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サッカーの世界大会である第9回FIFAワールドカップは1970年にメキシコで開催された(ヨーロッパと南米以外で初めての開催)。
この大会でブラジルが3度目の優勝を飾り、規則により当時の「ジュール・リメ杯」の永劫所有権を獲得した。しかし、その後このカップは盗難にあってしまい、次の1974年西ドイツ大会からは、トロフィーの名称も現在の「FIFAワールドカップ」に変更された。なお、ジュール・リメ杯盗難事件では、犯人は逮捕・起訴され有罪となったが、カップは現在もなお行方知れずである。
この大会は「ペレのための大会」であった。ペレは全ての試合で素晴らしいパフォーマンスを見せ、このときにMVP(ゴールデンボール賞)の制度があったとしたら受賞間違いなしといえるほどの活躍であった。また、ブラジル代表チームでは、ジャイルジーニョ、ロベルト・リベリーノ、トスタン、ジェルソンなど、他のチームであれば文句なしにエースであるメンバーがペレの周りを固めていた。ジャイルジーニョは点を取られてもあっという間に力ずくで取り返す圧倒的な攻撃力を見せ、全試合で得点という快挙を成し遂げた。ブラジルは、守備の面でも、若きキャプテンであるカルロス・アルベルト中心にまとまっていた。 ちなみに決勝戦でのアルベルトのゴールは、ワールドカップにおけるブラジルチームの100点目である。
[編集] 出場国
北中米カリブ海
ヨーロッパ
南米
アフリカ
アジア
[編集] 第1ラウンド
[編集] グループ A
[編集] グループ B
チーム |
勝ち点 |
試合数 |
勝 |
引 |
負 |
得点 |
失点 |
イタリア |
4 |
3 |
1 |
2 |
0 |
1 |
0 |
ウルグアイ |
3 |
3 |
1 |
1 |
1 |
2 |
1 |
スウェーデン |
3 |
3 |
1 |
1 |
1 |
2 |
2 |
イスラエル |
2 |
3 |
0 |
2 |
1 |
1 |
3 |
|
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[編集] グループ C
[編集] グループ D
チーム |
勝ち点 |
試合数 |
勝 |
引 |
負 |
得点 |
失点 |
西ドイツ |
6 |
3 |
3 |
0 |
0 |
10 |
4 |
ペルー |
4 |
3 |
2 |
0 |
1 |
7 |
5 |
ブルガリア |
1 |
3 |
0 |
1 |
2 |
5 |
9 |
モロッコ |
1 |
3 |
0 |
1 |
2 |
2 |
6 |
|
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[編集] 決勝トーナメント
[編集] 準々決勝
[編集] 準決勝
[編集] 3位決定戦
[編集] 決勝
[編集] 最終結果
1970 FIFA ワールドカップ優勝国 |
ブラジル
2大会ぶり3回目 |