。同時に、岡村憲明とZ.O.E、当時の小島組、小島秀夫との関わりについても記載されている。
レオを主役とした没ストーリーの要約は以下のとおり。詳細は、岡村憲明のブログを参照。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
アンティリアを脱したレオは、アトランティス号のメンバーと共に火星へ行き、ジェフティ輸送の本当の依頼者を知る事になる。 その後、一度地球を経由して再び火星へ赴くレオ。アーマーンを用いて火星の人民を人質に取ったバフラムを止めるべく、ジェフティはアーマーンへ乗り込み、アヌビスと対峙する。
戦闘の最中、アヌビスのフレームランナー、ノウマンはジェフティとアヌビス、そしてメタトロンと文明に関係する事柄、戦いの理由を語り始める。
以上で物語・作品に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] Z.O.E 2173 TESTAMENT
ジャンル | シミュレーションRPG |
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対応機種 | GAMEBOY ADVANCE |
開発元 | コナミ |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人 |
メディア | GBA専用ROMカードリッジ |
発売日 | 2001年9月27日 |
価格 | 6,090円(税込) |
[編集] 作品概要
2001年9月27日に発売されたゲームボーイアドバンス用シミュレーションロールプレイングゲーム。
火星と地球を往復する移民船で働いていた主人公ケイジ・ミッドウェルが、船の格納庫で出会った少女ミオナ・オルデランや謎の機体テスタメントと共に火星に降り立ち、反地球レジスタンス組織・BISの一員として行動する外伝的作品。ストーリー面ではZ.O.E作品中でもかなり上位に値するとされるが、ゲーム性などの諸問題により、ストーリーに見合うだけの内容にはならず、売り上げも低迷した。
時系列は、タイトルの「2173」とある通りANUBISより1年前にあたり、他媒体作品のキャラクターもゲストで登場する。なお、ストーリー分岐により二つあるエンディングのどちらかを迎える。初代で登場したローカルサーバーの施設も登場している。
開発は小島プロダクションではなくウィンキーソフト。シナリオはスーパーロボット大戦F完結編に携わったスタッフが担当している。
[編集] 特徴的なシステム
システムについては、ウィンキーソフトが過去に制作を担当していたスーパーロボット大戦シリーズのものに似ており、資金を使った機体改造・武器改造もある。
本作で特徴的なシステムは、通常のSLGの戦闘方法の他に、IAS(インタラクティブ・アクション・システム)と呼ぶ戦闘方法の選択ができることにある。
戦闘方法にIASを選択した場合、プレイヤー側が攻撃の場合は、動き回る敵にターゲットカーソルを合わせてボタンを押す事により、攻撃を成功させる。逆に敵が攻撃してきた場合は、敵のターゲットカーソルから逃げ回るように機体を動かし、攻撃が当たらないようにする。なお、カーソルや機体のグラフィック内にはクリティカルポイントがあり、これをカーソルの中心で当てる・当てられるとクリティカルヒットとなる。
機体のパラメータは、攻撃のものは威力と命中率、防御のものは防御量と回避率、どちらを重視するか調整する事も出来、IASの場合はカーソルの速度や大きさ、機体速度に影響される。
一部、MAP中にローカルサーバーがあり、サーバーにユニットを置く事で、ステージクリア後にOFの武器・特殊機能が追加される。
[編集] 登場人物
[編集] 主要人物
- ケイジ・ミッドウエル
- 温厚で優しい少年。17歳、血液型O型。アレスと共に移民船ボナパルトⅢ号で働いていたところ今回の事件に巻き込まれ、「テスタメント」の搭乗者となる。移民船で生まれ、移民船で育った“宇宙生まれ”であり、「ミッドウェル」という姓は彼が生まれた移民船の船名に由来する。
- ミオナ・オルデラン
- ボナパルト号の格納庫に隠れていた謎の少女。17歳、血液型A型。“黒い機体”との接触事故以降、ケイジ達と行動を共にする。事故の際、記憶を失った。テスタメントと何か関係があるようである。
- アレス・エンドゥ-ワ
- 17歳、血液型AB型。ケイジと同じ地球火星間を結ぶ移民船“ボナパルトⅢ”号で働いていた少年。何事もそつ無くこなす天才肌。後にケイジらと共にBISに参加し「ヴィジャヤ」の搭乗者となる。
- ファースティ
- テスタメントに搭載されているナビゲートプログラム。同じプログラムであるエイダと比べて、質問に対する物分かりはよく、多少は人の思考に近い考え方、話方をする。冗談を交えたりなど、変わったそぶりを見せることもある。偽装中はカタカナとひらがなを逆にしたコンピュータらしい発音で会話していたが、テスタメントが本来の姿に戻ったとき普通の発音にもどった。
[編集] BISの関係者
- デクスン・ガイズ
- 「エッジ」搭乗者の男性。42歳、血液型O型。BISのリーダー的存在であり、元UNSF軍人。軍人としてエンダーを虐げてきた事への自責の念から組織を設立した。
- ラズマ・カスケイドJr.
- 「ドライツェン」搭乗者の男性。19歳、血液型A型。ノリが軽いBISのムードメーカー兼トラブルメーカー。女好きでチャラチャラした印象を与えるが、根は真面目で一途。
- シミルとは幼馴染で付き合いが長く、彼女の心内を察している。
- シミル・シャンブロワ
- 「カリブルヌス」搭乗者の女性。16歳、血液型O型。何故か関西弁で会話しボケとツッコミ(相手は主にラズマ)を使いこなす。
- 孤児院で育った過去があり、その孤児院とそこで育てられている子供たちを大切に思っている。
- ウォーレン・ルーメンルクス
- 「デュランダルII」搭乗者のサングラスをかけた寡黙な男。33歳、血液型O型。BISに入る以前は傭兵だったが、その当時に起こした過ちから銃を捨て各地を放浪するうちにデクスンと出会い、BISに参加する。
- メビュース・K・ライクラフト
- 「オルクリスト」搭乗者の女性。26歳、血液型B型。常に微笑を絶やさないが、性格は強気で、ラズマからは姉御と呼ばれる。しかし、その笑顔の裏には悲しい過去を秘めている。
- タダミチ・E・ユキトウ
- 「ジャスティーン」搭乗者の男性。24歳、血液型AB型。20世紀後半~21世紀初頭のアニメやB級映画等サブカルチャーに詳しい、いわゆる「オタク」の青年で、それらを引用したマニアックな例えや突拍子のない話をする癖がある。
- ファーストネームではなくファミリーネームである「ユキトウ」で呼ばれることを好む。
- フィルブライツ・ウェストリバーサイド・ウェアハウスロック26世
- 「ブレイド」搭乗者の男性。17歳、血液型AB型。愛称はフィル。長い髪に色白の肌、高い声と女性的な容姿をしている。異様に長い本名は、彼の父が「長い名前には幸せが宿る」という思いを込めて付けたらしい。
- ミオナに想いを寄せており、その事からケイジに憎悪が混じった嫉妬を抱くが・・・
- ロビン・オコンネル
- BISの活動資金や必要な物質を提供している女性。レジスタンスをバックアップするロビン財団の設立者。
- ツィード
- ロビンの秘書を務める男性。作戦経路の素早い作成や工作潜入活動なども得意。
[編集] UNSFの関係者
- フレイザー
- 治安維持部隊将校。過去は、ティムと呼ばれていた。
- ナディア・キャンディッド
- アセモスの一員。真っ直ぐな性格であり、ボロゾフに想いを寄せている。
- ボロゾフ・ヴェラスゴー
- アセモスの一員。階級は少佐。冷酷かつ残虐非道な性格で、自分より下のものを下等な生き物と罵る。特に、マーシャン(火星出身者)を嫌う。
- ネッド・ノアヒム
- UNSFの戦闘隊長の一人。作戦行動として卑劣なやり方を好む。
- アマンテ・フールレア
- 子供っぽくかつ甘い口調で話す女性。自身の持つ天性で入隊時から優秀な成績を収めているが、その正体は・・・
- デジール・ゼフィルス
- UNSFの幹部。ライアンコーポレーションと共にアニムスと呼ばれるオービタルフレームを開発している。
[編集] マーズ・エンジェル
- キュービック
- ディジット
- パルム
[編集] 登場兵器
詳細はそれぞれのリンクを参照
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- その他の兵器
- ブレイド
- フィルが搭乗する装甲車。ビームキャノンとリペア機能を搭載。
- エッジ
- デクスンの搭乗する戦車。155ミリキャノン砲を武器とする。サプライ(補給)機能を搭載。
[編集] TESTAMENTでの作中用語
- BIS
- 火星で活動する反地球レジスタンス組織。組織名は、宇宙生まれの略字。UNSF側の情報操作によりテロリストと陥れられつつある状況である。
- UNSF
- 火星を統治している軍部。
- アセモス
- UNSF特務部隊の名称。
- ライアンコーポレーション
- NUTに次ぐ業績を持つ企業だが、その差は大きく開いている。
- アニムス
- ゼフィルスがライアンコーポレーションと共に開発したオービタルフレームの名称で、テスタメントの事である。
[編集] アニメ作品
[編集] Z.O.E 2167 IDOLO
詳細はZ.O.E 2167 IDOLOを参照
『ZONE OF THE ENDERS』と同時発売されたOVAであり、Z.O.E より前の時代設定となっている。
[編集] Z.O.E Dolores, i
詳細はZ.O.E Dolores, iを参照
2001年に放送されたテレビアニメ作品で、『ZONE OF THE ENDERS』と同時期の時代を描いている。
[編集] ZONE OF THE ENDERSの登場兵器
項目ごとに50音順で表記する。
[編集] オービタルフレーム
- アージェイト (ARDJET)
- ANUBISに登場。ランナーはケン。
- マントのような外殻と女性的フォルムを持つオービタルフレーム。外殻は分解し遠隔攻撃兵装「ウィスプ」として使用でき、さらに全身を棺のように包み込む防御形態をとる事で外部からの攻撃を完全にシャットアウトする他、強力なバーストキャノンを放つ事が出来る。後にヴァイオラAIにAIを乗っ取られたため、AIを消去することに。AIのサポートが無くなったOFをケンの技量では操れなかった為、バフラムの追撃を振り切った後に放棄された。
- デザイン上のイメージソースは「舞妓」。
- アヌビス (ANUBIS)
- Z.O.E、Dolores,i、ANUBISに登場。ランナーはノウマン。
- サポートAIとして独立型戦闘支援ユニット「DELPHI」を搭載している。
- 木星コロニー・アンティリアにおいて開発中であった新型OF。リコア・ハーディマン博士が設計し、その腹心達により開発された。
- 背部に装備された6基のウィスプはスラスターであると同時に大型のジェネレータも兼ねており、これによりベクタートラップによる攻撃の反射・屈折、機体そのものをベクタートラップに収容してのステルス行動を可能としている。さらにウーレンベック・カタパルト(正確にはそれに該当するシステム)による亜光速移動能力「ゼロシフト」まで備えており、その様はまるで瞬間移動している錯覚さえ覚える。
- 武装は電磁式の銛「ウアスロッド」、「V.G.カノン」、「ハウンドスピア」など。
- 続編のANUBISで明かされるが、実はジェフティとは双子の機体であり、2機が近づくと共鳴現象が発生する。これもジェフティと共にアーマーン始動のためのキーとして設計された機体であり、アーマーンを始動することも止めることも、この2機にしかできないようになっている。
- 2172年に勃発したアンティリア事件によって、作戦の指揮官でありリコア博士の息子でもあるノウマンの手に渡り、以後彼がフレームランナーとして運用している。2174年現在も、現行最強を謳いうるOFとして猛威を振るっていることもその性能の凄まじさを物語っている。
- 「ANUBIS」では、前作でダークブルーを基調としていた機体色がブラックに、全身に流れるエネルギーパターンの色が赤に変化し、より力強く禍々しいイメージになっている。背部にある6基のウィスプが無い模造品も存在する。
- モデルはエジプト神話における、冥界の神であるアヌビス。
-
- アーマーン アヌビス (AUMAAN ANUBIS)
- アーマーンと融合した状態で、「メタトロンとの完全なる結合」とノウマンが言っているとおり、ノウマンはアヌビスと完全に融合している。
- 白を基調とした機体色となり、ウィスプは複数の六角形の板となっている。バースト攻撃は異常なまでに追尾性が向上し、アーマーンの内壁を吸収してライフを回復することができる。ネイキッドジェフティと唯一対等に戦える。
- イシス (ISIS)
- Dolores,iに登場する主人公機。ランナーはジェイムズ。詳しくはリンクを参照。モデルはエジプト神話に登場する女神イシス。
- イドロ (IDOLO)
- IDOLO、Dolores,iに登場。フレームランナーはラダム。
- 歴史上初のオービタルフレームで、ダイモス事件を引き起こした元凶でもある。
- ラダム以外のランナーが搭乗した場合、拒絶反応を起し操縦を受け付けなくなるか、最悪の場合はランナーが死ぬまで暴走する。
- イブリース (IBLIS)
- TESTAMENTに登場。ケイジが搭乗していたボナパルトIII号を沈めた黒い機体。その姿は悪魔を彷彿とさせるものである。
- インヘルト (INHERT)
- ANUBISに登場。ランナーはロイド。
- バフラム軍所属。金属製フレームの全身を特殊なゲルで覆ったオービタルフレーム。ロイドが自身の技術力を使って開発したワンオフ機である。金子一馬がデザインを行った。
- オービタルフレームに分類されてはいるが、メタトロンを一切使用していない。関節の駆動には磁力線の牽引・反発による収縮を用いている、コクピットは股間部ではなく頭部に存在しているなど、製作者であり搭乗者でもあるロイド独自の技術によって作り上げられた新機軸の機動兵器とも言える。
- 武装は両肩のダガーや浮遊機雷、ホーミングミサイルなど。また、全身のゲル状コーティングを噴射して煙幕を張り、分身(デコイ)によって幻惑する一見ゼロシフトのような戦法も得意とする。
- ヴィジャヤ (VJAYA)
- TESTAMENTに登場。ランナーはアレス、デクスン。
- 紫のカラーリングの、BIS所属機体。テンペストのように頭部が笠をかぶったような形状で、通常サイズの人型OFとしては珍しいデザインをしている。忍者の武具のような武装を持つのが特徴。
- オリクリスト (ORCRIST)
- TESTAMENTに登場。ランナーはメビュース。
- 右腕に弓状の武器、エルフェンボウを持ち、遠距離戦に長ける。デュランダルIIと並び比較的基本的なOFのデザインをしている。
- クラッド (CLOD)
- ANUBISに登場。
- ラプターバリエーションの1つで、マミーヘッド以上の耐久力を持つ。
- 機動性は低いが、相手を吸引する能力をもち、そのまま掴んだ相手を壁や床に叩き付けダメージを与えてくる。
- 主要武器はエネルギーウィップ、ホーミングショット。
- サイクロプス (CYCLOPS)
- Z.O.E、TESTAMENT、ANUBISに登場。
- ラプターバリエーションの1つで、近接専用の追加装備を施した格闘戦型。
- 機動力が高く、主に両手のナックルアームで接近戦を挑んでくるが、ANUBISではガントレットによる遠距離攻撃も仕掛けてくる。
- ザカート (ZAKAT)
- ANUBISに登場するバフラム軍の球体大型オービタルフレーム。サイズ故か複数人の搭乗者が必要。ランナーはザカートランナーズと呼ばれる3人と、メインランナーのヴォルコヴォの計4名。
- 強力なエネルギー兵器を搭載し、対地爆撃を行う。攻撃する姿はさながらミラーボールの様である。強力なバリアを張ることで防御形態になるが、バリア発生器がバリア外周にあるため、引き剥がされてしまうと無防備になってしまう。
- ジェフティ (JEHUTY)
- Z.O.E、ANUBISに登場。ランナーは、Z.O.Eはレオ。ANUBISではディンゴ。
- サポートAIとして独立型戦闘支援ユニット「ADA」を搭載している。
- 木星コロニー・アンティリアにおいて開発中であった新型OF。
- 従来のタイプに比べて圧倒的なパワーと機動性を誇る、アヌビスの兄弟機。
- アヌビスと共にアーマーン始動のためのキーとして設計された機体であり、アーマーンを始動することも止めることも、この2機にしかできないようになっている。それを知った連合宇宙軍の特務艦であるアトランティス号のメンバー達によって、ジェフティが奪われた際の安全策としてエイダのシステムの根幹に「アーマーンへの侵入及び破壊」という命令が入力されている。
- 右腕にエネルギーソード「パドルブレード」、左腕に防御フィールドを展開するシールド、他にも「V.G.カノン」や「ホーミングランス」、3基のリアクティブ・マニューバ「ウィスプ」などの各種兵装を装備。さらに弾薬格納庫としてのベクタートラップ・システムまで備えている。
- 2172年に勃発したアンティリア事件によって、偶然現場に居合わせたレオの手に渡り、火星での任務(軍事要塞アーマーンへの侵入及びジェフティの自爆による内部からの破壊)のためアトランティス号で火星へと移送中であった。だがセレス第3基地でのバフラム襲撃の際、アトランティス号の副長エレナの英断により火星圏へと移送後解体されることが決定。発射直前に事の真相を知ったレオがウーレンベック・カタパルトの射出角度を変更し、ジェフティは木星の衛星であるカリストへと破棄され、メタトロン反応の入り乱れる中で沈黙する日々を送っていた…。
- そして2174年、木星衛星カリストに遺棄されていた(実際は上述の通り、レオがジェフティをアーマーンへ特攻させまいとしてカリストに隠した)ところを、採氷作業中のディンゴが機体を発見、彼をフレームランナーとして覚醒する。
- ANUBISではアクションやサブウェポンが充実し、レーザーの大量ロックオンや掴み(グラブ)アクションのパワーアップの他、アヌビスと同等の亜光速移動能力ゼロシフトを開放し本来の性能を取り戻す。パイロットが変わったからなのか、特に格闘戦の能力が向上している。
- 本作後半にて、ノウマンの証言からディンゴの所属していた第三中隊が着任していたアンティリアへのメタトロン運搬護衛任務(ディンゴのバフラム従軍中最後の任務)の際に運ばれたメタトロンによって、アヌビスと共に製造された事が判明した。
- モデルはエジプト神話における、書記と学芸の守護者ジェフティ(別名トト)。
-
- ジェフティ ver.2 (JEHUTY ver.2)
- プログラム・ゼロシフトがシステムに着床したことで、ゼロシフトの取得とともに本来の性能を引き出した状態。ノーマルのジェフティに比べ攻撃力が2倍、受けるダメージが4/5になり、腰に固定していたウィスプがオプションとなって浮遊し、ビックバイパーのオプションのように近距離、遠距離のメイン攻撃をサポートする。また、敵の遠距離攻撃の一部を無効化、サブエネルギーの消費が半分になる、バースト時に触れた敵にゲイザーの効果を与えるといった新たな特殊効果も付加されている。
- ダメージド ジェフティ (DAMAGED JEHUTY)
- アーマーンの攻撃によるダメージで、本体数箇所と背部のベクタートラップが損傷した状態。上記のVer.2の能力は消失。ガード、ショット、ホーミングレーザーとサブウェポンのほとんどが使用不能となる。ただし、サブエネルギーは無限になる。
- ネイキッド ジェフティ (NAKED JEHUTY)
- ダメージドジェフティがアヌビスのメタトロンを吸収し、真の性能が引き出された状態。攻撃力20倍、被ダメージ半減、サブエネルギー無限という驚異的な性能を誇る。顔が不気味な仮面のような形状になっている。バースト時に触れた敵は破壊され、ブレード攻撃はネフティスのシールドをも突き破り、ボスすら瞬殺する。ショットはシールドを張らずに無効化、バーストショットはすべてシールドで防ぐことができる。ただし、アーマーン・アヌビスに限ってはこれらの能力は無効化される。
- 一度クリアしたデータがメモリーカードにある状態でゲームを開始すると、これらのジェフティを選択してから始めることができる。
- スパイダー (SPIDER)
- ANUBISに登場。
- 主に拠点防衛に用いられる無人オービタルフレーム。
- 攻撃能力は低いものの、常にシールドを張っているため防御能力が高いうえ、ラプターと同じく大量に投入されてくる。
- 移動スピードは遅いが、跳躍することによって移動することも。
- 兄弟機にレオパルドがある。
- タイラント (TYRANT)
- Z.O.Eに登場。ランナーはアックス。
- 巨大な2本の衝角を備えた、バフラム軍の大型オービタルフレーム。無人オービタルフレームをコントロールする司令機。
- TESTAMENTでは改良型のネロケルビナが登場する。
- テスタメント (TESTAMENT)
- TESTAMENTに登場。ランナーはケイジ。
- ケイジがボナパルトIII号で見つけた機体。当初はLEVの形をしていたが、後にこれは偽装のために施した装甲であり、正体はオービタルフレームであることが明かされる。頭部の大きな一本角と武装と一体化した右腕、OFであるが「足首」が存在するのが特徴。AIとしてファースティを搭載している。
- テスタメントは「契約・誓約」を意味する言葉で、偽装を解除した際にファースティが提案したもの。
- デュランダルⅡ (DURANDAL Ⅱ)
- TESTAMENTに登場。ランナーはウォーレン。
- カラーリングは無印版ジェフティに似たブルー。両腕にブレードを備え、白兵戦に長ける。
- 余談だがⅡの名の通り、前身にあたる機体としてLEVの「デュランダルⅠ」が存在したが、以前の戦いで搭乗していたウォーレンが特攻を行い、消失している。
- テンペスト (TEMPEST)
- Z.O.E、Dolores,iに登場。ランナーはスラッシュ。
- クラゲのようなフォルムを持つバフラム軍の大型オービタルフレーム。広域破壊・制圧を目的とした機体であり、効率よく破壊活動を行うため6本のアームに火炎放射器を装備し、強力な火球を武器とする。
- TESTAMENTではこの機体を真似たハルターマルトが登場する。
- ナリタ (NARITA)
- ANUBISに登場。
- 量産型オービタルフレーム。装甲は薄いが抜群の運動性がそれをカバーしている。
- 腕を収納して、エネルギーを纏っての高速移動によるタックルを仕掛けつつ接近。腕を展開して腕のシックルで連続攻撃を仕掛けてくる。
- ネイト (NEITH)
- IDOLO、Z.O.Eに登場。ランナーはヴァイオラ。
- バフラム軍のC型オービタルフレーム。逆三角形の頭部と女性的なフォルム、腰部から伸びた三本のスラスターが特徴。
- 両腕に仕込まれたクナイ(射撃武器)と鞭状のブレードを主要武器とし、最新鋭機であるジェフティを上回る高機動性を誇る。
- 試作量産型のオルタネイトがDolores,iに、直系機のネフティスがANUBISに登場する。
-
- ゾンビネイト (ZOMBIE NEITH)
- アンティリアの倉庫でジェフティと交戦し中破したネイトが、メタトロンの特殊な力と思われる現象で復活した姿。
- 前の戦闘での残骸を欠損した両腕代わりにし、格闘戦のリーチが伸び、バーストショットを6発同時発射するなど射撃性能も大幅に向上している。
- ネビュラ (NEBULA)
- Z.O.E、Dolores,iに登場。ランナーはZ.O.Eではナイトレイド、Dolores,iではニコライ。
- ヒトデのような形状のバフラム軍大型オービタルフレーム。機体下面に備えた人面構造部分に加粒子砲を装備する。
- ネフティス (NEPHTIS)
- ANUBISに登場。
- バフラム軍所属。ヴァイオラAIが搭載され制御する、前作Z.O.Eに登場したC型OF、ネイトの後継機となる機体。ベクタートラップを応用した防御シールドを張り巡らせ、エネルギー攻撃を完全に無効化する。ジェフティに執着する様は尋常ではなく、度々ディンゴが操るジェフティの前に現れ、障害となる。メタトロンによって次々と生み出されるようなOFであるらしく、大ダメージを受けてもすぐさま完全な状態で復活する等、ヴァイオラAIと同じく亡霊のような存在。最終的にはアーマーンから無尽蔵に生み出され続けていた(カラーリングは白)。
- デザイン上のイメージソースは「華」。
- モデルはエジプト神話における、夜を司る女神ネフティス。
- ハトール (HATHOR)
- Dolores,iに登場。ランナーはナフス(ラダム)。詳細はリンクを参照。モデルはエジプト神話における、愛と幸運の女神ハトホル。
- マミーヘッド (MUMMYHEAD)
- IDOLO以外の作品すべてに登場。
- バフラム軍の無人量産型オービタルフレーム。ラプターバリエーションのひとつで、追加装甲を増設した後方支援タイプ。武装はハルバードとファランクス。修理装置も持っている。
- ラプター (RAPTOR)
- IDOLO以外の作品すべてに登場する
- バフラム軍の無人量産型オービタルフレーム。骨のような印象の機体。主に無人型の機体が大量に登場するが、有人型も存在し、Z.O.Eでは操作することもできる。
- 非常に高い汎用性を持ち、オプションやアタッチメントを装備することでマミーヘッド、サイクロプス、クラッドになる。
-
- シングルソードラプター (SINGLE SWORD RAPTOR)
- Z.O.Eに登場。連合宇宙軍との交戦で原形を留めたまま機能停止したラプターで、その際に左腕のビームソードを落としている。
- 劇中ではこの機体を遠隔操作する場面がある。
- ラプター改 (RAPTER COSTOM)
- Dolores,iに登場。改良型だが、その後の作品にはなぜか登場しない。
- レオパルド (LEOPARDO)
- ANUBISに登場。スパイダーの兄弟機。
- 空中では二足歩行形態。地上ではブリッジした形での高速移動形態を使い分ける。
[編集] LEV
- カリブルヌス (CALIBURNUS)
- TESTAMENTに登場。搭乗者はシミル。
- 後部にミサイルパック、ビームキャノンを持つ。
- ジャスティーン (JUSTEEN)
- TESTAMENTに登場。搭乗者はユキトウ。
- 足にエネルギーブレードを仕込んでおり、これを使った強力なけり技を持つ。
- 採氷LEV
- ANUBISに登場。
- カリストで採掘作業員が使用するLEV。旧式の上に民生品らしく、性能的には今ひとつ。
- 作業用LEV
- Dolores,i、TESTAMENTに登場。
- 民間作業用のLEV。重機の延長線上にある為、性能はかなり低いが、民間人が抗議のデモに使用するケースもある。
- ドライツェン (DREIZEHN)
- TESTAMENTに登場。搭乗者はラズマ。
- 長砲身のライフルを装備した狙撃に特化した機体。
- バイザック
- TESTAMENTに登場。
- アセモスのメンバー、主に上級士官クラスが搭乗するLEV。機体の一部にメタトロン技術が使われており、性能はファントマを上回っている。
- バイザックS
- ボロゾフ専用にチューンアップが施されたバイザックで、通常のバイザックよりも性能が上回っている。
- ビックバイパー (VIC VIPER)
- ANUBISに登場。搭乗者はレオ。
- 機体の一部にメタトロン技術を使用した、最新鋭可変LEV。サポートAIや戦闘機形態への可変機構を有しており、この可変機構の実装により従来のLEVを凌駕する機動性・運動性を備え、オービタルフレームとも互角以上に戦える(オービタルフレームのジェフティと互角の戦闘を行う程の高性能な機体のためOFだと誤解されることが多いが、LEVである)。
- 変形機構により大部分のバーニアスラスターを背面集中させることによってOFに迫る機動力を得るという、理にかなったデザインをされている。
- ちなみに3機が製造され、、レオの機体はジェフティのデータを元に開発された試作装備(メタトロン技術を応用し残像現象によって機体の攻撃・機動動作を追従する「オプション」等)を多数搭載した「ビックバイパー零(ゼロ)」。
- 「グラディウス」のオリジナルのビックバイパーのように、オプションだけでなく、レーザー、リップルレーザー、ミサイル、シールドといった多彩な攻撃を効果音まで忠実に再現している。
- ファントマ (PHANTOMA)
- シリーズ全てに登場。搭乗者は様々。
- 連合宇宙軍量産型LEV。大量に投入されるもOFの前では無力に等しい。
[編集] Z.O.Eシリーズ用語集
[編集] メカニック
- メタトロン
- 21世紀初頭、木星の衛星カリストで発見された希少物質。空間圧縮の技術に必要不可欠であり、装甲、動力源、量子コンピューターなど実に様々な転用が可能である。
- ウーレンベック・カタパルト
- メタトロン技術を利用した亜高速船舶射出システム。圧縮空間の復元時の反発作用を利用し、瞬間移動に近い速度で対象を射出する。膨大なエネルギーを使用するため、衛星や主要ステーション等にしか建設されていないが、ジェフティやアヌビスはこの作用を僅か17m程度の機体に搭載する事に成功している(ゼロシフト)。
[編集] 火星の地名
[編集] 関連作品
[編集] 書籍
- METAL GEAR SOLID2・Z.O.E プレミアムガイドブック(2001年3月1日 / メディアワークス)
- ZONE OF ENDERS Z.O.E 公式ガイド(2001年3月23日 / NTT出版)
- ZONE OF ENDERS Z.O.E 公式完全ガイドブック(2001年3月25日 / 双葉社)
- ZONE OF ENDERS Z.O.E パーフェクトガイド(2001年3月26日 / 新紀元社)
- Z.O.E 2173 TESTAMENT 公式完全ガイドブック(2001年10月5日 / 双葉社)
- ANUBIS ZONE OF THE ENDERS 公式ガイドブック(2003年2月20日 / 双葉社)
- ANUBIS ZONE OF THE ENDERS コナミ公式パーフェクトガイド(2003年3月26日 / 新紀元社)
- Visualworks of ANUBIS(ビジュアルワークス・オブ・アヌビス)(角川書店) - 設定資料集。シナリオなども全文掲載。PS2用のセーブデータなどが入ったCD-ROMを同梱。
[編集] 音楽CD
- KISS ME SUNLIGHTS - 「Z.O.E」の主題歌マキシシングル。
- Z.O.E ZONE OF THE ENDERS ORIGINAL SOUNDTRACK
- Beyond the Bounds Theme from "ANUBIS" - 「ANUBIS」の主題歌マキシシングル。
- ANUBIS ZONE OF THE ENDERS ORIGINAL SOUNDTRACK
- HIDECHAN! Radio. 2.5 TWO-HAN PRINCESS SINGLES + MUSIC & DRAMA CD
[編集] 関連のあるコナミ作品
- グラディウス - 変形型LEVビックバイパーのモチーフになったのは、グラディウスの自機ビックバイパーである。また、おまけの3Dシューティングゲーム「ゾラディウス」 (ZORADIUS) も、グラディウスが元になっている。
- ポップンミュージック8 - 家庭用移植版に欧州版ANUBISのテーマソング「Beyond the Bounds (Mitsuto Suzuki 020203 Mix feat.Sana) 」が収録され、主人公ディンゴとヒロインのケンが登場する。
- METAL GEAR SOLID THE TWIN SNAKES - あるキャラクターがロボットを語るシーンで本作の映像が流れる。
- METAL GEAR SOLID 3 - ゲーム中に訪れるある部屋に、ジェフティのフィギュアが飾ってある。
- METAL GEAR AC!D - 「ADA」がカードとして登場。使用するとテーマソングと共にジェフティ起動シーンのムービーが数秒再生される。