和歌山県立桐蔭中学校・高等学校
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過去の名称 | 和歌山県立和歌山中学校 |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 和歌山県 |
校訓 | 文武両道 改革と伝統 |
設立年月日 | 1879年3月1日 |
開校記念日 | 3月1日 |
共学・別学 | 男女共学 |
中高一貫教育 | 併設型 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 単位制 |
設置学科 | 普通科 数理科学科 総合人文科 |
学期 | 2学期制 |
高校コード | 30112E |
所在地 | 〒640-8137 |
和歌山県和歌山市吹上5-6-18 北緯34度13分6.1秒東経135度10分26.9秒 |
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電話番号 | 073-436-1366 |
FAX番号 | 073-423-8033 |
外部リンク | 高等学校公式サイト 中学校公式サイト |
和歌山県立桐蔭中学校・高等学校(わかやまけんりつとういんちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、和歌山県和歌山市吹上に立地する県立の併設型中高一貫校である。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている。
目次 |
[編集] 概要
旧制和歌山中学からの伝統を引く、県内有数の公立進学校である。 また、旧制中学時代は、野球においては強豪校であった。特に1921年、22年に全国中等学校優勝野球大会で夏の甲子園で史上初となる2連覇を成し遂げている。学制改革を経て桐蔭高になってからは1948年、61年、86年に夏の甲子園の出場を果たし、48、61年は準優勝した。
2001年度にスタートした講義体験事業である「桐蔭総合大学」は、全国の大学から教授、助教授など講師陣を招いて行われており、生徒の知的好奇心の喚起や将来の進路を考えるきっかけとすべく行なわれている。
また、文部科学省から2003年度より3年間、スーパーサイエンスハイスクールに指定されていたが、05年度末を持って終了した。現在は2年間の経過終了措置校に指定されている。
[編集] 校訓
- 文武両道
- 改革と伝統
[編集] 教育目標・重点目標
- 豊かな人間性を備えた個人の育成
- 生徒の持つ能力の開発
- 健全な心身の育成
- 社会的連帯意識の確立
- 世界的視野と郷土愛をもった人間の育成
[編集] 校名
1948年5月10日の開校に際し松野三郎初代校長の命名によるもので、有名な漢詩である「少年老い易く学成り難し...階前の梧葉(梧桐の葉)すでに秋声」より「桐のようにすくすくと真っすぐに育て」という願いと「寸刻を惜しんで勉強をしよ」 という意味がこめられている。
[編集] 校章
[編集] 高等学校
桐の花に「高」の字を図案化したもの。
[編集] 中学校
桐の葉3枚と白菊に「中」の字を図案化したもの。
[編集] 沿革
- 1879年3月1日 - 和歌山県立和歌山中学校開設(現在の和歌山県立近代美術館・和歌山県立博物館付近)
- 1889年3月17日 - 和歌山城西の丸跡に新築移転
- 1915年4月- 現在地に移転
- 1948年5月10日 - 和歌山県立桐蔭高等学校として開校(旧和歌山県立和歌山高等女学校校舎に設置)全日制(普通課程・商業課程)・定時制・通信教育部をおく
- 1949年4月1日 - 元県立和歌山中学校校舎の一部を東校舎として使用
- 1951年4月1日 - 東校舎に移転。普通科のみの単一制高等学校として使用
- 1954年4月1日 - 定時制を和歌山県立青陵高等学校として独立
- 1964年4月1日 - 通信制を和歌山県立通信制高等学校(現和歌山県立陵雲高等学校)として独立
- 1991年4月1日 - 数理科学科を設置
- 1999年4月1日 - 総合人文科を設置
- 2007年4月6日 - 和歌山県立桐蔭中学校(併設型中高一貫校)設置
[編集] 学科
- 普通科
- 数理科学科
- 総合人文科
[編集] クラブ活動
[編集] 高等学校
ほとんどの在校生が所属しているため、クラブ活動は盛んである。また、多くのクラブが近畿大会、全国大会に出場している。
[編集] 体育クラブ
- 硬式野球部
- 軟式野球部
- 柔道部
- 水泳部
- 卓球部
- バスケット部
- 硬式テニス部
- ソフトテニス部
- 登山部
- 陸上競技部
- サッカー部
- ボート部
- 剣道部
- バレーボール部
- ハンドボール部
- ラグビー部
- 体操部
[編集] 文化クラブ
- 茶道部
- 音楽部
- 家庭部
- 美術部
- 園芸部
- 科学部
- 創作部
- 演劇部
- 吹奏楽部
- 書道部
- 社会部
- 華道部
- ESS
- 囲碁将棋部
- 写真部
- 箏曲部
[編集] 中学校
[編集] 体育クラブ
- 剣道部
- 柔道部
- 卓球部
- 硬式テニス部
- 陸上競技部
[編集] 文化クラブ
- ESS
- 囲碁将棋部
- 園芸部
- 演劇部
- 音楽部
- 科学部
- 家庭部
- 華道部
- 茶道部
- 社会部
- 写真部
- 書道部
- 創作部
- 美術部
[編集] 外局
- 応援団
- 放送局
[編集] 専門部
- 出版部
- 図書部
[編集] 施設・設備
[編集] 校舎
- 第1棟(3階建て) - 本館
- 第2棟(3階建て)
- 第3棟(3階建て) - 中学校校舎(2階)
- 生徒会館(2階建て) - 第3棟と連結
計3つの校舎がある。※
全ての校舎が平行に建っている。1階部分の中央廊下は第1~3棟~体育館に、2階部分の渡り廊下は第1~3棟~体育館に、3階部分の渡り廊下は第1棟と第2棟の間にそれぞれ架かっている。
近年、エアコンがほぼ全ての教室に設置された。
※生徒会館は第3棟と連結しているため第3棟に含む。
[編集] 体育館
体育館は2階建てで、1階は武道館(柔道場・剣道場)・体育教官室、2階は全校集会や体育の授業で使用される一般的でいう体育館である。第3棟と体育館の1階部分に中央廊下が、第3棟と体育館の2階部分に渡り廊下がそれぞれ架かっているため、移動が便利なのが特徴である。
[編集] 生徒会館
同窓会の記念に建造された生徒会館。1階に生徒ホール、2階に図書館がある。第3棟と連結した造りになっている。
[編集] 同窓会館
旧図書館を改装した同窓会館。多目的に利用されているが、行事がない限りあまり使用しない。
[編集] 和歌山県立桐蔭中学校
併設型中高一貫校として、2007年に開校式・第1回入学式が行われた。桐蔭中では、桐蔭高校普通科中高一貫コースへの進学を目指す。その後、高校2年次で人文探求コースと理数探究コースに分かれる。
初年度の07年度には、定員80人に対して621人が出願し倍率は7.76倍であった。
制服は、高校のものとは異なっていて、夏は白のセーラーで襟にえんじ色の斜めのラインが3本、後ろには右側、前には左側についている。そして、えんじ色のリボンをつけることになっている。冬は紺のセーラーで、ラインやリボンは夏のものと全く同じである。 なお、体操服も高校とは違うデザインとなっている。
[編集] 著名出身者
- 南方熊楠 - 博物学者、菌類学者、民俗学者
- 小川琢治 - 地球科学者
- 野村吉三郎 - 海軍軍人、外交官
- 寺島健 - 海軍軍人、政治家
- 高橋克己 - 農学者、ビタミンAの抽出・分離に成功
- 井口貞夫 - 外務事務次官
- 井口新次郎 - 戦前の東京六大学野球・早大選手。野球殿堂
- 西田修平 - ロス・ベルリンオリンピック棒高跳銀メダリスト
- 小川正太郎 - 戦前の東京六大学野球・早大投手。野球殿堂
- 宇野光雄 - 元プロ野球選手・監督。戦前の東京六大学野球・慶大野手
- 西本幸雄 - 元プロ野球選手、監督。「悲劇の闘将」と呼ばれた。戦前の東京六大学野球・立大選手。野球殿堂
- 津本陽 - 小説家
- 井上正仁 - 東京大学大学院法学政治学研究科教授(刑事訴訟法)
- 神野志隆光 – 東京大学大学院総合文化研究科教授(日本文学)
- 中西啓介 - 政治家、元防衛庁長官
- 下林統吾 - 元日本銀行前橋、静岡支店長、元東京短資株式会社副社長
- 仁坂吉伸 - 和歌山県知事
- 竹中平蔵 - 慶應義塾大学教授、元参議院議員
- 一時在籍
[編集] 所在地
- 〒640-8137 和歌山県和歌山市吹上5-6-18