新百合ヶ丘
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新百合ヶ丘(しんゆりがおか)は、神奈川県川崎市麻生区の地名。
行政の区画区分上、新百合ヶ丘という地名は存在しておらず、「百合丘」がある。小田急小田原線・多摩線の新百合ヶ丘駅を中心とする。なお駅は、万福寺1-18-1に存在する。駅は1974年6月1日、小田急多摩線開通に伴い開設された比較的新しい駅である。それと同時に地権者による農住都市構想のもと開発された。麻生区の区役所がある、区内の中心地域。また、川崎市の副都心(都心:川崎駅周辺、副都心:溝の口・新百合ヶ丘、第三都心:武蔵小杉)に指定されている。通称、「シンユリ」と呼ばれる。
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[編集] 美しい街並み
駅前の整備された美しい街並みは、新百合ヶ丘人気に大きく貢献した。町内会が街の美化を計っており、駅周辺には風俗業を行うのが禁止とされている。平成10年に建設省の全国都市景観100選に「新百合ヶ丘駅周辺地区」が指定されたほどである。
[編集] 駅周辺施設
駅南口には、サティ・ビブレや、ワーナーマイカル、エルミロード、イトーヨーカ堂、オーパや京王アートマンなどの大型商業施設や三菱東京UFJ銀行ビル、りそな銀行ビルなどが立ち並んでいる。北口には麻生区役所、麻生市民館などの区の施設がある。また、新百合21、シティビルなどのオフィスビルも多数建っている。
2007年春、旧あさひ銀行グラウンド跡地に昭和音楽大学が厚木市から移転する形で開設した。
現在、津久井道沿いに広がる広大な緑地を使用した「新百合山手」と呼ばれる巨大住宅地計画も進行中。
- リーヴ新百合ヶ丘フットサルクラブ・駐車場・・・新百合ヶ丘駅徒歩3分。フットサルコート及び時間貸し駐車場・月極駐車場を運営。
- 新百合21ホール・・・新百合ヶ丘駅北口より徒歩2分の新百合トウェンティワンB2F。450名収容のホール、2つの会議室、3つの研修室を備えている。
[編集] 映像芸術都市
日本映画学校が新百合ヶ丘駅前に移転したのをきっかけに、映像芸術の中心地としての活動を行っている。1995年に始められたKAWASAKIしんゆり映画祭は、2005年で11回目を迎えた。期間中は多くの貴重な映画が上映され、誰でも鑑賞することが出来る。映像芸術の中心地として発展を進めるため、川崎市により、映像と演劇・パフォーマンスを核とした芸術拠点(川崎市アートセンター)が建設され、2007年10月31日に開館した。
[編集] 新百合ヶ丘在住の著名人
美しい高級感ある住宅地のため、著名人も多く住んでいる。
[編集] 課題と計画
[編集] 道路交通
車で新百合ヶ丘から都心に出る道路は2車線道路の津久井道(多摩川をはさみ世田谷通りに接続)である。新百合ヶ丘の発展に伴い、交通渋滞が悪化した。それを嫌い、バブル崩壊後で財政事情の悪かった西武百貨店は出店計画を撤回してしまったという。また都心に出るには、国道246号線経由が使われる場合も多い。
横浜市や多摩センター方面へ向うとしても、南北を走る道路も限られているため、津久井道や尻手黒川線と接続する交差点が渋滞要因のひとつとなっている。
[編集] 鉄道
小田急線の複々線化と、川崎縦貫高速鉄道(別名:川崎市営地下鉄)の新規建設計画と横浜市営地下鉄3号線のあざみ野駅からの延伸計画がある。(ともに新百合ヶ丘駅が接続駅)
川崎縦貫高速鉄道については、国土交通省の答申で2015年までに整備すべき路線とされ、事業許可の再取得後、建設が予定されている。
[編集] 関連項目
- シンユリーゼ