草野☆キッド
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草野☆キッド(くさの-)は、テレビ朝日で放送されている草野仁と浅草キッドがタッグを組むバラエティ深夜番組(ネオバラエティ第3部火曜枠)。元々ドスペ2で単発番組として2回放送したところ、好評を博し、2005年4月5日からレギュラー番組として放送されるようになった。なお2007年9月までの番組正式タイトルは「草野☆キッド~草野ユートピア・ランド建設バラエティ~」であった。
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[編集] 番組概要
普段はキャスターやクイズ番組の司会を真面目にこなし、固いイメージが定着している草野仁が、初めて本格的にバラエティーに挑戦している番組。草野仁自身が企画書を出す事からも、本気の度合いが窺える。
浅草キッドと組みレジャーランド「草野ランド」完成を目指す事が本来の目的であったが、草野の超人ぶりが明らかになるにつれ、藤岡弘、や只野仁(高橋克典)と対決を繰り広げたり、草野を喜ばせたり泣かせることが趣旨になったりなど、本題から反れる事の方が多くなった事もあり「草野ランド」絡みの企画は2007年9月25日を以って終了。
上記の事情から2007年10月2日放送分からサブタイトルが省略され、番組内容も「お悩み解決」系の企画が中心になった。下記の「クイズ$クサノベヤ」「すごろくボウリング」などの企画を続けるかは今のところ未定である。
固く真面目なイメージのある草野だが、この番組中ではそういったイメージからは想像もつかないキャラクターを見せる。例えば、スポーツ対決企画では還暦過ぎとは到底思えないその超人ぶりで若手芸人をなぎ倒したり、カジノ企画でオーナーだからと自分だけ数百倍のチップを持つなど暴君っぷり(こちらは勿論ネタだが)を発揮している。その一方で番組進行も当然ながらソツが無く明確で、浅草キッドの引き出しの良さとあいまって、派手さは少ないが視聴者の好感を得ている。
なお、ドスペ2で2004年10月2日に放送された時はタイトルは『ルイ・おやじ王朝』というタイトルであった(2回目の単発放送から現タイトルに改題)が、草野ランドを完成させるという目的はこの時既に存在した。
昭和30年代か北朝鮮の児童書かと思うような五月女ケイ子のイラストも印象的。
2006年12月と2007年1月にDVD(各2巻ずつ計4巻)発売。深夜バラエティ番組がDVD化される例は多くはなく、本番組人気の「深さ」を物語る。
[編集] 出演者
[編集] レギュラー出演者
- 本番組の最高権力者にして「TV界最後の大物キャスター」。草野が言ったことは本番組では絶対であり、特に草野が取り仕切ったことは必ず行われる。基本的には温厚で丁寧な物腰だが、「世界・ふしぎ発見!」や「ザ・ワイド」等の出演時からは全く想像できない、築き上げてきたイメージを壊しかねないような暴君っぷりや大物風吹かせなどを見せる。
- これらは無論演出であり、そうだと解り易いのだが、それが故に草野の本番組に賭ける本気度と普段の人柄のよさが滲み出てくるのも好感を呼ぶところ。
- その超人ぶりは肉体的なことのみならず、話術・演技力・アドリブ力でも発揮されている。また挑戦意欲も旺盛で、次々と初めてのことにチャレンジ。草野こそが本番組における最大のネタとも言える。
- 時折、WWEのグッズTシャツを着用する事もあるが、これは全て私物である。
- 2007年4月18日の放送で、自らを草野ランドの『KING』であると発言。
- 全般的な進行役。
- 勝負の際に草野が不利だと、相手へ「今後の芸能界での活動が……ね」「草野さんは気にしないけど、勝ってしまったら影響があるかもー」などと囁き、暗に戦意喪失させて草野を勝利させるように工作する。
- こういった水道橋の小回りのよさが、草野の大物感を演出し、番組の空気を作っている。ゲストでよく出てくる芸人と草野との橋渡し役でもあり、円滑な番組進行には欠かせない。
- 「草野さんを泣かせる」企画では、誰よりも涙を流す。
- 玉袋筋太郎(浅草キッド)
- 合いの手を入れて場を盛り上げ、バカキャラをやって場を暖める、縁の下の力持ち。お色気への食いつきも一番いい。「草野さんを泣かせる」企画時など、水道橋が進行役をできない時は進行役を担う。
- 状況によって堂真理子に下ネタでセクハラ攻撃をする。
- 2007年4月18日の放送で、草野により草野ランド総理大臣に任じられる。
- 進行の補佐役。たまに仕掛けの対象になったりもするが、結構楽しんでいる様子。最近は女性警察官やバスガイドの姿として出演したり、妹・菜保子を代わりに出演させたことがある。
- 幾たびもの番組レギュラー女子アナ選考試験を悉く乗り越えているが、テスト成績は最下位クラスで、草野の鶴の一声で再選されている。しかもその理由は「他のアナウンサーのスケジュールが合わない」「番組経費が少ないので、外注する余裕がない」など消極的なもの。だが愛着からか本人は残る気満々の様子。2008年1月22日の放送では婚約報告をしたが、キッドの二人はもとより草野にも事前に知らせていなかったとのこと。
[編集] セミレギュラー出演者
- 2007年4月18日の放送で草野ランド知事となり、実質セミレギュラーとなる。
[編集] 主なコーナー
[編集] キモカワ芸人グランプリ
- さまざまな芸人の中から「キモカワ芸人」をかけて戦う。審査員は「オエットボール」を投げて審査する。
- 第1回はプライベートで草野が開催したところ、アンガールズが圧勝であったらしい(草野談)。このため放送は「第2回」からとなっている。
[編集] 草野ランドクイズ
- 「草野さんの草野さんによる草野さんのためのクイズ」。草野に関するクイズに浅草キッドやゲストが答える。
- ポイントはダーツの矢で、最後に豪華賞品が当たるダーツに挑戦する。(第3回はシールで、垂直跳びでシールを貼った高さに応じた賞品が当たる)
- 主なクイズ
- 草野さんに聞きました…「きらいなもの」「こいつには勝てる」など、草野に関するものを「クイズ100人に聞きました」の形式で当てる。きらいなものの第2位は「野々村真」だった。
- マジカル草野…第1回のみ実施。マジカルバナナの要領で「草野といったら…」と言う風に答えていく。
- 連想草野…第2回のみ実施。「○○と言えば…」と言うお題に対し草野が何と書くかを当てる。ちなみに解答者が答えを出し終わってから草野が答えを書く。
- 何から食べるかな…第1回のみ実施。草野がすき焼きの具の中から何を最初に食べるのかを当てる。解答者が答えを出し終わってから草野がすき焼きを食べる。
- 箱の中身は何だろな?…草野が箱の中身が何かをさわって当てる。解答者は何秒でその中身を当てられるかを予想する。
- ダーツで当たる賞品は「ハイビジョンテレビ」「4WDの自動車」「世界一周旅行」である(第1回と第2回)。的は回転せず、広さは十分だが、第1回では全員が「たわし」(地の部分ではなく文字に当てなければ全てハズレ扱い)、第2回では全員がはずれ(的が鉄製で矢が刺さらない。草野が投げたら刺さったが、このときはCGを使っていた)
[編集] クイズ$クサノベヤ
- 基本ルールはどうみてもクイズ$ミリオネアであるが、あえて言及されない。なお最初は10円、最高10万円、十・百・千・万・十万の5段階のみと二回り程小さい。不正解時の保証金は最初の10円である。
- みのもんたの代わりに草野が相対し、土俵の上で立会いの形で向き合ってクイズに答える。クイズは草野に関するものや一般常識問題など。ファイナルアンサーの代わりのコールは「ファイナル・ハッケヨイ」。本家同様50:50等があり、オーディエンスのみ無制限で使用できる。
- 不正解の場合は草野と相撲を取らなければならない。その上で勝てば正解扱いになるのだが、草野の身体能力の高さと、立会いのタイミングは草野が取ることなどから、吹っ飛ばされるか一気に押し切られるのがオチである。その立会いの鋭さは、安田大サーカスのクロちゃんが本気で怖がる程。
- 人数が多い場合は普通の相撲形式の予備選を行う。予選にはグラビアアイドルが参加する場合もあるが、必ずブーイングを受けながらも芸人が勝ち抜く。
- 最終問題はどうとでも取れそうな問題であり、後から正解を明らかにするルールでもあるため、最終問題到達者は数人居るが、正解出来たものは居ない。
- ドロップアウトはあるようだが、芸人根性からか考慮されたこと自体がない。なので草野にぶちかまされなかった回答者はいない。
[編集] レギュラー女子アナ選考試験!
- 2005年10月1日のスペシャルで「○野仁と言えば」という出題に、堂アナが「只野仁」と書いた事を草野が根に持っているという設定で、改編期やリニューアルなどの名目で行われる企画。
- 堂アナとほか2名のテレビ朝日女子アナ、もしくは女性タレントが3つの課題に挑む。
- 課題はアドリブ力などアナウンスの上で重要な事から、大声などアナウンスの上ではあまり関係の無い事など様々である。
- 堂アナは後塵を拝する事が殆どだが、草野の鶴の一声により残留するのがお決まりのパターンである。
[編集] すごろくボウリング
- 草野チームとゲストチームに分かれて倒したボウリングのピンですごろくを進めていくゲーム。
- 倒したピンの本数に応じてコマを進めていき止まったマスの指示に従う。
- 商品が貰えるマスもあるが、マスの多くは罰ゲームになっている。
- 草野ピンによってゲストチームが威圧されるのが恒例。
- 草野が負けていると、明らかなえこひいき(かなり近くにピンが並ぶなど)が行われる。
- 商品・賞金は欲しいが、草野に勝っていると場の空気が悪くなる。ゲストはそのプレッシャーとの葛藤とも戦わなければならない。
[編集] 草野さんに受けさせたい授業
- 様々な知識や情勢に関し、その方面の第一人者を招いて講義をしてもらう、という世界一受けたい授業と全く同じシステムだが、やはりあえて言及されない。
- ただし、その講義内容は「合コンテクニック」「サービスの良い風俗店の見分け方」「人相・手相」など、本家ではありえない題材である。
- 数人講義を行い、それぞれ講義の最後に草野が5点満点で採点する。あくまで草野の独断によるので、途中のノリとは全く違った点数が出る時がある。
- 複数回出てきている講師もいるが、特にカラテカ入江の合コンテクニックは、草野が人生初の合コンをやるという企画にまで拡大した。
- リニューアル前辺りから始まった企画であるが、最近はほぼ毎週このコーナーになっている。
[編集] 放送内容・略歴
[編集] 2005年
- 8月16日・8月23日放送
- 10月1日(土曜日)に54分の拡大スペシャルを放送。
- 11月1日放送分
- 12月6日放送分
- 本格的にレフェリーの特訓をするが、最後にはレスラーを自らなぎ倒した。これらの出来事も影響して、12月12日放送分で草野は格闘イベント「草野祭」を開催し、自らリングに立つ可能性がある事を発表した。
- 12月20日に2度目のスペシャルを放送。
- この番組中で「草野仁ストラップ」を作成。テレ朝内ショップにて販売中。
[編集] 2006年
- 9月5日放送分
- 8月12日にテレビ朝日局舎内で番組初の公開録画を実施。「クイズ草野さん!」と題し、草野仁にまつわるクイズを行った。
- 11月7日放送分
- 12月27日放送分
- 3度目の1時間スペシャルを放送。「クイズ$クサノベヤ」
[編集] 2007年
- 9月25日放送分
- 資金不足を理由に草野ランド建設を断念という設定の企画を行い、それに伴いそれまでの企画を全て終了させる事実上のリニューアルを発表した。
- 10月2日放送分
- 視聴者から送られてきた「お悩み相談」に対してそれに合わせた複数のタレントが様々な形で答える企画にリニューアル。
[編集] 草野☆キッドDVD
- 2006年12月
- 『変』…変わり者なのかも?! 草野仁 最強編(初回限定品はコレクターズボックス付き)
- 『幻』…幻であって欲しかった! 草野仁 チキン編
- 2007年1月
- 『自』…62歳で自由に! 草野仁 初体験編
- 『在』…草野仁ここに在り! 草野仁 感動編
[編集] 主題歌
- 2007年8月現在の主題歌は以下のものになっている。
- OP:ENISHI 「Love&Peace」
- ED:Jazztronik「Voyage」
[編集] スタッフ
- ナレーター:山本百合子 但し、第81回のみ西原久美子が担当。
- イラスト:五月女ケイ子
- 構成:峯 一雄、タムケン
- カメラ:高村 実、佐藤雅浩
- VE:佐藤真理
- AUD:鶴田圭介、下田信義
- 編集:岩崎慎一
- MA:岡崎博之
- 音効:中村 充(アーツポート企画)
- 美術:高橋 徹(テレビ朝日クリエイト)
- スタイリスト:北川仁子
- ヘアメイク:石田章一
- 編成:渡辺 実・小野 仁(/tv asahi)
- 宣伝:千葉晶子(/tv asahi)
- AD:福岡雅秀
- 技術協力:Swit、麻布プラザ、まるビデオ
- 音楽協力:テレビ朝日ミュージック
- 企画協力:オフィス北野
- 制作協力:クリエイティブ30(旧スーパープロデュース)、ViViA
- ディレクター:地曳範剛(クリエイティブ30)、三浦大輔(ViViA)
- チーフディレクター:堀池勝法(/tv asahi)
- プロデューサー:石和富志男(クリエイティブ30)、川端信晃(/tv asahi)
- チーフプロデューサー:山本隆司(/tv asahi)
- 制作著作:/tv asahi
[編集] 過去のスタッフ
- プロデューサー:馬越崇史(/tv asahi)、前田健一、志賀 功(クルーズネットワーク)
- 構成:金森 匠
- ディレクター:飛田真也(クリエイティブ30])
- AD:大山隆浩、宇野仁美、木崎陽子
[編集] ネット局
放送開始が早い順に挙げている。
放送局 | 放送時間 | 放送開始日 | 備考 |
テレビ朝日(EX) | 火 24:45-25:15 | 2005年4月5日 | 製作局。ドスペ2単発時もネット。 |
熊本朝日放送(KAB) | 木 26:10-26:40 | 2005年6月4日[1] | ドスペ2単発時もネット。約3ヶ月遅れ |
秋田朝日放送(AAB) | 火 24:45-25:15 | 2005年6月12日[2] | 同時ネット |
長崎文化放送(NCC) | 日 24:45-25:15 | 2005年10月8日[3] | 12日遅れ |
青森朝日放送(ABA) | 土 24:30-25:00 | 2005年10月22日 | 約7ヶ月遅れ→現在約3ヶ月遅れ(放送しなかった回がある) |
北陸朝日放送(HAB) | 火 24:45-25:15 | 2005年10月22日[4] | 同時ネット |
岩手朝日テレビ(IAT) | 水 25:15-25:45 | 2005年11月24日[5] | 約2ヶ月半遅れ→現在は約1ヶ月遅れ(放送しなかった回がある可能性あり) |
山形テレビ(YTS) | 木 25:40-26:10 | 2006年4月2日 | 12日遅れ |
静岡朝日テレビ(SATV) | 月 24:45-25:15 | 2006年4月20日 | 20日遅れ |
大分朝日放送(OAB) | 日 24:45-25:15 | 2006年 | 33日遅れ |
福島放送(KFB) | 水 24:15-24:50 | 2006年4月27日[6] | 約4ヶ月半遅れ |
東日本放送(KHB) | 日 24:40-25:10 | 2008年3月30日[7] |
この他、テレ朝チャンネル(SKY PerfecTV!・e2 by スカパー!など)でも毎週金・土・日曜日に放送されている。
[編集] 不定期放送
放送局 | 放送時間 | 放送開始日 | 備考 |
名古屋テレビ放送(NBN) | 2005年4月13日[8] | ドスペ2単発時もネット。 |
[編集] 過去に放送していた局
放送局 | 放送開始日 | 放送終了日 | 備考 |
九州朝日放送(KBC) | 2005年10月22日 | 2007年1月31日[9] | |
朝日放送(ABC) | 2005年11月19日 | 2007年10月20日 | 67日遅れ→25日遅れ(放送しなかった回がある)→74日遅れ(2007年9月1日より)[10] |
山口朝日放送(yab) | 2006年4月2日 | 2007年9月27日 | 当初は不定期放送、2006年10月12日より2007年9月27日まで木曜25:11-25:43に定期番組として放送 |
- ^ 土曜夕方→木曜25:40-26:10を経て、2006年4月27日より現在の時間に変更。
- ^ 日曜深夜→水曜深夜を経て、2006年4月4日より同時ネット。
- ^ 以前は土曜午前に放送されていた。
- ^ 当初は月曜24:45-25:15の放送であったが、2006年4月11日より同時ネット。
- ^ 当初は木曜24:15-24:45の放送であったが、2007年4月4日より現在の時間に変更。
- ^ 当初は不定期放送、後に定期番組化。2007年10月10日より木→水で、爆笑問題の検索ちゃんと枠交換。
- ^ 当初は不定期放送、後に定期番組化。
- ^ 2006年9月27日に定期放送終了。
- ^ スタッフの不祥事に伴って打ち切り。
- ^ 当初は土曜17:00-17:30の放送であったが、2006年11月4日より土曜25:00-25:30に変更。
[編集] 外部リンク
[編集] 番組の変遷
テレビ朝日 ネオバラエティ第3部 火曜日枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
枠設立前につき無し
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草野☆キッド
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テレビ朝日 火曜日24:45~25:15枠 | ||
不明
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草野☆キッド
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