横須賀地方隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

海上自衛隊
Maritime Self-Defense Force

幕僚機関 海上幕僚監部 主要部隊 自衛艦隊 横須賀地方隊 舞鶴地方隊 大湊地方隊 佐世保地方隊 呉地方隊 教育航空集団 練習艦隊 群一覧 隊一覧 主要機関 幹部学校 幹部候補生学校 術科学校 補給本部 その他 基地一覧 装備品一覧

横須賀地方隊（よこすかちほうたい、JMSDF Yokosuka District）は海上自衛隊の地方隊のひとつ。主要部隊は神奈川県横須賀市にある横須賀基地に配備されている。艦艇部隊は、第41掃海隊が配備されている。地方隊のうち、最大の規模である。

海上幕僚監部、自衛艦隊司令部、護衛艦隊司令部その他、地方隊に属していない部隊の後方支援等を担当する。また、観音埼礼砲台で外国軍艦に対して礼砲を実施する。

目次 1 沿革 2 担任区域 3 編制 4 総監部 4.1 高級幹部 5 歴代高級幹部 5.1 地方総監 6 関連項目 7 外部リンク

[編集] 沿革

• 1952年（昭和27年）4月26日：海上保安庁海上警備隊発足に伴い、横須賀地方監部が設置される。
• 1952年（昭和27年）8月1日：保安庁警備隊発足に伴い、横須賀地方隊が編成される。新編時の横須賀地方隊には、横須賀地方総監部、横須賀、函館、西部、呉、大阪、徳山、下関、佐世保各航路啓開隊が新編される。
• 1953年（昭和28年）9月16日：大湊地方隊及び佐世保地方隊が新設され、横須賀地方隊の警備区域が縮小される。隷下に館山航空隊を編成する。横須賀航路啓開隊を横須賀基地警防隊に改編。
• 1954年（昭和29年）7月1日：呉地方隊が新設され、横須賀地方隊の警備区域が縮小される。
• 1957年（昭和32年）3月16日：隷下に八戸航空隊を編成する。
• 1959年（昭和34年）6月1日：横須賀基地警防隊を横須賀警備隊に改称。
• 1961年（昭和36年）9月1日：館山・八戸航空隊が航空集団の隷下に編入される。
• 1966年（昭和41年）2月4日～5月10日：自衛艦隊とともに、羽田空港沖の全日空機遭難事故に対し災害派遣を行う。
• 2008年（平成20年）3月26日：第21護衛隊が護衛艦隊隷下に編成替えし第11護衛隊に改編。

[編集] 担任区域

警備区域は、主に岩手県以南で三重県以東の太平洋。つまり、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都（沖ノ鳥島を除く）、神奈川県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県及び三重県の区域並びに青森県と岩手県の境界線が海岸線と交わる点から90度に引いた線と三重県と和歌山県の境界線が海岸線と交わる点から170度に引いた線との間にある東京都（沖ノ鳥島を除く）及びこれらの県の沿岸海域。

[編集] 編制

• 横須賀地方総監部（横須賀基地：神奈川県横須賀市）
• 第41掃海隊
  • 掃海艇 MSC-681「すがしま」
  • 掃海艇 MSC-682「のとじま」
  • 掃海艇 MSC-683「つのしま」
• 横須賀警備隊
  • 横須賀陸警隊
  • 横須賀港務隊
  • 横須賀水中処分隊
    • 「水中処分母船3号」
  • 観音埼警備所
  • 特務艇「はしだて」
• 横須賀教育隊（女性海上自衛官（2等海士等）の教育も担当している）
• 横須賀弾薬整備補給所
• 横須賀造修補給所
  • 横須賀消磁所
• 横須賀基地業務隊
  • 船越基地業務分遣隊（船越基地：神奈川県横須賀市）
• 横須賀衛生隊
• 横須賀音楽隊
• 父島基地分遣隊（父島基地：東京都小笠原村）
• 輸送艇「2号」
• 多用途支援艦 AMS-4305「えんしゅう」
• 砕氷艦「しらせ」

[編集] 総監部

詳細は地方隊#編成を参照

[編集] 高級幹部

職名	氏名	階級	就任日	出身校・期	前職
地方総監	半田謙次郎	海将	2007年11月2日	防大17期	呉地方総監
幕僚長	山崎郁夫	海将補	2007年12月3日	東京理大	幹部学校副校長

[編集] 歴代高級幹部

[編集] 地方総監

歴代の横須賀地方総監（海将）

代	氏名	在任期間	出身校・期	前職	後職	備考
1	吉田英三	1952.8.1 - 1953.3.31	海兵50期 海大32期	海上警備隊横須賀地方監部長	第一船隊群司令 兼第三船隊群司令	警備監補
2	溪口泰麿	1953.4.1 - 1954.9.19	海兵51期 海大33期	海上警備隊横須賀地方監部勤務 →1952.8.1横須賀地方総監部附	自衛艦隊司令 兼第1護衛隊群司令
3	吉田英三	1954.9.20 - 1958.5.31	海兵50期 海大32期	自衛艦隊司令 兼第1護衛隊群司令	練習隊群司令	再任
4	寺井義守	1958.6.1 - 1960.3.15	海兵54期 海大36期	鹿屋航空隊司令	幹部学校長	就任時海将補 1958.8.1海将
5	福地誠夫	1960.3.16 - 1961.8.14	海兵53期 海大35期	自衛艦隊司令	海上幕僚監部付 →1961.12.15退職
6	麻生孝雄	1961.8.15 - 1963.7.1	海兵55期 海大37期	第1術科学校長	退職
7	石黒進	1963.7.1 - 1964.12.15	海兵57期 海大39期	舞鶴地方総監	海上幕僚監部付 →1965.1.1自衛艦隊司令官
8	山下雅夫	1964.12.16 - 1965.7.1	海兵57期	佐世保地方総監	退職
9	板谷隆一	1965.7.1 - 1966.4.29	海兵60期	護衛艦隊司令官	海上幕僚長
10	山本啓志郎	1966.4.30 - 1967.6.30	海兵60期	海上幕僚副長	自衛艦隊司令官
11	佐藤文雄	1967.7.1 - 1969.1.1	海兵59期	大湊地方総監	退職
12	竹山百合人	1969.1.1 - 1970.7.1	海兵61期	第1術科学校長	退職
13	北村謙一	1970.7.1 - 1972.3.15	海兵64期	護衛艦隊司令官	自衛艦隊司令官
14	石隈辰彦	1972.3.16 - 1973.12.1	海兵65期	護衛艦隊司令官	退職
15	安永稔	1973.12.1 - 1975.3.17	海機47期	大湊地方総監	退職
16	須藤吉樹	1975.3.17 - 1976.5.17	海経28期	海上幕僚副長	退職
17	宮田敬助	1976.5.17 - 1977.7.1	海兵69期	海上幕僚副長	退職
18	時忠俊	1977.7.1 - 1978.7.1	海機50期	海上幕僚副長	退職
19	常廣栄一	1978.7.1 - 1980.2.15	海兵71期	統合幕僚会議事務局長 兼統合幕僚学校長	退職
20	佐藤文夫	1980.2.15 - 1981.7.1	海兵73期	舞鶴地方総監	退職
21	穗積釮彦	1981.7.1 - 1982.7.1	海兵74期	海上幕僚副長	退職
22	片桐宏平	1982.7.1 - 1984.1.17	海兵74期	幹部学校長	退職
23	安陪祐三	1984.1.17 - 1985.8.1	海兵75期	佐世保地方総監	退職
24	沖為雄	1985.8.1 - 1986.6.17	53外1幹候立大	幹部学校長	退職
25	東山収一郎	1986.6.17 - 1987.7.6	55外4幹候 東京水産大	航空集団司令官	海上幕僚長
26	寺井愛宕	1987.7.7 - 1989.8.31	56外6幹候 海保大	航空集団司令官	退職
27	後藤理	1989.8.31 - 1991.3.16	防大1期	海上幕僚副長	退職
28	原田政昭	1991.3.16 - 1993.3.24	防大3期	海上幕僚副長	退職
29	福地建夫	1993.3.24 - 1994.12.14	防大5期	幹部学校長	海上幕僚長
30	佐藤雅	1994.12.15 - 1996.3.25	61外12幹候 海保大7期	呉地方総監	退職
31	山本安正	1996.3.25 - 1997.10.12	防大7期	統合幕僚会議事務局長	海上幕僚長
32	古澤忠彦	1997.10.13 - 1998.12.8	防大8期	統合幕僚会議事務局長	退職
33	坂部邦夫	1998.12.8 - 2001.1.11	防大10期	舞鶴地方総監	退職
34	福谷薫	2001.1.11 - 2002.8.1	防大12期	幹部学校長	退職
35	齋藤隆	2002.8.1 - 2005.1.11	防大14期	舞鶴地方総監	海上幕僚長
36	吉川榮治	2005.1.12 - 2006.8.3	防大15期	大湊地方総監	海上幕僚長
37	荒川堯一	2006.8.4 - 2007.11.2	防大16期	海上幕僚副長	退職
38	半田謙次郎	2007.11.2 -	防大17期	呉地方総監

[編集] 関連項目

• 海上自衛隊
• 地方隊 / 呉地方隊 / 佐世保地方隊 / 舞鶴地方隊 / 大湊地方隊
• 横須賀鎮守府
• 横須賀海軍施設

[編集] 外部リンク

• 海上自衛隊横須賀地方隊