秋の気配 (オフコース)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
秋の気配 | ||
---|---|---|
オフコース の シングル | ||
リリース | 1977年8月5日 | |
ジャンル | J-POP | |
レーベル | エキスプレス ⁄ 東芝EMI | |
プロデュース | 武藤敏史 ⁄ 小田和正 ⁄ 鈴木康博 | |
オフコース 年表 | ||
こころは気紛れ (1977年) |
秋の気配 (1977年) |
ロンド (1977年) |
秋の気配(あきのけはい)は、1977年8月5日に発売されたオフコース通算11枚目のシングル (ETP-10270)。
目次 |
[編集] 解説
「秋の気配」、「恋人よ そのままで」両曲ともアルバム『JUNKTION』(1977年9月5日発売 ETP-72269)の先行シングル曲で、アルバム収録曲と同内容。
「秋の気配」はベストアルバム『SELECTION 1973-78』(1978年5月5日発売 ETP-80015)にも収録され、後に小田がソロになってからアルバム『LOOKING BACK』(1996年2月1日発売 FHCL-2003)でセルフカヴァーした。この曲はその後、槇原敬之(『Listen To The Music』1998年10月28日発売 SRCL-4387)、鈴木真仁(『いちご白書をもう一度』2001年10月21日発売 COR-14908)、渡辺美里(『うたの木 seasons “秋”』(2005年8月24日発売 ESCL-2702)によってカヴァーされている。
この曲の詞について小田は「『僕があなたから離れていく』って歌うと、まるでとてもやさしい人で、やむを得ず離れていくような…。『別々の生き方を見つけよう』とかって、よく映画の別れの場面であるじゃない?『いつの間にかすれ違った』、とか。でも、本当に好きだったら、別れないもんね。別れるのは“好き度”が低下したからなんだし、もっといい相手が出てきて『こっちのほうがいいなあ』と思ったからかもしれないんで。そういう傲慢な気持ちを横浜の風景の中に隠したのが、あの曲だったんだ。でも、書いたときは必死だったんだよ、言葉さがして。本当はそんなつもりなかったんだけど、あとで考えたらひどい男だな」と、『たしかなこと』(小貫信昭 著 2005年3月18日初版 ソニー・マガジンズ)でのインタビューで答えている。なお、歌詞の一節「港が見下ろせるこだかい公園」とは、横浜港の見える丘公園のこと。
清水仁によれば、間奏でのベースのアドリブは小田に「何か入れてよ」とだけ言われて、それまで決まったフレーズを弾く経験しかなかった清水が戸惑いつつも必死に考えたものだという。清水は前シングル「こころは気紛れ」(1977年2月5日発売 ETP-10158)からレコーディングに参加しているが、この曲で本当にオフコースの一員になれた気がした、と語っている。
「恋人よ そのままで」は後に鈴木がアルバム『FORWARD』(2004年12月8日発売 TOCT-25563)にてセルフカヴァーしている。
このシングルからグループ名のカナ表記が“オフ・コース”から“オフコース”に変更された。
[編集] 収録曲
[編集] SIDE A
- 秋の気配 AKI NO KEHAI (3分54秒)
- 作詞・作曲:小田和正、編曲:オフコース、ストリングス編曲:小田和正
[編集] SIDE B
- 恋人よ そのままで KOIBITO YO SONOMAMA DE (3分24秒)
- 作詞・作曲:鈴木康博、編曲:オフコース
[編集] 参加ミュージシャン
[編集] 秋の気配
- 小田和正 - リードボーカル、コーラス、エレクトリックピアノ
- 鈴木康博 - ボーカル、コーラス、アコースティック・ギター、ガット・ギター、エレクトリックギター
- 清水仁 - エレクトリックベース
- 大間ジロー - ドラムス、パーカッション