ロード・ジブリール
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ロード・ジブリール (Lord Djibril) は、アニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する架空の人物(声:堀秀行)。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
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個人データ
- 人種:ナチュラル
- 生年月日:C.E.42年10月1日
- 星座:天秤座
- 血液型:A型
- 年齢:31歳
- 身長:181cm
- 体重:70kg
- ムルタ・アズラエルの後を継いだ、コーディネイターの排斥を狙う組織ブルーコスモスの新盟主で、アズラエルの死後に弱体化した組織を見事に立て直している。アズラエル同様、コーディネイターを強く憎んでいる。また、大西洋連邦大統領ジョゼフ・コープランドとの結び付きが強く、彼を使って『プラン』と呼ばれるコーディネイター殲滅計画を画策していた。世界を裏で操る軍産複合体ロゴスのメンバーとしても活動している。
作中での描写
ネオ・ロアノークが率いる特殊部隊ファントムペインの黒幕的な存在である。ユーラシア西部に自らの邸宅を構えており、地下は秘密基地となっている。幾つものモニターが設置されており、ここで他のロゴスメンバーと連絡を取り合っている。モニターを眺めながら膝に抱いた猫を撫で、ワイングラスを掲げる等、一見紳士的だが、ヒステリックで激昂しやすい性格の持ち主で、気に入らないことがあると物にあたる場面もみられた。
戦力であるエクステンデッドの一人であるアウルを失った際には、新たに完成した大型戦略MSデストロイを配備させ、反対運動の強い幾つかの都市を壊滅状態に追い込む。
後に、ギルバート・デュランダルの演説によってロゴスや自らの存在を暴露された事で、屋敷を暴徒に襲われ逃走を余儀なくされる。ヘブンズベースに移動し態勢を立て直そうとするが、ヘブンズベース攻防戦において、切り札であった量産されたデストロイ5機を含む殆どの戦力を失い、他のロゴスのメンバーを見捨て潜水艦で一人脱出した。
オーブのセイラン家に匿われ潜伏する事になるが、それもすぐにザフト軍に察知され、オーブはザフト軍と交戦状態になる。ウナト、ユウナと共に脱出する予定であったが、二人は現れず、業を煮やしたジブリールは一人でセイラン家のシャトルで脱出し、月面ダイダロス基地にたどり着く。
ジブリールは、プラント及びザフト軍に完全に止めを刺す為にレクイエムを使ってプラント本国を攻撃する。続けて第2射の発射しようとするが、ミネルバの奇襲に遭い阻止されてしまう。形勢不利と感じ、脱出を図るが、レイのレジェンドによる攻撃によって乗艦したガーティー・ルーの艦橋ごと撃たれ死亡した。
余談
- ジブリールが、レジェンドの攻撃によって死亡した際、彼の顔の左半分が吹き飛び、その後残りの顔が吹き飛ぶと言うグロテスクなシーンが流れた。
- 『DESTINY』の小説版では、ジブリールの行動と死が、ギルバート・デュランダルの陰謀に深く関わるものであったとされている。
- 後に描かれたコミックボンボン版では、シン・アスカの乗るデスティニーの高エネルギービームライフルでレクイエムのコントロール・ルームを貫かれ、死亡している(この直前、自分が実はデュランダルの掌の上で踊らされていただけであった事に気づき愕然とする描写がある)。また、月刊マガジンZ版では、デスティニーのフラッシュエッジ2がガーティー・ルーのブリッジに直撃して死亡している。
- 名前の「ジブリール」は、イスラム教における天使ジブリール(ガブリエル)に由来すると思われる。「ロード」は王を意味している。