協和醗酵工業
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本来の表記は「協和醱酵工業」です。この記事に付けられた題名は記事名の制約から不正確なものとなっています。 |
種類 | 株式会社 | |||
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市場情報 |
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略称 | 協和発酵 | |||
本社所在地 | 〒100-8185 東京都千代田区大手町一丁目6番1号 |
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電話番号 | 03-3282-0007 | |||
設立 | 1949年(昭和24年)7月1日 | |||
業種 | 医薬品 | |||
事業内容 | 医薬事業 バイオケミカル事業 化学品事業 食品事業 |
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代表者 | 松田 譲(取締役社長) | |||
資本金 | 267億4,500万円 | |||
売上高 | 連結:3,542億7,400万円 単独:1,719億4,900万円 (2007年3月期) |
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総資産 | 連結:3,788億7,000万円 単独:2,756億1,200万円 (2007年3月期) |
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従業員数 | 連結:5,756人 単独:3,644人 (2007年3月31日現在) |
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決算期 | 3月31日 | |||
主要株主 | キリンホールディングス(株) 50.77% | |||
主要子会社 | キリンファーマ(株) 100% 協和発酵ケミカル(株) 100% 協和発酵フーズ(株) 100% 協和メデックス(株) 100% |
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外部リンク | www.kyowa.co.jp | |||
協和醱酵工業株式会社(きょうわはっこうこうぎょう、Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd.)は、医薬品、化学品、総合バイオメーカーである。略称は「協和発酵」。なお、正式な商号の「醱」は「醗」ではなく、つくりが「発」の旧字体(發)である。
目次 |
[編集] 概要
1948年に日本で初めて糖質から分泌する「アセトン・ブタノール」の量産を始めたのをきっかけに1949年設立された。それ以後、発酵技術を基盤として医薬品、食品添加物、化学品、酒類(酒類事業はアサヒビールへ営業譲渡済)などを製造・販売するようになる。初代社長は加藤辨三郎。
現在は、医療用医薬品が売り上げの40%弱(2006年)を占め、兼業医薬品メーカーとみなされることが多い。
また売り上げの約15%(2006年)を占めるバイオケミカル事業では、各種のアミノ酸の発酵生産において味の素社と双璧である。うまみ調味料として用いられるグルタミン酸ナトリウムにおいては味の素社に先んじて世界で初めてその発酵技術を確立した実績がある。
以前行っていた酒類部門は2002年9月2日付けでアサヒビールと合弁・分社化した「アサヒ協和酒類製造」に移行し、なお且つ酒類製造子会社であったサントネージュワイン(山梨県)、さつま司酒造(鹿児島県)、雪の花酒造(北海道)の3社の所有株式全てをアサヒビールへ譲渡した。その後、2005年9月1日付けでアサヒビールとの合弁を解消し、現在はアサヒビールの子会社のニッカウヰスキーが協和発酵が製造発売していた焼酎(大五郎、かのか、玄海)・ワインの製造を引き継いでいる(アサヒ協和酒類製造は2006年1月1日付けでニッカウヰスキーと合併した)。
また、化学品部門は、化学品製造子会社である協和油化(1966年設立)と2004年に統合し、協和発酵ケミカルとなった。
2007年10月にキリングループとの戦略的提携(キリン傘下入り)を発表。まずキリンホールディングスが友好的TOBによって協和醗酵工業株式28.49%を取得。そして2008年4月1日、キリングループで医薬品事業を手がけるキリンファーマを協和醗酵工業が株式交換により完全子会社化。キリンホールディングスの協和醗酵工業株式の保有比率は50.77%に達し、同社の連結子会社となった。協和醗酵工業・キリンファーマ両社は2008年10月1日に協和醗酵工業を存続会社として合併し、協和発酵キリン株式会社となる予定。
[編集] 沿革
- 1948年 アセトン・ブタノールの量産を開始。
- 1949年 協和醱酵工業を創立。
- 1951年 ストレプトマイシンの量産を開始。
- 1956年 グルタミン酸の生産技術を発明。
- 1961年 大協石油(現:コスモ石油)と合弁で大協和石油化学を設立。
- 1966年 大協和石油化学より協和油化を分離、大協和石油化学は新大協和石油化学へ。
- 1978年 ジョンソン・エンド・ジョンソンと合弁でヤンセン協和を設立。
- 1981年 CIを導入し、現在のシンボルマークを制定。(2005年にはシンボルマークを立体化した)
- 1988年 日産化学工業の高級アルコール事業を併合、日本オキソコール設立。
- 1991年 日本オキソコールを協和油化へ併合。
- 2000年 三菱化学と合弁でジェイ・プラス設立。
- 2001年 ジョンソン・エンド・ジョンソンとの提携解消、ヤンセン協和を譲渡。
- 2002年 酒類事業をアサヒビールへ譲渡。
- 2003年 昭和電工と合弁で日本酢酸エチル設立。
- 2004年 化学品事業と協和油化を統合、協和発酵ケミカル発足。
- 2005年 食品事業を協和発酵フーズとして分社化。事業持株会社制(医薬&バイオケミカル)へ移行。
- 2008年 株式交換によりキリンファーマを完全子会社化、キリンホールディングスの連結子会社に。
[編集] 社是
初代社長加藤辨三郎の理念である。
- 和衷協同(わちゅうきょうどう)
- 活潑潑地(かっぱつはっち)
- 尽分立用(じんぶんりつよう)
[編集] 主な医療用医薬品
ご自身の健康問題に関しては、専門の医療機関に相談してください。免責事項もお読みください。 |
・・・など
[編集] テレビによる提供番組
『NNN JUST NEWS』の末期(1983.10~)から『NNNニュースプラス1』の途中(~1995.03)まで約12年間に渡り、日本テレビ系列の夕方ニュース番組の提供スポンサーを務め、「自然は大きなホスピタル」をテーマにした企業CMを流し、「医薬品メーカー・協和発酵」としての知名度を上げてきた。
[編集] その他
防府工場には2002年まで硬式野球部があり、都市対抗野球にも何度も出場していた。主なOBには津田恒実(元広島、故人)・上本達之(西武)などがいる。
[編集] グループ会社
[編集] 医薬
- 協和メデックス
- 伸和製薬
[編集] バイオケミカル
- 櫻酒造
- 三宝酒造
[編集] 化学品
[編集] 食品
- 協和発酵フーズ
- 理研化学
- 協和エフ・デイ食品
- オーランドフーズ
- 味日本
- 協和ハイフーズ