福栁伊三郎
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福栁 伊三郎（ふくやなぎ いさぶろう、本名：三浦 伊三郎、1893年3月5日 - 1926年12月11日）は、福岡県福岡市博多区出身の大相撲力士。出羽海部屋所属で、最高位は西関脇（1923年5月場所）。現役時代の体格は176cm、105kg。得意手は右四つ、上手投げ、吊り、足癖。
[編集] 来歴
角聖・常陸山の許に入門し1910年（明治43年）1月場所前相撲で初土俵を踏んだ。1917年（大正6年）1月場所十両昇進、1918年（大正7年）1月場所入幕。入幕2場所目の同年5月場所から2場所連続で横綱鳳を倒して金星を挙げ、以後は常に幕内上位で活躍した。
非力だが右四つからの上手投げに足癖など多彩な技をふるい、勝ち味の早い派手な取り口と美貌で大正期の相撲界における花形力士だった。1923年（大正12年）5月場所には自己最高位の関脇に昇進、次期大関候補との期待もかかったがこの場所2勝7敗2分で負け越し、果たせなかった。
以後は小結と平幕を往復したが、1926年12月、福岡県戸畑市（現北九州市）の巡業先で、知人が差し入れたフグを食べて中毒に罹り（フグが古い物だったからだといわれる）、帰路の船の中で「どうもへんだ、やられたかな」と言い残し、数時間後には昏睡状態に陥った。一旦は蘇生したかに見えたが手当の甲斐無く33歳の若さで亡くなり、角界には「福栁死ス」の電報が届いた。人気力士の死だけに非常に惜しまれたという。
この時同席していた行司式守義（のちの24代木村庄之助）は一命を取り留め、福栁を偲んで翌年から式守伊三郎と改名、自らの娘にも福子、柳子と名付けた。
[編集] 主な成績
- 幕内在位：18場所（うち関脇1場所、小結3場所）
- 幕内成績：88勝68敗14分6預10休 勝率.564
- 金星：2個（鳳2）
