福島県立磐城高等学校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
過去の名称 | 福島県尋常中学校磐城分校 福島県第二尋常中学校 福島県第二中学校 福島県立磐城中学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 福島県 |
設立年月日 | 1896年5月5日 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 学年制による教育 |
設置学科 | 普通科 |
所在地 | 〒970-8026 |
福島県いわき市平字高月7 北緯37度3分47.6秒東経140度52分46.9秒 |
|
電話番号 | 0246-23-2566 |
FAX番号 | 0246-23-5074 |
外部リンク | 公式サイト |
福島県立磐城高等学校(ふくしまけんりついわきこうとうがっこう)は、福島県いわき市平にある県立高等学校。
目次 |
[編集] 概要
旧制磐城中学校を前身とする福島県の進学校。通称は「磐高(いわこう、ばんこう)」。
男子高時代は磐城女子(現:磐城桜が丘)と並び、ステータスの高い学校として認識されていた。その為、浪人をしてまで入学を希望する生徒が多く、いわゆる「中学浪人」が問題となった。[1]
2001年より女子の受け入れを再開し、名実共にいわき学区最難関校となった。
[編集] 沿革
- 1895年 - 福島県尋常中学校磐城分校が認可される。
- 1896年5月5日 - 福島県尋常中学校磐城分校として開校。
- 1898年 - 福島県第二尋常中学校と改称。
- 1899年 - 福島県第二中学校と改称。
- 1901年 - 福島県立磐城中学校と改称。
- 1924年 - 平高月台に新校舎竣工。
- 1948年4月1日 - 学制改革により、福島県立磐城高等学校となる。普通科、併設中学校を設置。
- 1951年4月1日 - 男女共学開始、女子生徒5名入学。火災により本校舎全焼。
- 1952年 - 第二校舎竣工。
- 1953年 - 図書館竣工。
- 1954年 - 第一校舎、講堂竣工。
- 1955年 - 女子生徒の募集中止、再び男子校となる。
- 1958年 - 史学部発掘の埴輪が重要文化財に指定。
- 1970年 - 講堂火災により全焼。
- 1971年 - 野球部全国選手権(夏の甲子園)準優勝。
- 1976年 - 同窓会館竣工。
- 1989年 - 講堂焼失。
- 2001年4月1日 - 男女共学再開。
- 2007年 - 創立以来初めて新入生女子の生徒数が男子生徒数を上回る。
[編集] 校歌・校章
- 『福島県立磐城高等学校校歌』 - 作詞:西村岸太郎、作曲:渡辺貞雄
- 全国的にも珍しい、三拍子の校歌である。
- 校章は、桜の花に「磐」の文字が書かれたものである。
- 応援歌『いわき節』は旧制中学のバンカラ学生の心意気を感じる応援歌である。
[編集] 生徒会活動
- 生徒会は、毎年3月と9月に役員改選が行われる。選挙管理委員会の下、会長、副会長、書記、会計が選ばれ、1人の場合は信任投票を行うスタンダードなものである。また生徒会役員には部活動の部長は立候補できないということが、2005年度生徒会役員選挙で問題となったが、翌年改正された。
- 生徒総会は、毎年5月と10月に行われる。
[編集] 部活動
40の部活動と同好会がある。部活動及び同好会への昇格は前述の生徒総会によって、生徒承認を得た後に校長以下教員の判断で決まる。最近の昇格は、2005年の茶道部。
- 運動部(22部)
- 文化部(16部)
- 同好会(4会)
全国大会出場経験の部活が多く全国高等学校総合体育大会、全国高等学校総合文化祭、全日本吹奏楽コンクール、全日本アンサンブルコンテスト、全日本合唱コンクールにて実績をあげている。古豪の野球部は夏7回、春2回甲子園に出場し、1971年の夏の甲子園では準優勝に輝いた。このほかラグビー部が花園に14回、サッカー部が高校選手権に5回出場している。
近年、陸上、水泳、山岳、硬式テニス、弓道、吹奏楽、文学、将棋、生物等の各部が全国大会で活躍している。 山岳部は全国高校総体(インターハイ)で二年連続五位になるなど着実に実力が安定化しつつある。
そのなかでも吹奏楽部の活動は顕著で、1981年に全国大会に初出場した全日本吹奏楽コンクールでは2001年以来、2004年の規定による不出場を除き、毎年全国大会に東北代表として出場。1981年、2001年、2006年、2007年(県勢初の2年連続、東北の高校では25年ぶり)と最高賞の金賞を受賞しており、2008年は再び規定による不出場となった。これまでの全国大会出場回数も東北の高校としては、4番目の10回出場を誇る。
また全日本アンサンブルコンテストにおいても、県勢初、東北の高校でも2番目の3年連続(2004年~2006年)全国大会出場を果たすなど、2001年の金賞を筆頭に、2007年の規定による不出場を除き、2008年までに8回の出場を果たしている。
[編集] 文化祭
[編集] 高月祭
- 当初は毎年、現在は隔年9月初旬の土日の2日間に開催される文化祭。土曜日に仮装行列がいわき駅前や本町通りを練り歩き、日曜日に一般公開され、クラス展示や各部活による出店、合唱や吹奏楽による演奏を楽しむ事が出来る。2008年で第43回を数えるが、第42回は110周年事業との関係で7月下旬に行われた。
[編集] アセンブリー
- 当初毎年開催であった「高月祭」が隔年になった際、代によって経験できる回数に差があるのは不公平だとして、当時の生徒会長により提案された。高月祭のない年に開催される。現在は文化部による発表や芸術鑑賞会が行われる。
[編集] 高月講習会
- 磐城高校正門そばにある同窓会館で行われる。創設は、1958年4月に開講された磐城高校卒業生の進学指導の補修科。
- 1976年4月、同窓会館の新築により、同窓会主催によって運営されてきた「卒業生講習会」を「財団法人高月育英会高月講習会」と改めた。その後、高月講習会への入会希望者が多く、同窓会館は教室不足を生じ、1979年7月に2教室を増築、現在まで地域社会の進学指導を担っている。
- 講習は、河合塾によるサテライトネットワーク及び派遣講師で行われ、一斉受講と個別受講があり、既卒生に限らず在校生も講習可能である。
[編集] 著名な出身者
[編集] 政界
[編集] 文化界
- 草野心平 詩人 / 慶應普通部へ転校
- 坂本義孝 磐城中学校第1期卒業生。上海の東亜同文書院、聖約翰大学で教授をつとめた。
- 櫛田民蔵 経済学者、同志社大学教授
- 中村敦夫 俳優、作家、脚本家、元参議院議員 / 東京都立新宿高等学校へ転校
- 小林研一郎 指揮者
- 黒金寛行 NHK交響楽団、4 Bone Lines他 トロンボーン奏者
- 田口安男 東京藝術大学名誉教授 画家
- 高野貴裕 TBSアナウンサー
- 今泉毅 福島放送アナウンサー
- 吉田太一 中京テレビ放送アナウンサー
- 渡辺文樹 自主映画監督 腹腹時計
- OKP-STAR ロックバンド・Aqua Timezベーシスト
- 大介 ロックバンド・Aqua Timezギタリスト