VULGAR
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VULGAR | ||
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Dir en grey の アルバム | ||
リリース | 2003年9月10日 | |
ジャンル | ロック | |
時間 | 57分08秒 | |
レーベル | FIREWALL DIV. | |
チャート最高順位 | ||
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Dir en grey 年表 | ||
鬼葬 (2002年) |
VULGAR (2003年) |
Withering to death. (2005年) |
『VULGAR』(ヴァルガ)は、日本のバンドDir en greyのメジャー4作目のアルバム。
[編集] 概要
- 「痛み」をテーマとしたアルバム。メンバー自身「自分にとっての一作目」と発言をしており、バンドとしても転機になった作品でもある。その背景としては、アルバム作業中にはさまざまな出来事があり、レコーディング当初は多くの要因でメンバー自体のモチベーションが低かったことや、アルバム制作中に発売された「かすみ」や当時放映された特別番組などでの自分達の格好への疑問(かなりラフな格好で出演していた)、自分達のライブスタイルやバンドの方向性など、個人も含めメンバー自身がそれぞれ腹を割ってお互い色々なことを話し合う機会が多かったことを、本人達及び関係者の発言で明らかにしている。このアルバム以降、彼らの表現テーマが「痛み」として確立されていく。
- 「six Ugly」で取り入れたニューメタル路線を押し進めた、ダウナーで重い爆音をベースとしながらも、グルーヴやユニゾンを効果的に使うことで綺麗に音が聞こえる音作りを意識している。完成までの道のりは長く、Toshiyaはこのサウンドの中にベース・ラインをいかに存在させるかに悩み、Shinyaは、ドラムのフレーズがこれまでと比べると「百倍ぐらい難しい」と語っていた。
- 京の詩も曲の雰囲気にあっただけでなく、より自分の感情を訴えかけるようなメッセージ調の強い詩を書くようになった。彼はこのアルバム作業中に、「自分は歌い手ではなく、表現者である」という意識に目覚め、VocalからProphetと自身のクレジットを変更した。
- 当時その完成度の高さから様々な雑誌媒体で「最高傑作」と評された。しかしながらToshiyaは「これが最高傑作だと思わないで欲しい。最高傑作という言葉は好きではない」とコメントしている。
- 初回盤のみ特殊パッケージ仕様で、収録曲『OBSCURE』のミュージッククリップDVDを同梱している。ただし発売の際に規制をかけられたので、実際の映像はノーカット映像集「AVERAGE PSYCHO」で見る事ができる。
- 歌詩カードの「遊び」が今作から無くなりきちんと掲載されている。また英語詩の歌詩も同梱されるようになった。
- 通常盤には、期間限定特設サイトへ入場するためのIDナンバーが入っていた。この期間限定特設サイトでは、「VULGAR KIT」と題したグッズや素材を提供してのホームページ作成コンテスト、アルバムレコーディング風景の写真など様々な企画が行なわれた。
- アルバム2曲目の『THE ⅢD EMPIRE』と3曲目の『INCREASE BLUE』は後に映画『デス・トランス』の挿入歌にも起用された。
[編集] 収録曲
太字はシングル曲(全てAlbum Mix)
- audience KILLER LOOP
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey) - THE IIID EMPIRE
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey) - INCREASE BLUE
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey) - 蝕紅
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey) - 砂上の唄
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey) - RED…[em]
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey) - 明日なき幸福、呼笑亡き明日
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey) - MARMALADE CHAINSAW
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey)- ヘビーでありながらもギターのコード・カッティングが効果的に多用された楽曲。ライブ中の自分自身を歌ったものであり、「時計じかけのオレンジ」という映画を見て、その主人公と自分自身がどこか似ているものがあると感じたことで、それと関連した言葉が詩の中にも登場してくる。
- かすみ
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey)- 12thシングル。全体のミキシングが新しく行われ、さらにドラムセットを変えて録り直されている。
- Я TO THE CORE
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey) - DRAIN AWAY
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey)- 11thシングル。アルバムではよりシングルよりも音がクリアになり、サビのメロディーの一部分がより感情を全面に出すような歌い方に変化している。さらにドラムセットを変えて録り直されている。
- NEW AGE CULTURE
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey)- 喫茶のようなSEから一転して、正統派メタルにも通じるような強靭なサウンドで怒涛のごとく全編に渡って突き進んでいく楽曲。
- OBSCURE
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey) - CHILD PREY
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey) - AMBER
(作詞:京 作曲・編曲:Dir en grey)- アルバムのラストを締めるミディアムナンバー。ヘビーなサウンドの中に、メロディが共存しながらゆっくりと進んでいく。京は「このアルバムで一番攻撃的な歌詩」と述べており、前向きさを感じられる新しいタイプの歌詩に仕上がっている。ちなみにAMBERの意味は「琥珀」である。
この「VULGAR」は、アルバムに関連した書きかけ項目です。加筆、訂正などして下さる協力者を求めています。(P:音楽/PJアルバム) |