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八木橋 正雄(やぎはし まさお、1952年1月7日 - )は、現代ギリシア語方言学・ギリシア語(現代・中世・コイネー・古代)全般の研究者(言語学者)である。東京都生れ、神奈川県横浜市在住。
カトリック教会の聖歌隊(ロザリオ少年合唱隊)に所属、その当時に、ハンガリー動乱による、亡命ハンガリー人の神父に、声楽をとおしてギリシア語・ラテン語・マジャール語のごく基礎の手ほどきを受ける。その後、中央大学附属高等学校時代に、西洋古典学者の青木澄男の古典語の個人教授を受け、1970年卒業後、東京工芸大学(当時「東京写真大学」工学部写真工学科入学・同印刷工学科に転科)で、菊池真一(写真化学専攻・フランス語学者)の直弟子となり、同時に、カトリック・パリー宣教会のポール・アヌーイ神父のギリシア語とラテン語の個人教授を受け、さらに、松本悦治のラテン語・ギリシア語の個人教授を受ける。その後、キプロスのレフコシアで、メネラオス・クリストドゥロウの個人教授(キプロス方言)を受ける。大学在学時代にアテネフランセの古典ギリシア語及びラテン語科最上級課程の高等科2年(最上級)(及びフランス語高等科)課程単位取得退学。また、大学在学中乃至卒業後も在職期間を通じベルリッツ(Berlitz Language Schools)のギリシア語科に通学,永年に亘り同校教師のギリシア人の彫刻家・言語学者のニキタ・ビニャーリスの個人教授を受ける。
1975年同東京工芸大学(当時「東京写真大学」)工学部写真工学科と印刷工学科双方の学科の専門科目の単位取得し、後者の学科を卒業、経済産業省(当時「通商産業省」)の特許の審査(特許庁審査官・特許庁審判官)に関わる業務(工業所有権研究室員等)にたずさわることになる(特許庁審査官・審判官を歴任)。イヤニス・クツォヘラスの旧交から同氏の著作を翻訳し、前マルセイユ総領事・前ギリシア臨時代理大使・ギリシア文学者の鈴木敦也の薫陶をうける。また、秀村欣二の個人教授をも受けている。(在職中に工業所有権研究室の附属図書館[工業所有権参考資料センター]司書職として,国立国会図書館支部図書館司書業務にも携わり,職責上,鶴見大学図書館学(図書館司書)課程単位所得退学。)
約45冊余の著書がある。現代ギリシア方言学関連の論文のはか、写真工学関連の著作・無体財産権法の著作・商標法の論説等もあり、語学研究者としてのみならず、工学士・法律研究者(無体財産権法)としても活躍している。また、風景写真家(地理学者)のジャーク・プズー=マサビュオ(JACQUES PEZEU-MASSABUAU)に師事、ギリシアの習俗・古代ギリシア遺稿の記録写真/中国の鉄道・習俗のフォトグラファーとしても、「八木橋正雄写真展」(2005年8月3日~同年8月16日)、「八木橋正雄写真展:『惜別 中国の蒸気機関車』」[2006年2月15日~同年2月21日:コダックフォトサロン(ギャラリー1)]:「個展『古代ギリシア文明の光と影』」[2007年4月26日~同年5月9日:シグマラボ四谷フォトギャラリー]」等の個展を多々開催(予定を含む)。
フランス社会学的心理学を早稲田大学(社会学・福祉論)教授岡野静二教授に師事して研究(約3年間)。フランス医学・薬学を現東京工芸大学室伏教授及び池田篤信等の著名なフランス系合成化学者に師事する。日仏理工学会関係の「菊池会」のメンバーとなる。特許法・商標法等を非常勤講師として招聘され複数の大学等の教壇に立つ。中近東諸言語学の「ジャック・ジャリー」に師事。応用生化学者・中井久夫(医学者・著作家)氏等の医学関係者との交流も多い。自著の著作物における研究内容を規準に「パブリック・ドメイン」の本企画に賛同している。無体財産権にも詳しい。 専攻領域は、「言語学(現代ギリシア語・キプロス方言の研究・ギリシア語・ラテン語)」である。