国際自動車
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種類 | 株式会社 |
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本社所在地 | 東京都港区赤坂2-17-22 赤坂ツインタワー本館5階 |
設立 | 1945年4月1日(創業は1920年) |
業種 | タクシー・ハイヤー業 |
事業内容 | 一般乗用旅客自動車運送事業 一般貸切旅客自動車運送事業 自動車運行管理事業 |
代表者 | 菅原信一(代表取締役社長) |
資本金 | 100,000,000円 |
従業員数 | 5,299名(2007年3月現在) |
外部リンク | 国際自動車ホームページ |
国際自動車(こくさいじどうしゃ Kokusai Motorcars Co.,Ltd.)は、東京都を中心にハイヤー・タクシーを運行する事業者である。通称は、Km(けいえむ)。また、観光バスも東京と京都市に拠点を置いて運行する事業者でもあり、こちらの通称は「ケイエム観光」である。本社は東京都港区赤坂。Kmのマークが目印である。営業車両数は、2007年3月時点で関連提携会社を含み、タクシー2,448台、ハイヤー680台、バス102台[1]。法令化以前から、乗客も含めた禁煙タクシーの運行を開始。喫煙者は乗車拒否も運送約款で可能。JR東日本のICカード『Suica』によるタクシー運賃支払が可能。現在不動産部門を手放し、外資系ファンドによる経営再建中。
目次 |
[編集] タクシー・ハイヤー事業
ハイヤーは、都内4支店。タクシーは、11営業所とグループ会社4社[2]。提携会社8社で営業を行っており、総車両数は約2,400台。また、恵比寿ガーデンプレイス・虎ノ門病院・聖路加国際病院に専用乗り場が設置されている。
[編集] 車両
タクシー車両は黄色の東京4社色と紺色があり、黄色の車両の帯は国際自動車本体と子会社3社[3]がボディ側面とボンネットからトランクにかけての赤帯、他の提携会社はボディ側面のみの赤帯[4] となっている。
23区武三地区での営業車両は、グループ・提携会社を含めて全車デジタルGPS無線配車システムに対応しており、カーナビゲーションと連動させた迅速な迎配車に対応するほか、会員番号や行き先コードが記載されたICチップ内臓の「km My Taxiカード」と連動させ目的地までの最短ルート案内も可能となっている。
また、ハイヤーで使用されていたクラウンマジェスタやシーマをタクシーに流用したプレミアムタクシーを導入しているほか、一般車もクラウンセダンスーパーデラックスGパッケージやセドリッククラシックSVといったハイグレード車導入に積極的で、2008年現在では東京4社色を含めて神奈川地区のケイエム国際タクシーと一部提携会社を除いてハイグレード化が完了している。 また、2007年頃より本体と一部提携会社はナンバープレートをコールサインに合わせた希望ナンバーで取得するようになった。
[編集] 歴史
- 1920年 国際自動車株式会社、ハイヤー業として麹町区(現:千代田区)内幸町に創業。
- 1945年 ハイヤー12社を合併し創立。
- 1953年 中野営業所[5]でタクシー営業開始。
- 1980年代前半(詳細な時期不明)それまで独自路線で営業を展開していた品川自動車タクシー・新和自動車・豊玉タクシー・マコト交通・弥生交通とチェッカーキャブ無線所属の大丸交通が業務提携を結びグループ入りする。
- 1995年 藤田観光自動車を吸収合併、ケイエム国際とする。チェッカーキャブ無線所属の白樺自動車[6]を子会社化。
- 1998年 ケイエム赤坂・ケイエムタクシーが創業。
- 2003年 大丸交通との契約を終了[7]。北千住営業所を千住営業所と同住所へ移転[8]。青戸営業所・立花営業所を廃止。
- 2004年 シナジー・キャピタル傘下になる。ケイエム赤坂を廃止。
- 2005年 本社を港区赤坂に移転。チェッカーキャブ無線所属の国際株式会社国際交通がグループに復帰。
- 2006年 中央無線所属の東京ラッキー自動車がグループに加盟。国際株式会社と資本提携。
- 2007年 埼玉県のタクシー事業者である織田興業と提携、同社東京営業所がグループに加入。また、西肥自動車の子会社で東京無線所属だったシルバータクシーの株式を取得・買収。12月1日よりグループとしてのタクシー営業を開始した。ハイヤー霞ヶ関支店が丸の内に移転。
- 2008年 タクシー三鷹営業所を開設。シルバータクシーが国際自動車練馬に社名を変更。
[編集] ハイヤー支店
[編集] タクシー営業所
- 赤羽(北区浮間)
- 目黒・祐天寺(品川区西品川)
- 世田谷(世田谷区桜新町)
- 千住・北千住(足立区千住東)
- 浅草(台東区橋場)
- 五反田(品川区西五反田)
- 吉祥寺(武蔵野市吉祥寺南町)
- 大森(大田区大森)
- 三鷹(三鷹市新川)
[編集] グループ会社
[編集] 無線・チケット提携会社
- 品川自動車タクシー(板橋区向原)
- 新和自動車(江東区亀戸)
- 豊玉タクシー(練馬区豊玉南)
- マコト交通(墨田区堤通)
- 弥生交通(中野区弥生町)
- 国際株式会社国際交通城北営業所(北区志茂)
- 東京ラッキー自動車[9](板橋区上板橋)
- 織田興業東京営業所(足立区六木)
[編集] バス事業
観光バス事業[10]は、東京を代表する大手事業者として、高級観光バスの導入に積極的である。1995年に旧・藤田観光自動車[11]を吸収した。
また、京都地区については元来京都支店にて運行していたが、これは京阪電気鉄道に譲渡され、同社傘下の京阪国際観光自動車[12]となってkmは京都から撤退していた時期がある。現在の京都支店は1968年に京都バス(当時は京阪グループではない)から事業譲受して再発足したものである。
[編集] 車両
従来、三菱ふそう車がメインであり、特に1980年代にエアロクィーンKを採用したスーパーハイデッカー車は同社のフラッグシップとして多数導入された。また、前面にはkmのイニシャルマークをつけた正方形の行燈が用意されており、個性を出している。
藤田観光自動車の吸収により、同社が所有していたいすゞや日産ディーゼルの導入も行われた。また藤田時代からの車両は白にオレンジ・赤・紺の塗装であったが、現在は従来からのケイエム観光塗装に統一された。また、行燈もオリジナルのものではなく、一般的なものである。
2006年には、日野自動車からセレガ[13]を導入している。
[編集] 営業拠点
- 東京支店(大田区大森南)
- 京都支店(京都市南区上鳥羽)
[編集] 関連項目
- なんたって18歳! - TBS・大映テレビが1971年10月~1972年9月に制作した岡崎友紀主演のドラマ。主役の岡崎は国際自動車社長の娘であるが、堅苦しい生活や家訓に嫌気がさして蒸発。偽名を使い入社したバスガイドという設定であった。
[編集] 脚注
- ^ 本体のみでは、タクシーは1,530台、ハイヤーは639台となる。
- ^ 23区武三地区3社と横浜市に1社。
- ^ 国際自動車練馬は全車紺色のハイグレード車。
- ^ 品川自動車タクシー・新和自動車・豊玉タクシー・マコト交通・弥生交通の一部車両は青帯で現在では、代替時に赤帯もしくは紺色車に変更となっており、近年中に淘汰される予定。
- ^ 現在は赤羽営業所に移転。
- ^ 以前は高島屋グループでハイヤー主体、タクシーはチェッカーキャブ無線所属の非無線営業。
- ^ 同社は独自営業を経て2005年にチェッカーキャブ無線に復帰。
- ^ 跡地は現在のすばる交通北千住営業所。
- ^ 長崎ラッキー自動車グループ。
- ^ 1947年より「官衙バス」と称して官庁職員専用乗合としての特定免許を受けて運行を開始したが、一般乗客も多く便乗した違法行為が行われたため問題となり、1952年一般者の便乗が禁止、1954年には「官衙バス」事業が東京都に買収され、都営バスの一般路線となった。
- ^ 買収当時はニュー国際バスと称した。また、はとバスと共同で東京から箱根への定期観光バスを運行し、買収後もしばらく共同運行を行っていた。
- ^ 1998年解散。
- ^ 日野車は旧藤田観光自動車時代には実績があったが、国際自動車としては初の選択である。