中央大学高等学校
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過去の名称 | 中央大学商業学校 |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人中央大学 |
校訓 | 質実剛健・家族的情味 |
設立年月日 | 1928年3月 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 昼間定時制課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
設置学科 | 普通科 |
学期 | 3学期制 |
所在地 | 〒112-8551 |
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電話番号 | 03-3814-5275 |
FAX番号 | 03-3814-5278 |
外部リンク | 公式サイト |
中央大学高等学校(ちゅうおうだいがくこうとうがっこう、英称:Chuo University High School)は、東京都文京区春日にある私立高等学校。通称「中大高(ちゅうだいこう)」。
目次 |
[編集] 概要
前身は1927年創立の中央大学商業学校。1928年(昭和3年)中央大学が最初の付属校として、向学心に燃える勤労青少年のために設立。以来都内私立高校では唯一の独立定時制高校であったが、学校教育法の一部改正に伴い、1989年度入学生から修業年限3年制を実施。その後、1993年度から昼間定時制に移行した。また、それまでの週5日制を2008年度新入生から週6日制に変更した(2,3年生は週5日制維持)。
中央大学理工学部後楽園キャンパス内にある。生徒数は男女約480名。当初は各学年2クラス編成で学校全体の人数も240人ほどであったが、2002年理工学部キャンパス3号館の工事終了とともに高校校舎が拡大し、2002年度入学生より1学年4クラスへと増えた。
中央大学の附属校は他に中央大学附属高等学校(小金井市)と中央大学杉並高等学校(杉並区)があるが、付属3校のうち最も古い歴史を持つ。なお、付属3校のうち生徒数は最少である。
[編集] 沿革
- 1928年3月 中央大学商業学校創立開校(甲種・商業科夜間4年制)、初代校長 馬場愿治(中央大学学長、元大審院部長)就任
- 1948年4月 中央大学高等学校と改称(商業科夜間4年制)
- 1957年4月 普通科設置
- 1966年4月 商業科の募集を停止
- 1980年8月 文京区春日理工学部キャンパス(8号館)に移転、現在に至る
- 1982年~1984年 東京都高等学校定通制体育大会総合優勝
- 1988年11月 創立60周年記念式典挙行
- 1989年4月 新入生より修業年限3年制に移行、第10代校長 栗原泰房就任
- 1991年4月 第11代校長 新川文雄(理工学部教授)就任
- 1992年3月 4年制最終卒業生と3年制一回卒業生が同時卒業
- 1993年4月 授業時間帯を改め、昼間定時制に移行、制服が制定される
- 1995年4月 第12代校長 山岡俊文就任
- 1998年4月 第13代校長 杉田達雄(理工学部教授)就任
- 1988年10月 中央大学高等学校創立70周年記念式典挙行
- 2003年4月 第14代校長 岸信行(理工学部教授)就任、理工学部新棟(3号館)2・3階に高校施設完成、新入生より制服のデザインを変更
- 2007年4月 第15代校長 田中好一就任、高校の教諭の校長就任は初
- 2007年4月 第16代校長 植野妙実子(理工学部教授、憲法専門)就任
- 2008年9月 創立80周年記念式典開催予定
[編集] 校風
校風には中央大学の校風を受け継ぎ、質実剛健・家庭的情味を掲げている。少人数のためアットホームな雰囲気が特徴であり、職員室は開放されている。同学年ならば皆顔見知りであり、生徒と教師もまた親密である。
[編集] 昼間定時制
1927年の創立時には夜間定時制であったが、1993年より昼間定時制に移行。始業は午前9時45分・終業は午後4時10分であり、全日制に比べ始業時刻も終業時刻もやや遅い。1日6時限授業で週5日制(2008年度新入生から週6日制)であり、一般的な定時制と違い、修業年限は3年である。
全日制との違いはさほど無く、ほとんどの部活は全日制の部会に所属している。何故高校そのものを全日制に切り替えないのかという意見も聞かれるが、高校独自の校庭を持たないことが原因で全日制の設置基準を満たせない為である。なお、体育や運動部の活動は、理工学部アリーナ・外部グラウンド・高校屋上などを使って行われる。始業時間が遅いことは遠隔地からの通学を可能にし、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県と在校生の居住地は広範囲に及ぶ。
[編集] カリキュラム
カリキュラムは年度によって変動が大きいが、付属の特性を活かして幅広い科目が設置されている。選択授業としては、2年次より中国語やフランス語といった第二外国語の授業が行われ、英検2級対策の講習や他大志望の生徒のための各種受験演習科目も設置されていて、卒業までに約90%の学生が2級を取得する。また高大一貫教育の一環として中央大学から講師を招いた簿記講座を行っており、受講者の多くが在学中に簿記3級・2級を取得する。3年次には文系・理系のコース分けが行われ、コースにより行われる授業が異なる。また、大学の付属という特性を活かして、3学期には進学学部別講座が行われている。
[編集] 行事
- 入学式
- 4月に理工学部にて行われる。
- 球技大会
- 4月に中央大学多摩キャンパスにて全学年で行われる。
- HR合宿
- 5月に山梨県南都留郡鳴沢村にて1・2年生合同で行われる。山登り・飯盒炊飯・球技大会・合唱コンクールと、様々なイベントが行われる。3泊4日。
- 修学旅行
- 5月に3年生を対象に行う。行き先は生徒の投票による多数決で決められる。2004年はオーストラリア、2005年は沖縄、2006年はオーストラリア、2007年はカナダ。
- ホームステイ
- 夏季休業中に希望者によって行われる。行き先はアメリカやオーストラリア。
- 後楽祭(文化祭)
- 例年秋に理工学部キャンパスにて行われる。例年2日間行われるが初日は学外非公開である。2日目の模擬店や展示などはにぎわう。
- 体育祭
- 駒込の六義園グラウンドにて全学年で2日間に渡って行われる。各種個人競技の他に、クラス対抗リレーや全員参加リレーが行われる。
- マラソン大会
- 毎年2月に昭和記念公園にて1・2年生合同で行われる。女子は約4.3km・男子は約8.6kmを走り、上位者には表彰が贈られる。以前は皇居外周で行われていた。
- 卒業式
- 理工学部5534教室にて2・3年生参加で行われるのが原則。ただし体育館に場所を変えて全員参加の場合もある。
- その他
- 年に約4回総合講座が開かれ、政治・企業・医療など各界で活躍する人々による講義が行われる。
[編集] 施設・設備
教室は中央大学理工学部後楽園キャンパス内に併設されており、後楽園キャンパス3号館の一部と8号館が高校のスペースである。また、高校だけでの施設では不十分な面もあるため、小石川運動場、文京総合体育館、文京スポーツセンター等を利用することがある。
[編集] 3号館
3号館は2003年に工事が終了、それ以降は主に3年生が使用している。3号館は中央大学理工学部や中央大学大学院との共同利用であり、高校独自のスペースは2階全体と3階半分である。
- 食堂(1階)
- 3年生教室(2階)
- 職員室(2階)
- 理科室(2階)
- 音楽室(2階)
- 小ホール(3階)
- 図書室(3階)
- 情報処理室(3階)
[編集] 8号館
- 事務室(1階)
- 校長室(1階)
- 書道室(1階)
- 生徒会室(1階)
- ロビー(1階)
- 1・2年生教室(2・3階)
- 職員室(2階)
- 美術室(3階)
[編集] その他の施設
体育館や学食、生協を大学と共有している。体育館は理工学部5号館アリーナ。
[編集] 白灯会
卒業したOBやOGによって白灯会(はくとうかい)が組織されている。白灯会は、年に数回発行される会報を歴代全卒業生のもとへ郵送したり、成人を祝う会や後楽祭(文化祭)などといった各種行事の補佐を務めたりと、多岐に渡って活動している。白灯会は卒業生と学校を結ぶ役割のほか、設立当初の勤勉学生の気質を今に伝える役割も果たしている。
[編集] その他
例年、募集定員が少ないために入試の倍率は高く、現在では一般入試・推薦入試ともに都内でトップの競争率を誇る。進学面をみると、以前は中央大学への進学率が他の附属2校に比べ低かったが、昼間定時制移行後は推薦枠が大幅に増え、例年卒業生の9割以上が中央大学へ進学する。毎年中央大学から学部ごとの推薦人数が割り当てられ、高校内で成績順に希望学部が内定する。
現在、校地の隣接している文京区立第三中学校と中高一貫の系属校教育が検討されているが、まだ具体的な案は出ていない。
[編集] 著名な出身者
- 石丸志門(元・ジャニーズJr.、東京都立京橋高等学校より編入)
[編集] アクセス
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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