日吉駅 (神奈川県)
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日吉駅 | |
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日吉駅(商店街側より望む)(2005年7月撮影) |
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ひよし - Hiyoshi | |
所属事業者 | 東京急行電鉄(駅詳細) 横浜市交通局(駅詳細) |
所在地 | 横浜市港北区日吉 |
日吉駅(ひよしえき)は、神奈川県横浜市港北区日吉二丁目にある東京急行電鉄と日吉四丁目にある横浜市交通局(横浜市営地下鉄)の駅である。横浜市営地下鉄の駅番号はG10。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
[編集] 東京急行電鉄
東急 日吉駅 | |
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ひよし - Hiyoshi | |
◄元住吉 (1.5km)
(2.2km) 綱島►
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所属事業者 | 東京急行電鉄(東急) |
所属路線 | ■東横線 ■目黒線*(路線所属は東横線) |
キロ程 | 13.6km(渋谷起点) |
所在地 | 横浜市港北区日吉二丁目 |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 島式 2面4線 |
乗降人員 -統計年度- |
135,260人/日 -2007年- |
開業年月日 | 1926年(大正15年)2月14日 |
備考 | *目黒線は 2008年6月22日開業予定[1] |
島式ホーム2面4線の地上駅(ただし、1988年~1991年の改良工事でホームは半地下化されている)。駅舎は改良工事によりホーム上に建設された人工地盤の上に建っている。
トイレは1階の改札口内にある。比較的近年に改良された駅であるにも拘らず、車椅子などでの利用に対応した個室(多機能トイレ)が最近まで設置されていなかった(その上トイレットペーパーが設置されていない場合もあった)が、2006年12月頃に移転し、同時に多機能トイレの使用が開始された。
ホーム上にはエレベーターが設置されている。改良工事時点では日吉東急avenueにつながるもので、駅係員の付き添いがない限り利用できなかったが、最近になって横浜寄りに新しく自由に利用できるコンコースとのエレベーターが設置された。
2008年3月30日の横浜市営地下鉄グリーンライン開業に併せて、東急東横線と横浜市営地下鉄グリーンラインを結ぶ地下通路の新設と東急東横線の改札口の増設が行われた。
[編集] 改良工事
当駅は、1988年~1991年にかけて大規模に改良工事が行われた。
また、2007年からは、2008年6月22日に目黒線が武蔵小杉駅から当駅まで延伸開業[1]する事に先立って、引き上げ線・待避線の使用が中止され、 待避線及び引き上げ線を目黒線用に切り替える工事が行われている。
[編集] のりば
1 2(閉鎖中) |
■東横線 | 菊名・横浜・■みなとみらい線元町・中華街方面 |
3(閉鎖中) 4 |
■東横線 | 武蔵小杉・自由が丘・中目黒・渋谷・○日比谷線北千住方面 |
2007年8月22日までは内側の2線(2・3番線)は待避線として使用されており、緩急接続が行われていた。待避する各駅停車と折り返し列車は内側の2・3番線を使用していた[2]。
2・3番線は2008年6月22日予定の目黒線の延伸以後は、目黒線用として使用される予定である。
これに伴い、2007年8月23日より2・3番線は目黒線への切り替え工事のために使用を停止している。[3]2・3番線の方面標識には「ご乗車になれません」と表記されており、ホームドアが設置されている。
目黒線乗り入れ後は以下の様になる。
1 | ■東横線 | 菊名・横浜・■みなとみらい線元町・中華街方面 |
2 | ■目黒線 | 降車専用ホーム |
3 | ■目黒線 | 武蔵小杉・大岡山・目黒・○南北線赤羽岩淵・埼玉高速鉄道線浦和美園・○都営三田線西高島平方面 |
4 | ■東横線 | 武蔵小杉・自由が丘・中目黒・渋谷・○日比谷線北千住方面 |
[編集] 始発・終着列車
かつては、日中の東京地下鉄日比谷線直通電車の一部が当駅で折り返しを行っていた。また終電間際には当駅止まりの電車が存在し、夜間に引き上げ線・2番線ホーム・3番線ホームに留置され、翌朝に始発列車として運行されていた。しかし、2007年8月23日より切り替え工事にともなう引上線・待避線の使用中止によって深夜における留置・当駅終着列車は武蔵小杉駅或いは菊名駅発着に変更され、また日比谷線からの直通電車は終日菊名駅まで乗り入れるようになり、当駅終着の列車はなくなった。
始発列車については、上記の折り返しに伴うものはなくなったが、元住吉検車区からの出庫列車のみ存在している。これは、2006年9月24日に東横線の車両基地(元住吉検車区)がある北隣の元住吉駅が高架化された際、配線上同駅において出・入庫ができなくなったため、同区から東横線下り線に出庫線を経由して当駅から横浜方面へ向かう(下り列車の)始発列車である。上り線から同区に入る入庫線はないため、上り列車の終着列車はない(武蔵小杉駅まで旅客を乗せて運転し、同駅で折り返して引き込み線に転線し、元住吉駅の下を通って同区に入庫する)。
[編集] 引上線について
当駅には、1980年代末の改良工事まで綱島駅寄りに引き上げ線が2本存在していた[4]。
これは改良工事以後2007年8月22日までは1本となったが、その後2007年8月23日から引上線の使用が待避線の使用とともに停止されている。
目黒線開業後は目黒線の折り返し用として引き上げ線が2線に増設される予定であり、現在その増設工事が行われている。
[編集] 横浜市交通局
横浜市交通局 日吉駅 | |
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ひよし - Hiyoshi | |
◄G09 日吉本町 (1.4km)
(km) ►
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駅番号 | ○G10 |
所属事業者 | 横浜市交通局(横浜市営地下鉄) |
所属路線 | ■グリーンライン(4号線) |
キロ程 | 13.0km(中山起点) |
所在地 | 横浜市港北区日吉四丁目 |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 1面2線 |
開業年月日 | 2008年(平成20年)3月30日 |
地下3階がコンコース及び改札口と東急線乗換え連絡口となり、地下4階がホームとなる。各出口と東急線ホームへは新設された階段及びエスカレーター、エレベータで結ばれている。
[編集] のりば
1 2 |
■グリーンライン(4号線) | センター北・中山方面 |
開業後は、従来同線沿線から東急バスを利用して綱島駅で東横線に乗り換えていた乗客の一部がグリーンラインを利用して当駅で乗り換える事が見込まれるため、今後さらなる乗降人員の増加が見込まれる。
[編集] 利用状況
- 東京急行電鉄の2007年度の1日平均乗降人員は135,260人である。
[編集] 駅周辺
駅東側には慶應義塾大学日吉キャンパスが綱島街道(県道2号)を挟んですぐのところにある。駅西側は商店街と住宅街だが、学術施設が多いので学生が多く、学生向けの飲食店などが多い。
日吉も参照の事。
[編集] 学校
- 慶應義塾大学日吉キャンパス
- 慶應義塾大学矢上キャンパス(理工学部)
- 慶應義塾高等学校
- 慶應義塾普通部(中学校に相当)
- 日本大学中学校・高等学校
- 東京綜合写真専門学校
[編集] 小売店
[編集] バス路線
1~4番乗り場は綱島街道沿いに北から番号順に、5~7番乗り場は東急百貨店の南側に設置されている。
当駅の元住吉駅寄りの東側にバスの待機場があり、1~4番乗り場に発着するバスは一度待機場に進入して折り返す。かつてここに東急バス日吉営業所があったが、現在その機能は東山田営業所に移されている。
- 日吉駅
- 東急バス他
- 1番乗り場
- 2番乗り場
- 3番乗り場
- 4番乗り場
- 日51 【循環】コンフォール南日吉(東急)
- 5番乗り場
- 日22 サンヴァリエ日吉(下田地蔵尊前経由)(東急)
- 6番乗り場
- 日21 高田町(駒が橋経由)(東急)
- 7番乗り場
- その他に深夜急行バス(ミッドナイト・アロー:東急)渋谷駅発(当駅からの乗車不可)あり
[編集] 歴史
- 1926年(大正15年)2月14日 - 開業。
- 1988年(昭和63年)3月11日 - 改良工事着手(工事中の際は1面2線で、急行待避は元住吉駅で通過待ちを行い、日比谷線直通は菊名駅まで運転した。)。
- 1991年(平成3年)11月 - 改良工事完成。半地下の2面4線の駅になる。同時に日比谷線直通は日中が当駅での折り返しに変更された。
- 1995年(平成7年)7月 - ホームの真上に東急百貨店が完成。
- 1999年(平成11年) - 関東の駅百選に選出される。
- 2003年(平成15年)3月19日 - 通勤特急新設により、通勤特急の停車駅になる。
- 2007年(平成19年)8月23日 - 2・3番線の東横線から目黒線への発着路線切り替えに伴う改良工事のため、当駅で行っていた特急の通過待ちや通勤特急、急行の待避は元住吉駅で通過待ちを行い、日比谷線直通電車は終日菊名駅発着に変更された。
- 2008年(平成20年)3月7日 - 2・3番線(目黒線用ホーム)にホームドア設置。
- 2008年(平成20年)3月30日 - 横浜市営地下鉄グリーンライン開業。
- 2008年(平成20年)6月22日 - 目黒線が武蔵小杉駅から延伸開業予定[1]。
[編集] 駅名の由来
駅設置当時に橘樹郡日吉村大字矢上に位置していた事から、地名を採ったものである。「日吉」の由来については、日吉の項を参照の事。
[編集] 建設路線
東急目黒線の武蔵小杉駅~当駅間の延長工事が行われている(2008年6月22日開業予定)。 その時点では、鉄道路線が現在の東急東横線のみの1路線から東横線、目黒線、横浜市営地下鉄グリーンラインと一挙に3路線が乗り入れる事になる。 さらに神奈川東部方面線(2019年開業予定)が実現すると4路線が乗り入れる事になり、新横浜駅に次ぐ横浜市北部における交通の要衝となる。なお、神奈川東部方面線の開通後は東横線や目黒線と相互直通運転を行う予定である。
[編集] その他
東京事変のアルバム『教育』に収録されている「駅前」という曲は、椎名林檎の発言によると、この駅がイメージであるとのことである。
[編集] 隣の駅
- 東京急行電鉄
- ■東横線
- ■目黒線(建設中)2008年6月22日開業予定
- ■急行
- 武蔵小杉駅 - 日吉駅
- ■各駅停車
- 元住吉駅 - 日吉駅
- ■急行
- 横浜市営地下鉄
- ■グリーンライン(4号線)
-
- 日吉本町駅 - 日吉駅
-
[編集] 補足
- ^ a b c [http://www.tokyu.co.jp/contents_index/guide/news/080418-1.html 東急電鉄ニュースリリース08/04/18「6月22日(日)、東急目黒線を日吉駅へ延伸、鉄道ネットワークを拡充します 目黒線・東横線のダイヤ改正を実施し、利便性を向上させます」]
- ^ かつては終日に亘って頻繁に急行の待避を行っていたが、2001年3月28日の特急運転開始によりダイヤが大幅に改正され、緩急接続は主に自由が丘駅と菊名駅の2駅で行われる事になり、主に平日の朝及び夕方ラッシュ時間帯に日比谷線直通電車が当駅で通勤特急の待避を、それ以外の時間帯は同じく日比谷線直通電車が特急の通過待ちを行っていた。また、時折運転される「みなとみらい号」や「伊豆のなつ号」などの臨時急行は当駅で東横特急の通過待ちを行う事もあった。
- ^ 当駅における待避などは行われなくなり、役割は元住吉駅が引き継いだ。
- ^ かつて2線あった時期は渋谷~日吉間の各駅停車と日比谷線直通電車が並んで留置する光景も見られた。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
東急東横線 |
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横浜市営地下鉄グリーンライン(4号線) |
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