THE MARROW OF A BONE
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THE MARROW OF A BONE. | ||
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Dir en grey の アルバム | ||
リリース | 2007年2月7日 | |
ジャンル | ロック | |
レーベル | FIREWALL DIV. | |
チャート最高順位 | ||
初登場7位(オリコン) |
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Dir en grey 年表 | ||
Withering to death. (2005年) |
THE MARROW OF A BONE (2007年) |
『THE MARROW OF A BONE』(ザ・マロウ・オブ・ア・ボーン)は、日本のバンドDir en greyのメジャー7作目のアルバム。
[編集] 概要
- 前作「Withering to death.」から約2年ぶりとなるアルバム。「Withering to death.」から2年間の活動で得たものがすべて表現されたものになったと語っており、世界11カ国でほぼ同時期に発売された。
- アルバムタイトルに京なりの意味はあるらしいが、それが何なのかは人それぞれの捉え方でいいと語っている。ただ、様々な候補の中からこの言葉を全員が示し合わせもなく即座に選んだという経緯があり、そのこと自体に価値があり、また精神的な意味でも「今のDir en grey」を表す言葉としても相応しいものだと思うと語っている。
- Dieによれば、本来は2006年までに完成させ、年度内にそのツアーを行なう計画であったそうだが、KORN主催による「THE FAMILY VALUES TOUR」への参加オファーを受けて、レコーディングやプリプロダクション時期をずらしたことで発売の時期がやや伸びたとのことである。だが、このツアーに参加したことで今までに得られなかった刺激や、移動中のバスの中で制作された曲などもアルバムには収録されており、このツアーがアルバムの制作にプラスになった面は大きかったと語っている。
- 初回限定盤と通常盤の2仕様で発売された。初回限定盤ではジャケット違いの他、限定盤のみ付録されている[Disc 2]には、アルバム収録曲の中から、クラシカルな表現方法を駆使した音源を収録。レコーディングの終盤で「やってみよう」と急遽決定された。
- 実際のレコーディング日程は過酷であったらしく、ファンクラブ限定振替公演や、「LOUD PARK 06」の参加、また「TOUR06 INWARD SCREAM」とも並行しての作業であったが、そういった日程であったからこそ「やりたいことをやるんだ」という意識を持って臨むことができ、またそれまでの学んだ経験から見えていた部分があったので、精神的にはむしろこれまでと比べてラクであったそうである。
- 制作にあたっては、間口を狭めて、聞きやすくない印象を与えながらも、いざ入ってみると深い世界観を感じることが出来るような雰囲気を出したかったとのことであるが、意外に並べてみると聞きやすい印象も感じたと語っている。
- 重心の低く設定されたサウンドや、シャウトを多用したヴォーカルといった、先行シングル「Agitated Screams of Maggots」に劣らないほど過激な曲も多いが、バラードである「CONCEIVED SORROW」「艶かしき安息、躊躇いに微笑み」「THE PLEDGE」を始め多彩な振り幅の楽曲が収められており、また全体的に「ストレート」「初期衝動」「ダイレクト」といった言葉が似合う、鋭利で潔いアルバムになったと語っている。
- 今作では京のボーカルも「自分の地声で勝負したい」という思いがあり、その為音程の高い曲であっても、ウィスパーやファルセットといった表現方法を取らなかったと語っている。
- 「凌辱の雨」から新しく起用したエンジニアや、楽器テクニシャンなどとの作業が非常に刺激的であったこと、今までとは違う音作りにすることができた、ということで彼らの功績も大きかったという発言もしている。
- 英詩の比重がこれまでと比べて増えているが、あくまで楽曲を聞いた時に合った表現の結果であって海外を意識したという点はまったくないと語っている。
- 歌詞カードが非常に見にくい。背景と色が同化し、文字が極小でかすれているため。これについては京自身が、「表記を敢えてああすることで、読みたい人と読まなくてもいいやっていう人に分かれる。読みたい人は頑張って読むやろうし、興味のない人は読まなくなるだろうから、そこのとこを表現したかった」と語っており、意図的に行なったものであることを示唆している。発売当初、購入者から「印刷ミスではないか」との指摘を多数受けたという。この考え方は続く作品にも継がれているようで、今作品以降、今作品程ではないが歌詞カードは読みにくいものになっている
- アルバムの発売に伴い「VULGAR」以来となるアルバム限定コンテンツが展開された。楽曲の解説や、様々な関係者からのメッセージ、今年2月に行なわれたアメリカでのヘッドラインツアーから国内ツアーを追ったブログやコンテスト、限定グッズの販売(現在は終了)、PREMIUM LIVEへの招待(現在は終了)といった様々な企画が催された。現在も接続可能である。
[編集] 収録曲
Disc 1. シングル曲は全てAlbum Mix
- CONCEIVED SORROW
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey) - LIE BURIED WITH A VENGEANCE
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey) - THE FATAL BELIEVER
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey)- 2006年春に敢行した初のアメリカ公演「Showcase Tour」で初披露され、音源として発表される前から、その後のライブでも常にセットリストに組み込まれていた楽曲。
- AGITATED SCREAMS OF MAGGOTS
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey) - GRIEF
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey) - 凌辱の雨
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey) - DISABLED COMPLEXES
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey) - ROTTING ROOT
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey)- 薫のギターリフから始まり、そのまま一定のルーズで低いテンションの中で進んでいくナンバー。
- 艶かしき安息、躊躇いに微笑み
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey) - THE PLEDGE
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey) - REPETITION OF HATRED
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey)- いわゆる縦ノリの要素を持つ曲である。ライブでは一曲目に演奏されることも多い曲。
- THE DEEPER VILENESS
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey)- 「TOUR06 INWARD SCREAM」で先行披露されていた曲の一つ。歌唱も全編ほぼシャウトのみで構成されている。
- CLEVER SLEAZOID
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey)- 18thシングル。「凌辱の雨」と同じくアルバムにあたり再録されている。根本的な曲調は変わっていないが、シングルヴァージョンとの違いを感じることができるように変化したラストナンバー。「凌辱の雨」でのエンジニアの交代によって、シングルのままだと違和感を感じさせることもある為、再レコーディングを行ったという事情もあった。
Disc 2.(限定版のみ)
- 艶かしき安息、躊躇いに微笑み
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey)- シンプルにピアノと歌のみをフィーチャーさせたアレンジに仕上がっている。
- CONCEIVED SORROW
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey)- オーケストラをメインに打ち込みを取り入れたアレンジになっている。
- THE PLEDGE
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey)
[編集] 参考文献・出典
- ^ TOUR07 DOZING GREEN TOUR BOOK 薫のインタビュー記事より
この「THE MARROW OF A BONE」は、アルバムに関連した書きかけ項目です。加筆、訂正などして下さる協力者を求めています。(P:音楽/PJアルバム) |