日産・ラフェスタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラフェスタ (LAFESTA) は日産自動車が製造する5ナンバーサイズ、7人乗りのミニバン型乗用車。そのルーツは1982年登場のプレーリーにまで遡る。
目次 |
[編集] モデル概要
日産・ムラーノの発表会上で同時発表された6車種の一つ。リバティの後継車種にあたり、ルノー・メガーヌと共通のアライアンス・Cプラットフォームを用いる。後席ドアにはリバティと同様に両側スライドドアを採用している。ガソリンの挿入口は「リバティ」が左側であったのに対し最近の日産FF(前輪駆動)車にあわせ右側にした。
シフト_ワードは前期型はSHIFT_open feeling「開放感を、シフトする」、後期型はSHIFT_easy driving。スペース確保のしやすいスクエアフォルム(=面を直立させた構成の)とし、窓を大きくとり、大型サンルーフであるパノラミック・サンルーフを標準装備(パノラミックルーフレスの場合73,500円安)するなどの工夫で全ての席で開放感を高めている。
ヨーロッパでは、プジョー・307などで採用されたこの大型サンルーフだが、日本での本格的な採用はクーペなどを除きほぼこれがはじめて。このあとすぐにステーションワゴン車で本田技研工業が同等コンセプトの「スカイルーフ」を採用したエアウェイブを、約半年後にはトヨタが「パノラマルーフ」採用のトール2ボックス型コンパクトカーラクティスを発売。しかも各車ともにステアリング・シフトも採用している。その後も各社が続々と新型車や特別仕様車に大型サンルーフを採用し、トレンドとまでなった。
発売当初は、グレード構成が20S、20M、プレイフルのみだったが、2005年8月25日からは、ハイウェイスターが追加されたが、セレナのように3ナンバーではなかった。(ライバルのトヨタ・アイシスは「Platana」のみフロントフェンダーをワイドにしたため3ナンバーとなっている。)
[編集] メカニズム
エンジンは軽量化と低速域でのトルクを重視したという新開発のMR20DE型直列4気筒2.0Lエンジンを搭載。 駆動方式はFFまたは4WDで、トランスミッションは駆動方式やグレードに関係なく軽い力で操作できる電動アシストシフト付きのエクストロニックCVTになり、「20M」(モデル途中で廃止)とモデル途中から追加された「ハイウェイスター」には6速マニュアルモード内蔵のパドルシフトが付く(2008.4現在ではハイウェースターのみにパドルシフト標準装備)
[編集] 歴史
[編集] B30型 (2004年-)
|
- 2004年9月2日
- ムラーノの発表会でフーガなどとともに横浜市の大さん橋ホールにて先行公開される(この日の発表会には横浜市の中田宏市長も出席した)。
- 2004年12月2日
- ラフェスタを販売開始。型式はB30(4WDはNB30)型。オーテックジャパンによる特装車「ライダー」も同時発表。
- 2005年8月25日
- ハイウェイスターを追加。
- 2005年12月7日
- 一部改良。20Mが廃止される。入れ替わりに20G、20SPセレクションを追加。
- 2007年5月15日
- マイナーチェンジ。新造形のヘッドライトなど主にフロント周りを変更してすっきりかつ上質な雰囲気を獲得するとともにボディーカラーと各種装備も見直された。また、プレイフルがラインアップから外れ(置き土産として後期型全車にプレイフルのリヤバンパーを採用している)、前期型で全車標準装備とされていたパノラミックルーフがメーカーオプションに変更された(オプション価格105.000円と実質上の値上げを敢行)。
- 以上のことから後期型はパノラミックルーフによる開放感よりも運転のしやすいミニバンということをアピールしているといえる。CMのBGMも、「運転うまくなったでしょ」や、「小回りだって」などの歌詞になり、CMの中ではパノラミックルーフや開放感に関する歌詞はまったくない。また、パノラミックルーフもCMの中では一瞬しか出てこない。そしてSHIFT_ワードも、「SHIFT_easy driving」に変わっている。
- 2007年10月5日
オーテックジャパン扱いの「ライダー」をベースにライダーブランド誕生10周年を記念した「Rider 10th Anniversary」を発表。2008年5月までの期間限定販売である。
前期型インパネ |
[編集] エンジン
型式 | MR20DE |
---|---|
種類・シリンダー数 | DOHC・直列4気筒 |
シリンダー 内径×行程 mm | 84.0×90.1 |
総排気量 L | 1.997 |
圧縮比 | 10.0 |
最高出力 kW (PS) /rpm | FF車:101 (137) /5200 4WD車:95 (129) /5200 |
最高トルク N・m (kgm) /rpm | FF車:200 (20.4) /4400 4WD車:187 (19.1) /4000 |
燃料供給装置 | ニッサンEGI (ECCS) 電子制御燃料噴射装置 |
使用燃料・タンク容量 L | FF車(2WD):無鉛レギュラーガソリン・55 4WD車:無鉛レギュラーガソリン・50 |
搭載時期 | 2004年12月 - |
[編集] 車名の由来
- イタリア語で「祝・休日」、「楽しいできごと」の意味
[編集] 主なCM曲
- 前期型
- 「ニューヨーク・ニューヨーク」。フランク・シナトラの名曲。当初使われたバージョンのTVCMに使われている。
- 海岸沿いに走るバージョンではオリジナルのものが使われた。
- 「サンシャイン・スーパーマン」。ドノヴァンの大ヒットナンバー。最新のバージョンに使われている。
- 「ニューヨーク・ニューヨーク」。フランク・シナトラの名曲。当初使われたバージョンのTVCMに使われている。
- 後期型
- 「ラララ ドライビング ラララ ラフェスタ」唄:森高千里
[編集] キャッチコピー
- 「Big view design」(前期型)
- 「空へ。」(前期型中期)