門前清
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門前清(メンゼンチン)とは、麻雀用語で、全く副露をしていない(鳴いていない)状態をいう。具体的にはポン、チー、明槓を一切しないことであり、他家の捨て牌を一切利用しないで手牌を構成している状態のことである。単に門前と略して言うことが多い。「面前」は誤り。
門前清を保つ事は、単に他家に手の一部を見せないと言うことに加え、点数などの面で以下のように様々な点で有利になる。
ポン、チー、明槓などで門前を崩すことは、上記の様々な特典を失うことになるために、安易な鳴きは良くないとされている。ただし確実に手を進められる利点もあるため、門前にこだわりすぎることもあまり良くない。
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[編集] 門前役
門前役(めんぜんやく)とは、門前清で和了したときにだけ成立する役のことである。門前役は決まっており、刻子役や槓子役では四暗刻のみである。七対子や国士無双など副露が不可能な役も門前役にあたるとされる。
以下に門前役の一覧を示す。
[編集] 一飜役
- 立直 副露をすると立直をかけること自体が許されない。
- 一発 立直をかけること自体が許されなければ必然的に成立しない。
- 門前清自摸和
- 平和 ルールによっては副露しても役として認める場合も存在する。
- 一盃口
- 断ヤオ九 ルールによっては副露しても役として認める場合も存在する。
[編集] 二飜役
[編集] 三飜役
[編集] 役満役
- 四暗刻 副露をすると四組の暗刻を作ることは不可能であるため。
- 国士無双 役の性質上、副露は不可能である。
- 九蓮宝燈
- 天和 親の配牌でのあがりのため、必然的に副露は不可能である。
- 地和 子の第一ツモでのあがりだが、副露が発生していないことが必須条件であるため。