清一色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
清一色(チンイーソー、チンイツ)とは、麻雀における役のひとつ。萬子、索子、筒子のいずれか一種の牌だけを使って和了ったときに成立する。門前では6翻、副露した場合は5翻。副露しても確実に満貫になり、門前なら最低でも跳満になる。平和や一気通貫など他の役と複合すれば倍満以上になることも多い。門前の清一色はメンチン、タテチンと呼ばれる。
役満を除けば最高翻数の役であり、完成させれば大きな得点が見込める。その分難度の高い役であり、清一色になる牌の組み合わせは(同種の牌を別に数えて)約4.5億通りで、役満の四暗刻(21億通り)や国士無双(13億通り)と比較しても、メンチンは役満並みに難度が高いことになる。また捨て牌の種類が極端に偏るため、局の進行と共に狙っていることを見破られやすくなる。牌姿の美しさから特に初心者が狙いたがる役であるが、実際には配牌とツモに恵まれて早期に聴牌に持ち込める状況でない限り、門前で和了するのは難しい。状況を見て鳴きを入れ、和了しやすい形に持って行ければ、多少警戒されていてもツモ和了を期待できる。また、鳴ける牌をなんでもかんでも鳴くなどして強引にチンイツを狙うことを、無理があることからムリチンと言うこともある。
門前で作る場合は、一色の牌だけを使う関係で複雑なテンパイ形になりやすく、本人が意識することなくフリテン状態になり、チョンボを誘発する危険性がある。待ちが複数ある場合や、すでに1牌2牌余らせている場合などは、和了を宣言する前に今一度確認したほうが良い。また、多面張の場合は、高目と安目があることが多い。
[編集] 牌姿の例
(例)多面張のケース
-
- 待ちはの6種。待ち牌が多いため有利ではあるが、4枚使いののまわりがゴチャゴチャしており、多面張が苦手な打ち手は待ちが分からず混乱してしまう可能性がある。例えば、とがアタリであることに気が付いていても、待ちを見落としていた場合、をツモ切りしてしまう可能性すらある。その場合フリテンになり、切り出されたなどにロンをかけてフリテンを指摘されればチョンボとなる。倍満を和了っていたはずが逆に満貫払いとなる、泣き笑いの光景である。
(例)高目と安目があるケース
(例)副露したケース
(例)特殊なメンチンの例その1
-
- このケースではの3種が待ちだが、で九蓮宝燈になる。従って、九蓮宝燈という役満は特殊な並び方のメンチンであると言える。
(例)特殊なメンチンの例その2
[編集] 関連項目
|
|
---|---|
一翻 | 立直X / 一発X / 門前清自摸和X / 平和X / 一盃口X / 断ヤオ九(X) / 役牌 / 嶺上開花 / 槍槓 / 海底撈月 / 河底撈魚 / (ドラ)/ (裏ドラX) |
二翻 | ダブル立直X / 七対子X / 三色同順↓ / 一気通貫↓ / 混全帯ヤオ九↓ / 三色同刻 / 対々和 / 三暗刻 / 三槓子 / 混老頭 / 小三元 |
三翻 | 二盃口X / 純全帯ヤオ九↓ / 混一色↓ |
六翻 | 清一色↓ |
役満貫 | 四暗刻X / 大三元 / 四喜和 / 字一色 / 緑一色 / 清老頭 / 国士無双X / 九蓮宝燈X / 四槓子 / 天和X / 地和X /(数え役満) |
その他 | 流し満貫 |
X 門前役/↓喰い下がり役 |