上田丸子電鉄モハ3210形電車
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上田丸子電鉄モハ3210形電車（うえだまるこでんてつモハ3210がたでんしゃ）は上田交通の前身、上田丸子電鉄に在籍していた電車で、目黒蒲田電鉄デハ1形電車を出目とする車両である。なお、本形式のうち2両の車体載せ替え鋼体化による改番で登場した上田丸子電鉄モハ3220形電車についても記述する。
[編集] モハ3210形
1945年8月15日時点で、丸子線の旅客車両は木製ボギー電動車輌4両（モハ110形・モハ210形）・半鋼製ガソリンカー2両（キハ1形・キハ301形）の計6両で、たちまち車両不足に陥ってしまった。このため上田丸子電鉄は地元小県郡青木村出身の五島慶太率いる東京急行電鉄に丸子線用に使用できる中古電車の譲渡を要請した。そこで当時東急が委託運営していた厚木線で使用していた元目黒蒲田電鉄デハ1形電車のモハ1形4・5・10を当てる事で合意し、1947年に購入して丸子線に投入したものである。また、1949年には東急から静岡鉄道へ譲渡されていたモハ9を購入している。購入当時はモハ10形（4→11・5→12・10→13・9→14）と称していたが、1950年の一斉改番によりモハ3210形3211～3214となっている。
[編集] モハ3220形
改番後、3211・3212が西丸子線に異動し、1955年の車体更新で全室運転台設置により窓配置がD10Dが1D8D1に変更された。3213・3214は引き続き丸子線で使用されたが1956年に3213がサハ20形25の、3214がサハ20形26の車体を使って鋼体化、改番してモハ3220形3221・3222となる。
モハ3220形は1957年に3221が3223に、3222が3224と改番するが、わずか1年で改番したのはこの2両に続いて3211・3212がサハ20形の車体を使って鋼体化し、2代目3221・3222に改番することを想定していたと考えられている。しかし実現には至らなかった。
[編集] 運用とその後の経緯
両形式は西丸子線のモハ3210形は単行運転、モハ3220形は2両編成の運転を基本に運用されていた。しかし1961年6月29日に、同年6月25日の梅雨前線豪雨の影響から西丸子線が運転休止になるとモハ3210形も休車となり、1963年11月1日の同線廃止により2両とも越後交通に譲渡された。残ったモハ3220形は1969年4月19日の丸子線廃止まで使用され続け、同線廃止により廃車された。
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