土屋賢二
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土屋 賢二(つちや けんじ、1944年11月26日 - )は、日本の哲学者・作家。現在、お茶の水女子大学文教育学部人文科学科教授。岡山県玉野市出身。学位は文学修士(東京大学)。
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[編集] 経歴
岡山県立岡山操山高等学校から東京大学文科一類入学。東京大学文学部哲学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。専攻はギリシア哲学、分析哲学。2002年から2年間、お茶の水女子大学文教育学部長を務める。
[編集] 人物
教授職の傍らユーモアエッセイを執筆。一見哲学的な深い洞察をしているように見えながら実は論理的に奇妙な文章になっているという、学術論文をパロディ化したような独特の作風。そこからついたあだ名が「笑う哲学者」。趣味はジャズピアノ。ライブで演奏する曲は『ラカンの鏡』『オッカムの髭』など哲学と関係したタイトルになっている。漫画家の柴門ふみはお茶の水女子大学での教え子。ときおり著書にイラストを描くいしいひさいちは小学校の後輩で、『ののちゃん』の中に「ツチノコ教頭」として土屋を登場させている。
数学者の藤原正彦と並ぶお茶大の名物教授であり、「自分の答案に成績をつけろ」などユニークな試験問題を出すことで有名。文芸評論家の福田和也は土屋を「哲学者として格段に優秀」と評した。
[編集] 著書
哲学書
- 『猫とロボットとモーツァルト』 (勁草書房 1998年)
- 『ツチヤ教授の哲学講義』 (岩波書店 2005年)
- もしもソクラテスに口説かれたら 岩波書店、2007
エッセイ
- 『われ笑う、ゆえにわれあり』 (文藝春秋社 単行本 1994年、文庫 1997年)
- 『われ大いに笑う、ゆえにわれ笑う』 (文藝春秋社 単行本 1996年、文庫 1999年)
- 『哲学者かく笑えり』 (講談社 単行本 1997年、文庫 2001年)
- 『人間は笑う葦である』 (文藝春秋社 単行本 1998年、文庫 2001年)
- 『ツチヤの軽はずみ』 (文藝春秋社 単行本 1999年、文庫 2001年)
- 『棚から哲学』 (文藝春秋社 単行本 2000年、文庫 2002年)
- 『汝みずからを笑え』 (文藝春秋社 単行本 2000年、文庫 2003年)
- 『ソクラテスの口説き方』 (文藝春秋社 単行本 2001年、文庫 2003年)
- 『紅茶を注文する方法』 (文藝春秋社 単行本 2002年、文庫 2004年)
- 『ツチヤ学部長の弁明』 (講談社 単行本 2003年)
- 『簡単に断れない。』 (文藝春秋社 単行本 2004年)
- 『ツチヤの口車』 (文藝春秋社 単行本 2005年7月)
- 『貧相ですが、何か? 哲学教授大いに悩む』(文藝春秋社 単行本 2006年7月)
共著
- 『哲学を疑え! 笑う哲学往復書簡』 (石原壮一郎と共著 飛鳥新社 2001年)
- 『ツチケンモモコラーゲン』 (さくらももこと共著 集英社 2001年)
- 国立大学改革とお茶の水女子大学のゆくえ 本田和子,OAA編集会 お茶の水ブックレット, 2003
- 『人間は考えるFになる』 (森博嗣と共著 講談社 2004年)
- 人生気のせい人のせい ツチヤ教授、代々木駅前の精神科医と語る 三浦勇夫 PHP研究所, 2007
翻訳
- 『ギリシア人の経験』 (セシル=モーリス=バウラ 著、水野一と共訳、みすず書房、1978年)
- 『心は機械で作れるか』 (ティム=クレイン 著、勁草書房、2001年)
連載
- 『ツチヤの口車』 (週刊文春)
[編集] その他
『猫とロボットとモーツァルト』を題材にした問題が2000年度大学入試センター試験「国語」追試験に出題された。