富士通テン
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種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場
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本社所在地 | 〒652-8510 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号 |
電話番号 | 078-671-5081 |
設立 | 1972(昭和47)年10月25日 |
業種 | 電気機器 |
代表者 | 代表取締役社長 勝丸桂二郎 |
資本金 | 53億円 |
売上高 | 連結:3,641億円(2008年3月期) 単独:2,938億円(2008年3月期) |
従業員数 | 連結:12,691名(2007年末現在) 単独:3,259名(2007年末現在) |
決算期 | 3月 |
主要株主 | 富士通 55% トヨタ自動車 35% デンソー 10% |
主要子会社 | 株式会社栃木富士通テン 富士通テン東日本株式会社 富士通テン中部株式会社 富士通テン西日本株式会社 |
関係する人物 | 川西清兵衛 |
外部リンク | http://www.fujitsu-ten.co.jp/ |
富士通テン株式会社(ふじつう-てん-かぶしきがいしゃ、FUJITSU TEN LIMITED)は、カーナビゲーション、カーオーディオの大手メーカーの一つ。社名のとおり富士通グループに属し、純正オーディオを手がけるトヨタ自動車(デンソー)とも資本関係が深い。本社所在地は兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号。社名の「テン」は最高・至上を意味する「天」に由来している。
市販モデルはECLIPSE(イクリプス)ブランドで展開し、最近では2DIN一体型カーナビ「AVN(Audio,Visual,Navigationの頭文字から命名)」シリーズで知られる。カーオーディオ以外にも、個性のある形状のスピーカーなど、Hi-Fiコンポーネントも製造している。また、安全運転支援製品としてエアバッグECUやミリ波レーダーなども製造している。
他社に先駆けて行ったAVN開発で培った高い小型化技術を有し、世界で初めて1DINサイズにオーディオ、ビジュアル、ナビゲーション全ての機能を集約し、一切余分な外付けユニットが不要なAVNを実現するなど高い小型化技術を有している。この技術により、取り付けスペースが1DIN分しかない輸入車にも取り付けが可能となった。
目次 |
[編集] 略歴
1920年に日本毛織を率いる川西清兵衛が創設した川西機械製作所が起源。 (現神戸工場の1区画にて操業開始) 同社で真空管や通信機器等の生産を担当していた部門がルーツとなっている。
- 1949年 川西機械製作所の企業再建整備計画(財閥解体によるものでは無い)に伴い、神戸工業株式会社を設立。無線機器、民生用ラジオ等を製造。
- 1955年 トヨタ自動車工業のクラウン専用カーラジオ、及び市販用カーラジオを発売。
- 1956年 タクシー用無線機の生産開始。
- 1959年 カーラジオの全トランジスタ化に成功(国内初)
- 1967年 テンオンキョー株式会社(現 栃木富士通テン)設立。8トラック方式カーステレオ発売(国内初)
- 1968年 神戸工業、富士通株式会社と合併、同社で自動車用通信機器部門を担当する「神戸工業部」に移行.富士通は通信工業部、電子工業部と合わせて三工業部制に。
- 1972年 10月25日、富士通の自動車用通信機器部門を再分離して、富士通テン株式会社を設立
- 1973年 トヨタ自動車工業(当時)、日本電装(当時)の資本参加を得る。安全ベルト制御および排出ガス制御用電子機器をトヨタ自動車工業に納入開始。
- 1975年 中津川テン株式会社(現 中津川工場)設立。
- 1977年 コンポーネントカーステレオ発売。
- 1978年 クルーズコントロール用電子機器をトヨタ自動車工業の納入開始。
- 1979年 電子同調ラジオおよび録音機能付カーステレオをトヨタ自動車工業に納入開始。
- 1980年 コンポーネント型カーオーディオ「バイヨシリーズ」、タクシー用AVMシステムを発売
- 1981年 電子制御自動変速装置用電子機器をアイシン精機に納入開始。
- 1982年 MCA無線装置発売。車高制御装置をアイシン精機と共同開発。同社に納入開始。
- 1983年 世界初の車載CDプレイヤーを発表(トヨタクラウンロイヤルサルーンに設定)。パーソナル無線機を発売。ディーゼル車用プリヒートタイマ、電子制御燃料噴射装置のコントロールユニットをトヨタ自動車に納入開始。
- 1984年 東南防止機器をトヨタ自動車に納入開始。本社工場内にモートロニクス棟建設。
- 1985年 トヨタ自動車と共同開発したカーオーディオ「ライブサウンドシステム」を発表
- 1987年 中津川テン株式会社を吸収合併。バスロケーションシステム発売。
- 1988年 米国市販市場向けにカーオーディオの新シリーズ「ECLIPSE」発売。
- 1989年 親会社・富士通のCI導入に伴い、ロゴマークを現在のものに変更。本社工場内に技術棟建設。世界初の車載用DSPサウンドプロセッサを開発。カーオーディオの新シリーズ「αシリーズ」発売。
- 1990年 本社工場内に「音響開発センター」開設。
- 1991年 最高級カーオーディオ「Sound Monitor」発売。
- 1992年 ABSのコントロールユニットをトヨタ自動車に納入開始。
- 1994年 富士通テン社会貢献基金設立。世界初、車載用マルチメディアプレーヤ「CAR MARTY」発売。車間距離警報装置「レーザーアラーム」発売。
- 1995年 阪神大震災により、本社工場4日間操業停止。国内市販市場向けにカーオーディオの新シリーズ「ECLIPSE」発売。
- 1996年 欧州においてカーオーディオの生産開始。品質保証システムの国際規格ISO9001:1994の認証を取得。
- 1997年 世界初の1DINサイズ6枚CDチェンジャーをトヨタ自動車に納入開始。また、カーナビゲーションとオーディオビジュアルを2DINサイズに集約した「AVN」発売。タクシー用CTI自動配車システムを発売。環境管理システムの国際規格ISO14001の認証を取得。
- 1998年 米国ビッグ3(GM、フォード、ダイムラークライスラー)が制定している品質管理基準QS-9000の認証を取得。世界最小の60GHz帯自動車用スキャン型ミリ波レーダを開発。カーオーディオ業界で初めて部品調達に電子かんばんの運用を開始。
- 1999年 世界最小の76GHz帯自動車用スキャン型ミリ波レーダを開発。神戸物流センター開設。
- 2000年 世界初のDVDナビゲーションとオーディオビジュアルを2DINサイズに集約したDVD-AVNをトヨタ自動車に納入開始。また、「ECLIPSE」をアジアで発売。
- 2002年 鉛フリーはんだを使用したカーAV製品を市場投入。カーエレクトロニクスメーカーで国内初、モートロニクス本部がCMMレベル3評価を達成。
- 2003年 76GHz帯ミリ波レーダを本田技研工業に納入開始。豊田物流センター開設。
- 2004年 「AVN」を米国・中国にて「ECLIPSE」ブランドで発売。世界初のTV/GPS一体型フィルムアンテナを開発。
- 2005年 「AVN」を欧州にて「ECLIPSE」ブランドで発売。
- 2006年 トヨタ紡織(株)と共同開発した「ヘッドライナースピーカシステム」を自動車用として世界初で発表。「AVN」をオーストラリアにて「ECLIPSE」ブランドで発売。
- 2007年 カーAV製品の生産累計1億台達成(1955年に神戸工業明石工場(現富士通明石工場)にて生産開始して以来)。また、国内全グループ会社で環境管理システムの国際規格ISO14001の統合認証を取得。
- 2008年 車のシートや天井などに設置した18個のスピーカとデジタル信号処理技術により、広い空間の音の響きを再生する「次世代音響空間コントロールシステム」がトヨタ自動車の新型クラウンの「トヨタプレミアムサウンドシステム」に採用。中国四川大地震支援のため義援金1000万円と門前カンパ73万円を日本赤十字社などを通じて寄付。
[編集] 主な製品
[編集] ECLIPSE(イクリプス)製品
ECLIPSE製品は市販市場向けに販売されている。
- カーナビゲーション
- カーオーディオ
- スピーカシリーズ(ホームスピーカ含む)
- 車載用カメラ
- ドライブレコーダー
[編集] 法人向け
- 各自動車メーカー純正品(カーナビ、サウンドシステム等)
- ミリ波レーダー
- エンジン・エアバッグ制御ECU
- タクシー用自動配車システム
- 業務用ドライブレコーダー
[編集] 環境保全
1992年に「富士通テン地球環境憲章」を制定して以来、グループ各社で環境保全に取り組んでいる。
[編集] ISO14001
富士通テングループでは、国内全拠点及び海外生産拠点で国際規格ISO14001を取得している。
[編集] グリーン製品開発
環境に配慮した製品づくりの「しくみ」を1995年に確立。製品ごとに設計段階で環境アセスメントを実施し、省エネ・省資源・有害物質排除などで顕著な改善を実現したものを「グリーン製品」として認定。また、2001年から「環境ラベル」の表示制度を導入。
[編集] 鉛フリーはんだ使用製品
鉛の環境汚染や人体に及ぼす影響を考慮し、2002年に発売したAVNのメイン基盤より鉛フリーはんだの採用を開始。2009年7月を目標に全製品に「鉛フリーはんだ」の採用の拡大を目指している。
[編集] ゼロエミッション
3R活動(Reduce:発生抑制 Reuse:再使用 Recycle:再利用)にに取り組み、国内生産拠点では、単純に焼却または埋め立て処分される廃棄物をゼロにする「ゼロエミッション」を達成している。
[編集] 課外活動
[編集] 社会貢献活動
富士通テンは、1955年にカーラジオを自動車メーカーに納入して以来、50年の長きに渡って"音"へのこだわりを大切にしており、富士通テンの理念の下、「音楽を通してコミュニケーションを活発にしたい」との思いから、コンサート主催・協賛といった音楽を通じた活動を中心に、様々な社会貢献活動に取り組んでいる。特に、地元・神戸で開催される各種音楽イベントの支援に力を入れており、中高生ビッグバンドの祭典「ビックバンドジャズフェスタ」を入場料無料にて開催している。また、会場運営等は富士通テン社員のボランティアグループが行っている。 また、豊かな社会づくりの一環としてモータースポーツへの協賛を行っており、SUPER GTに参戦する土屋エンジニアリングのメインスポンサーとなっている。
[編集] 部活動
- 女子バレーボール部
- 富士通テンのバレーボール部の歴史は古く、富士通テンの前身、神戸工業時代にさかのぼり、50年以上経過している。企業の文化体育活動の一環として活動しており、以前は、全国大会に出場して1~2回戦で敗退するような状況で、兵庫県では中堅クラスの位置にいた。しかし、2006年に兵庫国体の開催が決定したことから、県内の有望な選手や、高校の強豪校から選手を補強し、兵庫国体に戦力がピークを迎えられるような強化計画が立てられ、その後は、国体や様々な大会で好成績を残している。