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新桃太郎伝説 - Wikipedia

新桃太郎伝説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

新桃太郎伝説
ジャンル RPG
対応機種 スーパーファミコン
開発元 ハドソン
発売元 ハドソン
人数 1
メディア カートリッジ
発売日 1993年12月24日
価格 9800円(税抜)
  

新桃太郎伝説』(しんももたろうでんせつ)は、ハドソンより発売されたスーパーファミコンゲームソフト。ジャンルはRPG。監督はさくまあきら、イラストは土居孝幸。音楽はサザンオールスターズ関口和之が担当。

目次

[編集] 概要

桃太郎伝説の6年後の世界を描いた正統な続編であり、PCエンジン版「桃太郎伝説2」を大幅に改良、発展させた内容。
前作や「2」と異なりギャグ要素はかなり抑えられており、物語性が強調された。

さくまあきら曰く大乗仏教上座部仏教の対立が隠れたテーマとなっており、実際に作中にも仏教用語由来のキャラクターや地名が多数登場する。
過去のイメージを覆す壮大でドラマチックなストーリーはファンの間でも人気が高いが、同時にシリアスな物語であるがゆえの強い残虐性も表現されている。特に敵役であるカルラの悪行の数々はそれまでのシリーズのキャラクターと比べても常軌を逸しており、幻想水滸伝IIルカファイナルファンタジーVIケフカ等に比肩するコンピュータRPG史上屈指の悪役、との評価をするファンもいるほどである。特にケフカとは「主導者の腹心でありその陰で暗躍している」という設定や、「主人公達の行く先々に現れる」という劇中での立ち位置、部下に対して威張り散らす性格などに数多くの共通点が見られ、ファンの間で話題になっている。

基本的に前作のスタンスを受け継いでおり、一般的なコンピュータRPGでいうキャラクターレベルをMP(技の数)と言う、等の点は前作と共通である。

2007年現在、リメイク版・廉価版などは存在せずオリジナル版1種のみであるが、ファンの間では「最高傑作」との呼び声が高く、発売から10年以上が経過した今でもリメイクを嘆願する者が絶えない。

『桃太郎伝説 速攻本』(プレイステーション版桃太郎伝説の公式攻略本)の作者インタビューによると、『新桃太郎伝説』の実質的な開発期間は4ヶ月であった。極端に短いスケジュールの中で完成させた作品として見ると、改めてそのクオリティーの高さを実感できる。しかし、作者自身が「いつか完全版を作りたい」と語る通り、未完成とも思える箇所(バグ・操作性・数値バランスや容量的な制約)が多々窺える。

後にゲームボーイで発売された『桃太郎伝説1→2』ほどではないにしろ、操作性の悪さを指摘するファンが多い。具体的には、特にフィールドマップで顕著であるが、ウインドウを開く或いは閉じる動作が非常に重く、アイテムの整理をするだけでも時間がかかってしまうこと・船の移動速度が勢い余って陸地に上陸してしまうほど速いこと・設定で歩行速度の調整ができる割にフィールドやダンジョン内では遅い速度でしか歩けないこと、等が挙げられる。

また、開発中のスローガンでもあった「敵キャラクターそれぞれに個性的な特殊能力を」という方針に基づき、敵キャラクターの攻撃バリエーションは非常に多岐にわたる。しかし敵とのエンカウント率も高く設定されているため、総じてゲーム全体の難易度が高くなってしまっている。
その一方で、プレイヤー側にも敵全体をほぼ一瞬で殲滅できるようになった鹿角の術や、通常攻撃を一切受け付けないはらだし、強力無比な二回行動のできるえんま様、懲らしめると改心して桃太郎らの体力・技を回復してくれるしょうけらや黄粉坊、一回会った敵に遭遇しなくなるオニよけの術、そして最も顕著なものでましらの鍵盤攻撃(下記の"ましら"の項を参照)など、いわゆるバランスブレイカー的な要素が多く存在する。
これをゲームバランスがとれていると見るか大味と見るかはプレイヤーの判断に任せられている。なお、開発時にバランス調整を担っていたのは後に桃太郎電鉄シリーズに登場したキャラ「コマルン」のモデルである小丸良人だった。

題字は書家今井凌雪

[編集] ストーリー

桃太郎が鬼ヶ島のえんま大王を懲らしめてから6年の月日が流れた。鬼ヶ島の地下・地獄では、鬼族の王・伐折羅王(ばさらおう)の裁きとその腹心であるカルラの暗躍により、改心して人間の心の美しさを知ったはずのえんまが奈落の底へ幽閉されるという事件が起こっていた。さらにカルラの提案を受け、伐折羅王は以前に桃太郎がえんまから救出したはずのかぐや姫を再びその手中に収める事を画策する。伐折羅王の命によりその息子ダイダ王子とカルラは月の宮殿へと向かい、かくしてかぐや姫に再び鬼族の手が迫る。

おじいさんとおばあさんの元へ戻っていた桃太郎は、かぐや姫の危機の知らせを受け、月行きの牛車に飛び乗り月の宮殿へと向かったのだった。

だが…。

[編集] 5大システム

本作には画期的な新システムが多数導入され、同時期のスーパーファミコンで発売されたRPGと比較して見ても一線を画している。 特に次に挙げるものはさくまあきらの打ち出した5大システムと呼ばれ、好評を博した。

[編集] タクティカル・ウェザー・バトル

今回の戦闘シーンでは「天候」の概念が存在する。フィールドで敵との戦闘に入るたびに一定の確率で天気が決定され、それぞれキャラクターに特殊な効果を及ぼす。天気の種類は、日照り・日本晴れ・晴れ・雨・雷雨・雪・時化の7種類。北国では雪が降りやすく日照りが起こらない、南国の場合はその逆であるなど地域によって確率は変動する。また、時化は海上でのみ発生する天気である。 キャラクター毎に得意な天気・苦手な天気が設定されており、得意な天気ではステータスが増加する・体力が自然回復する・術を使用した時の消費技数が少なくなる、などのメリットが得られる。反対に苦手な天気の場合、体力が自然に減る・術の消費技数が増えるなどのマイナス効果が発生する。キャラによっては全く動けなくなってしまったり戦闘から逃げ出してしまうこともあり、大きなデメリットとなってしまう。また、雷雨時に稲妻の術を使うと威力が上がるなど術の威力にも影響がある。 天気はゲーム中に存在するアイテムを使って変えることも可能である。うまく操作する事ができれば強敵と相対する際にとても有利となる。カエル系の敵は雨が降ると一部ステータスが2倍になるなど、敵の中にも天気によって強さが左右されるものがいる。 フィールド以外の場所では天候の概念はなく、どのキャラでも通常の性能で戦闘が行われる。ただし、一部の敵キャラはダンジョン内に限りステータスが強化されることがある。

[編集] アクティブ・ウォーキング

通常、仲間キャラクターは主人公の後を一列になって歩くが、フィールドマップ、村や都などの敵の出現しない場所では列から離れて自由に歩き回る。画面全体をせわしなく縦横する(キジ)、ほとんど動かない(寝太郎)、コマ送りのようにカクカクしながら歩く(はらだし)などキャラクターごとに独特の動き方の癖が設定されている。

[編集] ヴァリアブル・システム・ストーリー

本作には総勢19人と、多数の仲間キャラクターが登場する。ストーリー後半からは後述の「自分の城」に仲間キャラ全員が控え、好きなキャラを連れ出して旅ができるようになる。ストーリー上重要な場面や強敵との戦闘では、その時点で誰を連れているかによってキャラがそれぞれ固有のセリフを喋る。そのセリフの量は、当時のスーパーファミコンのRPGとしては異例の多さである。

[編集] ベベルビュウ・マップ

フィールドマップはスーパーファミコンの拡大縮小機能を活用した美麗な斜め上からの見下ろし型である。今作では月面も歩き回る事が出来る他、海底のマップも用意されており城を改造することで潜れるようになる。

[編集] スーパーインポーズ

戦闘画面ではメッセージウインドウが存在せず、文字は背景に直接字幕で表示される。(ON/OFFの切り替え可能)

[編集] その他の新システム

絶好調システム
フィールドやダンジョンを歩いていると、突然キャラの頭に星マークが出現して「絶好調」になることがある。各ステータスが向上し、相手の攻撃を一定確率で無効にする事ができる上に、会心の一撃の出る確率が大幅に上昇する。ただしゲームバランスの兼ね合いでボス戦に対しては効果が弱まる。
なお、このシステムは桃太郎電鉄シリーズの「桃太郎電鉄15 五大ボンビー登場!の巻」で復活している。
人気度システム
今作ではパラメータとして「人気度」が存在し、人々からの桃太郎の人気が高いと店で物を安く買えるようになるなどの様々なメリットが発生する。人気度は強敵を倒したり、困っている村人の頼みを聞いてあげるなどすると上昇。戦闘から多く逃げていたり、主人公に相応しくない言動をする、仲間に大怪我をさせるなどをしてしまうと下降する。例としては「スーパーロボット大戦α」の熟練度システムに近いが、上げすぎる事によってゲームが難しくなるなどのデメリットが特に存在しない点で異なる。
また、ゲーム中にある事をすると序盤でも簡単に人気度を最高値である100まで上げることができてしまい、その際に取得できるアイテムは二万両以上という大金で売れてしまうため、結局はこのシステム自体がいわゆるバランスブレイカーになりかねない存在となってしまった。
城の建築
ストーリー中盤で自分の城を建設することができる。城の中には仲間キャラクターが控えている他、タダで利用できる宿屋などの設備もあり、料金を払って増築すれば茶店や今までのプレイ記録を見る事のできる部屋、檜風呂などを作る事もできる。
最初は建てた位置から動けないが、ある場所にいる職人に改造してもらうと空を飛んで移動できるようになり、果ては海中に潜ったり大砲を撃つ事もできる。

[編集] その他の特徴

  • 全仲間キャラクターのパラメーターに身長・体重が設定されている。時間が経過したりアイテムを食べても作中で変化する事はない。身長はゲームの進行に関係ないが、体重はあるイベントに密接に関わっている。
  • 段(レベル)が上がると自動的に体力・技が全回復する。また、回復の術及び回復アイテムを使用する際は「はやさ」が1.5倍となるためターン最初にほぼ優先して使用でき、しかも使用後は自動的に術者は防御の状態になる。このため、回復する前に仲間がやられてしまうといったRPGにありがちな事態はおおむね回避できるようになっている。この仕様は「大貝獣物語」「天外魔境ZERO」など後のハドソンのRPGにも受け継がれている。
  • 多数のミニゲームが収録されているのも、本作の特徴である。金太郎の村でプレイできる「桃カルトクイズ」「桃まとあて」「桃福笑い」「ポコポコジャンケン」を始め、ほほえみの村のダジャレ大会や希望の都の漢字当てクイズや暗算クイズなど多岐にわたる。更に、『新桃太郎伝説究極本』(kkベストセラーズ刊)によると、開発段階では「金魚すくい」「クレーンゲーム」「もぐらたたき」「15パズル」も計画されていたが、容量その他の問題でお蔵入りとなってしまった。また、このうち「桃まとあて」「桃福笑い」「15パズル」は「桃太郎電鉄V」の桃太郎ランドモードに復活収録されている。
  • 敵キャラの鬼の中には、「けつがひょう」「かちこしょ」「たくのうしょ」など、一見すると意味不明な平仮名の名前の者が存在するが、これらは仏教の地獄(八大地獄にそれぞれ付随する十六小地獄)の名前から来ている。上記の名前を漢字で書くと「血河漂(処)」「割孤処」「多苦悩処」となる。また、地獄で戦う鳥形の敵「えんば」「えんばは」も、同じく十六小地獄で亡者を責めさいなむ鳥(閻婆)と、出てくる地獄の名前の一部(閻婆叵)の名前から来ている。漢字表記の敵の中にも、「多苦」「不喜」「極苦」「雨沙火」など地獄の名前をそのまま使った者、「異異」「一切」など一部を切り取った者が存在する。

[編集] 登場キャラクター


注意以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。


[編集] 桃太郎とその仲間たち

※ 武器を一切装備できないキャラを除いて、各キャラは専用装備の他に刀も装備できる。ただし、浦島のモリ連続攻撃のような特殊効果は発生しなくなる。

桃太郎
本作の主人公。愛と勇気の子。ドラゴンクエストシリーズの主人公などと同じように、ゲーム中では一切喋らない。術は各地に住む仙人との修行によってのみ覚える事が出来るため、他のキャラのように段が上がることによる習得はしない。ゲーム中最強の術「鹿角の術」を使う事が出来る。「だだぢぢの術」は物語冒頭でしか使う事ができない。桃太郎の体力が0になると仲間が生存していても即ゲームオーバーになる。専用装備は剣、胴。最強の装備品は「勇気」の名を冠している。日本晴に強い。
イヌ・サル・キジ(ポチ・モンタ・キーコ)
桃太郎のお供。プレイヤーが好きな名前をつけることも出来る。ちなみにデフォルトの名前の初出は、アニメ版桃太郎伝説である(アニメ版のモンタは漢字表記であったが)。前作と同じようにきびだんごを与える事で仲間になり、今回は戦闘中にきびだんごを与えると毎ターンサポートしてくれるようになる。また、頭の良さ・好奇心・身のこなしといったパラメータが設定されており、それぞれに対応したエサ(イヌまっしぐら・サルらっきょ・キジ豆)を与えると上昇する。パラメータに対応した様々な芸を覚え、きびだんごを消費して使用する事が出来る。また、パラメータが最大に達すると記念アイテムがもらえる。
金太郎
術は使えないが力持ち。段が上がると技の代わりに体力を消費して「張り手」「つっぱり」「頭突き」と三種類のすもう技を使えるようになる。ちなみに実際の相撲では頭突きは反則技である。専用装備はまさかり、腹掛け。最強の装備品は「希望」の名を冠している。日本晴に強いが、日照りに非常に弱く一切の行動ができなくなってしまう。
浦島太郎
ゲーム中では「浦島」と表記される。非力で体力が低いがモリを装備すると二回連続攻撃ができ、回復系の術が得意。しかし、体力が低い為打たれ弱い。釣りをした時に高価な魚を釣る事が多い。専用装備はモリ、着物。最強の装備品は「正義」の名を冠している。全く動けなくなるなどといった最悪の相性こそないものの悪天候には滅法弱く、苦手の天気が雨・雷雨・日照り・雪の4つと全キャラ中最多。
夜叉姫
地獄の王・伐折羅王の娘。伐折羅王と人間の娘の間に生まれた、鬼と人間のハーフ。当初は好戦的な性格であり、伐折羅王の元を抜け出して桃太郎に戦いを挑むが、桃太郎の慈しみの心に触れて改心、行動を共にするようになる。敵全体に会心の一撃を与える「流れ星の術」や、相手のステータスを下げる術が得意。専用装備は杖、ふりそで。城の檜風呂での入浴(体力回復)でランダムだが服を脱いで入浴するイベントが発生する。また、彼女を連れて伐折羅王と戦うと一定ターン攻撃をしないイベントが発生する。最強の装備品は「愛」の名を冠している。雪に強いが日照りに特に弱く、体力が激しく減少していく。
銀次
前作で「スリの銀次」と呼ばれて恐れられていた、希望の都の料亭「い志ゐ」の若旦那。今ではスリから足を洗い、すでに妻帯者である。力を失って月から飛ばされた桃太郎のもとにいち早く駆けつけた。
専用装備は包丁、着流し。一度に4本までの包丁を同時に装備することができ、使う包丁の種類によって体力回復・2回攻撃・敵の防御力を下げるなどの追加効果を得ることができる。段が上がると正義のために再び盗みの技を使うようになる。日本晴に強く、日照りに弱い。
あしゅら
えんまの懐刀と呼ばれる鬼で、知力に優れる。えんま投獄後、伐折羅王の命で希望の都を恐怖に陥れていたが、桃太郎に懲らしめられて改心。間違った方向に進んでしまった鬼族を正すために桃太郎に味方する。
美しいものが何より好きで、身にまとったバラと絹がトレードマーク。若干打たれ弱いのが欠点だがはやさが全味方キャラ中最大であり、かげぬいの術、まほろばの術、かりそめの術など専用の個性的な術も使うことができる。得意な天気は存在せず、時化に弱い。
えんま大王
ゲーム中では「えんま様」と表記。前作で鬼族の王として桃太郎と戦ったが改心、人間と鬼との共存を目指していたが、カルラの暗躍により伐折羅王の怒りを買い投獄されてしまう。
技以外のすべてのパラメータが高く、全キャラ中唯一の2回行動が可能。強烈な術を扱うこともできる非常に強力なキャラクターだが、仲間になるのはゲーム終盤である。専用装備は独鈷、衣。得意な天気・苦手な天気が共に存在しないオールマイティなキャラでもある。
風神雷神
前作で桃太郎と戦ったえんまの配下。えんまが投獄された事により、えんまの汚名を晴らすため伐折羅王配下となり、カルラにそそのかされ再び桃太郎たちと戦う事になるが、再びこらしめられ桃太郎の仲間に。
風神は回復系の術が使え、雷神は火炎系と雷系の術が得意。パーティーに風神と雷神両方がいると、雷神の使える術が増えるほか、風神雷神を除く敵味方すべてに大ダメージを与える「合体」が使えるようになる。風神の口癖は「ぴゅるるるるぅ」、雷神は「ぐゎらり ぐゎらり」。専用装備は金棒(風神のみ)、腰巻き。風神は雨・雷神は雷雨に強く、時化には共に強い。風神は日照り・雷神は雪に弱く、この場合は双方とも術が使えなくなってしまう。
ましら
名前のとおりサルの姿をした鬼。本人曰く、1940年にリバピールという所で生まれ、「だきしめない」「知らずに湯!」「Yesだぜ!」という曲をヒットさせたなど、自称するプロフィールはビートルズのパロディとなっている。ほほえみの村で配下のブルーモンキーズとともにケタ外れに音痴な歌で村人を苦しめていたが、桃太郎にこらしめられて自分が音痴であることを自覚、その後は改めて真面目に音楽を志す。桃太郎の城が完成すると同時に駆けつけ、仲間になる。
画面上に表示される鍵盤を3つ押し、その組み合わせによって攻撃するという一風変わったキャラクター。その種類はナチュラル攻撃、アルペジオ攻撃、スタッカート攻撃など様々。武器は装備できないが、パーティー中一番攻撃力の高い者と同じ攻撃力になる「フォルテシモ攻撃」や、一定時間攻撃力が上がっていく「クレッシェンド攻撃」、そのターンでは味方を行動不能にしてしまうもののみなせんたんの術に相当する効果を得られる「ブレス攻撃」など強力な技を多数持っており、鍵盤のパターンを覚えてさえいれば最強キャラクターの一角であるとも言われ、ひいてはゲームバランスを壊してしまうほどのキャラでもある。専用防具に胴丸がある。日照りを得意とする唯一のキャラクターでもある。雨に弱い。
寝太郎
寝太郎の村の橋の上で寝てばかりいて桃太郎を行く手を塞いでいたキャラクター。桃太郎の城が完成するとなぜか住み着き始める。
巨体のため武器や防具が装備できず、パーティーに加えても戦闘中はほとんど寝ているばかりで全く役に立たない。しかしごく低い確率で目を覚まし、その際は通常攻撃が全て会心の一撃になり、「かばう」コマンドで味方全員をかばうことができる。雪に強いが、日照りの時は気持ちよすぎて全く起きなくなってしまう。
でか太郎
ジャイアント馬場がモデルのキャラクター。非常に高い身長を持つ。北国の庵に住んでいたが、桃太郎の城が完成すると同時に仲間に加わる。
その身長ゆえに武器や防具を装備できないが、空中の敵に対しても命中率が低下しない。打撃は敵の防御力を無視し、1~自分の攻撃力までの完全にランダムなダメージを与える。雪に強いが日照りに弱い。もちろん「アッポ~!」が口癖。
はらだし
3枚の舌をもつ黄色いコンニャクのような妖怪。はらだしは種族名で本名は里吉。サルカニの村南にあるはらだしの里に住んでいたが、「お腰につけたきびだんご」をトカゲのしっぽと勘違いしており、それを引き換えに桃太郎の仲間に加わる。台詞の語尾に「っちゃ」をつける。近い種族である妖怪、びろーんの言語を研究していたため、理解することができる。
そのヌルヌルの身体ゆえに、敵の通常攻撃をほとんど受け付けない。またゲーム中屈指の強力な術「尻出しの術」や女湯を覗ける「まるだしの術」を使うこともできる。
レベルアップが他のキャラクターと異なり、経験値が一定に達すると一気に5段ずつレベルアップする。唯一の専用装備にへそだしの刀がある。雨に強く日照りに弱い。
福の神
神々の里に住む神様。モデルはさくまあきら。フィールドでエンカウントした時にもお金をばらまいてくれる嬉しいキャラクターだが、人気度が一定以上あると仲間にする事も出来る。ただし相当高くないと相手にされない。
仲間としては術などは使えないうえにステータスも低めと、お世辞にも強いとは言えないが、絶好調になると戦闘中に得られるお金が2倍になる。専用装備は錫杖、袈裟。錫杖には術の効果が宿っており、攻撃時にたまに術が発動する。得意な天気・苦手な天気はともに存在しない。
貧乏神
神々の里に住む神様。モデルは榎本一夫。申し訳程度ではあるが術を使う事ができる。
彼には好きな名前をつけることができるが、ある特定の名前にすると歩くたびにお金が減っていくという役にたたない隠し要素がある。
専用装備は錫杖、ふんどし。得意な天気は無く、雷雨が苦手で戦闘から逃げ出してしまう。
99段まで育てるとキングボンビーに変身。だがステータスが増加するといったことはなく、なぜか術が使えなくなり、巨大化するため一切の装備もできなくなる。また、貧乏神の時に苦手だった雷雨の天気が逆に得意になる。
天の邪鬼
週刊少年ジャンプ』の有名編集者鳥嶋和彦がモデルの妖怪。「ヘイ!ヘイ!」という口癖とともに現れ、プレイヤーの願いを叶えてくれるが、「眠りたくない→しばらく宿屋に泊まれなくなる」など偏屈なものばかりである。神々の里にいる天の邪鬼に話しかけ、無理難題をクリアすると仲間になってくれる。偏屈な性格故か後ろ向きに歩く。
攻撃のランクを「梅」「竹」「松」「特」から選ぶことができる。だがほとんどが味方にも被害が降りかかる攻撃で全く役に立たない。ステータスも全キャラ中最低。ランクが上になるほど程度が激しくなっていく。雨、雷雨に弱い。
ユキだるま
モデルは斎藤由貴。北国にたまに出現し、パーティーにちょっといいことをして去っていく。あるアイテムを持っていると仲間にすることができる。ゲーム中での表記は「雪だるま」。
天の邪鬼と同じく、攻撃が全て特殊攻撃となる。しかもほとんどがまったく役に立たない、あるいはハタ迷惑な攻撃であり、能力のほうも天の邪鬼と五十歩百歩といったところ。(しかも、攻撃力は能力アップの仙豆を使わない限り一切上がらない)製作者のお遊びキャラである。雪に強いが日照りには特に弱く、体力が激しく減少していく。
黒河童
鬼のつめあとに現れ、旅人のお金や持ち物を根こそぎ奪って逃げていく敵キャラクター。口癖は「カパッパ」。キュウリが大好物で、道具袋にキュウリがあると何よりも先に盗む。キュウリを食べている間にこらしめると仲間になってくれる可能性がある。
武器や防具は装備できないが、若干の術が使え、数々の有効な特殊攻撃を持っている。特に「相手の尻子玉を抜く」攻撃は強烈で、ボス級の敵を含めどんな相手でも一撃で倒す事ができる。雷雨に強く日照りに弱い。
といちや
といちやグループの商人。といちやに多額の現金を預けていると3万両と引き換えに仲間になってくれる。
全ての行動にお金が必要。ゲーム中最高の術の使い手であり、仲間が使える術(但し、鹿角や流れ星等は不可)であれば全て使う事が出来るが、当然使ってもらうにはお金が必要となり、しかも強力な術ほど莫大な値段になる。日本晴れに強く日照りに弱い。

[編集] 鬼族

伐折羅王
地獄の王にして鬼族の総大将。えんまとは共に地獄を築き上げた戦友でもあるが、人間と和解してしまったえんまを見限り、奈落の底へと投獄した。さらにカルラの提案によりかぐや姫を手中に収め、鬼の世を築くために動き始める。実際にはカルラの傀儡であり疑う事を知らず、真実を何も知らない。
カルラ
伐折羅王の腹心。鳥の姿をした鬼。口癖は「ケーケッケッ!」。伐折羅王には全幅の信頼を寄せられており、ダイダ王子のお目付け役でもある。あまりにも冷酷非情で強欲な性格と、それに見合った情け容赦ない悪行の数々はシリーズ中最凶の悪役と呼ぶに相応しいもので、新桃太郎伝説が傑作たり得るのは彼の存在あってこそとも言われる。人間はおろか、自分以外の全ての生き物を自分が成り上がるための道具あるいはゴミとしか思っておらず、他の鬼の手柄を横取りして今の地位を築いた。全編に渡って幾度も桃太郎たちの前に現れ、卑怯な手段を用いて苦しめてくる。
カルラとは金翅鳥、ガルダのことだが、本ゲームのカルラは緑色をしているため、烏天狗に見える。もっとも、烏天狗自体もガルダがモデルになったといわれている。また、カルラとは別にカラス天狗というザコキャラが作品に登場している。
ダイダ王子
伐折羅王の第一王子で、伐折羅王と鬼司母神の間に生まれた武人。純粋な鬼の血ゆえか、戦いこそが人生と考えており、それ以外のものに意味などないと思っている。物語の冒頭で桃太郎の装備を全て弾き飛ばし、術などの力を全て吸い取ったのち月から放逐するという圧倒的な力を見せつける。その後は桃太郎の成長に興味を持ち、何度か戦いを挑んでくるようになる。
アジャセ王子
伐折羅王の第二王子で、伐折羅王と月の民の女の間に生まれた。かぐや姫とはいとこ同士。笛が得意。鬼族の王位継承候補から外れたため鬼の政治には口を出さないと誓い、今はさすらい歩いている。しかし実は誰よりも鬼の世を心配しており、桃太郎の仲間に加わった夜叉姫の前に姿を現すことになる。彼の戦う姿を見る機会はわずかしかないが、実は桃太郎の鹿角の術すらも完全に受け止めるほどの実力の持ち主である。開発中は桃太郎達の仲間となる予定だったが、スタッフ内で「仲間にならない方がいい」という意見が多かったために没となった。
酒呑童子
ダイダ王子配下の三軍神の一人。風神、雷神を始め多くの鬼の尊敬を集める。地獄に満ち溢れた矛盾に疑問を感じている。酒呑童子四天王(かね童子、くま童子、とらくま童子、ほしくま童子)を従え、桃太郎と対決する。前作ではフィールドでエンカウントする通常の敵キャラだった。
羅生門
黄泉の塔を住処とする三軍神の一人。前作で桃太郎に敗れている。カルラに逆らったため、左遷のような扱いで一竿の風月を決め込んでいた。鬼族の戦士の中では三千世界に次ぐ強さを持ち、正々堂々の勝負を信条とする。
三千世界
三軍神最強の鬼。正式な名前は三千大千世界。己のあまりの力に恐れを抱いて現在は引退しているが、カルラにそそのかされて終盤に復帰、桃太郎の前に立ちはだかる。
しこめ
えんま配下の鬼で氷の塔の主。前作で桃太郎に敗れ改心し、寝太郎の村の村人達と共存している。今作では桃太郎と交戦しない。
やまんば
サルカニの村南のやまんばの洞窟に住む。前作で桃太郎に敗れ改心し、サルカニの村の船大工たちに船を造るための洞窟を提供していたが、カルラにつけこまれ再び桃太郎に襲い掛かる。その後再び改心し、鬼が島で戦うことを決意する。

[編集] その他

かぐや姫
前作で桃太郎に救出された、月の民を束ねる女王。鬼の襲撃を受け再び囚われの身となる。
神の末裔としての月の民の血を色濃く受け継いでいるために、その命は全世界と密接に関係している。
天の仙人
桃太郎に様々なアドバイスを与えてくれる仙人。ひえんの巻物と黄金の仏像を所持している。
花咲かじいさん
花咲かの村で桜を育てているおじいさん。お供の犬(ポチ)の飼い主。
乙姫
竜宮城を治める女王。かぐや姫とは遠い親戚。
辰巳
寝太郎の村に住む和菓子職人の若者。希望の都にある名店「寅信」に自分の和菓子を売り込み、体の弱い母親に楽をさせようと志し、桃太郎に和菓子の品名の名付けを依頼する。
トメさん
希望の都で大工を務める。桃太郎の城の建築、リフォームをしてくれる。かつてからくりの村で修行をしていた。
孫市
からくりの村の大工。城のパワーアップを施す。
左源内
海底のどこかに住むからくり職人。城をさらに海底深く潜水させる改造を施してくれる。何故か桃太郎の名前をよく間違える。

[編集] VHSビデオ特典

予約特典としてVHSビデオが付属したが、内容はゲーム本編と関係なく今までのシリーズ同様ギャグものであった。「七夕の村は激戦区」というドラマ仕立ての内容。梅津栄荒井注沖田浩之山田隆夫エド山口川上麻衣子清水健太郎らが出演している豪華版となっている。内容としては、七夕の村を訪れた桃太郎一行が選挙戦に巻き込まれるというもの。だが、どう考えても有り得ないギャグ満載(雰囲気こそ時代背景は昔話であるが、テレビ(しかもハドソンのCMが流れる)、自動車、選挙、ディスコダンス、電車などが平気で登場する)の内容で、エド山口も露木茂のパロディである。鬼なども登場するが、仲間の動物含め、殆どが人間である。ゲーム本編との関連としては、伐折羅王、ダイダ王子、アジャセ王子が登場するが、アジャセ王子のみ人間が演じており、伐折羅王とダイダ王子はアニメーションである。

完全非売品商品であるが、現在は各ネットオークションやリサイクル用品店を中心に、広く売買されている。

[編集] 出演者

[編集] 小説版

本作のノベライズが上下巻で小学館スーパークエスト文庫に収録されていた。著者は浜崎達人。ゲーム同様小説版の評価も高い。


[編集] 関連項目


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