陣屋町駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
陣屋町駅 | |
---|---|
じんやまち - Jinyamachi | |
◄H34 崎守 (2.4km)
(3.0km) 本輪西 H33►
|
|
所属事業者 | 日本貨物鉄道(JR貨物) |
所属路線 | ■室蘭本線 |
キロ程 | 69.7km(長万部起点) |
所在地 | 北海道室蘭市陣屋町2丁目 |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | なし |
開業年月日 | 1944年(昭和19年)10月1日 |
備考 | 貨物専用駅・旅客乗降不可能 |
陣屋町駅(じんやまちえき)は、北海道室蘭市陣屋町2丁目1番地にある日本貨物鉄道(JR貨物)室蘭本線の貨物駅である。
陣屋町駅は、臨時の車扱貨物の取扱駅となっている。2008年(平成20年)3月15日のダイヤ改正により、貨物列車の設定が廃止された。
目次 |
[編集] 駅構造
地上駅。本線から側線が分岐する基部と、1.5kmある側線の終端の通称「陣屋町臨港駅」からなる。側線の一部は室蘭本線の旧線を転用したものである。
基部には、駅舎のほか上下本線を跨ぐ片渡り線と、本線・側線の分岐点がある。陣屋町臨港駅にはコンテナホームがあるほか、室蘭開発が保有する400mほどの専用線が分岐している。室蘭開発専用には木材チップ(パルプ・紙の原料)を無蓋車に積み込む設備があり、列車設定時は室蘭港で陸揚げされる日本製紙白老工場(萩野駅隣接)向けの木材チップの荷役作業が行われていた。コンテナホームは、崎守埠頭を発着するコンテナを取扱うために試験的に設置されたもので、使用されていない。
なお、末期まで設定されていた貨物列車は専用貨物列車で、萩野駅との間に1日1往復運行されていた。専用に改造されたワム480000形有蓋貨車のみで編成されていた。
[編集] 利用状況
- 2005年度の発送貨物は101,514トン、到着貨物は0トンであった。
[編集] 駅周辺
[編集] 歴史
かつては旅客営業も行っており、駅前面に広がる陣屋海水浴場の最寄駅として夏季を中心に賑わったが、室蘭港拡幅に伴う埋め立て工事によって海水浴場が閉鎖。また、1968年に行われた陣屋町 - 崎守間の複線化・経路変更によってホームの撤去が必要となり、1970年に旅客営業が廃止され、貨物駅となった。
- 1944年(昭和19年)10月1日 - 国有鉄道室蘭本線の陣屋町信号場として開業。
- 1950年(昭和25年)12月1日 - 旅客の取扱いを開始。
- 1953年(昭和28年)7月15日 - 駅に昇格、陣屋町駅開業。一般駅。
- 1970年(昭和45年)8月1日 - 旅客営業廃止、貨物駅となる。
- 1970年(昭和45年)10月 - チップ輸送列車運行開始。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR貨物の駅となる。
- 2008年(平成20年)3月12日 - この日限りで木材チップの発送を終了。同年3月15日のダイヤ改正により、貨物列車の設定がなくなる。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
室蘭本線(長万部~東室蘭) |
---|
(函館方面<<)長万部 - 静狩 - 小幌 - 礼文 - 大岸 - 豊浦 - 洞爺 - (北入江信号場) - 有珠 - 長和 - 伊達紋別 - 北舟岡 - 稀府 - 黄金 - 崎守 - (貨)陣屋町 - 本輪西 - 東室蘭(>>苫小牧方面) |