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阪神9000系電車 - Wikipedia

阪神9000系電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

阪神9000系電車
近鉄相直改造後の9000系 2008年5月 野田駅にて
近鉄相直改造後の9000系 2008年5月 野田駅にて
起動加速度 3.0km/h/s
営業最高速度 106(山陽線内は110)km/h
設計最高速度 110(準備で120)km/h
減速度 4.0km/h/s(常用最大)
車両定員 先頭車122 中間車132
全長 先頭車18,980 中間車18,880mm
全幅 2,800mm
全高 4,060(9001,9201形) 4,160(9101形)mm
車両重量 34.5t(9101形) 32.5t(9001形) 25.0t(9201形)
軌間 1,435mm
電気方式 直流1,500V
モーター出力 東洋電機製造製TDK-6146-A 130kW/h
歯車比 97:16(6.06)
駆動装置 中空軸平行カルダン駆動
制御装置 三菱電機製MAP-118-15V59 GTO素子VVVFインバータ制御
ブレーキ方式 MBSA 回生制動併用全電気指令式電磁直通空気制動
メーカー 川崎重工業

■Templateノート 解説)鉄道PJ

阪神9000系電車(はんしん9000けいでんしゃ)は、阪神電気鉄道が所有する優等列車用の通勤形電車で、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災に伴う「赤胴車」と呼ばれる急行系車両の廃車補充分として、1996年に30両が川崎重工業において製造された。先に普通系車両の震災廃車補充用として登場した5500系に続く、急行系車両初のVVVFインバータ制御車であるとともに、「ジェットシルバー」の愛称で知られる5201形試作車5201-5202以来30数年ぶりとなるステンレス車体の車両である。

目次

[編集] 復興と補充

阪神・淡路大震災によって石屋川車庫と御影留置線が被災・崩壊したことにより、留置されていた急行系車両のうち96両が被災[1]し、三宮駅 - 元町駅間を走行中に被災した2201Fを含めると102両もの急行系車両が被災した。多くの車両は復旧工事を施工されたが、車体や台枠の損傷がひどい車両を中心に被災車両の1/3近くに及ぶ33両の廃車が発生した。また、置き換えを予定していた5151形5261形1次車を中心に被災した普通系車両とは異なり、急行系車両は当時最新鋭の8000系や更新直後の2000系の多くが被災したために、廃車予定の7801・7901形1次車をはじめ、1次車同様西大阪線運用中心の7801形2次車や7861形といった当時2線級の車両を再度6連に組成の上、本線運用に充当せざるを得なくなった。

6月26日に阪神本線が全線復旧し、8月13日には神戸高速鉄道東西線新開地駅 - 高速長田駅間が復旧して、震災前の運行区間である阪神梅田駅 - 山陽電気鉄道本線須磨浦公園駅間の全区間での運転を再開した。この頃までにはほとんどの被災車両が復旧していたが、廃車による車両不足は免れえず、朝ラッシュ時の区間特急を減便するなどしてしのいでいた。全線復旧後、1996年3月までに崩壊した石屋川車庫と御影留置線を復旧させて、震災前の水準に完全復旧させることとし、車両面においても減少分を補充する新車が製造されることとなって、普通系車両の代替新車として震災前から製造が計画されていた5500系が前倒しで投入された。急行系車両については、8000系のうち被災車両の編成組みかえ後も6連を組めない編成の補充用として阪神系列の武庫川車両工業で同系を3両新造して対応したが、それでも震災前に比べると6両編成×5本30両が不足することになった[2]。このため急行系車両についても代替新車を製造することになったが、その際、武庫川車両工業では5500系と8000系の新造に加えて一挙に30両もの車両を短期間に製造することができないことから、川崎重工業兵庫工場で新造された。当時の川崎重工業の製造ラインで、半年足らずの期間で30両もの車両を新造できる余裕があったのはステンレス車体の製造ラインであったことから、工期を短縮するために、JR東日本209系電車都営地下鉄三田線6300形などと同じ構造の2シート工法軽量ステンレス車体を採用して、前述のように阪神としては30数年ぶりのステンレス車両となった。

なお、震災で被災した車両の多くは1995年3月31日までに廃車されたが、2000系2201Fをはじめ2000,8000系十数両の廃車は、被災車両のほとんどが復旧した同年7月6日であった。このことから、多くの被災車両を復旧させようとした意図がうかがえるとともに、これらの車両の多くが復旧していた場合は本形式の製造両数が変わっていた可能性もある。

[編集] 概要

本形式はステンレス車体で製造されたが、内外装のほとんどが先に登場した8000系タイプIVや5500系をベースとしており、従来から在籍している車両のイメージを継承している。

編成は8000系同様、3両ユニットを背中合わせに2組連結した6両固定編成で、奇数番号が大阪側、偶数番号が神戸側という構成も変化はない。車体は既述のとおり「ジェットシルバー」の愛称で知られる5201形5201-5202以来30数年ぶりのステンレス車体であるが、窓配置は8000系タイプIVや5500系同様、先頭車d1D3D3D2、中間車2D3D3D2で、客用窓は間柱を細くして連窓風にブラック仕上げとしている。車体は無塗装であるが、ビードがある妻板とは異なり、側板はビードのないBG仕上げとして汚れをつきにくくするとともに、ステンレス特有のぎらつきを抑え、アクセントとして腰部に上部「オータムレッド」下部「オフィスグレー」の帯を入れている。一方正面デザインは8000系や5500系をベースとしているが、前面窓ガラスを接着工法としてフラッシュ化を図り、ブラック部分を下部まで延長することで精悍なイメージを出している。前面は加工性に配慮して鋼製となっており、側面や妻面の裾部がストレートなのとは異なり、他形式同様裾部のRもあることから、デザインも含めて他形式との違和感はあまり感じられない。この正面デザインはJR東日本E127系0番台に似ているが、E127系(一部)も前述の6300形も川崎重工業が製造している[3]連結器は8000系同様ユニット端部になる両先頭車の前面にバンドン式密着連結器を、9101形奇数車の神戸側、偶数車の大阪側には廻り子式密着連結器を装備し、その他は半永久連結器を取り付けているほか、9101形奇数車の神戸側、偶数車の大阪側には工場入場時の構内入換に考慮して簡易運転台を取り付けている。屋根も5500系同様ステンレス製だが、長手方向につけられたビードのピッチは5500系より細かくなっている。屋根上にはこちらも5500系同様セミ集中式の冷房装置であるCU-703を2基搭載したほか、パンタグラフは9101形に1基搭載している。ただし、搭載位置は8000系とは異なり奇数・偶数車とも大阪側となっているほか、9001形の大阪側にもパンタ台を設けている。

内装は8000系8233F以降のバケット式ロングシートであるが、8000系よりモケットの赤みを強くしている。また、着座時のフットラインを表示したデザインも継承されたが、8000系とは異なりグレーの濃淡となった。シートの袖仕切り形状も8000系タイプIVと同じ形状の仕切りとその延長上のスタンションポールであるが、上部は荷物棚まで延長された。車内案内表示装置は5500系で採用した路線マップ併用LED式車内案内表示装置を、千鳥配置で設置[4]された。車両間の貫通扉はそれまでの700mmから820mmに拡大されている。このほか、運転台は5500系同様、デスクタイプで前後動作式のマスコンと左右回転動作式のブレーキハンドルからなる2ハンドルマスコンが採用された。

台車や電装品などの走行装置であるが、台車は5500系と同じボルスタレス台車であるが、高速運転に対応してヨーダンパ取付対応のSS-144A(電動車用)、 044A(制御車用)となっている。モーターは東洋電機製造製TDK-6146-A 130kW/hを搭載し、制御装置三菱電機製のGTO方式VVVFインバータ制御装置であるMAP-118-15V59を9101形に搭載しているが、同じ制御装置を搭載している5500系とは異なり、ソフトを高速運転寄りに変更していることから、形式末尾が変更されている[5]。また、SIVは140kVAのINV094-LOを、CPはC-2000-MLを9001形に搭載している。

本形式は1995年11月1日に運行を開始した5500系に続いて1996年2月から3月にかけて一挙に6両編成5本30両が竣工して順次試運転を開始、3月7日には復旧した石屋川車庫で9201Fを使用してお披露目が行われ、阪神本線が完全復旧した同年3月20日ダイヤ改正で営業運転を開始した。

[編集] 9203Fの試験装備

9203Fのうち、9203を中心に装備品の長期試験が行われた。

まず、9203の先頭寄り台車にヨーダンパを取り付けてヨーダンパのない台車との長期比較試験を行ったほか、9203と9003の連結部に、阪神で初めての乗客転落防止用外幌が試験的に取り付けられ、長期試験が行われた。

[編集] 9000系の発車式

1996年3月20日改正より運用され、一番列車は同日梅田駅10時00分発の特急須磨浦公園行きより運用を開始した。この日は9時30分過ぎに1番線に9000系を入線させる関係上、梅田駅では回送列車の臨時設定や着発線の変更、また一部の車両運用の変更が行われた。発車式は1番線で9時50分より開始され、阪神の当時の鉄道事業本部長による挨拶後、大阪市立菫中学校ブラスバンド部により「グラスは響くよどこまでも」が演奏され、演奏中に当時の梅田駅長の発車合図により出発した。なお9000系入線時(回送で運行)には梅田駅の発車案内表示器には通常と違い「電車が接近します」と表示された(通常は「電車が到着します」である)。また梅田駅では、希望者に9000系と5500系のその日の全編成の運用が記述された時刻表が無料で配布されていた。

[編集] 変遷

阪神の震災復興のシンボルとして登場した本形式は、特急から準急まで阪神本線~神戸高速鉄道東西線~山陽電鉄本線で急行系車両を使用する列車において幅広い運用を開始した。1998年2月15日のダイヤ改正で直通特急の運転が開始されると、本形式も8000系同様山陽電鉄全線への乗り入れ対応改造を実施された。乗り入れ開始後、9203に長期試験で取り付けられていたヨーダンパは、乗り入れ先の山陽電鉄の都合で、定期検査時に取り外された。一方、外幌については長期試験の結果が良好であったことから、他形式に外幌の設置が進み、本形式では2006年8月に9201Fで本格的に設置され、その後、編成中試験装備の1か所のみという変則的な設置であった9203Fも全車間に設置され、試験部分も交換された。

本形式は震災復旧用として急遽製造されたされたので1回限りの新造に終わったが、主電動機や台車などは2001年3月に導入された9300系に継承された。また、本形式以降に増備された5500系と9300系は武庫川車両工業で製造されたために再び鋼製車体で登場したが、2006年に製造が開始された1000系ではおよそ10年ぶりにステンレス車体が採用された。

[編集] 現状と将来

9000系改造前連結器交換後
9000系改造前連結器交換後

今後2009年4月に予定されている近鉄奈良線との直通運転には本系列と1000系が充当される予定である。直通運転開始後は阪神なんば線や近鉄線内で10連運転を実施することから、1000系との連結対応となる。このため大阪方先頭車貫通幌を取り付ける工事や近鉄形ATS設置(パターン式新型)など、1000系に合わせた改造やリニューアル工事が行われることとなり、この改造に先立って、バンドン式密着連結器から廻り子式密着連結器への換装が完了した。引き続いて9201Fを皮切りに近鉄乗り入れ対応の改造を実施、2008年4月初頭に9201-9001-9101の大阪側3両が出場して試運転を実施、旬日を経ずして9102-9002-9202の神戸側3両も竣工したことから、4月下旬より営業運転を開始した。外観は従来の赤帯がオレンジ色の帯に変更されたほか、前面の配色が変更され、1000系に類似した前面のブラックフェイス化と、前照灯及び裾部へのオレンジ色の色入れが行われた。併せて、1000系と併結する側の9201形奇数車は幌枠の取り付けと貫通扉の拡大が行われ、これによって前面窓の寸法が変更された。増解結を行わない9201形偶数車の側においても、前面窓寸法の変更は行われている。貫通幌の取り付けに関連して、9201のスカートは1000系の付属編成との併結に備えて電気連結器が取り付けられた関係で、1000系の1201形(Tc1)、1501形(Mc)、1601形(Tc)同様スカートの中央部分が大きく欠き取られたものに換装された。また、前面及び側面の行先表示器が1000系同様のカラーLEDに変更されている。内装では近鉄形ATSをはじめとした保安機器を増設したため、運転台直後の座席を1名分撤去して、そこに関連機器を増設したほか、客用扉上の路線マップ併用LED式車内案内表示装置を、運転区間の拡大に伴ってLED表示のみとした。運転台も1000系に合わせた仕様変更が行われ、ブレーキハンドルが前後動作式のものに換装されている。なお、9201Fは近日中に訓練用として近鉄へ陸送される予定[6]である。

2008年4月現在、製造以来一切の増減なく6両編成5本30両が在籍している。

[編集] 脚注

  1. ^ 内訳は8000系10編成60両、2000系4編成24両、3000系2編成12両。この中には2000系のうち御影留置線から御影駅1番線に出庫して被災した2207Fも含む
  2. ^ 内訳は8000系2編成分、2000系2編成分、3000系1編成が被災廃車により減少
  3. ^ E127系や701系などの直線的な車体デザインが7801形1次車に似ているという話もある
  4. ^ 設置場所は進行方向梅田向きで山側(左側)2か所、海側(右側)1か所である
  5. ^ 5500系のVVVFインバータ制御装置の形式名はMAP-118-15V55
  6. ^9000系乗入対応車登場」 まにあっく・阪神 2008年5月

[編集] 参考文献

  • 『鉄道ピクトリアル』1997年7月臨時増刊号 No.640 特集:阪神電気鉄道
  • 『関西の鉄道』No.49 特集 『阪神電気鉄道 山陽電気鉄道 兵庫県の私鉄PartII』
  • 『サイドビュー阪神』1996年 レイルロード
  • 『車両発達史シリーズ 7 阪神電気鉄道』2002年 関西鉄道研究会


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