東京スーパースターズ
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東京スーパースターズ(Tokyo Super Stars)は、漫画『ドカベン スーパースターズ編』に登場する架空のプロ野球球団。
チーム名 | 東京スーパースターズ |
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加盟団体 | パシフィック・リーグ |
創設年度 | 2004年 |
チーム名の遍歴 | 東京スーパースターズ(2004年 - ) |
フランチャイズの遍歴 | 東京都(2004年 - ) |
本拠地 | 東京ドーム |
収容人員 | 55,000人(東京ドーム) |
オーナー | 芝幸之助 |
運営母体 | ラブアンドピースフォン株式会社 |
監督 | 土井垣将(選手兼任) |
タイトル | アジアシリーズ優勝:1回 日本一:2回 リーグ優勝:2回 セ・パ交流戦優勝:1回 |
優勝年度 | アジアシリーズ:2005 日本シリーズ:2005、2007 リーグ戦:2005、2007 セ・パ交流戦:2005 |
プレーオフ | 2回 - 1勝1敗(太字は勝利した年) 2005、2006 |
クライマックスシリーズ | 1回 - 1勝0敗(太字は勝利した年) 2007 |
Aクラス | 4回 |
Bクラス | 0回 |
目次 |
[編集] 球団誕生
2003年オフ、山田太郎を始めとする山田世代のFA権取得によるメジャーリーグへの大量流出を危惧した崖渕総裁が、山田世代に国内に新天地を求めてもらうため、野球協約にとらわれない超法規的措置により、日本ハム移転後の東京ドームを本拠地とする東京スーパースターズが、四国アイアンドッグスと共にパ・リーグに新設された。
[編集] 球団の歴史
- 2004年
- 開幕戦の対四国戦(松山)には勝利。投手(特に先発)不足が響き、4位に終わる(この世界ではパ・リーグは8球団あるのでAクラス)。
- 2005年
- 開幕戦(フルスタ宮城)は真田一球率いる東北楽天に惜敗するなど、4月は最下位に低迷したが、セ・パ交流戦で優勝。ここから首位にたち、勢いそのままにレギュラーシーズン1位通過。プレーオフで2位の四国を、日本シリーズでもセ・リーグ優勝の札幌華生堂メッツを破り日本一。さらにアジアシリーズでも優勝した。オフにはドラフトで義経光らが入団。
- 2006年
- 開幕戦の対四国戦(東京ドーム)では不知火守に1試合21奪三振の日本記録を達成されるが、土井垣のサヨナラ本塁打で勝利。最終戦の対四国戦に敗れ、レギュラーシーズン3位に終わる。プレーオフ第1ステージでは2位の四国を2勝1敗で破り、第2ステージ進出を果たすも、1位の北海道日本ハムに2連敗を喫し敗退。
- 2007年
- 開幕戦の対福岡ソフトバンク戦(ヤフードーム)で、里中が通算150勝を完全試合で飾る(一昨年のAクラスチームが開幕カードをホームで行えるはずだが、東京は何故かビジター開幕。王貞治監督との対話を実現させるためと思われる)。対東北楽天戦では山田が通算2000本安打を達成。
- リーグ戦、クライマックスシリーズで優勝。中日との日本シリーズでは、第七戦で山田が逆転サヨナラ3ランを放ち、4勝3敗で2年ぶり2度目の日本一。アジアシリーズの成績は不明。
- 2008年
- 開幕戦の北海道日本ハム戦(東京ドーム)では、ダルビッシュ有に18三振を奪われるが、山田の2本塁打で勝利。リーグ首位で交流戦に突入、初戦は横浜戦(横浜スタジアム)。
[編集] 主な選手・球団関係者
[編集] 投手
- 里中智(1):(明訓高校→千葉ロッテ→東京)
- スターズのエースで、先発陣の柱。投手ながら小柄なことと明訓時代の功績から「小さな巨人」の異名を持つ。早大進学を希望していたが、1995年にドラフト3巡指名されロッテに入団。当初はストッパーとして活躍し、3年目から先発へ。プロ入り後は怪我しやすい体やスタミナ不足を克服。揺れて落ちるシンカー「サトルボール」や一度宙に浮いて落ちる「スカイフォーク」が武器。
- 2004年オフからから山田の妹・サチ子に告白しようとしていたがなかなか話を切り出せず、2006年最終戦の四国戦、勝って150勝を達成したらに告白するという思いを秘めて臨む。しかし7回に不知火の代打ホームランで同点にされると、最終回には山田の指示に迷いながら投じたスカイフォークを山田が後逸してサヨナラ負けを喫した。だがその迷いの一球が里中を変えたらしく、そのオフにサチ子に告白。サチ子はそれを承諾し婚約者となった。
- そして里中は2007年開幕戦のソフトバンク戦にて完全試合を達成し、同時に150勝も達成した。しかし日本シリーズ第7戦直前に、右肩を故障。
- 宮野操(11):(気楽食品→東京)
- 2006年大学・社会人ドラフト4位で入団。
- 坂崎律彦(12):(新幹広島→東京)
- 2006年大学・社会人ドラフト6位で入団。
- 本領弘之(13):(荻窪大学→東京)
- 2006年大学・社会人ドラフト2位で入団。右投。抑え投手で、「トリオ・ザ・ブルペン」の一人。シンカーが武器。プロ初登板の対阪神戦でプロ初セーブを記録。
- 緒方勉(15):(いわき東高校→イワキ電工→東京)
- 2004年テスト入団。ベース手前80センチから落ちるフォークが最大の武器。会社の野球部が解散したのを機にテストを受け合格した。現在ローテーションで活躍。
- 国定忠治(16):(赤城山高校→東京)
- 2004年テスト入団。速球が売りで、実力者相手だと超一流の実力を発揮する。現在目立った活躍こそないが、先発ローテーションを守っている。強打のスイッチヒッターでもある。
- 隼走(19):(BT学園→東京)
- 2004年テスト入団。それほど高い実力ではないが、ナイターになると、照明を利用した消えるスローカーブを投げたりと極端に強くなるクセ者。ボークと紙一重のトリック牽制も得意。ローテーションの一角を担い、投手ながらかなりの俊足。
- 木下次郎(20):(赤城山高校→東京)
- 2004年テスト入団。山田・岩鬼・殿馬らと同じ鷹岡中学卒業。両投げであり、投球モーションに入ってもまだどちらの腕で投げるか分からないという変則フォームを駆使する(但し、実際は投球前にどちらの腕で投げるかを明確にせねばならず、実際には反則投法である)。
- 入団時は抑え中心ながら、シーズン中に先発に転向。現在もローテーション。チームメイトから「わびすけ」と呼ばれることもある。
- 飯島章博(27):(CM工房→東京)
- 2006年大学・社会人ドラフト5位で入団。右投右打。中継ぎで、「トリオ・ザ・ブルペン」の一人。元阪神ファンだが、タイガースびいきしている事を遠ざけてはいない(その分、よく池田に怒られる)。病床の妻・雅子がいる。2006年の阪神戦で初先発。KO寸前までに打ちこまれたが、神がかり的なバカヅキでプロ初先発初勝利。
- 『あぶさん』では、景浦一家の写真撮影をしたカメラマンとして登場。
- 池田治道(45):(PL電機→東京)
- 2006年大学・社会人ドラフト7位で入団。右投右打。中継ぎで、「トリオ・ザ・ブルペン」の一人。元中日ファン。かなりのタフ。飯島の初先発試合に中継ぎでプロ初登板。かなり乱打されたが、神がかり的にも失点は0。
- 賀間剛介(55):(甲府学院→東京)
- 2004年テスト入団。山田ですら外野に飛ばすのが困難な程の重い球質の剛球を投げる。かなりの長打力も併せ持つ。
- 作中ではほとんど出番が無いため、先発かリリーフかも不明。打者としてDH出場することもある。
- 有野芳人(91):(王将大学→東京)
- 2006年大学・社会人ドラフト3位で入団。愛称は「ミラクル有野」。牽制球の上手さは神がかり的。スタミナ不足が目立つ。ストッキングは片方上げ、片方下げている。2006年の北海道日本ハム戦でのリリーフがプロ初登板。
- モデルはおそらく同姓同名の将棋棋士、有野芳人。
[編集] 捕手
- 山田太郎(2):(明訓高校→西武→東京)
- 不動の4番打者。1995年、ダイエーと巨人以外の10球団からドラフト1巡指名を受け、抽選の結果西武に入団。当初は清原和博の影響で3番打者だったが、清原のFA移籍後、シーズン途中で4番に抜擢。
- 2001年三冠王、2002年に打点162の日本新記録等、作品内で日本最高の捕手。また最高の鈍足の持ち主でもあるが、気合のヘッドスライディングで内野安打を打ったこともある。
- 星王光(21):(りんご園農業高校→東京)
- 2004年テスト入団。高校時代は内野手。甲子園では山田のリードを読み取って里中から2打席連続本塁打を放つ。現在はフォアマンとほとんど同じ扱いで、主に一塁手、DHで出場。
- 17巻で、3フィートラインオーバーのルールで勘違いを犯し(難しいルールであった)、2点を奪われる。
- 武市(26)
- 2006年春の紅白戦では6番打者。
- 土井垣将(30)(明訓高校→日本ハム→東京)
- 監督。2年目より選手兼任監督として、主に一塁手で出場。日本ハム時代は捕手。
[編集] 内野手
- 桜木新之助(05):(井の頭公園高校→東京)
- 2006年大学・社会人ドラフト8位で入団。遊撃手。右投右打。あだ名は「小岩鬼」で、小さなハッパと学生帽を身に着けている。唐突なインセンティブ契約を行った(この契約内容を全て満たすと、1億円近くになるらしい)。打撃は非力だが、岩鬼をも凌ぐ守備力の持ち主。初出場は2006年の阪神戦と見られる。
- 殿馬一人(4):(明訓高校→オリックス→東京)
- 2番二塁手。1995年、ドラフト5巡指名でオリックスに入団。「白鳥の湖」、「G線上のアリア」、「くるみ割り人形」など、数々の「秘打」を使いこなす。オリックス時代はイチローと共に最強の1・2番コンビを組んでいた。岩鬼に対して投手をやったこともあり、フォークやカーブが投げられる。毎年オフにはピアノのチャリティーコンサートを開いている。
- 岩鬼正美(5):(明訓高校→福岡ダイエー→東京)
- 不動の1番三塁手。1995年、ダイエーと巨人の「ONコンビ」からドラフト1巡指名を受け、クジ引きの結果、福岡ダイエーに入団。
- 恐怖の1番打者として、本塁打王争いの常連に。悪球打ちで、ど真ん中が打てないが、たまに首テーピング打法、挑発打法など工夫をすることもある。同じ手は二度と使わない。
- 1番にかなりこだわりがあるらしく、ダイエー時代に王監督は岩鬼を4番で使おうとしたときがあったが、やる気を起こさず、アナウンサーが4番である岩鬼をわざと1番とコールした時だけ打つことから、諦めてその後も1番で使い続けた。
- 一将(31)
- 三塁手。紅白戦では1番打者。
- 坂口(39)
- 二塁手。紅白戦では9番打者。
- ハリー・フォアマン(44):(クリーンハイスクール→アメリカ・3A→東京)
- 2004年テスト入団。高校時代には、里中の球を軽く合わせるだけで本塁打にしたほどの怪力の持ち主。当初は外野手だったが、現在は一塁にコンバートし、主にDHで出場。スタメンと控えを行き来している。
- サル(51)
- 本名「猿渡 猿(さるわたり さる)」。2004年テスト入団。遊撃手。右投両打(しかし、右投手相手に右に立つことも多い)。「孫悟空の如意棒のような(山田談)」極端に長いバットを使用。打撃力は皆無だが、守備・走塁はかなりの実力者。
- 東北楽天・真田一球をして「何者だこやつ」と言わしめるほどの殺気を持つ。入団時に一言喋ったきり2年間無口だったが、2006年の北海道日本ハム戦で口を開く。途端に悪猿になり、その試合で常識はずれの一塁内野ゴロでの3点タイムリー三塁打を放つ。2007年のオープン戦では、初めて外野の守備に入った。
- 吉野(60)
- 一塁手。紅白戦では7番打者。
[編集] 外野手
- 足利速太(0):(いわき東高校→東京)
- 2004年テスト入団。緒方と同期。作中でも一、二を争う俊足を持つ。本人は「自分より俊足の選手がプロにいたらユニフォームを脱ぐ」と宣言している。8番中堅でレギュラーだったが、現在は義経にポジションを奪われ、控えに甘んじている。
- 義経光(3):(弁慶高校→山伏道場→東京)
- 2006年大学・社会人ドラフト1巡指名で入団。指名当時入団を断ろうとしていたが、土井垣の「投手でなくセンターとして指名した」という言葉に感銘を受け入団を決意。入団後は不動の中堅手として活躍。
- 2007年には山田の発案でリリーフ投手としても起用され、オープン戦でテスト登板したが、結局公式戦で投げることはなかった模様。
- 微笑三太郎(7):(明訓高校→巨人→東京)
- 3番左翼手。1995年、ドラフト3巡指名で巨人に入団。2軍落ちの危機に陥ったこともあったが、その後打撃開眼し、本塁打王争いの常連になる。
- 山岡鉄司(8):(明訓高校→東海大学→SS青森→東京)
- 7番または8番右翼手。土井垣の後の明訓高校主将を務めていた。高校時代は3番打者で、明訓恐怖の5点打線の主軸。
- 奥村(9)
- 右翼手。紅白戦では5番打者。
- 恭兵(10)
- 名前やサングラス姿からモデルは柴田恭兵と思われる。右投右打。シンカーに強い。紅白戦では3番打者で、長嶋茂雄のごとくオーバーランを披露するが、足利からの送球でタッチアウトとなる。山田曰く「マスクが甘い」。
- 石井(?)
- 中堅手。紅白戦では6番打者。
[編集] その他
- 関根(?)
- 選手。紅白戦では8番打者。DH出場のため、ポジションは不明。
- 北満男:(明訓高校→東京大学→東京)
- 球団マネージャー。打撃投手も兼任。明訓高校出身で、山岡と同期。
- YOSHINO(92)
- 打撃投手。漢字表記不明。岩鬼の打撃投手だったらしい。
- SAKAGUCHI(95)
- 打撃投手。漢字表記不明。岩鬼の打撃投手だったらしい。
- 坂本(?)
- 打撃投手。
- SAWA(102)
- ブルペン捕手。漢字表記不明。
- 下田
- 球団トレーナー。2005年の日本シリーズで里中のひじを診察した。
[編集] 使用球場
[編集] 球団について
- 親会社のラブアンドピースフォン株式会社は、携帯電話の会社。
- チームカラーは赤と黒。
- マスコットキャラクターは少年。
- 東京ドームには、東京スーパースターズと四国アイアンドッグスの下敷きが売っている。
- 東京ドーム右中間の看板に殿馬が写っている。その内容は「ピアノの藍楽器 人生はリズム」。スーパースターズ編に入る前後から、一時期実際のものではない看板が描かれるようになった。
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作品 | 本編(中学・高校編) - 大甲子園 - プロ野球編 - スーパースターズ編 |
メインキャラ | 本編(中学・高校編)の登場人物 / 山田太郎 - 岩鬼正美 - 殿馬一人 - 里中智 - 微笑三太郎 |
人物(プロ編に登場) | 土井垣将 - 不知火守 - 土門剛介 - 影丸隼人 - 中二美夫 - 坂田三吉 - 犬飼小次郎 - 犬飼武蔵 - 犬神了 - 犬飼知三郎 - 山田サチ子 |
人物(SS編に登場) | 山岡鉄司 - 緒方勉 - 足利速太 - 国定忠治 - 木下次郎 - ハリー・フォアマン - 賀間剛介 - 隼走 - 星王光 - 義経光 - マドンナ(正岡華子) - 雲竜大五郎 |
他作品からの登場人物 | 球道くん - 中西球道 / 一球さん - 真田一球 |
その他 | 東京スーパースターズ - 四国アイアンドッグス - 弁慶高校 - ルールブックの盲点の1点 |
関連項目 | 水島新司 - 男どアホウ甲子園 - ダントツ - 新潟明訓高校 - 香川伸行 - どかべん |