文化庁メディア芸術祭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
文化庁メディア芸術祭(ぶんかちょうめでぃあげいじゅつさい)は文化庁と CG-ARTS協会が主催しているアートとエンターテインメントの祭典。メディア芸術の創造とその発展を図ることを目的に、1997年度から毎年実施されている。 アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門について大賞と優秀賞を選定、表彰している。受賞者にはそれぞれトロフィー、賞金、そして文部科学大臣賞が贈呈される。
実施当初は、デジタルアート(インタラクティブ)、デジタルアート(ノンインタラクティブ)、アニメーション、マンガの4部門だったが、2003年度(第7回)から現在の4部門に変更された。
受賞作品展は東京都写真美術館で開催されてきたが、2007年度(第11回)から国立新美術館に会場が移転した。
目次 |
[編集] アート部門
各年度の大賞作品を示す。ここでは便宜上、デジタルアート(ノンインタラクティブ)部門(第1回-第6回)とともに扱う。
デジタルアート(ノンインタラクティブ)部門
- 第1回(1997年):“Soul Blade(アメリカ版ソウルエッジ)” オープニングムービー(ナムコ)
- 第2回(1998年):ハッスル!!とき玉くん(森本晃司)
- 第3回(1999年):愉快な機械(岸啓介)
- 第4回(2000年):1(武仲貞宗)
- 第5回(2001年):安重(Anjyu)(大場康雄)
- 第6回(2002年):TextArc print: Alice's Adventure in Wonderland(CRISPIN JONES with IDEO)
アート部門
- 第7回(2003年):デジタル・ガジェット 6,8,9(クワクボリョウタ)
- 第8回(2004年):3minutes² (ElectronicShadow)
- 第9回(2005年):Khronos Projector(AlvaroCASSINELLI)
- 第10回(2006年):イマジナリー・ナンバーズ2006(木本圭子)
- 第11回(2007年):nijuman no borei (Jean-Gabriel PERIOT)
[編集] エンターテインメント部門
各年度の大賞作品を示す。ここでは便宜上、デジタルアート(インタラクティブ)部門(第1回-第6回)とともに扱う。
デジタルアート(インタラクティブ)部門
- 第1回(1997年):KAGE(近森基)
- 第2回(1998年):ゼルダの伝説 時のオカリナ(宮本茂)
- 第3回(1999年):AIBO(ERS-110)(大槻正、空山基)
- 第4回(2000年):ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち(堀井雄二、すぎやまこういち、鳥山明、山名学、眞島真太郎)
- 第5回(2001年):突き出す、流れる(児玉幸子、竹野美奈子)
- 第6回(2002年):SOCIAL MOBILES(CRISPIN JONES with IDEO)
エンターテインメント部門
- 第7回(2003年):ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル(スクウェア・エニックス、任天堂開発チーム)
- 第8回(2004年):まわるメイド イン ワリオ(まわるメイドインワリオ開発チーム)
- 第9回(2005年):Flipbook!(JuanCarlosOspinaGONZALEZ)
- 第10回(2006年):大神(神谷英樹)
- 第11回(2007年):Wii Sports (「Wii Sports」開発チーム)
[編集] アニメーション部門
各年度の大賞作品を示す。
- 第1回(1997年):もののけ姫(宮崎駿、徳間書店、スタジオジブリ、日本テレビ、電通)
- 第2回(1998年):クジラの跳躍(たむらしげる)
- 第3回(1999年):老人と海(ALEXANDER PETROV)
- 第4回(2000年):BLOOD THE LAST VAMPIRE(北久保弘之)
- 第5回(2001年):千と千尋の神隠し(宮崎駿)、 千年女優(今敏)(二作品同時受賞)
- 第6回(2002年):クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦(原恵一)
- 第7回(2003年):連句アニメーション「冬の日」(川本喜八郎、他)
- 第8回(2004年):マインド・ゲーム(湯浅政明、ロビン西)
- 第9回(2005年):浮楼(榊原澄人)
- 第10回(2006年):時をかける少女(細田守)
- 第11回(2007年):河童のクゥと夏休み(原恵一)
[編集] マンガ部門
詳細は文化庁メディア芸術祭マンガ部門を参照
各年度の大賞作品を示す。
- 第1回(1997年):マンガ日本の古典(22名の漫画家)
- 第2回(1998年):坂本龍馬(黒鉄ヒロシ)
- 第3回(1999年):アイ'ム ホーム(石坂啓)
- 第4回(2000年):バガボンド(井上雄彦、吉川英治)
- 第5回(2001年):F氏的日常(福山庸治)
- 第6回(2002年):セクシーボイスアンドロボ(黒田硫黄)
- 第7回(2003年):カジムヌガタイ-風が語る沖縄戦-(比嘉慂)
- 第8回(2004年):夕凪の街 桜の国 (こうの史代)
- 第9回(2005年):失踪日記 (吾妻ひでお)
- 第10回(2006年):太陽の黙示録 (かわぐちかいじ)
- 第11回(2007年):モリのアサガオ (郷田マモラ)