BLOOD+の登場人物
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BLOOD+の登場人物(ブラッドプラスのとうじょうじんぶつ)は、アニメBLOOD+および関連作品の登場人物を解説する。
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目次 |
[編集] 翼手の女王(始祖翼手)
- 音無小夜(おとなし さや)
- (声優:喜多村英梨)
- 本作の主人公。コザ商業高校の生徒で陸上部所属。宮城ジョージの養女で、カイの義妹であり、リクの義姉である。黒髪のショートヘア(ジョエルの家に居た頃は、ディーヴァと同じくらいの長髪であった)、瞳は茶色、ピンクを好む等、一年以上前の記憶が無い事を除けば極普通の女の子である。しかしその正体は、全ての翼手の頂点に君臨する翼手の女王(始祖翼手)の一人。1833年、アイスランドで発見されたミイラ化した謎の生物(後に翼手と名付けられる)SAYAの胎内から取り出された二つの繭の一方より誕生した。戦闘時はその瞳が紅く輝く。ディーヴァは双子の妹である。初代ジョエル・ゴルドシュミットの翼手研究の一環として、サヤと名付けられ人と同様に育てられる。外見年齢だけで言えば16・7歳程度だが、実際は150年以上もの時を生き続けている。
- 1883年、初代ジョエルの誕生日に彼を驚かせようと、ディーヴァ(当時、実妹とは知らなかった)が幽閉されていた塔の鍵を開け放った事で、世界中に翼手の災厄を齎してしまう。この事を悔い、以後、100年以上にも渡って彼女のシュヴァリエ・ハジや赤い盾と共にディーヴァや翼手と死闘を繰り広げている。また、この頃は良家のお嬢様として育てられたせいか、現在と比較とするとかなり我侭な性格をしていた。剣術の腕前はこの頃にフェンシングを習って得たものである。
- 2~3年の活動期間の後、30年の休眠期に入るという周期を繰り返している。しかしベトナム戦争時、ベトナムに大量出現した翼手を倒す為に赤い盾が強制的に小夜を覚醒させた為、暴走し、翼手だけでなく民間人・軍人を大量虐殺してしまう。沖縄において小夜が過去の記憶を失っていたのも、ベトナムで覚醒を強いられた事の後遺症と思われる[要出典]。「ディーヴァを倒したら、自分を殺して欲しい」という約束をハジと交わしている。
- 人間として育てられた背景から、ディーヴァとは違って吸血行為に抵抗を持ち、戦闘時も翼手としての能力を存分に発揮出来ない。序盤での戦闘では治癒能力及び戦闘能力が高かったが、休眠期の近付いた後半においてはこれらの能力が減退し、目眩を起こして意識を失いそうになる場面が多々見られる。物語の最後回、ディーヴァを倒した後、ディーヴァの娘達を殺して自らも死を選ぼうとするが、ハジとカイの説得で思い留まる。沖縄に帰還してからは高校にも復学し、友人やかつての赤い盾の仲間達と共にひと時の平穏を過ごした後、深き眠りについた。
- 漫画版では基本的な設定はほとんど原作と同じだが、アニメ版と比較するとグラマラスであったり、休眠期が近づいた時は、原作ほど能力の減退が見られなかった。また一部エピソードはアニメ、漫画版、小説版においてそれぞれ異なっている。(特に桂明日香版では「ハジとは元恋人同士」という設定があったため、小夜が動物園にて彼を瀕死に追いやったディーヴァに憤って暴走したり、ベトナムにおいて暴走した小夜が彼の腕を切り落とした後に無意識に涙を流したりとハジに対する彼女の行動が大きく異なっている)
- ディーヴァ
- (声優:矢島晶子)
- 小夜の双子の妹であり、もう一人の翼手の女王。初代ジョエルの翼手研究の一環として、人間らしい育て方をされた小夜とは対照的に、実験動物として扱われ、名前も与えられず塔に幽閉されていた。『ディーヴァ』の名は、彼女の歌を聞いた小夜がその歌声の素晴らしさに因んでづけた(ディーヴァとはラテン語で「歌姫」の意)。自分の身の回りの世話を担当していたアンシェルをファーストシュヴァリエとする。
- 小夜よりも白い肌(これは生まれてから幽閉されていた事、小夜に比べ室内にいるシーンが多い事が挙げられる)で青い瞳を持ち、黒い髪を腰まで伸ばしている。
- 1883年、小夜が興味本位で塔の鍵を開けたのを期にアンシェルとハジ、そして小夜を除く初代ジョエル・ゴルドシュミットの屋敷の関係者全員を殺害して出奔。以後、シュヴァリエの数を増やし、アナスタシア、エヴァ・ブラウン等に擬態して歴史の表舞台に立ち、世界を動かしながら翼手の災厄を振り撒いている。
- 人間らしい育てられ方をされなかった為、小夜とは異なり社会性に縛られず、人間を襲って吸血する事に抵抗を覚えない。よって摂取している血液量の違いから、翼手としての戦闘能力は小夜よりも上である。性格は子供のように無垢でありながら凶暴・残忍な面をも合わせ持つ。
- 物語終盤では殺したリクに擬態し、それまでの古風なドレスからセーラースタイルの上下に服が変わっている。リクとの子供を身篭り、アンシェルにより摘出されている。この結果、自らも気付かぬうちに血の効力(ディーヴァの血が小夜にとって致死毒であること)を失い、小夜との決戦において当初相打ちかと思われたものの、一人だけ結晶化し死亡。
- 育った環境上、感情の表し方を知らず不器用ではあったが、本心では誰よりも家族愛を、姉としての小夜を求めていたと監督は語っている。
- 漫画版ではアニメ版以上に子供っぽいおきゃんな性格になっており、それ故に凶暴さ・残忍さも増している。だが自分の性格にかなり正直に行動するため、シュヴァリエ達もいささか手を焼く場面も見られた。また自分の婿としてリクを選ぶという設定も同じだが、漫画版ではアニメの様にリクを手篭めにしたりなどはしていない。孤独を極端に嫌っているのか、ソロモン、リクが施設から脱出した際にはアンシェルに泣きついた場面もあった。そして最大の相違点として、アニメ版では小夜に対して「大好きで、大っ嫌い!」などと屈折した愛情を持っていたが、漫画版では小夜の事をかなり慕っており、ディーヴァ自身が小夜を殺そうと決意するのも最終決戦のみである(しかし結局小夜を殺そうとして思いとどまってしまい、結果ネイサンによって殺害される)
- 音無奏(おとなし かなで)・音無響(おとなし ひびき)
- (声優:喜多村英梨、矢島晶子)
- ディーヴァとリクの子供で双子の姉妹。次世代の女王であり、小夜とカイの姪に当たる。
- 小説にて双子の名が音無奏と音無響である事が明らかになった。姉である奏は小夜と同様の茶褐色の瞳を、妹である響はディーヴァに似た青い瞳をしている。
- ディーヴァの死後、カイが二人を引き取り育てている。二人ともカイのことを「カイ」と呼び捨てにしているが、カイは「お父さん」と呼べと窘めている。
[編集] 宮城家
- 宮城ジョージ(みやぐすく ジョージ)
- (声優:大塚芳忠)
- 小夜・カイ・リクの義父。物語開始時59歳。元アメリカ軍兵士。米軍時代にベトナムで小夜の暴走に遭遇し、上官だった先代デヴィッドの遺言で小夜を宮城家の墓に匿っていた。
- 沖縄市で大衆酒場「OMORO」を経営しており、妻子を交通事故で失った後は、同じく事故で両親を失ったカイとリクの兄弟を引き取り、面倒をみていた(本人曰く、不思議な縁を感じたかららしい)。小夜が目覚めた後も、カイ・リクと同様小夜を実の娘のように可愛がっており、赤い盾に引き渡して彼女が戦いの道を歩むことを避けたがっていた。
- だが、現れた翼手から小夜を庇って重傷を負った後、米軍に拉致され、研究施設「ヤンバル」にて人間を翼手化する薬・D67を投与されてしまう。小夜とデヴィッド等が駆けつけ、脱出ルートのエレベータへと駆け込んだが、翼手が侵入。小夜を庇い、翼手に怪我を負わされるも最後の力を振り絞り、翼手を切り裂いた(このシーンはジョージの声を担当する大塚も「とても素晴らしい場面」とコメントしている)。そしてその重傷が元で翼手化が始まり、理性を失う前に小夜に自分の息の根を止めるよう懇願し、小夜の腕の中で亡くなった。しかし理想の父親として小夜やカイの心の中ではいつもまでも生き続けている。
- 小夜の二本目の刀に埋め込まれている赤い石は、ジョージの結晶である。
- 漫画版においては生存しており、ベトナムへ旅立った小夜とカイ、リクの帰りを沖縄で待ち続けている。
- 宮城カイ(みやぐすく カイ)
- (声優:吉野裕行)
- 小夜の義兄でリクの実兄。物語開始時17歳。香里の話によると女子からの人気は高く、1年前までは野球部に所属しエースピッチャーとして活躍していた。しかし肘の故障により野球を断念。以後、真央・カトウ・カキモトと言った不良仲間とつるむようになり、荒れた生活を送る。
- ジョージの死後も小夜を家族の一員と見なし小夜の力になろうとするが、翼手に対して全くの無力である事に苦悩したり(但しチンピラに絡まれていたイレーヌを助けたりした事から、人間相手にはそれなりに強い)、小夜の翼手としての能力を目の当たりにして気持ちが離れかけた事もあった。が、様々な出会いや別れを通して成長し、最後まで小夜を支えていこうと決心した。また、終盤では射撃の腕前を上げ、銃で小夜の援護にまわる事が多い(ジョエルに特注の弾丸を作らせた事もある)。
- 亡き父ジョージの所有していた銃コルト・ガバメントを使用する。常に着用するペンダントにはリクの結晶の欠片が埋め込まれている。ジョージの口癖であった「ナンクルナイサ」という沖縄の方言を強く心に刻んでいる。
- 最後はディーヴァの娘たちを育てる決意をし、小夜と共に沖縄へ戻った後、亡き父の「OMORO」を引き継ぎ、店長をしながらディーヴァの娘達の父親となり、深き眠りについた小夜を見守る日々を送る。
- 漫画版においては基本的な設定はほぼ同じ。しかし暴走した小夜を止められないと嘆くハジを叱咤したり、小夜の翼手としての能力を目の当たりにした後も小夜に「家族」として接するなど(しかしやや好意を抱いている様な描写もある)、性格はアニメ版当初のカイに比べるとやや大人びている。また切り落とされた小夜の手を拾ったり、小夜の過去を知ろうとジョエルを人質にしようとしたりと度胸はかなりのもの。最後は高校を中退して、ジョージの経営する「OMORO」を手伝っている。
- 宮城リク(みやぐすく リク)
- (声優:矢島晶子)
- 小夜の義弟でカイの実弟。物語開始時14歳。本とゲーム好きな物静かで中性的な少年。運動能力が高く何事にも行動的なカイに密かな憧れを抱いている。また、香里の母からは相当可愛がられているようだ。
- 頭の回転が速く、若年ながらさりげなく周囲の人物に気を遣う事も多い。翼手を操るディーヴァの歌声を聴くことが出来る。ジョージの死後、カイ同様に小夜と行動を共にしていたが、動物園にてディーヴァに吸血された事によって瀕死の状態になり、命を救う為に小夜から血分けを受けて彼女のシュヴァリエとなった。この時、リクの身体はジュリアによって分析され、人間の翼手化の過程が明らかとなった。ハジのような驚異的な戦闘力はなかったが、戦闘のプロフェッショナルのデヴィッドでさえ気がつかなかったルルゥの奇襲に誰よりも早く反応して応戦するなど、身体能力も向上していた。その後、赤い盾本部をディーヴァとカールが強襲した際にディーヴァに再び襲われて手篭めにされ、彼女の血を受け死亡した。
- 外見・言動ともに愛らしく、男女を問わず多くのファンを獲得した。その為無残な最期を遂げた後、製作陣に対して激しい怒りの声をあげたファンも多かった。モデルは神木隆之介らしい。
- 原作での批判を受けてか、漫画版ではディーヴァの赤い盾本部襲撃の際に死亡しておらず、ディーヴァの花婿としてソロモンに連れ去られた。その後、ディーヴァから離反したソロモン、シャールのクローンと共に施設を脱出。3ヵ月後、小夜陣営と合流した。その際、小夜に襲い掛かった翼手をブレードに変化させた腕で瞬殺していたところから見て、シュヴァリエとしての身体能力を身に付け、完全に翼手化した事が描かれている。又、漫画版の方は自分の立ち位置に鈍く、社交性が豊かで、本来敵である筈のシャールやディーヴァ、ソロモン等にも気兼ね無く話し掛けている。
[編集] シュヴァリエ
[編集] 小夜側
- ハジ
- (声優:小西克幸、少年期:進藤尚美)
- 寡黙な美貌のチェリストで、小夜のシュヴァリエとして100年以上も前から彼女と行動を共にし、小夜の意に従ってディーヴァや翼手と死闘を繰り広げている。常に小夜の側に控え、彼女を守ってきた。その物腰の柔らかさと容姿の良さから、動物園やベトナム等において常に女性の恋慕の的であった。小夜の事を愛してはいるが、最終話以外で彼女にその気持ちを語ることはなかった。
- 戦闘時は翼手化した右手とチェロケースを武器にして戦う。
- 小夜が眠りについている時など、手持ち無沙汰な時はチェロを弾いていた為、その腕前はプロ並みである。
- ロマの民の出身であり、元はアンシェルによって小夜の交配相手として連れて来られた人間の少年(当時12歳)だった。それまで人売人に売られ、主を転々とし、その度夜伽の相手をしていた。その為ジョエルの屋敷に来た当初はすっかり人間不信になっていたが、小夜との交流を通じて彼女に心を許していき、小夜の従者として、また友人として共に日々を過ごすようになる。
- 1883年、21歳の時に小夜の為に断崖の百合を取ろうとして転落し、大怪我を負う。その際に小夜からの血分けでシュヴァリエとなる(この設定については漫画版、小説版などではやや違う設定になっているものが多いものの、「怪我を負ったハジに対して小夜が血分けを行った」という基本的な部分については変わらない)。
- ベトナム戦争時には、暴走した小夜にカールと同じく右腕を切り落とされてしまう。それ以来、右腕を意図的に翼手化させている(当時、暴走した小夜の刀を右手の短剣で受け止めた際、恐怖心から彼女を殺してでも生き残りたいという翼手の防衛本能が働き、右手が自然と翼手化してしまった。そして一度でも小夜を殺すと考えてしまった自らの本能に深く絶望し、その烙印として右手を翼手化させている)。平常時は包帯で右手を隠している。ベトナムの一件以降、赤い盾からも行方を晦まし、沖縄で小夜と再会するまで行方不明となっていた(一時期は香港にいた事が赤い盾によって確認されている)。長い戦いの中、小夜から「ディーヴァを倒したら私を殺して」という約束を交わしている。
- 最終話でカイに説得され、初めて自身の本音を告白し、小夜を殺す事を拒否する。その直後、倒したと思っていたアンシェルの奇襲を受け左手を吹き飛ばされるが、小夜の血が付着した刀を自ら持ち、その刀の一撃で止めを刺す。だが自身もアンシェルに捕らわれて逃げ遅れ、消息を絶つ。彼のその後は不明だが、数年後、小夜の眠る宮城家の墓に彼の髪を束ねていたリボンが結ばれた薔薇が供えられていた事からその生存を窺うことができる。
- 余談だが、小説「BLOOD THE LAST VAMPIRE 上海哀儚」にて彼のモデルとなったキャラクターが敵として登場する。
- 漫画版では少年の頃の性格が大きく異なっており、アニメ版の方は当初小夜に対して反抗的であったのに対し、初めから小夜に対して従順である。19歳に成長した時、小夜とは相思相愛の仲になった事が描かれている。シュヴァリエとなった過程も、漫画版ではディーヴァによる攻撃を受け瀕死になり、小夜から血分けをされシュヴァリエとなったとされている。アニメ版以上に自分が小夜の暴走を止められなかったというトラウマを引きずっており、そのことをカイに叱咤されている。自分以上に信頼されているカイに対してやや嫉妬している様な面も見受けられ、赤い盾本部から離脱する直前のカイに対して「小夜は自分の恋人だ」という発言もしている(このことはハジ自身も大人気なかったと感じている)。また、かねてからその忠実っぷりや神出鬼没さなどから「忠犬」「ストーカー」などと揶揄されることも多かったが、漫画版では完全にこれが容認されており、小夜の台詞や四コマ漫画に関連するものが多々登場する。《ハジの翼手としての能力について(漫画、小説、アニメ雑誌、その他関係者のコメント等より)》
- アニメにおいて、ハジの強さは安定性に欠けるものがあったが、それはベトナムでの小夜の暴走をきっかけに、以降、全く血を摂取していない事が暗に示されている。理由はベトナムでの一件でたった一度でも小夜を怖れ、それが元で主である彼女を失ってしまった自分はもうシュヴァリエではない、唯の化け物であると考え、一度でも血を口にすれば衝動に負けて相手を殺し、小夜を傷付けてしまうかもしれないと恐怖しての事である(因みに香港で、翼手を倒す為に半ば無理やり吸血させられた事はあった。その時、覚醒したハジの強さは下級翼手をいとも簡単に葬り去る程のものだった)。作中終盤、ディーヴァとの最終決戦の直前では流石に血を摂取(但し輸血パックから)している。
- 加えて、通常のハジは翼手としての力を封印し、大きなハンデを背負って戦闘に臨んでいた。これは彼と小夜が動物園から去る際、小夜に危害を加えようとした人間達から彼女を守ろうとして翼手の力を解放し、多くの者を傷付けた事に由来する。人間を傷付けたハジに対して悲しみを露にした小夜を目の当たりにし、以後翼手としての能力を封じたのである。しかし作中終盤のソロモンやアンシェルとの戦いの折、再び翼手としての力を使い、背から大きな漆黒の翼を広げた。
※これらの事を考慮するとハジの強さは、関係者が「シュヴァリエ中最強」というのも納得出来るものである。
- 宮城リク
- 宮城家の項参照。
- ソロモン・ゴールドスミス
- ディーヴァ側の項を参照。実質、小夜のシュヴァリエという訳ではなく自称である。
[編集] ディーヴァ側
- アンシェル・ゴールドスミス
- (声優:中田譲治)
- ディーヴァ側シュヴァリエの長兄。ゴールドスミス・ホールディングス総帥。筆頭シュヴァリエとして他のシュヴァリエを統率しており、翼手としても強大な力を有している。
- 人間だった頃は、初代ジョエルの助手でディーヴァの世話を担当していたが、ディーヴァに魅せられ、ボルドーの惨劇の当日にディーヴァのシュヴァリエとなった(と公式HPでは説明されている。しかし、SAYAから繭を摘出した際に初代ジョエルとほぼ同年齢だったアンシェルが、ハジが動物園に来た時には初代ジョエルよりもはるかに若い外見である事から考えると、ハジが動物園に来るはるか以前にシュヴァリエになっていないと説明がつかない。また桂明日香の漫画版のアンシェルの台詞から推測すると、以前からシュヴァリエになっていたと思われる)。また、ハジを買って来たのも彼であり、彼とも面識がある。
- ディーヴァの逃亡後は、どの人種が翼手に最も適しているかの研究の為に、様々な人種の人間をディーヴァのシュヴァリエとしていった。また、ディーヴァ(ひいては翼手)の全ての謎を解き明かしたいとも思っていた。
- 動物学者として、翼手の生態解明に異常な情熱を注ぎ、アイスランドのキルベドに翼手開発の研究所を建設する等、翼手研究のスポンサー役を買って出ている。更に「デルタ計画」と呼ばれるプロジェクトを推進している。
- 作中では49話において初めて翼手化。ハジと対峙し、左翼をもぎ取るなど優勢に戦いを進めたが、ハジの起死回生の行動で塔にある避雷針に串刺しにされ、更に落雷に遭って死亡したと思われていた。しかし実際は死亡しておらず、最終話において、野望(翼手の謎を解き明かしたいという欲望)を再建するためにディーヴァの娘たちを強奪しようと小夜らを襲撃。口から出した光線でハジの左手を吹き飛ばすが、小夜の刀を用いたハジの手によって止めを刺され、彼の野望は潰えた。
- 翼手化時には、巨大なドラゴンのような、怪物というより怪獣の姿に変化する。また、翼手化せずとも巨大な衝撃波を掌底から発射したり、ソロモンの腕を吹き飛ばしたり出来る等、高い能力を見せている。最終話で再び現れた時には腹に大穴が開き、頭部と右腕は人間という、人間と翼手の悪しき面を合わせ持つアンシェルの本性を象徴する姿になっていた。
- 名前の由来は、ロスチャイルド家のアムシェル・マイアー・フォン・ロートシルト。
- グレゴリー・エフィモヴィチ・ラスプーチン
- (声優:名塚佳織)
- ディーヴァ側シュヴァリエの次男。実在の人物がモデル。ロシア革命直後、ソーニャという少女に擬態していた。小夜と出会い、彼女とひと時を過ごした。だが村の老婆に小夜の前で正体を明かされ、その老婆を殺害した。アンシェルから退却するように命じられたが、最後まで戦うことを決意し、小夜に戦いを挑むも敗れ、最後は小夜に微笑みながら結晶化し死亡した。
- 漫画「BLOOD+A(アダージョ)」では、宮廷にいる人間を次々と翼手化させていった。美しいものに執着しており、自分が生み出した翼手でも美しくなければ殺してしまう一面も持つ。周囲からは反感を買っており、最後はアンシェルによって瀕死に追いやられ、川に捨てられる。その後ソーニャが彼を発見するが、その後の描写から、この際血を吸って入れ替わったものと思われる。更に「ロシアン・ローズ」編ではシュヴァリエになったエピソードも書かれており、幼いころから予知のような能力を持っていたことがわかる。
- マルティン・ボルマン
- ディーヴァ側シュヴァリエの三男。実在の人物がモデル。姿は、アニメ12話でカールが見ている写真で確認出来る。また、37話ではアンシェルとソロモンがマルティンに関する会話をしている。
- アドルフ・ヒトラーの側近として活躍するが、ヒトラーの愛人エヴァ・ブラウンに擬態していたディーヴァと内通した為、アンシェルの怒りを買い、アンシェルの命を受けたソロモンによって1945年に殺害される。
- ソロモン・ゴールドスミス
- (声優:辻谷耕史)
- ディーヴァ側シュヴァリエの四男。ゴールドスミス家の末弟の1人でサンクフレシュ・ファルマシーのCEO(後に解任される)。類まれなる美貌ゆえか、女性ファンが多い。また口調は丁寧で、物腰も柔らかい。
- かつての本業は医師。ゴールドスミス家は第一次世界大戦の戦時景気で賑わっており、ソロモンは権力を拡大する事を意図した家族により軍に入隊する筈だったが、医学を学び、人を助ける道を志すソロモンは家を出る。そんなソロモンにアンシェルは軍に入らずとも良いように計らい、勉学に務める環境を提供した。
- 第一次世界大戦末期にフランスで医師として働き始めた頃、アンシェルの城の地下でディーヴァと出会い、人間の業から逃れる為にシュヴァリエとなった。しかし、小夜や赤い盾といつ果てるともない戦いを繰り広げ、人間以上の業の深さを見せるアンシェルに次第に反発するようになり、自分の花嫁候補である小夜に興味を持つようになる。やがて小夜に対する愛を抑えられなくなり、40話でディーヴァやアンシェルに決別を宣言する(それ以前の37話でもディーヴァの居場所を教えたり、38話においては小夜を助けディーヴァの行方を告げる等、自らの主人を裏切るような行為をしていた為、小夜から「敵なのに何故」と言われるまでに至っている)。その後、小夜を拉致し求婚をするも、小夜の気持ちを崩すことは出来なかった(ちなみに、小夜が求婚を承諾するものと思い込んでいた節がある)。
- 46話では小夜に振られた事で自暴自棄になっている所にネイサンが現れ、ディーヴァの子供をソロモンに見せる為にディーヴァの元へを連れて行かれる。そこでネイサンに「お前のやっている事は無駄」と言われるも、小夜への気持ち故にディーヴァに切りかかる。しかし、返り討ちに遭ってネイサン宅の地下室で監禁され、そこで復活したジェイムズに罵られた上にビンタをされる等の仕打ちを受ける。47話でネイサンに解放され、未だに小夜を想うソロモンはジェイムズと戦闘している小夜の助けに向かい、彼女の援護をするが、一時的にジェイムズに奪われた小夜の剣が左胸をかすめてしまう。戦いの後、その想いを感じた小夜から血を越えて小夜のシュヴァリエと認められるも、剣をかすめた所から結晶化が始まってしまい、小夜達と別れた後、路地裏で目の前に現れたアンシェルに襲い掛かろうとした所で結晶化して力尽きる。なお、ネイサンはソロモンに対し「最初に会った相手が、ディーヴァではなく小夜だったら、この世界が変わっていたかも知れない」と語っている。
- 翼手時は巨大な翼と剣状の腕が特徴的な姿となる。腕を変形させた剣の切れ味は凄まじく、通常時であれば、翼手化したジェイムズの右腕をも切り落とす程である。
- 名前の由来は、ロスチャイルド家のザーロモン・マイアー・フォン・ロートシルト。
- 漫画版では性格が大きく異なり、翼手研究に余念が無く、冷酷非情である。シャール(カール)を実験室モニター越しに「(シュヴァリエの)恥さらし」と罵ったり、更にシュヴァリエ化したリクを気絶させる為に全身を八つ裂きにしたり、それを阻んだ赤い盾のスタッフを殺害したりしている。これらの事を笑顔で遂行していたところから、ソロモンの笑顔の解釈はアニメ版のような温厚さを表すものではなく、彼の闇の一面を表すものであるとされている。後に「始祖翼手はその姉もしくは妹のシュヴァリエとしか子を残せない」という仮説を証明したいがために、小夜との遭遇で動揺していたディーヴァを無理矢理リクと交配させようとしたが、嫌がるディーヴァに頬を切られて激怒し、自らディーヴァのシュヴァリエの除名を希望した。それらのことから、ディーヴァをただの「実験動物」としてしか見ていなかったようだ。また、自分に秘密裏でコープスコーズの製造を行ったアンシェルに復讐すべく、リクを奪還し、アンシェルと対立する形となった。その後リンカーン・センターにてアンシェルと対峙するも、アンシェルに撃たれて(この時使用された弾はコープスコーズの爪の効果を利用したものであったため)行動不能となる。その後ヴァンに助けられ、ディーヴァ側のシュヴァリエの中で唯一生き残った。小夜に恋している様子は窺えない。
- カール・フェイオン
- (声優:佐々木望)
- ディーヴァ側シュヴァリエの五男。アンシェルの台詞からモンゴロイドと思われるが、カールと言う名前は、ドイツで見られる名前である。
- 小夜が潜入したベトナムの全寮制女学校「リセ・ドゥ・サンクフレシュ」の理事長(後に辞任)で、この学校に出没するファントムの正体でもある。また、サンクフレシュ製薬会社のベトナム支社担当もしている。
- 元々はベトナムからの留学生で医学を学んでいたが、第一次世界大戦末期頃(ソロモンより少し後)、シュヴァリエの人種適合性を知るためにアンシェルらによって無理矢理シュヴァリエとされ、度々人体実験を施されていた。ディーヴァの愛を求めたが得られず(アンシェル曰く「ディーヴァに愛は存在しない」)、次第に小夜に執着するようになり、小夜に度々戦いを挑んだ。
- 序盤で小夜と対峙するが、敗れ行方不明となる。しかし29話にて復帰。31~32話でディーヴァと共に赤い盾の本拠地であった豪華客船を強襲し、赤い盾を崩壊させる。その後も小夜を追い続けていたが、アンシェルから小夜抹殺の責任者から外されてしまう。カールはそれに反発し、37話で独断でコープスコーズ5体を持ち出し、小夜との無理心中を図るが、ソロモンの妨害もあり、最後には小夜に彼女の体ごと串刺しにされ結晶化し、死亡した。
- ベトナム戦争時、小夜に右腕を切り落とされた為、結晶化の進行していた切断部分を右腕ごと自ら引き千切っている。その後、右腕には義手を着けていたが、29話で復帰した時点ではアンシェルにシフと同様、ツメを発射できる新たな腕を着けられていた。
- 名前の由来はロスチャイルド家のカール・マイアー・フォン・ロートシルト。
- 漫画版では大きく扱いが異なり、人種もベトナム人ではなくフランス系白人。外見は少年で蛾が嫌い。ベトナム戦争で右腕を失ったのは同じだが、ディーヴァを危険に晒した失態をアンシェルに咎められ、シュヴァリエから除名されてしまう。そして『シャール』(カールのフランス語形)と言う名を与えられ、実験体となる。シャールに施された実験結果を元にコープスコーズが作られる事となる(アニメ版ではシフのモーゼスがベースだが、漫画版ではシャールがベースとなる)。小夜の高校に米軍を率いて突入した上、小夜をベトナムに呼び出すためリクを誘拐した。ヴァンを必要以上に信頼しており(結局、裏切られるが)、ソロモンやアンシェルを嫌悪していた。捕らえたリクとの交流を通じて、人間を見下す心境にも多少迷いが起きていた。最期は、ベトナムでリクを傷付けた(実際にはシャールを撃ったヴァンの銃撃をリクが庇った)現場を小夜に目撃され殺された。ディーヴァからのとりわけ強い寵愛を受けていた為、カール死亡の旨を伝えられた彼女は激昂し多数の人間を殺害している。その特別な寵愛が、アンシェル等から疎まれる原因にもなっていた。
- ジェイムズ・アイアンサイド
- (声優:大川透)
- ディーヴァ側シュヴァリエの六男。アメリカ海軍の原子力空母の副艦長を勤める。階級は中佐。第二次世界大戦末期のベルリン陥落時に連合軍の一員として従軍、瀕死の重傷を負うが、アンシェルに助けられシュヴァリエとなる。しかし、それはネグロイドの被験体が欲しいと言う彼の思惑からだった。シュヴァリエの中で最も冷徹、堅物で融通の利かない性格。
- ディーヴァを『ママ』と呼び、その愛は人一倍強い。その理由は、幼い頃母親を失い、絶望していた自分を助けてくれたディーヴァに宗教的忠誠心を感じたためである。その故かネイサンからは「マザコン」と揶揄される。
- 物語後半、アンシェルの命で小夜抹殺の責任者となり、36話で彼女と戦う。翼手化し、プロの軍人らしい冷徹な戦いぶりで小夜を追い詰め、とどめの一撃を刺そうとするが、「小夜にふさわしい死に場所じゃない、またにして」とネイサンが人間の姿のまま、しかも片手で止めてしまう。当然ジェイムズは激怒するが、本性を見せたネイサンに「殺すぞ」と恫喝され、やむなく撤退した。
- 38話では小夜とクリスチーナ島で対峙するが、小夜・シフ・ハジの連携攻撃と突如現れたソロモンの裏切りによって、彼に右腕、小夜に左腕と左足を切断され、核燃料廃棄坑に突き落とされたが、ネイサンに助けられた(どうやって救出したかは謎)。
- その後はシフ(厳密にはコープスコーズ)の肉体を移植され復活するが、その異様な姿(移植された肉体が白人ベースだったため、体の色が斑になっている)がディーヴァの寵愛を失わせてしまう。そのショックの憂さ晴らしに、小夜に協力して自分をこんな姿にしたシフに対し、「カイを殺して小夜を苦しめれば、ディーヴァの血を与えて助けてやる」と卑劣な罠を仕掛けている(これを「実用的でない」と嫌っていた芸術と称し、かつては絶対見せなかった嘲笑を浮かべており、肉体とディーヴァの寵愛だけでなく、冷徹さと正気も失ったようだ)。また、自分だけでなくディーヴァまで裏切ったソロモンにも、激しい怒りをぶつけていた。
- 翼手化時には野獣が怪物化したような、普通の翼手よりさらに凶暴な姿になる。硬い表皮によって攻撃を防ぎ、中指の突きと肩のトゲで攻撃する。また、シフの肉体を移植されてからはカールと同様ツメを発射できるようになり、伸縮自在のツメも操る。しかしその影響か、47話で小夜との戦闘中にソーンが身体中にまわり(オリジナルの部分である顔にソーンが何故出たかは不明)、表皮が脆くなった所に彼女の刃を受け、遂に死亡した。
- 名前の由来はロスチャイルド家のジャコブ・マイエール・ド・ロチルド(通称ジェイムズ)。
- 漫画版では赤い盾本部を襲撃した際、ネイサンと共に小夜に挑むも、ディーヴァの歌を聞いて暴走した小夜に一瞬で一刀両断され死亡した。
- ネイサン・マーラー
- (声優:藤原啓治)
- ディーヴァ側シュヴァリエの七男。ニューヨーク・メトロポリタンオペラハウスのプロデューサー。歌姫ディーヴァのプロデュースを担当する。オカマ言葉や芝居じみた口調で話して軽薄を装うのが特徴だが、本気で応対する時は低いドスの効いた地声で話し、凶暴な本性が現われる。
- また、48話での本人の台詞により、真の正体は小夜とディーヴァの母親SAYAのシュヴァリエと推測される。
- ディーヴァが斃れた後、「自分の存在はもう意味のないもの」と小夜に自らの殺害を求め、斬られたが結晶化せず、また最終話でヴァンたちを糾弾する記者の中に彼らしき人物の姿が描かれており、死亡していないものと思われる(本当にSAYAのシュヴァリエなら、小夜の血で結晶化する訳がない)。結局、彼の過去に関する確定的エピソードは描かれなかった。
- 戦闘能力は不明だが、人間の姿でさえパワー・スピード共に翼手化したジェイムズを超えており、本気を出せばアンシェルに勝るとも劣らないと思われる[要出典]。しかし、本気を出すことはついになかった。
- 翼手化時には青紫のエイリアンのような頭部とカマキリのような腕を持つ翼手になる(わずかだが、SAYAに似ていた)。何もせずに、アンシェルのグラスにヒビを入れたり、捕らえられたソロモンの鎖を破壊したりしたところから、音波もしくは衝撃波を操ることが出来るものと思われる[要出典]。
- 名前の由来はロスチャイルド家のネイサン・メイアー・ロスチャイルド。
- 漫画版ではディーヴァに全く相手にもされず、またディーヴァの非情さに動揺したりとアニメ版とは性格がかなり違う。更には小夜に激怒されて動揺したディーヴァに心臓を握り潰された挙句、内臓を引っ張り出されて瀕死の重傷を負い、散々な目に遭った。その後、ソロモンの手によって復活したものの、ジェームズをあっさり見捨てたディーヴァに対して悪寒を抱く程の恐怖心を抱き、その事がトラウマになってしまった。そのため、最終決戦ではハジにそそのかされ、ディーヴァを小夜の刀を使って殺害し、激怒した小夜に八つ裂きにされて死亡。小夜の血で死体が結晶化していたところから見ても、アニメ版のような設定はないものとされている。ちなみに彼が倒されるシーンはBLOOD+Aにてアレクセイが倒されたシーンとやや似ている(どちらも小夜が怒りにまかせて必要以上に相手を八つ裂きにし、ハジによって止められている)。
- アレクセイ・ロマノフ
- (声優:森川智之)
- 歴史から消されたシュヴァリエ。実在の人物がモデル。『BLOOD+ ~双翼のバトル輪舞曲(ロンド)~』に登場。
- グレゴリーがシュヴァリエになった頃、ディーヴァのシュヴァリエとなったが、グレゴリー戦死の際に「ディーヴァを危険な目にあわせた」としてシュヴァリエから除名された。
- ゲーム内では楊翔学園の理事長を務めている。更にD(デルタ)67に変わる薬としてE(イプシロン)88Vを開発し、それを手土産に再びシュヴァリエの座に返り咲こうとしていた。
- 翼手化時は、飛行能力を得て口からの超音波により攻撃を加える。
- 「BLOOD+A」では、生まれつき血友病を患い病弱であり、自分を何かと気遣ってくれた姉アナスタシア(に擬態したディーヴァ)に懐いていた。しかし、あまりの病弱さに飽きがきたのか、彼女に血を吸われ一時的に瀕死状態に陥る。その後、ディーヴァにグレゴリーの代わりとしてシュヴァリエにされた。小夜と対峙し、彼女に姉であるディーヴァ殺害を止めるよう訴えるが、その際「姉様を殺そうとする方こそ人殺しだ」と発言したことが小夜の逆鱗に触れ、すぐに殺害されてしまう。容姿はゲーム版と極端に異なっており、やや天然パーマが入ったような髪をもった可愛らしい少年であった。
[編集] SAYA側
- ネイサン・マーラー
- ディーヴァ側の項参照。
[編集] 赤い盾
この中には、元メンバー等も含まれる。
- デヴィッド
- (声優:小杉十郎太)
- 赤い盾のエージェントで堅物な性格。推定年齢43~45歳。『デヴィット』という名は、赤い盾において小夜のサポート役を任ぜられるものが継ぐコードネームであり、本名は不明。先代のデヴィッドは彼の父だったが、ベトナムでの小夜の暴走の折、死亡している。使用している銃はSmith & Wesson M500 "Hunter" Magnum Revolver。コリンズとは折り合いが悪い。
- 父の部下であり、自身の仲間だったジョージの死に責任を感じてか、宮城兄弟の事を気に掛けていた。沖縄から各国を回り赤い盾本部に辿りつくまで、実質的なリーダーとして皆をまとめてきた。
- 赤い盾崩壊後、アルコールに溺れ一時荒れた生活を送っていたが、小夜やジョエルと再会し、自分を取り戻す。42話ではコリンズに殺されそうになったジュリアを庇って負傷したが、46話で復帰した。最終話ではジュリアと結婚している。
- ルイス
- (声優:長嶝高士)
- 赤い盾のエージェント。『ルイス』という名もまた『デヴィッド』と同様、諜報活動を行う者が継ぐコードネーム。本名はチャーリー。常にサングラスをかけている。明るく陽気な性格の黒人で、赤い盾のムードメーカーである。諜報活動に従事し、情報収集能力は高い。バックアップもし、MINIMI軽機関銃、M79グレネードランチャー、スパス12ショットガン等、様々な銃火器を駆る。また、料理の腕も一流で、仲間に自慢の料理を振舞うこともある。
- 現在は肥満体型だが、かつてCIAに所属していた時は、今とは似ても似つかない体格だったらしい。またCIAに属する前はアメリカンフットボールの選手をしていたが、故障によって選手生活を断念した。
- 公式HPのコラムによると、当初は6話で死亡する予定だったと言う。
- ジュリア・シルヴァスタイン
- (声優:甲斐田裕子)
- 赤い盾のメディカル・スタッフ。小夜の体調管理やデヴィッドの補佐を担当する。彼に気があり、露出度の高い服を着てアピールをしていたが、デヴィッド本人には全く気付いてもらえなかった。
- リクのシュヴァリエ化時に彼の身体を分析して、人の翼手化の解明に成功する。しかし、翼手研究の成果の公表を望む恩師のコリンズに半ば騙される形で赤い盾を裏切り、一時はディーヴァ陣営に身を置いた(それと同時に、露出度の高い服を着なくなった。これはデヴィッドが居ない為とも言われている)。
- その後、ディーヴァの担当医をアンシェルから命じられた為に、元々担当医の座に就いていたコリンズから怒りを買い殺されそうになるが、デヴィッドに助けられて小夜陣営に復帰した。また、最終話ではデヴィッドと結婚しており、お腹の中にデヴィッドの子を宿している。
- 名前の由来はロスチャイルド家に関係する人物らしい。
- 漫画版では最後まで小夜側につくものの、リク誘拐の為に体にメッセージを彫られたり、刺されて重体になったりと何かと負傷役が多い。また、小夜の休眠期が近づいていることに一早く気づいた。
- ジョエル・ゴルドシュミット
- (声優:石田彰)
- 赤い盾長官。ゴルドシュミット家当主として、『ジョエル』の名と赤い盾長官の地位を受け継ぐ。温和な性格で、デヴィッドとは親交も深い。
- 副長官コリンズの裏切りにより、翼手研究の成果を持ち出された上、その直後、ディーヴァとカールの襲撃により赤い盾は崩壊した。この時、彼自身も脊髄に怪我を負い、下半身不随の身となる。しかし、赤い盾崩壊後もディーヴァ打倒の意思は捨てておらず、自らの経済力を背景に、組織の再建及び小夜のサポートを行った。
- ゴールドスミス家はゴルドシュミット家の分家にあたり、初代ジョエルに仕えていたアンシェルとは既に顔見知りで、先代のジョエルの葬式にもアンシェルは顔を出していたらしい。小説版によるとジョエルは表面上はアンシェルの甥にあたり、ジョエル自身もアンシェルのことを「叔父さん」と呼んでいた。ただしお互い敵同士であることは知っているので、39話では2人の舌戦が繰り広げられた。
- コリンズ・アイストン
- (声優:梅津秀行)
- 赤い盾副長官。ジュリアの恩師でもあり、大学時代のヴァンも彼の講義を受けた事がある。
- 翼手研究の成果を発表するという名誉欲にかられて赤い盾を裏切る。しかし、ディーヴァ陣営でジュリアの能力が自らよりも高く評価された事に嫉妬し、ジュリアを謀殺しようとしたが、デヴィッドに阻まれ失敗。以後の消息は不明。
- エリザベータ
- (声優:深見梨加)
- ロシアにおいて小夜達をサポートする赤い盾のエージェント。愛称はリーザ。
- 小夜達と共にシベリア鉄道を使いエカテリンブルグを目指すが、老女に擬態したアンシェルに殺害され、彼と入れ替わる。その後、彼女に擬態したアンシェルが小夜と対峙し、動物園に行かせるよう仕向けた。
- クララ
- (声優:朴璐美)
- 赤い盾・特務部隊のメンバーで浅黒い肌の女性。元CIAでその当時からルイスの同僚だった。ニカラグアで翼手と遭遇し、以後翼手殲滅を誓ったらしい。コンパスの軸の部分に小夜の血で作った結晶が仕込まれている。また特務部隊は皆、銃の弾の先端に小夜の血で作った結晶が仕込まれている。
- 13話で暴走した小夜に斬られて重傷を負い、死期を悟った彼女は手榴弾を使って翼手化した子供と共に自爆、死亡した。
- 漫画版ではディーヴァの赤い盾襲撃時に死亡。その遺体を指して、ディーヴァから小夜の「おやつ」として扱われた為、小夜を激しく怒らせる事になった。
- スペンサー
- (声優:桐本琢也)
- 赤い盾特務部隊のメンバー。金髪クルーカットの軍人風の男性。
- 13話で狂戦士化した小夜と翼手化した子供の戦闘に巻き込まれ死亡。
- マッコイ
- (声優:稲田徹)
- アフリカ系。名前からして英語圏出身かと思われる[要出典]。赤い盾特務部隊のメンバー。スキンヘッドでバンダナをつけている。
- ファントムの屋敷に突入する前に、子供翼手による攻撃を受けて死亡した。
[編集] シフ
- モーゼス
- (声優:矢薙直樹)
- シフのリーダー的存在で、右目が隠れる程の長い前髪が特徴的な美少年。理知的で冷静に物事を判断する。巨大な鎌を武器とする。
- アイスランドのキルベドの実験施設で死を待つばかりであった仲間達を率いて実験施設を脱出し、施設の職員ヴォリスから聞いた情報を頼りに、自分達が生き延びる術として小夜の血を求め、彼女を襲う。小夜の血が自分達に不適合である事を知った後は、ディーヴァの血を求める。ジェイムズやコープスコーズとの戦いの折には小夜と共闘した。また、コープスコーズは彼を元に生み出された。
- カイとは友人として交流を持っていた。しかし45話においてジェイムズに嘘を吹き込まれ、ソーンの生じたカルマンを助けるためにカイの殺害を決意。彼に襲い掛かるが、それを知ったカルマンに止められる。その後、カルマンと共に自ら夕日を浴び、ルルゥやカイに自分達の思い出を託して消滅した。
- シフの中では人気が高く、彼の呆気無いとも言える最期に「死なせる必要があったのか」と言った怒りの声を上げるファンも多かった。
- 名前の由来はロスチャイルド家の祖モーゼス・アムシェル・バウアーからであると思われる[要出典]。
- カルマン
- (声優:野島健児)
- シフのメンバー。三叉の槍(コルセスカ)を武器とする。眼鏡が特徴的な青年。すぐ苛立つ反面、仲間思いでもある。メンバーの中ではナンバー2の存在でモーゼスを補佐したり、他の仲間をまとめたりする。
- 小夜とは共に戦う事もあったが、彼女との共闘には否定的でシフだけで生きていく道を模索した。しかし、44話でソーンが発生。45話ではこれが全身に広がってしまう。ジェイムズにシフが生き延びる術はないと聞かされて絶望するも、自らのためにカイを殺そうとしていたモーゼスを止め、彼と共に自ら夕日を浴び消滅した。
- 名前の由来はロスチャイルド家のカール・マイアー・フォン・ロートシルト(通称カルマン)からであると思われる[要出典]。
- 担当声優の野島健児は、『BLOOD THE LAST VAMPIRE』のゲームで主人公役を演じていた。
- 小説版でイレーヌの兄である事が明らかになっている。
- イレーヌ
- (声優:豊口めぐみ)
- シフのメンバー。大剣を武器とする。聴覚に優れ、小夜のいる場所を瞬時に把握する能力を持つ。内心では人を襲って吸血する事、小夜と戦う事を望んでいなかった。大人しい美少女。
- パリの街中でカイと出会い、彼と友人になると共に一時の安らぎを得る。しかし29話でソーンが発生してしまう。シフの事情を知るカイの説得のお陰で、小夜の血をもらうことができたが、直後に彼女の体は結晶化してしまう。これにより、小夜の血がシフにとって不適合であることを自ら体現する事となった。
- 名前の由来はロスチャイルド家の人間からであると言われている。
- 小説版でカルマンの妹であることが明らかになった。
- ルルゥ
- (声優:斎藤千和)
- シフのメンバー。大きな目と紫色の髪を持つ小柄な女の子。武器は身の丈程もある斧。
- 小夜との和解後は、シフの中でもとりわけ小夜やハジに懐き、食料源である血液をもらったり、テレビを見せてもらったりとすっかり打ち解けていた。
- 最終話にて延命の方法が見つかり、シフの中で唯一生き残る。
- ギー
- (声優:福山潤)
- シフのメンバー。銀髪で中性的な容姿の男。ジャマダハルを武器とする。延命が目的とはいえ、内心小夜との戦いは望んでいなかった。
- 21話でソーンが発生した為、仲間と共に小夜・ハジを襲い、ハジの血を手に入れる。しかし、ソーンは収まらず「シュヴァリエの血では、烙印を清める事ができないことを知っただけでも満足だ」と言い残し、その後日光を浴び消滅。
- 名前の由来はロスチャイルド家の末裔に残る人名「ギー」からであると思われる[要出典]。
- ダーズ
- (声優:西前忠久)
- シフのメンバー。巨漢でスキンヘッドの男。巨大なハンマーを駆使して戦う。
- 35話時点でソーンが発生してしまい、ジェイムズとコープスコーズの強襲の際にグドリフを庇って殺される。その遺体は、致命傷を負ったグドリフ諸共、日光を浴び消滅。
- 尚、その姿は同じProduction I.G制作のアニメである攻殻機動隊のバトーに酷似している。
- グドリフ
- (声優:遊佐浩二)
- シフのメンバー。サングラスをつけている。武器はサーベル。
- 35話にてソーンが発生。ジェイムズとコープスコーズの強襲の折に重傷を負う。その後日光が迫り、ルルゥがフードをかぶせようとするが、死期を悟り「逝かせてくれ」と言い残して消滅した。
- ゲスタス
- (声優:田坂秀樹)
- シフのメンバー。薙刀を使用する。ディスマスとは双子。
- 20話でヴァンの研究施設を襲撃。その後、シュヴァリエの血を手に入れる為にソロモンを襲うが反撃に遭い殺される。
- 名前の由来はイエス・キリストと共に磔刑に処されたゲスタスからと思われる[要出典]。
- ディスマス
- (声優:若林直美)
- シフのメンバー。鉈を武器として使用する。ゲスタスとは双子。
- 20話でヴァンの研究施設を襲撃。その後、ソロモンを襲い右腕を切り落とすが反撃に遭い殺される。
- 名前の由来はイエス・キリストと共に磔刑に処された聖ディスマスからと思われる[要出典]。
[編集] その他
- 金城香里(きんじょう かおり)
- (声優:門脇舞)
- コザ商業高校生徒で陸上部所属。小麦色の肌をした大人しい少女で、小夜の親友。小夜が旅立つ時も彼女の背中を押し、帰還を待ち続けた。小夜が沖縄に戻った後も、以前と同じように親友として接し続けた。
- ヴァン・アルジャーノ
- (声優:諏訪部順一)
- D67の戦略担当官。フランスのマルセイユ出身。五人兄弟の末っ子。元ネタは及川光博らしい。
- 常にキャンディーを持ち歩き(梅味のキャンディーが好きらしい)、話しながら口にふくむ事も多い。これはコミュニケーションツールとして使用している(甘党という訳ではない)。
- 幼少時は喘息持ちで兄弟からも苛められていた。そのような経緯から必死で努力し、大学まで進学する。
- ソロモンの下で翼手研究に従事していたが、ソロモンから重要機密を教えてもらえない事に反発し、アンシェル直属の部下となる。ソロモンがディーヴァの下を去ると、その後任として、サンクフレシュ・アメリカのCEOに就任した。コリンズの教え子でもあり、彼とジュリアの引き抜きの際にも暗躍した。
- しかし、彼はデルタ計画の真相を知らされておらず、結局はアンシェル達翼手側にその立場を利用されているだけの存在だった。全てが終わった後、グラント国防長官との癒着がスキャンダルとなり、特別調査委員会に連行された。
- 当初は1クールOPでの扱いの大きさや雑誌での紹介などで、物語の重要な鍵を握ると視聴者には思われていたが、次第に事の真相を何も分かっていない人物である事が判明していた(但し、監督は番組開始頃のアニメ雑誌のインタビューで、「ヴァンは視聴者が想像しているようなキャラではない」と明言している)。
- 漫画版では、表向きはシャールの忠実な部下として働いていたが、シュヴァリエの実験データを採る為に従順な僕を演じていただけであり、最後には実験の総仕上げとして彼を殺そうとした。その実験結果を基にコープスコーズを作り上げた。尚、シャールに対して屈折した感情を持っていたようであった。それを象徴するのは、コープスコーズの容姿をシャールと瓜二つにした事と、シャールと接するときだけは彼に割られたメガネに付け替えるという行動である。
- 謝花真央(じゃはな まお)
- (声優:小清水亜美)
- コザ商業高校生徒。カイが好き。父親はヤクザ。
- カイが小夜と旅立った後も彼を忘れる事が出来ず、実家の金を持ち出して、カイを追って岡村と共にヨーロッパに渡る。彼と再会後、カイに対する恋心を持ち続けながらも、彼と小夜の関係を取り持つよう努力したりもする。ヤクザな父親に育てられた為か、下品な言葉と目の前で煙草を吸われる事が嫌い。
- 41話では沖縄に帰郷を考えるも、小夜の休眠前の状態を知り、最後まで彼女の戦いを見届ける事を決意する。また、ディーヴァとの戦いが終わった後は、中東に行くという岡村に助手として同行した。
- 漫画版では、小夜と学園祭をきっかけに友情が芽生えつつあったが、真央を庇って重症を負った小夜の回復能力と血を欲して近づいてきた姿を見て「化け物」と呼び、そのまま小夜から離れた。なお、彼女のデザインはアニメ版と漫画版とではかなり違う。
- 岡村昭宏(おかむら あきひろ)
- (声優:伊藤健太郎)
- アニメ版のみに登場するキャラクター。翼手の謎を追う地方紙の記者。母親からは「あーくん」と呼ばれる。
- 父親は戦争ジャーナリストで、ベトナムにおいて翼手や小夜とも遭遇していた。早くに亡くなったため、岡村は顔は覚えていないと言う。高校ではラグビー部、大学ではラグビー同好会に所属していた。
- 真央にパトロンとなってもらい、彼女と共にヨーロッパに渡る。小夜と合流後はデヴィッド等と共に情報収集に協力する。
- 最終話にて真央と共に中東に渡った事が語られた。
- アーチャー
- (声優:遊佐浩二)
- ヴァンの側近。控えめだが、ヴァンに対する忠誠心は高い。
- 元はヤンバル自然環境保護センターの生き残りで、有能さを買ってヴァンが引き抜いた。また、第4期OPにも登場しており、視聴者を驚かせた。
- ヴァンの下で活躍してきたが、48話におけるディーヴァのコンサートで翼手化したブレッドに殺されたかと思われていた。しかし最終話にて生存が判明。更に、グラントとサンクフレシュの癒着を探っていたCIAの調査官である事が明らかにされた。
- 初代ジョエル・ゴルドシュミット
- (声優:飯田和平)
- フランスの富豪。ラマルクの動物哲学に傾倒し、自身の屋敷に様々な動植物を集めて、動物実験に没頭した。
- アンシェルと共にアイスランドで発見された謎の生物のミイラSAYAの胎内から繭を取り出す作業を行った。その折、誤って指を傷付け、出血したアンシェルの血液が繭に付着した事で、小夜とディーヴァが誕生した。対照実験として、サヤを自らの手で人間らしく育てる一方、ディーヴァは実験動物として扱い、その世話をアンシェルに任せた。
- サヤに対しては愛情を持っているかのように接していたが、「小夜とハジを交配させ、産まれた子供ともども標本にしよう」というアンシェルの提案に明確に同意も反論もせず、内心は複雑なものがあったようだ。
- 1883年の自分の誕生日にディーヴァに殺害される。この出来事は後にボルドーの惨劇と呼ばれる事となった。
[編集] 沖縄編
- キムラ
- 真央の父親の会社に勤めている。外見からしてヤクザと思われる[要出典]。
- アツシ
- 6話で名前だけ登場したリクにゲームを貸している29歳のゲーマー。
- 稲嶺純一郎(いなみね じゅんいちろう)
- (声優:飯島肇)
- 小夜の通うコザ商業高校の教師(外見からして体育教師と思われる)。翼手に切り裂かれ殺された。死体は米軍によって回収されたようだ。
- チャールズ・ハッチャー
- 21歳の米軍上等兵。米軍内部ではかなり素行の悪い人物だったようで、ニュースでは稲嶺の殺害犯が彼となっている。おそらく、1話で登場した翼手として「処分」された可能性が高い。
- フォレスト
- (声優:北沢洋)
- 元米軍海兵隊員。通称「泣き虫フォレスト」。アメリカに帰る予定だったが、翼手化してしまい小夜に倒される。
- レイミ
- (声優:中尾衣里)
- 沖縄のバーで働くフォレストの恋人。翼手化したフォレストに襲撃され、殺された。
- 反町(そりまち)
- (声優:小野大輔)
- 岡村の大学での後輩で、ラグビー同好会に入っていた。現在は全国紙の新聞記者。
- ステップアップのための地方転勤で、沖縄にやって来た(つまり左遷)。
- 助川寛久(すけがわ もとひさ)
- (声優:側見民雄)
- 那覇大学の法医学教授。過去に検死体を米軍に持っていかれた過去がある。その時の事を恨みに思っていたため、わざと隙を見せて岡村にその時の写真を盗み見させた。
- その後、岡村からワイン(中身はデルタ67)の鑑定依頼を受けるが、ワインはルイスによって奪われてしまった。
- キョウコ
- 小夜と香里の友人。ヨナミネに告白して付き合い始めた。
- ヨナミネ
- キョウコが告白して付き合い始めた3年の先輩。彼女とのデートに母親を連れるほどマザコンらしい。
[編集] ベトナム編
- ミン
- (声優:門脇舞)
- ベトナムで小夜が通う「リセ・ドゥ・サンクフレシュ」の学生。寄宿舎で小夜と同室になった少女。眼鏡をかけている。
- おしゃべりで明るい性格で、この地での小夜の大事な友人となるが、覚醒して血だらけの小夜を見てしまう。
- アンナマリー
- (声優:浅野まゆみ)
- 小夜、ミンのクラスメイト。いつも取り巻きを連れている。Ms.リーのお気に入りで、規則を守らない生徒のことを告げ口するらしい。また、庭師のファントム(ハジの事、実際のファントムではなかったが)ファンクラブ会長でもある。
- ムイ
- (声優:鈴木里彩)
- カイとリクがベトナムで出会った少女。地雷で左足を失っている。ピアノを弾くのが上手で、奨学金でフランスの音楽学校に留学できる予定だったが、父親が怪我をしたため留学を諦める(サンクフレシュ製薬が留学に関与していた可能性あり)。そして家族を養うために働こうとしていた。
- サンクフレシュ製薬から提供された薬を服用していたが、それにはデルタ67が入っており、13話では体にひび割れが走り、翼手化が始まってしまった。その為、赤い盾の管理下に置かれたが、その後の消息は不明。
- 漫画版では小夜・カイと出会い、小夜がベトナムで出会った大切な友人となったが、サンクフレッシュ製薬がムイの村に提供していた薬物(デルタ67)を服用していたため、ソロモンがシャールの屋敷からディーヴァの歌声を流した時に完全に翼手化してしまい、完全な化け物になってしまった。その後、デヴィッドに諭された小夜によってムイは死をもって救われた。
[編集] ロシア編
- テッド・A・アダムズ
- (声優:緒方賢一)
- 血液学者。ベトナム戦争中はベトナムの研究所に在職。ベトナム時代はデルタ67の研究責任者だったが、ベトナム戦争後に数人の仲間とロシアに亡命した。
- キルベド設立に関わったヴォリスは、ベトナム時代の仕事仲間である。
- フィリップ・ローゼンバーグ
- (声優:松岡文雄)
- テッドと共に、ベトナムからロシアへ亡命した研究者の一人。テッドの家の近くの工業団地に住んでいる重病人。
- アンドレイ
- (声優:西前忠久)
- テッドの息子。ベトナムから持ち帰ったデルタ67を投与したせいで翼手化した。半ばミイラになっていたが、テッドを襲いその血を飲んで復活した。
- スヴェルドロフスク51でコンクリートに詰められ封印されていたが、コンクリートから解放され、スヴェルドロフスク51からデヴィッド、ルイス、テッドが脱出する際に襲い掛かってきたが、カイの投げたガソリン缶にデヴィッドの放った銃弾が引火し重傷を負い、テッドの仕掛けたプラスチック爆弾でスヴェルドロフスク51ごと生き埋めにされた。
- ヴォリス
- (声優:永田博丈)
- アイスランドで研究を続けている、テッドの元同僚。アンシェルの依頼により、アイスランドのキルベドで遺伝子操作の研究に没頭し、シフを生み出したらしい。
- 最期はシフたちのキルベド脱出の際に殺害され、死に際に「ある特殊な少女とそれに繋がる者の血液を摂取してみることだ」と言い残した。
- ソーニャ
- (声優:名塚佳織)
- 小夜が過去に出会った少女。以前はエカテリンブルグに住んでいたが、ロシア革命が起きたのでポクロフスコエ村の近くの村に戻ってきた。村に来てまだ2年位らしい。父であるユーリの研究を誇りに思っている。
- しかし、その正体はシュヴァリエのグレゴリー・ラスプーチンであった。本物のソーニャは1915年前後に殺されたものと思われる。(「BLOOD+A」で負傷したグレゴリーをソーニャらしき少女が発見する場面がある。)
- ユーリ
- ソーニャの父で科学者。 ポクロフスコエ村の近くの村に住んで、奇怪な研究(人間を作り出す実験)に手を染めていた。後に体全部の血が抜かれた状態で死体が発見された。
[編集] イギリス編
- グレイ
- (声優:菅生隆之)
- 元軍人で、デヴィッドが米軍に所属していた時の教官。現在は引退し、イギリスで農園をやりながら戦争孤児を育てている。孤児は正式な里親が見つかったら引き取ってもらうことにしているので、グレイ曰く「一時養育所」。
- 赤い盾崩壊後、デヴィッド達を匿った。
- モニーク
- (声優:名塚佳織)
- グレイの所に住んでいる褐色の肌・金髪の孤児の少女で、幼い孤児たちの面倒も見ているお姉さん的立場。グレイをお義父さんと呼び、カイに好意を抱いている。
- ハヴィア
- (声優:門脇舞)
- グレイの所に住んでいる孤児の少女。グレイの家で行われた彼女の誕生パーティで、小夜に熊のぬいぐるみを貰った。
- ナハビ
- (声優:森永理科)
- グレイの所に住んでいる孤児の少年。誕生日にはゲームが欲しいらしく、小夜に「ゲームが欲しい」と頼み込んだ。
[編集] アメリカ編
- グラント
- (声優:西前忠久)
- 現役のアメリカ国防長官。アンシェルとは密接な関係があるが、実は彼を始末しようとしており、39話で暗殺を試みたが、彼がシュヴァリエであったため失敗。その後、彼が平然と公の場に出ていたのを見てグラントは驚きを隠せなかった。
- 49話ではヴァンを「アメリカ人ではない」と言う理由で見捨て、自分だけ警護を付けてオペラハウスから脱出し、オペラハウスを爆撃させ、翼手を一掃した。その後、オペラハウスの爆撃をテロリストの犯行のように見せかけるが、サンクフレシュグループとの癒着がスキャンダルとなっており、窮地に立たされている。
- ブレッド
- (声優:一木美名子)
- 褐色肌の米国女性政治家。政府の上層で活躍している。
- 翼手を作り、世界を混乱させ、それをコープスコーズに始末させることによって、莫大な利益とアメリカに対する絶対的な世界の信頼を得ようとしていたが、デイーヴァのコンサートの際、自分が翼手になってしまった。その後、警護官らの銃撃を受けて階下へと転落し、消息不明となった(転落後に生存していたとしても、ディーヴァの死後に機能停止したと考えられる)。
[編集] ロシアン・ローズ編
- ヴァレリ
- 小説『BLOOD+ ロシアン・ローズ』の登場人物。小夜をサポートする赤い盾5人の内の1人。優等生でとても真面目な性格。マクシムに憧れを抱いていたが、裏切ったマクシムにショックを受けた。
- マクシム
- 小説『BLOOD+ ロシアン・ローズ』の登場人物。小夜をサポートする赤い盾5人の内の1人。5人の中のリーダー的存在で、穏やかで温和。公爵夫人らの人気が高く、馬や銃の扱いも長けているが、実はグレゴリー側だった。
- 赤い盾の投薬実験により仲間のイリヤを失った悲しみから、ジョエルと小夜を恨んでいた。
- マクシムは最後までグレゴリーに従っていたが、ヴァレリを撃てと命令されても撃てず、怒ったグレゴリーに殺された。
- ロジオン
- 小説『BLOOD+ ロシアン・ローズ』の登場人物。小夜をサポートする赤い盾5人の内の1人。野生的で、落ち着きが無くじっとしているのが苦手。2階から飛び降りるなど、身のこなしがいい。
- グレゴリーを尾行している際に襲われ、昏睡状態に。死亡したかは不明。
- キリル
- 小説『BLOOD+ ロシアン・ローズ』の登場人物。小夜をサポートする赤い盾5人の内の1人。勝気で自尊心が強く、負けず嫌いの部分がある。小夜がサロンに潜り込む際に、小夜を自分の遠縁という設定にした。戦闘の際グレゴリーに手首の骨を砕かれる。
- エドアルド
- 小説『BLOOD+ ロシアン・ローズ』の登場人物。小夜をサポートする赤い盾5人の内の1人。寡黙で余り喋らないが思慮深い。キリルに対しては特別な想い入れがある。戦闘の際、グレゴリーに背中を切られた。
- イリヤ
- 小説『BLOOD+ ロシアン・ローズ』の登場人物。名前のみ登場する。
- マクシムの仲間だったが、赤い盾の投薬実験により死亡した。この事がきっかけでマクシムはジョエルと小夜を恨み、グレゴリーの側につくことになる。
[編集] 夜行城市編
- 西龍芳(にしたつよし)
- 漫画『BLOOD+ 夜行城市』の登場人物。1993年2月、当時の香港で起きた失血死事件を追っていた香港警察の刑事。よく「西」の読み方を変え「サイ」と呼ばれている。ハジによく似た弟がいたが、湾岸戦争で翼手に殺された。墓は日本にあるらしい。
- 翼手に襲われた際ハジを目撃し、倒れた彼を家に連れ帰る。
- 道良(ドウリョン)
- 漫画『BLOOD+ 夜行城市』の登場人物。トニー・リンという偽名を使い情報屋をしている青年。裏で黄秀文と繋がっていた。
- 周(ザウ)
- 漫画『BLOOD+ 夜行城市』の登場人物。女口調の法医科学化験室の人間。西が拾った赤い結晶を化け物のかさぶたと診断する。
- 黄秀文(ウォン・サウマン)
- 漫画『BLOOD+ 夜行城市』の登場人物。不老不死薬の開発をしていた黄家の当主。ベトナムから極秘にワイン(シャトー・デュエル)を輸入し、そこから新薬を作り出していた。また、道良を使い西から警察の動きを探らせていた。
- その目的は「人を、人の姿のままで無敵を誇る不老不死の存在に変える事」だった。
- アイザック
- 漫画『BLOOD+ 夜行城市』の登場人物。赤い盾のメンバーの1人。香港警察に圧力をかけ、失血死事件の捜査権を奪い取った。翼手との戦いから銃の腕はかなりのものと推測される。
- 最後は1人で翼手の群れに立ち向かうが、彼の遺体が発見されなかったため、遺体を赤い盾が回収したか生きて脱出したものと思われる[要出典]。
- 「アイザック」の名前はデヴィットと同じく先代のものを引き継いだらしい。
[編集] BLOOD+ ~双翼のバトル輪舞曲(ロンド)~
- 鈴森繭(すずもり まゆ)
- (声優:門脇舞)
- ゲーム『BLOOD+ ~双翼のバトル輪舞曲(ロンド)~』の登場人物。揚翔学園の生徒。翼手の調査のために転入してきた小夜の世話係的存在で、小夜と友情も芽生えつつある。
- 正体は翼手の覚醒を促す翼手。過去に両親をこの能力で翼手化させてしまっている。しかし、現在彼女自身は自らの能力に気付いていない(両親を翼手化させてしまった時から自分の記憶を歪ませ、両親も事故で亡くしたと思っている)。
- 自らが小夜に殺されるのを恐れて、アリアに小夜の前で目立った行動をとらせる事によって注意を自分から遠ざけた。
最後は小夜に自分の中の翼手を殺してもらうと同時に死亡。
[編集] One Night Kiss編
ゲーム『BLOOD+ ONE NIGHT KISS』の登場人物。
- 青山轟(あおやま とどろき)
- (声優:橋本じゅん)
- ゲーム『One Night Kiss』における、もう一人の主人公。公安の特殊広域捜査担当の刑事。髪型はリーゼントでサングラスをかけている。
- 過去にパートナーだった紅を殺された過去を持っており、今でも復讐に燃えている。
- 化け物が出たとの知らせを聞き式ニュータウンにやって来た。
- 赤間(あかま)
- ひょうひょうとした性格の刑事。青山のサポートを担当するが…
- 島村(しまむら)
- 式市の橋の下に住み着いている男。青山が聞き込みを行った際の態度から警察に対する警戒心が感じられる。
- 井沢(いざわ)
- ボクシングが得意な町の不良的存在。佐分利エレクトロニクスの社員。
- 池川(いけがわ)
- 式ニュータウンに暮らす女性。冷たい表情をしている(髪も白く、幽霊のよう)。
- 子供がいるのだが、夫の姿は見当たらない。
- 吉岡(よしおか)
- 井沢たちとつるんでいる不良。井沢と同じく佐分利エレクトロニクスの社員。
- 池川に執着しているらしい。
- 福岡(ふくおか)
- (声優:新谷真弓)
- 式東高校に通う高校生。小夜と仲良くなる。実は翼手。
- 桃山(ももやま)
- 式警察署の交通課に勤務する婦人警官。
[編集] 最後のかけら(ファイナルピース)編
- 伽門(かもん)
- ゲーム『BLOOD+ ~ファイナルピース~最後のかけら』の登場人物。出自などの詳細は不明。鼻に絆創膏をつけている。活発な性格。
- 小夜達が暮らすOMOROの近くに弟の李門と共に引っ越してきた。実はシフで小夜の血を求めて沖縄に来た。鉤爪が武器。
- 李門(りもん)
- ゲーム『BLOOD+ ~ファイナルピース~最後のかけら』の登場人物。伽門の弟。一見すると女性のようだが、男性である。常に伽門と行動する。伽門と同様にシフで現在ソーンが出ている。武器は鎖鎌。
- 旭(あきら)
- ゲーム『BLOOD+ ~ファイナルピース~最後のかけら』の登場人物。小夜と同年齢ぐらいの少年。小夜の前に度々現れ、彼女に客観的なアドバイスを送る。
- 詳細は一切謎で、小夜のみが会話できる。
- 志麻子(しまこ)
- ゲーム『BLOOD+ ~ファイナルピース~最後のかけら』の登場人物。日本人で年齢は10歳位に見えるが広島に原爆が落ちた時から生きていると劇中で話している。翼手なので歳をとらない。ラム、アイデゥーと共に各地を転々とする生活を送る。子供達のリーダー格。
- ラム
- ゲーム『BLOOD+ ~ファイナルピース~最後のかけら』の登場人物。10歳位のベトナム人。志麻子、アイデゥーと行動を共にしている。病院でD67を打たれた。子供達のムードメーカー的存在。
- アイデゥー
- ゲーム『BLOOD+ ~ファイナルピース~最後のかけら』の登場人物。12歳位でアフリカ出身。志麻子、ラムとと行動を共にしている。病院でD67を打たれた。行動力があり、好奇心旺盛な性格。
- サム
- ゲーム『BLOOD+ ~ファイナルピース~最後のかけら』の登場人物。翼手化した人間を元に戻す研究をしている。小夜に惹かれている。
- ガイ
- ゲーム『BLOOD+ ~ファイナルピース~最後のかけら』の登場人物。戦争を無くす為に、テロのような活動を行っている。目的は不明だが、小夜を付け狙う。
以上でBLOOD+に関する核心部分の記述は終わりです。