次元潜航艇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
次元潜航艇(じげんせんこうてい)は、アニメ『宇宙戦艦ヤマトIII』に登場するガルマン・ガミラス帝国の架空の艦艇。
東部方面総司令ガイデル提督の部下、ガルマンウルフの名で知られる名将、フラーケン大佐の率いる艦隊を構成している。
次元断層や亜空間に潜む特殊な能力を付与されている。通常の空間からは、ときどき顔をだす潜望鏡しか観測できないが、次元潜航艇からは普通の宇宙空間の艦艇が丸見えなので、圧倒的に有利な戦いを行うことができる。ここで言う亜空間とは、通常空間に隣接する互いに感知できない平行宇宙のようなもので、異次元空洞のようにバイパスとしては使えず、潜航艇もワープの時には一度通常空間に出なければならない。但し次元波動は通常亜空間の区別なく伝わるので、亜空間ソナーによって探知が可能であり、波動爆雷の影響も及ぶらしい。
当初、ヤマトは次元潜航艇の攻撃によって艦長古代進が負傷するなど動揺したが、土門竜介が次元潜航艇の潜望鏡を偶然に発見したことから、少年宇宙戦士訓練学校において亜空間戦闘を選択科目として履修していた土門と真田志郎は敵が次元断層に潜んで攻撃を仕掛けていることを悟り、亜空間ソナーを製作して、これに対抗しようとした。
武装として、艦首の魚雷発射管を持つ。前部上甲板にもミサイル発射口があるが、位置の設定のみで、劇中での描写はない。また艦橋構造物前部に、格納式の砲身付砲塔2基がある(かなり小型)。通常の戦闘艦艇と異なり、艦隊戦闘に多用される主兵装は実体弾がメインとなっている。これは、亜空間から通常空間へ大出力ビームを撃つことが不可能ないし困難なのか、あるいは本艦を次元潜行艇たらしめる亜空間断層発生機構のエネルギー消費が激しく、強力なビーム兵器を運用可能な余裕が無いのか、そのどちらかと思われる。 但し、通常空間用センサーや目視による識別が事実上不可能に近く、敵艦に対して捕捉されないままでのゼロ距離攻撃を旨とする本艦の特質上、この点はほぼ問題なしとされたようだ。対艦隊戦闘において、シリーズ中、ヤマトが唯一事実上の敗北を喫した艦種である。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
|
|
---|---|
総合 | 宇宙戦艦ヤマトシリーズ |
テレビアニメ | 宇宙戦艦ヤマト - 宇宙戦艦ヤマト2 - 新たなる旅立ち - 宇宙戦艦ヤマトIII |
劇場映画 | 第1作 宇宙戦艦ヤマト - 第2作 さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち -第3作 ヤマトよ永遠に - 第4作 宇宙戦艦ヤマト 完結編 -第5作 宇宙戦艦ヤマト復活編(製作中止) |
他のメディア | YAMATO2520(OVA) - 新宇宙戦艦ヤマト(漫画) |
登場人物 | 登場人物一覧 - 古代進 - 森雪 - 沖田十三 - デスラー |
登場国家・惑星 | 登場勢力一覧 - 地球 - イスカンダル - ガミラス帝国(ガミラス)- 白色彗星帝国 - テレザート星 - 暗黒星団帝国(デザリアム星) - ガルマン・ガミラス帝国 -ボラー連邦(バース星) -シャルバート - 惑星ファンタム - ディンギル帝国 |
登場艦船 | 艦船一覧 - ヤマト - 沖田艦 - デスラー艦 - ガミラス艦 |
登場兵器 | 登場兵器一覧 - 波動砲 - デスラー砲 - 火炎直撃砲 - 重核子爆弾 - 惑星破壊プロトンミサイル - ブラックホール砲 - ハイドロコスモジェン砲 - ハイパー放射ミサイル |
用語 | 宇宙放射線病 - 英雄の丘 - コスモクリーナーD - デスラー戦法 - 波動エンジン |
関連人物・企業 | 西崎義展 - 松本零士 - 豊田有恒 - 舛田利雄 - 阿久悠 - 羽田健太郎 - 宮川泰 - 東北新社 - バンダイビジュアル |