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ローゼンメイデンの登場人物一覧 - Wikipedia

ローゼンメイデンの登場人物一覧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ローゼンメイデン > ローゼンメイデンの登場人物一覧

ローゼンメイデンの登場人物一覧では、同作品に登場するキャラクターの紹介を列挙する。

フロンティアワークスによる先行発売のドラマCDとその後のアニメ以降とで担当声優が違うため、「アニメ版/先行発売ドラマCD版」と表記。


注意以降の記述でローゼンメイデンに関する核心部分が明かされています。 [記述をスキップ]


目次

[編集] ローゼンメイデン

「ローゼンメイデン」シリーズのドールは、計7体の設定。 アニメ第一期で登場するのは水銀燈、翠星石、蒼星石、真紅、雛苺の5体まで。アニメ第二期で残りの「ローゼンメイデン」シリーズも登場する(但し、雪華綺晶は声なしで一瞬の登場)。原作とアニメにおいてキャラクターの設定が異なる。

当項では上から順に、「ドール番号順」に記載する。

[編集] 水銀燈

(すいぎんとう/Mercury Lampe)

声:田中理恵/能登麻美子

「ローゼンメイデン」シリーズの第1ドール。姉妹の中でも、アリスへの執着が非常に強く、アリスになってローゼンに会うという悲願と彼への愛情を支えにしている。人工精霊はメイメイ(紫色)で、その性能はホーリエと互角。話し方は普段、相手を小馬鹿にするような猫撫で声だが、本気になると感情的な口調になる。

服装は逆十字の柄が入ったアシンメトリーのオーバースカートの付いた凝ったスカートに、黒と白の編み上げドレス。薄い紫色のバラの飾りがついた黒のロングブーツを履いている。背中には変異自在な黒いが生えており、空も飛べる。アニメでは服の色が黒からミッドナイトブルーに変更され、ヘッドドレスのリボンも原作では左右2本ずつ、アニメでは1本ずつとアニメと原作との外見での差異点が他の姉妹に比べ格段に多い。髪は銀色のロングヘア。瞳の色は原作では赤だが、アニメではピンクに近い色になっている。

戦闘法は、背中に生えている黒いを利用したもの。具体的には羽根弾丸の様に飛ばして相手を切り裂く、ダーツのように狙った場所を突く、羽根を対象に纏わりつかせて動きを封じる、翼で身を覆い防御することが可能。アニメでは翼をに変貌させたり、翼や羽根を青い炎に変えて燃やしたり、自分の息吹で蒼星石を吹き飛ばしたり、バリアのようなものを張ったり、羽根を集めてを召喚したりする技も披露。このため、近距離から遠距離まで対応できる柔軟性を持つ。他にもを利用した能力や、翠星石と蒼星石の人工精霊を奪い、攻撃させたこともある。

原作では、「背中から翼が突き破るように生えた」「契約無しでも、勝手に人から力を奪うことが出来る」などの特性があり、他の姉妹と違う分にも、そして精神的にもローゼンを愛する心が誰よりも大きい反面、思えば思うほど、愛に飢えている自分を認めることになり、「私は実はジャンクなのでは?」と思うほどに精神が不安定になっている。また、雪華綺晶からは「愛に縛られている」と指摘されている。Phase43では雪華綺晶がめぐを攫い、後を追おうと鏡に手を伸ばした瞬間に絵画の中に閉じ込められてしまう。

アニメでは、腹部が無い未完成品であることが判明。第一期最終話で真紅に倒されたが、ローザミスティカを真紅が奪わなかったため、第二期第6話で復活。

アニメ第二期では、復活後、薔薇水晶と組んで真紅達を襲うが、最期には薔薇水晶の攻撃から真紅を庇い、ローザミスティカを奪われた。だが、終盤でローゼンに修理され復活。腹部も付け足されたようである。

アニメ特別編では、本来ただの作りかけの人形でしかなかったが、ローゼンを想うあまりにローザミスティカ無しでひとりでに動きだした。また、ローゼンが自分を未完成のまま放置する一方で妹達を作り上げた過程を複雑な思いで見ており、真紅に対して「たまたま上手く作られただけの癖に」と毒づく場面も見られる。ローゼンが姿を消してから、彼を探して彷徨っていた所、真紅の前に現れる。腹部が無いため立てなかったが、真紅の協力で歩ける様になる。だが、彼女の後を追ったことが元でアリスゲームに巻き込まれ、正式な「ローゼンメイデン」と勘違いした蒼星石に倒されたが、見かねたローゼンからローザミスティカを貰い、正式に「ローゼンメイデン」となる。だが、今まで唯一信頼し、慕っていた真紅からは「ローゼンメイデン」と認めて貰えず、裏切られたと思い込み、結局は偽りの優しさだったと思う怒りで、背中から翼が生え、真紅に強烈なダメージを与えた。その際、ローゼンからブローチを貰った真紅への嫉妬の余り、彼女のブローチを奪い、目の前で破壊。そのため、怒った真紅から「ジャンク」と罵られたことで、完全に決裂。以来、彼女とはライバル関係となり、今に至る。

小説版では相変わらずの非情さを見せるが、冒頭でジャバウォックの襲撃を受け撤退を余儀なくされる。その後、借りを返すという名目で、最後の戦いにおいて密かに援護を送っている。

アニメ第一期第8話で血圧が上がり苦しむ元治に発した言葉、「乳酸菌摂ってるぅ?」は、その回の脚本担当の岡田麿里の発案と松尾監督などが証言しているが、シュールなシーンと水銀燈の台詞にギャップがあったために一部のファンで評判となり、流行したものと思われる(セリフとしての印象は強烈だが、実際にはさりげなく発したものである)。その後もその勢いは衰えることを知らず、「作品内のセリフ」の枠を超えた存在にまでなりつつある。そのため、関連イベントから派生したラジオCD『水銀燈の今宵もアンニュ〜イ』など、いくつかのパロディにも水銀燈とヤクルトなどの乳酸菌飲料が絡むネタも多く登場し(演じた田中理恵がジュン役の真田アサミと共に2007年2月に開催された台湾でのイベントに出演した際にも、地元ファンにもそれが認知されていたほどである)、現在では水銀燈の最も有名な台詞として幅広く浸透している。

アニメ第1期では敵キャラとしての登場であったが、総じてアニメ第2期以降や特にドラマCD内などではめぐやくんくんなども絡み、敵キャラになりきれないキャラとしての色彩が強くなっている。

その極め付けとしては先述の『水銀燈の今宵もアンニュ〜イ』のメインパーソナリティーを務めた際、(ソロCD版から参加の)本編以上に掴み所のないキャラと化しためぐによって散々ペースを乱され、Vol.2のエンディングではすっかり精神的にグロッキー状態と化したり(この様が他の出演者らから「水銀燈がめぐによって(心の)ジャンクにされた」とまで言わしめた)、Vol.3では「どんだけ〜」と言い放ったり、投稿内容に対して激怒しためぐが「ジャンクにしてやるわ……」と言い放った時には慌てて「私が変わりにジャンクにしてあげるわ!」とフォローするなど、本編と比べてキャラがかなり崩壊気味になっている(言うまでも無くこのシリーズは番外編という位置づけであるが)。

彼女の熱狂的なファンを水銀党員と呼び、その集まりを「水銀党」と呼ぶことがある。また、水銀党員は水銀燈を「銀様」「銀ちゃん」と呼ぶ。

水銀燈の今宵もアンニュ〜イ』によると設定年齢は本人曰く、17歳らしい。冷酷非情で好戦的な性格(但し、アニメ特別編では当初、内気で純粋だった)ローザミスティカを入手するためなら手段を選ばず、契約者の事を「糧」と言って憚らない。反面、生来心臓病を持ち、自分をジャンクだと自虐する契約者・柿崎めぐに対しては、何かしら気遣うなど温かい心を見せる。幼稚な性格が多い姉妹の中でも、より長女らしさが強調されている。ただ、ドラマCD内で真紅達が夢中になっている「くんくん探偵」に偶然触れ、以来くんくんの熱心な隠れファンである一面も持っている。総じて、本編での水銀燈の性格はヤンデレに分類できるが、二期以降やドラマCDなどではツンデレ的な要素もプラスされたと言っていいだろう。松尾監督は、「姉妹それぞれ何らかのツンデレ属性を持ってる。」と発言、更に「俺は水銀燈のツンデレが一番好き」とも発言している。

その他、水銀燈に纏わる逸話は松尾監督の項も参照。

アニメ第二期公式HPで行われた人気投票の結果は翠星石に次いで惜しくも第2位であった。

[編集] 金糸雀

(かなりあ/Kanarienvogel)

声:志村由美/登場せず

「ローゼンメイデン」シリーズの第2ドール。アニメでは第二期から登場。服装は黄色を基調としたベビー服のような活動的なデザインの服にオレンジ色のドロワーズを着用。アニメでは袖や胸元のリボン、レース部分等が多少省略されている。髪・瞳の色はどちらも緑&灰色。お下げのロールヘアにハート型の髪止めをしている。日傘双眼鏡等の小物を豊富に持つ。一人称は「カナ」。

自信家で、妹達と比べて幼い性格だが、時に彼女なりの他の姉妹への思いやりを皆間見せる。人工精霊はピチカート(金色)。常に金糸雀と行動を共にし、サポート役としての性能はなかなか優秀。好物は砂糖がたくさん入った甘い卵焼き

自称「ローゼンメイデン一の頭脳派(または策士、才女、知能犯)」で、モットーは「楽してズルしていただきかしら!」(元ネタはWWEのプロレスラー、エディ・ゲレロのキャッチフレーズ。「嘘ついてズルしていただき」の場合もある)だが、実際は策に溺れて自滅することが殆どである。頻繁に1人で外を出歩く、何度も真紅達を狙うなど、行動力に満ち溢れており好戦的。口癖は「…かしら〜」。

登場してからしばらくしてすっかり桜田家に馴染み、みっちゃんが仕事で家にいないときは、ほぼ桜田家にいる(泊まることもある)。桜田家までは日傘で空を飛んで来る様だが、風に流されたりと結構苦労している様子。

天敵はカラスで、好物の卵焼きをよく奪われる。雛苺とは「くんくん探偵」を見て一緒に騒いだり、かき氷早食い競争をするなどして張り合ったりと仲が良いが、翠星石からは「チビカナ」等と呼ばれ、雛苺同様に目下に扱われている。

戦闘法はバイオリンを使った音波攻撃や風の様なものを巻き起こすこと(攻撃のワルツ、追撃のカノン、野ばらのプレリュード、うなだれ兵士のマーチ等、曲によって攻撃パターンも違う様子)。他の妹たちに比べて技が多彩で、戦闘に関しては遠近問わず強力だが、弦の強度が弱く、それを切られると技が使えなくなるのが弱点(ただし、多少の損傷ならばピチカートにより修復が可能)。アニメではピチカートがバイオリンの入ったケースを召喚する。また、弓で格闘戦も出来る。原作では普段持っている日傘がバイオリンになる。

原作Phase43では、他の姉妹が雪華綺晶の策略により絵画の中に閉じ込められたが、金糸雀だけは巡回交代のため、nのフィールドにやってきたところ雛苺の人工精霊のベリーベルを見つけ、そのまま後を追い桜田家にやってきた。そのため姉妹の中で唯一雪華綺晶の罠に掛かることなく生き残った。

アニメでは、契約者であるみっちゃんの「他のローゼンメイデンも欲しい」という願いを叶えるためにアリスゲームを始めたが、いつの間にか桜田家の一員的存在となってしまった。真紅と同様に破損した物を元に戻す力を使い、家一軒(桜田家)を修復したが、部分ごとにしか出来ないようだ。薔薇水晶から奪われそうになった翠星石のローザミスティカを手に入れ、薔薇水晶と戦って右腕を失わせたものの、倒されてローザミスティカを奪われた(倒れる最後まで「自分が翠星石を守る」と言っていた)が、最終回の終盤で復活した。

[編集] 翠星石

(すいせいせき/Jade Stern)

声:桑谷夏子/水樹奈々

「ローゼンメイデン」シリーズの第3ドール。蒼星石の双子。通称「翠の子」。服装はオランダベルギー民族衣装のような緑のロングスカートのエプロンドレス。アニメではフリル部分が多少省略されている。容姿は目の色が蒼星石同様オッドアイで、右目がルビー色、左目がエメラルド色。髪は床に届く程の茶色のロングへアで後ろで二つに分かれてロールしており、白いヘッドドレスを被っている。

人の心に育つ「心の樹」を成長させる「庭師の如雨露(じょうろ)」を持つ(心の樹に過剰に栄養を与えて腐らせ、その人の心の成長を妨げ記憶に縛り付けることもできる)。庭師の如雨露を持つことからファンの間では「庭師姉妹」等と呼ばれることもある。人工精霊はスィドリーム(薄緑)で、庭師の如雨露を出して水を入れたり、夢の扉を開いたりする。一人称は大抵「翠星石」だが、「私」と言うこともある。口癖は「まったく、…」、「…です(ぅ)」。動詞の後に「…ですぅ」を付けるという、独特の言葉遣いをする。

性格は、所謂ツンデレ。清楚で淑やかな容姿に合わず、かなりの毒舌家で、相手によって態度や口調をコロコロ変える。更に人間嫌いで天邪鬼、計算高く高飛車な為、ジュンから「性悪人形」(のりの夢の中では「石」。またローゼンメイデン オーベルテューレの初回限定版『水銀燈の今宵もアンニュ〜イ』によると水銀燈からは「悪魔人形」)と呼ばれている。その癖、臆病で人見知りが激しい。 よく、雛苺を小馬鹿にしておちょくっているが、彼女が停止した時は取り返そうと発言したり、水銀燈の攻撃から身体を盾にして守ったりもしており、本気で嫌っている訳ではない。その他、ジュンや姉妹への優しさもあり根は善良。喧嘩や争い事が嫌いで、姉妹同士が戦うアリスゲームも出来れば避けたいと思っており、蒼星石に「他の姉妹のローザミスティカを奪わなくてはならないなら自分はアリスになれなくてもいい」と告げる等、アリスゲームに対して否定的な姿勢が伺える。

今までは、蒼星石と共に庭師を分業していたが、原作では一葉が自分の力を悪用しようとしたことから助けを求めに、アニメでは元治の精神回復が見込めないことに耐えかねて、1人真紅の元にやって来た。

ジュンと出会った当初は彼を毛嫌い(理由は不明だが、ジュンに厄介者と言われて傷つく様子から、それが原因だと思われる)、ベッドの近くにテープで境界線を作りジュンの侵入を禁じたり、八つ当たりがてらに暴力を奮ったりした。また、暫くの間は窓を突き破って入って来る為(窓ガラスを割られないように前もって窓を開けていてもガラスのある側から入ってくる)、その度にジュンに怒られ、口喧嘩を起こしていた。しかし、ジュンの体を張ってドールを守ろうとする姿に、次第に彼に惹かれていくようになる。また、アニメでは、ジュンについて「自分が側にいないと心配」と蒼星石に打ち明けている。原作では水銀燈に追い詰められたときに、アニメでは薔薇水晶との初戦闘の際に、ジュンと契約。だが、素直になれない為になかなか構って貰えず、彼が真紅とばかりいる事に嫉妬する事も。原作では、その事について一葉に愚痴をこぼしている。

戦闘法は、の世界に生えている『世界樹』の一部分や心の樹の枝を如雨露で操り、敵を束縛したり自身を防御するというもの。アニメでは如雨露を使い接近戦もこなせる。契約者がいない間はそれ程戦闘力は無かったが、それを得てからは薔薇水晶を捕らえる等、飛躍的に向上した。

原作のPhase43では、雪華綺晶の手により体を操られた蒼星石に帽子を被らせた瞬間、右目から雪華綺晶のように白薔薇と茨を出した蒼星石によって茨で絡められる。その際、一時的に意識が戻った蒼星石に逃げるように言われるが、蒼星石と離れたくない翠星石はそのまま抱いていたため二人揃って絵画に閉じ込められてしまう。

アニメ第二期では、金糸雀を逃がすために薔薇水晶と真っ向から勝負するが、薔薇水晶に襲われた金糸雀を庇い、ローザミスティカを失ってしまう(一度、金糸雀が取り返したが、結局金糸雀のローザミスティカ共々奪われた)。しかし、最後には復活した。

アニメ第二期公式HPで行われた人気投票の結果、第1位に輝いた。

[編集] 蒼星石

(そうせいせき/Lapislazuri Stern)

声:森永理科/登場せず

「ローゼンメイデン」シリーズの第4ドール。翠星石の双子の。通称「蒼の子(蒼い子)」。目は翠星石同様オッドアイだが、配色は逆。服装はシルクハットに袖口の長い白いブラウス、青いケープとニッカーボッカー風の半ズボン。翠星石同様、アニメではフリル部分が多少省略されている。髪は焦げ茶色(アニメでは翠星石よりも若干赤みが強い)のショートヘアで、ボーイッシュ。一人称は「僕」。

「心の樹」の成長を妨げる雑草を取り除く「庭師のはさみ)」を持つ(心の樹の必要な枝を切り落とすことも出来、その人の心にしまわれた大切な記憶を奪うことも可能)。庭師の鋏を持つことからファンの間では「庭師姉妹」等と呼ばれることもある。人工精霊はレンピカ(薄い青)で、庭師の鋏を出したり、夢の扉を開いたりする。

性格は翠星石とは正反対にとても真面目で、契約者の命令にはそれが理不尽な事であっても忠実に従う(「契約者のためならなんでもできる」と語る)。意思表示はあまりせず、行動で感情を表す。その落ち着いた性格から、翠星石のストッパーとしても活躍。

原作では、契約者・結菱一葉の「殺したい女性」の心の樹を斬る事を巡り、翠星石と対峙し、真紅達の敵となる。更に水銀燈と2人掛かりで真紅を痛めつけ、右腕を失った真紅に冷酷な台詞を浴びせる等、非情な一面も描かれた(それを行った水銀燈には怒りを見せたが)。反面、劣等感が強く、常に前を向く翠星石を妬む事もあったが、彼女にだけは心を開いていた。一葉が自我を取り戻す際、「自分も自由になりたい」と彼の心の影に飛び込んで打ち壊し、力尽きた。

アニメでは、原作との性格のギャップが大きく、お茶の淹れ方をジュンに意見するなど、すっかり桜田家に馴染む反面、真紅さえも諭す姉妹の良心・ブレーン役も担い、個性の強い姉妹の中で唯一の常識人という立場にある。その分、翠星石を始め他の姉妹に振り回されて、かなり苦労もしているが、ジュンに翠星石の長所を話す等、姉想いである。また、微笑むことが苦手で、雛苺に注意されたことがある。達筆である。

アニメにおいてはアリスゲームへの意識は、翠星石とは違って協力的。「お父様の望みは、僕の望みだ!」など、アリスゲームに対し自分からの意見も出し、戦った。

戦闘法は、大柄な庭師の鋏(鋏は普通に使って戦う)を使用した大振りな接近格闘のみと、姉妹の中である意味異質な存在。アニメ特別編では、シルクハットをブーメランの様に使い、真紅のステッキを落とすシーンがある。

アニメ特別版では真紅と初めて出会った頃の話で、真紅と度々闘っていたが思った以上に手強く、力を使いすぎた結果契約者の体が衰弱してしまい(人形愛好家らしく、翠星石の契約者でもある)、これ以上の闘いは契約者の命を奪いかねないと判断し翠星石と共に契約を破棄、次の時代へと旅立った。

一人称は「僕」で、男の子の様な喋り方をする。一人称については、アニメ特別編で真紅に指摘され怒る様な描写があるが、ゲーム内でジュンに「蒼星石って、男の子?」と聞かれた際は、間違われることを気にしていないと言っている。

アニメ第二期公式HPで行われた人気投票の結果は翠星石、水銀燈に次いで第3位だった。

[編集] 真紅

(しんく/Reiner Rubin)

声:沢城みゆき/堀江由衣

「ローゼンメイデン」シリーズの第5ドール。本作のヒロイン。服装は名前通り、真紅のワンピースに、外出着のような真紅のケープコートとボンネットを着用。ボンネットは、アニメでは裾の黒いレース部分が省略されている。また、ボンネットのバラのコサージュは、原作では赤、アニメでは薄いピンク色になっており、若干大きい。袖口のデザインも異なる。髪型は背丈よりも長く先がカールした金髪のツインテール。これは時折、の様に使用されるが、戦闘用の武器と言うより、相手が気安く触ろうとしたり、プライドを傷つけられた時に、罰やしつけとして叩くことが多い。ファンの間ではこの技は「髪ピシ」と呼ばれている。原作のPhase31において髪を回転しながら鞭のように使っている(翠星石曰く「進化してるです」)。瞳の色は青。人形を操ったり、破損・焼損した物を修復する力を持つ。人工精霊はホーリエ(赤)。

現在の契約者は桜田ジュン。女王様気質でプライドが高く、マナーに厳しいが、契約者との絆を尊重する他、仲間への思いやりもあり、桜田家に集う姉妹のリーダー的存在。また、常に冷静沈着で貫禄や威厳すら感じさせる言動も多い。その他、意味深な発言を繰り返す為、翠星石から「変な子」と評されている。アニメ特別編では、好戦的で少々きつい性格だったが、ジュンや他の姉妹と関わっていく事で自身も心を成長させている。

趣味は読書、(劇中劇)テレビ番組『くんくん探偵』視聴。読書ではよく錬金術関連の本を読む。『くんくん探偵』は、毎日欠かさず視聴しており、くんくんへの熱愛ぶりは、時に普段の冷静沈着さを失わせるほどで、周囲を呆れさせている。ジュンにより設けられた戸棚にはくんくんグッズを沢山飾っており、自ら応募して当選したくんくんの衣装を試着してくんくんに成りきるなどコレクター顔負けの一面もあり、くんくんに対する想いはマニアの域に達する。

好物は紅茶で、淹れ方や味に厳しい。苦手な物は既知の物で、、暗闇、水銀燈、ラプラスの魔。料理も苦手。怖がりな面を見せることもある。原作では鈴カステラやお煎餅等、お菓子も好きらしい。

戦闘法は、ステッキを用いた接近戦と薔薇の花弁による遠距離攻撃や防御壁。アニメではこの花弁を人形の中に入れて操る。原作では「薔薇の尾ローズテイル)」という技を使用。ステッキは、原作ではジュンがドア開け用としてあげたもので、ジュンが真紅にドア開け専用台を用意している。アニメでは特別編にてホーリエが召喚するシーンがある事から主に武器として使用していたようである。小説版ではジュンの力を大幅に使った大技「薔薇の竜」でジャバウォックを倒した。また、水銀燈との戦いで顔面にパンチを打ち込み決着をつけたり、薔薇水晶の首を絞めて止めを差そうとしたりと、他のドールとは違い肉弾戦に持ち込むことも多い。

彼女の願いは「アリスゲーム」を自分なりのやり方で終わらせる事だったが、アニメでは第一期で水銀燈を倒した後悔から、第二期ではアリスゲームを放棄し、そのまま平和に暮らすことを望むようになる。しかし、「お父様」ことローゼンを騙った槐の策略に嵌り、アリスゲームに自ら参加、悲劇を招く結果となった。原作のPhase43では、ドールのマスターを狙う雪華綺晶からジュンを護るためジュンの元に向かっていた途中、雪華綺晶の罠に掛かる。その際、雪華綺晶にジュンを呼ぶように言われるが彼女はジュンを雪華綺晶から護るため自ら契約を破棄。その瞬間、絵画に閉じ込められる。

アニメ特別編では、昔胸元に付けていた一番の宝物であるローゼンのブローチを、当初仲の良かった水銀燈に破壊され、そのことに対する怒りから、水銀燈を「ジャンク」と罵倒したことで完全に決裂するという、水銀燈との因縁のエピソードが描かれた(それ以降、ブローチを見ると当時のことを思い出すので、現在はその代わりに薔薇の飾りを胸元に付けている)。 ジュンと共に『ローゼンメイデン・ウェブラジオ 薔薇の香りのGarden Party』のパーソナリティーを務める。『水銀燈の今宵もアンニュ〜イ』Vol.2の『独自調査によるドールの人気順位』にて2位以内に入らず選外となったことに激しい動揺と落胆を起こし、「柿崎めぐの幸せ診察室」というカウセリングコーナーに匿名相談の電話をかけている(アニメ第一期の公式HPで行われた人気投票では第1位、第二期では第4位であった)。

[編集] 雛苺

(ひないちご/Kleine Beere)

声:野川さくら/金田朋子

「ローゼンメイデン」シリーズの第6ドール。頭に大きな桃色のリボンを付け、桃色を基調としたベビードールのような活動的な服装。髪型は薄い茶色で内巻きの縦ロール。瞳の色は黄緑。

姉妹の中でも特に幼稚なため、翠星石から「チビ苺」、「チビチビ」、「おばかいちご」、「おだめいちご」などと呼ばれ、苛められている。人工精霊ベリーベル(ピンク)を使うが、雛苺の躾け不足でイマイチ頼れない性能になっている。一人称は「ヒナ」。口癖は「…なの〜」、「…のよ」、「うにゅ〜」。

普段は泣き虫で甘えん坊かつ我侭。お菓子(特に苺系のもの)が好きで、中でも苺大福が大好物(口癖の「うにゅ〜」は苺大福を指すことがある)。お絵描きと、巴に髪の毛をとかしてもらうことが好きで孤独が嫌い。アニメではワニコモドオオトカゲなど爬虫類系のぬいぐるみがお気に入りで、特にワニのぬいぐるみは悪事を働く翠星石へのトラップとしても活躍。

本来、茨を操ったり人形を巨大化させる能力があったが、真紅との戦いで力を使い過ぎたために、危うく契約者・柏葉巴を消滅させそうになった。結果、彼女を助けるために自ら契約を解き、「アリスゲームの敗者」となることを覚悟したが、真紅はそれをよしとせず、自分の配下となるか、只の人形となるかの選択を問いかけ、前者を選択。その際パワーダウンしてしまい、以降は苺わだち(苺の実がついたツル)を操る能力のみとなったが、それでも人一人を軽く持ち上げたり、一時的に相手を束縛することが出来る。しかし、苺わだちは普通の苺わだちと変わらないため、燃やされたり切られたりされることがほとんど。そのため姉妹の中で一番戦闘能力が低いと思われる。なお、巴との契約解消後は、真紅を通してジュンから力を得ている。そのため、戦いの中では率先してジュンを守ろうとしたり、真紅を助けようとする強さを見せる。

戦闘法は苺わだちを操って相手に絡みつかせたり、人形を巨大化させたりする。原作では、前の契約者(コリンヌ・フォッセー)がフランス人であり、フランス語を話していたため、今でもフランス語を話す癖が抜けていない。特にPhase5、6では随所に用いられていたが、それ以降は「はい」や「いいえ」の代わりに「うぃー(Oui.) 」、「non!」と答える程度になっている。

字は壊滅的に下手で、『水銀燈の今宵もアンニュ〜イ』Vol.3の劇中劇で水銀燈にハガキを送った際にめぐから「ひないご」と誤読されたほどである。

原作、アニメともに、彼女が2番目の敗者となってしまう。原作では雪華綺晶に体を奪われ、ローザミスティカのみでの魂の維持が出来なくなり、「私のやり方でアリスゲームを終わらせる」という真紅のために、そして彼女と共に皆を護るために、自らの望みで真紅にローザミスティカを託した。アニメでは蒼星石の敗北(=アリスゲーム開始)に伴い、真紅を通してジュンから力を得ることが出来なくなり、ローザミスティカを真紅に託し、巴に「ありがとう」と告げて腕の中で機能を停止した。

雛苺が劇中で歌っていた歌は、演じる野川のアドリブである(脚本でも「アドリブ」と指定されていた)。

[編集] 雪華綺晶

(きらきしょう/Die Siebte Puppe)

声:なし/登場せず

「ローゼンメイデン」シリーズの第7ドール。原作ではPhase35で本名が判明(それまでは、ファンの間では「白薔薇」と呼ばれることが多く、真紅と翠星石も彼女の名を知らないためそのまま「白薔薇」と呼んでいる)。

容姿は、右眼のアイホール(空洞状)から白薔薇が生えており、伸縮が可能。髪型はストレートウェイビーのかかった白(原作では薄いピンク)のロングヘアでツーサイドアップ。服装は白薔薇の髪飾りに白いミニスカートと編み上げのロングブーツ。瞳の色は金色。

おどけた奇矯な性格で、鏡にへばりついて向こうで他の姉妹の様子を伺ったり、逆さまになっていたりする所や、真紅に罠を掛け、茨に絡ませたときにマザーグース(「Who killed Cock Robin?」邦題:可哀相な駒鳥さん)を歌いながら近づく描画がされ、他の姉妹には無い彼女独特の狂気と不気味さが演出されている。反面、姉妹全員が同じ時代に現れるまで姿を表さなかったり、契約者・オディール・フォッセーや敗北した蒼星石を利用するなど、用心深く狡猾な面も見受けられる。

「物質世界に存在を縛られること自体がアリスへの枷になってしまう不要の形骸なのか?」というローゼンの考えから創られたために実体が無いアストラル(霊体)のドール。今までは実体を持たないので、現実世界に出ることやアリスゲームに参加することが出来なかったが、同じ時代に全てのローゼンメイデンが偶然揃ったため、アリスゲームに参加するために雛苺の身体を奪い、実体を持つに至った。また、他の姉妹が契約者の体力を礎にしているのに対して、彼女は契約者の心を奪うことで活動している。

アリスゲームのルール「全てのローザミスティカを集める」という方法でアリスになるという方法ではなく、「ドールズ全員の契約者の力を以ってアリスへと昇華する」という方法でアリスへなろうとしている。そのため、同じ時代にドールズ全員を倒す必要があり(一体ずつ違う時代でドールを倒しても、契約者が老衰などで死亡してしまっては永久にアリスになれない)、他の姉妹とは違い、やり直しの効かない一回限りのリスクの大きい手段といえる。

相手の心の隙につけこむことが得意で、幻覚を見せることも出来る。

アニメのオリジナルのドールである薔薇水晶と容姿が似ていたことや、彼女が第7ドールと称したことから、薔薇水晶との区別がしにくく、実際に名前が公表されるまでは薔薇水晶と混同する人もいた。


[編集] アニメ版のみに登場するドール

[編集] 薔薇水晶

(ばらすいしょう/Rozenkristall)

声:後藤沙緒里/登場せず

初登場はアニメ第二期。登場時は「ローゼンメイデン第7ドール」と名乗っていた。

服装は、紫のドレスにロングスカート(名前通り、薔薇の花を意識したデザインになっている)と紫水晶の髪飾りと、足先に薔薇飾りのついたハイヒールの紫色のロングブーツ。髪型は先にウェーブが少しかかった紫のような髪のウェイビーパーマをツーサイドアップにしている。瞳の色は金色。左目に薔薇模様の眼帯をしている。彼女の眼帯自体に特に意味はないが、第二期放送終了後の松尾監督のインタビューによると、涙を隠して戦うための物だったらしい。寡黙で無表情だが好戦的な性格。舌足らずな話し方で、相手の言葉をそのまま真似る癖がある。人工精霊は持っていない。

他のドール達にアリスゲームを唆して、最終的にローザミスティカの占有を狙う。契約者については不明だが、白崎との意味深な関係など、謎の多いドール。

戦闘法は、主に地面から水晶の柱を出現させる物、水晶のを召還して攻撃する方法がある。前者は専ら戦いを組み立てるために使われることが多く、積極的な攻撃として用いられるのは後者。さらに水晶のを飛ばす、相手を結晶内に封じ込める、他にも回避行動の際のテレポート、遠距離から衝撃波を放つこともでき、他のドール達と比べて高い戦闘能力をもつ。反面、精神面においては心が欠落しているかに見えるようなところがある。

アニメオリジナルのドールだが、キャラクター原案は原作者・PEACH-PITによるもの。また、薔薇水晶に関する逸話は演じた後藤沙緒里の項も参照。

ドラマCD(ボーナストラック)では、白崎の「個性が足りない」という意見で、白崎や槐のリクエストに応じて様々なキャラクターを演じた。トラック名はその名も「薔薇水晶・改造計画」。

正体は、槐が師匠・ローゼンを超えるべく作った贋作。ローザミスティカを持たず、「お父様」である槐への想いで動いていた。彼への愛情は強く、特別編においては彼を恋人のように振舞う様子などもみせた。そして、あまり感情を表に出さない彼女が6つのローザミスティカを手に入れ、槐に得意気に話していたが、直後ローザミスティカの力に体が耐え切れず自壊、崩れゆくなか、嘆き悲しむ槐と共に光に巻き込まれて消えてしまった。

なお、薔薇水晶と雪華綺晶の相違点は服の色、目の薔薇の位置、 服装のデザインと髪飾り、性格、髪型、喋り方に違いがある。

[編集] 人間

人間キャラクターの名字には、木へんもしくは草冠の漢字が入った名字が多い。

[編集] 桜田ジュン

声:真田アサミ/小林沙苗

真紅の契約者。後に翠星石とも契約。中学2年生だが、不登校で家に引き篭っている。尚、引き篭りに至った過程が原作とアニメで異なり、原作では洋裁の特技があり、デザイン画を書いたノートをうっかり提出してしまった所、担任の梅岡が無神経にも全校集会で発表してしまったのが原因。アニメでは小学校時代は成績優秀だったが、私立中学の受験に失敗し公立中学に入学するも、周囲の生徒と馴染めず、逆に裁縫趣味をネタに苛めに遭い、引き篭りに陥ったことが暗示されている。アニメ第二期では、学校に復帰するため、二学期に向けて勉強中。原作でも、巴と一緒に図書館で勉強している。尚、クラスは、のりが上履きに2-6と書いているが、制服の名札には2-1と書かれている。

趣味は、怪しげな通販商品をネットで注文し、クーリング・オフ寸前に返品してスリルを味わうこと。本人も一応、暗いことと自覚している様だが、止める気配は無い(ネットや広告通販などは、企業が自主的に応じる場合を除き基本的にはクーリングオフの対象外であるので注意)。アニメでは他にクラシックカーが好きでミニカー集めをしている(ただし、第二期以降見かけない)。怪しげな品物の方は現在も大切にされている模様(たまに翠星石達に遊ばれる)。『水銀燈の今宵もアンニュ〜イ』では愚痴る真紅そっちのけでネットオークションをしている。特技は裁縫で、壊れた人形を直すことによって迷子になった人形のを呼び戻したり、ローゼンメイデンのパーツを組み直すなど、神業級の職人(マエストロ)並のことが出来る。

鬱屈かつ反抗的で他人に無関心を装うが、意外と相手の気持ちを察することが出来る。当初は真紅達に翻弄されっ放しだったが、彼女達との交流やアリスゲームを経て、精神的に成長していく。真紅には「使えない下僕(アニメでは家来)」といつも叱責され、翠星石には「チビ人間」と罵られる。真紅に対しては、彼女の尊大な態度に反発しつつも、互いに何か特別な好意を持っているらしく、時になぜか赤面することも多い。姉・のりにだけは「ブス」「お茶漬けのり」(アニメでは「洗濯のり」)と呼ぶなど、尊大な態度を取っていたが、物語後半では「姉ちゃん」と呼ぶなど、少し丸くなった様子が見られた。

ジュンには「マエストロ」の伏線が有ったようで、特にアニメ第二期では槐のドールショップに通うなどより深い動機付けも成されたが、結局曖昧なまま放送が終了してしまった。原作でもローゼンが幼少時のジュンに会っていることやラプラスの魔の「お父様はすぐ近くの世界にいる」という台詞、水銀燈が勘違いする様子、幼少時のスケッチブックに何気なく真紅や雛苺の衣装を描いていたことなど、ローゼンとは何らかの関係があると思わせる描写がある

原作では、みっちゃんの作ったドレスに対し、事細かの指摘をしている。このことから、やはりマエストロ級の見る目があるらしい。その目を見極めて、草笛みつ自らジュンにデザインの手直しを頼んでいる。

アニメの公式HPにて行われたキャラ人気投票では、準主役であるにも関わらず第一期、第二期ともに9位以下に甘んじた。

名前の元ネタは、桜田淳子から。

[編集] 桜田のり

(さくらだ のり)

声:力丸乃りこ/久川綾

ジュンの姉で高校生。海外赴任中の両親に代わって甲斐甲斐しく家事を切り盛りしている。真紅達からは「召使い」とされている。学校では女子ラクロス部に所属。

ジュンと異なり社交的だが、ドジで天然ボケ。面倒見も良く心優しいが、怒ると怖い。基本的に深く物事を考えない性格でもある。常に弟を心配し思いやるが、お節介で過保護なため、鬱陶しがられている。自分の下着を盗まないので心配するほど。また、彼の要望を何でも聞き入れるため、逆に彼の引き篭りを助長させていた。アニメでは、その事に気付き、ジュンを叱った。幼少時代は、ジュンにお人形の服を直してもらったりしていた。今でも、時々ジュンを頼るようだ。

真紅達を溺愛しているが、アリスゲーム云々の詳しいことは知らず、初めて見た真紅を、ジュンが通信販売で購入した精巧な洋物ダッチワイフと勘違いした。但し、意外と空気を読み、原作で翠星石が立ち直った様子に安堵したり、アニメでは薔薇水晶との決戦前の真紅達に「はなまるハンバーグ」を朝から振舞っていた。原作では、雛苺の死を知ったと同時に初めてアリスゲームの存在を知り、悲しんでいた。

料理上手で、「はなまるハンバーグ(花の形をした目玉焼きがのったハンバーグ)」「ぷりぷりハートのオムライス(ケチャップライスの中にミートボールが入っている)」など、時々手の込んだ料理を作ってはドールズを喜ばせている(時々「はちみつ黒酢」等の奇妙なメニューを作って困らせたりもしている)。

[編集] 柏葉巴

(かしわば ともえ)

声:倉田雅世/川澄綾子

ジュンの幼馴染みで同級生。雛苺の元契約者。家族からも学校でも優等生として見られており、クラスでは学級委員を務めている。特技は剣道で、幼い頃から父親に習っており、学校でも剣道部に所属。しかし、本当は部活を辞め受験勉強に専念したいことや、学級委員も本当はやりたくなかったことを父親やクラスの皆に言えず、いつも本心を言えない自分に悩んでいる。

幼い頃はジュンとよく遊んでいたが、父親の仕事の都合で他の町へ引越し、中学1年の頃に再び戻ってきた。

自分の生命力を雛苺に吸い取られ過ぎて危うく指輪に取りこまれそうになったが、契約解消後も仲はよく、雛苺の成長を喜んでいる。時々雛苺のために不死屋の苺大福を持って桜田家を訪れたり、苺やあんこ入りのおにぎりを作ってあげたりする。

原作だと少し暗く口数も少ないが、アニメでは明るく口数も多く叙情的。

左目下にある泣きぼくろが特徴。

[編集] 柿崎めぐ

(かきざき めぐ)

声:河原木志穂/登場せず

水銀燈の契約者。髪の長い少女。原作では水銀燈の螺子を巻いたが、水銀燈がなかなか契約を結ぼうとせず、Phase37で遂に正式に契約。アニメでは水銀燈の螺子を巻いた訳ではないが、薔薇水晶に導かれるまま一人でに目覚めた水銀燈に対し、一方的に契約を結んだ。

有栖川大学病院に心臓の病で入院しており、完治するためには移植手術を必要としているが、度重なる短命宣言で生きる気力を失っている。本人は病弱な自分を「壊れた子(ジャンク)」だと言っている。自分の前に現れた水銀燈を「天使さん」と呼び、水銀燈が自分の命を使い切ることを望んでいる。

両親は父親の多忙な仕事やめぐの件等、家庭の不和で別居、入院費等経済的に都合の良い父親がめぐの世話をしているが、それでも自分と滅多に逢えず、その結果めぐは「両親にも見捨てられた」と悲観な思想へと繋がり、生きる気力を失う気持ちの後押しともなっている(親には死んでほしいと思う反面、本当は両親といつまでも仲良く幸せに暮らしていたいという一般生活への憧れもある)。特別編では見舞いに来ていたらしい。

かつて発作を起こした時に、祖母がいつも自分のために歌ってくれた『からたちの花』を水銀燈のためにいつも歌っている。その祖母の死を機に死を恐れなくなった。病院の看護師達の間では、変わり者、手のかかる子と見られている。水銀燈と出会うまでは、他人を激しく拒絶していた。

なお、アニメ版では『からたちの花』から、オリジナル曲の『瞬』(松尾監督が作詞、唄は、めぐ役の河原木本人。この曲は「トロイメント」サントラCDのほか、ラジオCD水銀燈の今宵もアンニュ〜イ(ソロCD版Vol.1)』に収録)に変更されている(因みに『からたちの花』は、作詞北原白秋作曲山田耕筰の実在する唱歌であり、現在著作権保護期間中のため、これが変更の要因の一つかと考えられる)。

小説版では、「親切な人」にジャバウォックをモチーフにした指輪を貰い、それを嵌めた結果、ジャバウォックに「夢の扉」を吸収され、深い眠りに就いた(その事により、めぐを目覚めさせるために水銀燈はジャバウォックを探し出し、倒す決意をした)。このことからめぐとジャバウォックには何らかの繋がりがあると思われるが結局真相は謎のままである。

『水銀燈の今宵もアンニュ〜イ』ではソロCD版に出演しているが(Vol.1はゲスト、Vol.2以降はアシスタントに昇格)、元々死をも恐れない性格がこのラジオCD版ではかなり強調された結果、本編以上に掴み所のないキャラとなり(河原木曰く「どんどんキャラがとんでもない方向へ進んで行って…」との事)、メインパーソナリティーの水銀燈のペースを散々乱している。

Vol.1では「ある意味、怖い存在」、Vol - 3では「…めぐ、恐ろしい子!」と言わしめ、Vol.3では名探偵くんくんに対して冷たい態度を取って水銀燈を唖然とさせ、『アニメージュ』付録CD版では釣りと偽投稿で水銀燈をからかうなど、挙句の果てには投稿内容に対して激怒しためぐが「ジャンクにしてやるわ…」と言い放って水銀燈を慌てさせた程である。

Vol.2の放送後記では他の出演者らに「水銀燈がめぐによって(心の)ジャンクにされた」と言わしめる一方、河原木は「これでも抑えてる」とのたまっているが、他の出演者らに「もう真っ黒、焦げちゃってる」とツッコまれた。

Vol.3では『Thankful Anniversary(Megu Ver)』を歌っている(当作品の登場キャラ自らキャラクターソングを歌っているのは、現時点ではめぐただ一人である)。

[編集] 草笛みつ

(くさぶえ みつ)

声:川瀬晶子/登場せず

金糸雀の契約者のOL。金糸雀を溺愛している。熱狂的なドールマニアで着せ替え用の服を沢山買い集めており、そのためならカード破産も残業(原作)もバイト(アニメ)も厭わない。「ローゼンメイデン」シリーズのことも兼ねてから知っていた。但し、アリスゲームのことは金糸雀から聞かされているものの、実際はお遊びの意味でのゲームだと思っている。

料理上手で、いつも金糸雀の弁当やおやつを作ってあげている。

ジュンのことを「ジュンジュン」と呼んでいる。ジュンとしては強引なノリのため、若干苦手なタイプらしい(のりとは妙に息が合う)。一人称は「みっちゃん」。原作では、翠星石から「デカ人間」、真紅からは「みっちゃんさん」と呼ばれる。

職種はパタンナーで、その才能を活かしてドール服の自作などもしているが、その腕前はジュンには劣る。ドール系HPを開設しており、将来は独立して自分の店を持つのが目標。ジュンにドレスの依頼をして、結果的にジュンのマエストロとしての才能を再び開花させるきっかけを与えた。因みに彼女が原案、ジュンが(ほとんど)改修して作ったドレスは、ネットオークションに出品した結果、入札件数数十件、最終的には3人の競り合いで終了直前の入札、延長の繰り返しで結果、最終落札価格145,000円という物凄い結果となった。これを機に本気でコンビでのアマチュアディーラーとしてデビューする気だったが、断られた。

原作とアニメの相違点はソバカスの有無。原作ではかなり目立つソバカスがアニメでは無い。また、原作では初登場から暫くの間職業不詳だったが、アニメではかなりやり手の美人OL(一説には秘書)として描かれている。

名前は女優の草笛光子から取られた。但しアニメではフルネームが明かされておらず、スタッフロールの役名も「みっちゃん」と表記されている。

[編集] 結菱一葉

(ゆいびし ひとは)

(原作のみ登場)原作での蒼星石の契約者の老人。元華族で有名な結菱家の長男。

昔、女性と駆け落ち中に事故で死んだ双子の弟の二葉の死を認めたくないあまり、戸籍上「結菱 二葉」として生きることを選んだ。

双子の弟(二葉:昭和32年、ヨーロッパへ駆け落ち中に船舶事故で死亡)と駆け落ちした女性に復讐するため、蒼星石と翠星石の力を使い女性の心の樹を朽ちさせようとしたが、彼女も二葉が死んで悲しむもそれを乗り越えて生きることを選んだことと、そして自分も彼女を好きだったことを思い出し、改心した。

翠星石からは「おじじ」と呼ばれている。

蒼星石が動かなくなってからは、寂しさを紛らわすかのように毎日庭園でのお茶の時間に蒼星石を椅子に座らせて話をしたりしていたが、その気持ちを汲んだ翠星石が週に1度、彼の元を訪れてはお茶の相手をしている。

[編集] 柴崎元治

(しばさき もとはる)

声:西川幾雄

(アニメのみ登場)アニメでの蒼星石の契約者。時計職人の老人。一人息子を失い、またそのショックで妻・マツが寝たまま目覚めなくなったことで、彼自身も精神破綻を起こし、蒼星石を亡くなった息子だと思い込み束縛していた。水銀燈に利用されるが、ジュン達がマツの夢に入り込み彼女を起こしたことにより、自身も息子の死を認め、以前の自分を取り戻す。翠星石からは「おじじ」、蒼星石からは「マスター」と呼ばれている。

第二期では芝崎元治とクレジットされているがどちらが正しいかは不明。時計店の看板には「芝」の字が書いてある(第二期9話参照)。

[編集] 柴崎マツ

(しばさき まつ)

声:鳳芳野

(アニメのみ登場)元治の妻。息子を交通事故で失ったショックで昏睡状態に陥り、目を覚まさなくなる。蒼星石はマツの生命の木を探すも、夢の中は真っ白で見つからなかったが、ジュン達の活躍により目を覚ます。翠星石からは「おばば」、蒼星石からは「おばあちゃん」と呼ばれている。自身は翠星石のことを「翠ちゃん」、蒼星石のことを「蒼ちゃん」と呼んでいる。

元治同様、第二期では芝崎マツとクレジットされているがどちらが正しいかは不明。また、設定資料集1やアニメファンブック「エーデルローゼ」では柴崎テイという名前となっている(「エーデルローゼ」の第二版以降は「マツ」に改訂されている)。

[編集] 柴崎一樹

(しばさき かずき)

声:松元恵

(アニメのみ登場)柴崎元治とマツの一人息子。幼い頃に交通事故で命を落としている。死後はマツの夢の中でマツと一緒に永遠に夢の中に居続けようとしていた。しかしマツの夢の中に入ってきたジュン達に説得されて夢の中に閉じ込められていた真紅と雛苺の脱出の手伝いをし、更に眠り続けていたマツを解放して目覚めさせる。その後、別れ際に真紅たちに両親への想いを伝えると満足して消えていった。

[編集] コリンヌ・フォッセー

(原作のみ登場)オディールの祖母でフランス人の雛苺の元契約者。裕福な家庭に住んでいて毎日雛苺と楽しく過ごしていたが、戦争の時代(時代背景から、第二次世界大戦の1940年 - 1945年(ドイツのフランス侵攻時)辺りと思われる)が始まり、疎開する際に雛苺をどうしても連れて行けなくなり、苦渋の選択で雛苺を置いて去ってしまった。その後、亡くなる直前まで雛苺のことを気にかけていた。孫のオディールに雛苺の捜索を託す。

アニメ第一期第二話でも雛苺の前の契約者が同様に雛苺の鞄を閉じて去る場面が存在するが、コリンヌと同一人物であるという描写はなされていない。

[編集] オディール・フォッセー

(原作のみ登場)雪華綺晶の契約者。コリンヌの孫娘で、雛苺が見間違えるほど、祖母であるコリンヌと似ている。自らの指輪を雛苺の物と信じ込み、桜田家を訪れるが、その後雪華綺晶によって眠りに就かされ、昏睡状態に陥り、そのまま有栖川大学病院に搬送され現在入院中。

[編集] サラ

声:真田アサミ

アニメ特別編で登場。劇中描写から19世紀後半頃と思われる時代の真紅の元契約者で、イギリス人の少女。家は裕福だが、結構お転婆で母親からよく叱られる。猫のジョナサンを飼っているが真紅のことを含め、このことは両親には隠している。真紅のことが大好きらしく、劇中で真紅の影響と思われるような発言をした。一方、水銀燈に対しては、真紅を独占しているのが気に喰わないのか、真紅に倒せ倒せと何度も告げる。また、「色が白くて気持ち悪い」と嫌っていた。物語では、翠星石と蒼星石が次の時代へと旅立ち、同じ時代にローゼンメイデンがいなくなったので、この時代に留まる必要はないと判断した真紅は次の時代へ旅立つために契約を解除、別れも言わないまま眠っているサラに「立派なレディになるのよ」と告げ、サラの元を去った。担当声優は現在の真紅の契約者であるジュンと同じである。

[編集] 梅岡

(うめおか)

(原作のみ登場)ジュンのクラスの若い男の担任教師。ジュンを学校へ来させようと何度か桜田家を訪ねている。

原作において、ジュンの引き篭りの原因を作った人物とも言えるのだが(大人の見解と解釈で、ジュンの才能を学校全生徒に認めてもらおうと無許可で勝手に全校集会で公表してしまった)、本人はそのことに対して無自覚である。生徒思いで一生懸命な教師だが、ジュンの前ではそれがいつも裏目に出てしまう。 第一期第三話にも出てきてはいるが、一瞬であるため、別人であるかどうかは不明。

[編集] 山本

(やまもと)

声:間島淳司

(アニメのみ登場)のりの同級生。のりに想いを寄せており、告白したものの、天然ボケののりは告白だと気づかなかった。その後何度も告白しようとするが、いつもあと一歩の所で失敗する。告白のためラクロスのラケットをプレゼントしようと桜田家を訪れた際に寝ぼけたのりにセールスと間違われたり、自転車に乗ったのりに気づかれず追いかけて途中で力尽きたり、蒼星石の乗った鞄にブチ当たって気絶したり、金糸雀を撃退しようとした翠星石にバケツで水をかけられるなど、不幸な目に遭っている。

[編集] ローゼン

「ローゼンメイデン」シリーズを作った真紅達の生みの親である伝説の天才人形師。真紅達からは「お父様」と呼ばれ慕われている。真紅曰く「名前は特に重要なものではなく、お父様はお父様」らしく、その他の素性も一切不明。一説ではドイツ人らしいが、姿を変えている可能性もあるので定かではない。生きているかのようにリアルで繊細かつ緻密な作風から、マニアの間でも評判。

究極の少女・アリスを生み出すために、錬金術でローザミスティカを生成しドール達を作ったが、誰もアリスに届かなかったことに悲嘆し姿を消す。人形師になる前は哲学者だったらしく、その後錬金術で不老不死を得て(なお、その辺りの時期に「サンジェルマン伯爵」と呼ばれていた。ローゼンクロイツとの関係が疑われるが真相は如何に)、名や肩書きを変え何十年、何百年も生き続けているらしい。今もnのフィールドのどこかにいるらしいが、アリスとしか会う気はないという。

実はアリスになれる人形は決めて作っていてそれを乗り越えられるかを試しているとの噂もあるが定かではない。

原作では幼少時代のジュンに会ったことがあるらしく、ジュンに人形劇と「ひとりの人形師の物語」を聞かせてあげていた。そのときのローゼンの顔は空白のままだった。アニメでは金髪の青年の姿をしている(目元は髪に隠れている)。

特別編では、「第1ドール」の鞄や衣装まで用意しておきながら未完成のまま放置し、第2 - 第7ドールを作ってそのまま旅立ってしまう。なぜ、放置したのか、そして放置した後で水銀燈にローザミスティカを与えたのかは不明。

アニメ第二期最終話、ジュンの悲痛な叫びに応えるかのように、一度は飛び去った6つのローザミスティカと共に登場し、真紅達を復活させた後、真紅に「再びアリスを目指しなさい。しかし、その手段がアリスゲームだけとは限らない」と告げて去った。正式なローゼンメイデンに敗れた蒼星石と雛苺は、アリスゲームのルール上復活は出来ないが、ローゼンによればいつか魂を呼び戻すことができるとのこと。

[編集]

(えんじゅ)

声:小野大輔

(アニメのみ登場)アニメ第二期に登場。白崎と共にドールショップを営む金髪、碧眼の人形師の青年。寡黙でいつも工房で人形を製作している。ローゼンメイデンと同じような、螺子で動く人形を作っている。ローゼンの意図が理解出来ないジュンに、人形師の心情を説いた。

真紅に対しては、何らかの特別な感情を持っていたようだが、明かされることはなかった。

特別編にて物語の時代(主な交通手段が馬車で、イギリス・ロンドンのビッグ・ベンが建てられている辺りから19世紀後半頃と思われる)に白崎と一緒にローゼンメイデンを探していたことから、ローゼンと同じく錬金術か何かで不老不死の力を得ている模様。

フェティストらしく、ドラマCDでは「薔薇水晶改造計画」の名のもと、白崎に「シチュエーションが細か過ぎる」と言われるほど、薔薇水晶に口調や仕草等の注文を細かく出していた。「若奥様」のシチュエーションが好みの様子。

正体は自称ローゼンの弟子で、彼を超える作品を作るために薔薇水晶を作り、真紅達には「お父様」ことローゼンを騙り、擬似アリスゲームに誘導した元凶の一人である。ただし、ローゼンの弟子である割には、ジュンに「たまたま真紅の媒介になった子供」と言い捨てたり、ドールと媒介との絆を軽視し「何か」を理解していなかった。人形師としての腕前はローゼンに挑戦するだけのことはあり、彼の作った薔薇水晶は真紅達との戦いに勝ったが、結局、薔薇水晶と共に光に包まれて消えた。

[編集] 白崎

(しろさき)

声:櫻井孝宏(第二期)・津久井教生(特別編)

(アニメのみ登場)アニメ第二期以降に登場。長髪に眼鏡のドールショップ店員。饒舌で少し軽い性格だが、謎めいた一面も持つ。ジュンと槐を引き合わせるが、裏では薔薇水晶と密談を繰り返す。

ドラマCDに収録された「薔薇水晶・改造計画」というエピソードでは、かなりハメを外していた。どうやらSM趣味があるらしい。

その正体はラプラスの魔で、薔薇水晶を作成した槐を利用して、真紅達を擬似アリスゲームに誘導すべく監視していた。しかしながら、正体のラプラスの性格とのあまりのギャップに、違和感を覚える人も多い。その名前に秘密があり、ラプラスの魔→白兎→しろうさぎ→しろさき→白崎という、ジョークが好きなラプラスの魔らしい名前になっている。アニメ特別編では、19世紀後半頃に槐と共にローゼンメイデンを探していたことから、槐とはかなり長い付き合いだと思われる。

[編集] その他

[編集] くんくん

声:津久井教生

ドールズが夢中になって見ている、「人形劇団 のーまっど」製作のテレビ番組(人形劇)「くんくん探偵」の主人公。劇中一度だけこの番組のスタッフロールが表示されたことがあり、その際にもくんくん役の声優に津久井の名前が表示されていた。

人形劇にしてはやけに本格的な推理劇(1話完結ストーリー、時々前後の続編ストーリーもあるらしい)で、主な登場人物は、名探偵のくんくん、警部補兼親友のねこ警部、ライバルの怪盗ドロボウキャット(CDドラマ『「探偵」Detektiv〜』では怪盗ぺロリーナ男爵も登場)と、一見名探偵シャーロック・ホームズ風だが、キャラクターの位置づけ的に名探偵明智小五郎(明智小五郎・中村善四郎警部・怪人二十面相)寄りのキャラ設定になっている。また、劇中では映画化もされている。

劇中ではDVD化もされていて、第二期1話の時点で6巻まで出ている(ドラマCDでは、『「探偵」Detektiv〜』で水銀燈が初めて見たのが8巻で、「トロイメント」のドラマCDで水銀燈の問いにジュンが答えたところ、16巻まで出ている模様)。特別編でも85話「海の底」が放送されていたのが確認されている。そして特別編で「くんくん探偵 シーズン1 スーパーガイドブック」があることから、おそらく第二期の頃にはシーズン2が放送されていると思われる。

「捜査に必要なのは、どんな小さなことも見落とさない観察力」が口癖で、幾多の難事件を華麗に解決している。

特に真紅はくんくんの熱狂的な大ファンで、普段の冷静沈着さを完全に失うこともしばしば。番組での抽選プレゼント「くんくん変身セット」に応募、見事当選させている。特別編ではネット通販で「くんくん探偵 シーズン1 スーパーガイドブック」を購入(製作が「人形劇団 のーまっど」なのだが、振込用紙の加入者名の欄が「(株)ノーマッド」となっている。)、ガイドブックを片手にくんくんのDVDを観ながら小まめにチェックしていた。

原作ではなぜか一箇所だけ、「くんくん探偵」(初期は「たんてい犬くんくん」というタイトルだった)を「雛苺がお気に入りのアニメ番組」と説明している脚注がある。

2005年2月に発売されたドラマCDに収録されたドラマ『「探偵」Detektiv〜』では、水銀燈も彼に魅了されたほどである。実はくんくんこそが、各キャラ達の意外な一面を暴き出したキーキャラとして存在する。また同時に短い話数設定からサイドストーリーを最小限に留めざるを得ないこの作品において、ファンを和ませるスパイス的存在として強い印象を与えている。2006年4月発売のPS2用ゲーム『ドゥエルヴァルツァ』では、遂に彼が主人公の短編アニメーションも収録された。

2006年2月発売のドラマCDでは、同じ声優の演じるキャラ、ラプラスの魔と共演。ボーイズラブ作品さながらの演出が展開された。

第二期の最終話で「くんくん探偵」の題名が「ぬいぐるみたちの鎮魂歌」となっていたが、第二期を放送していた同年の春に公開された「名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌」と掛けていると考えられる。

一方でめぐからは『水銀燈の今宵もアンニュ〜イ』にて冷たい態度を取られていた。

[編集] ラプラスの魔

(らぷらすのま)

声:津久井教生/中田譲治

nのフィールドに現れる謎のシルクハットを被りタキシードを着用。悪戯好きで道化的な言動が目立ち、ミステリアスで捉え所がない。ドールズのアリスゲームにちょっかいを出す。(参考:ラプラスの悪魔)何らかの形でローゼンと接触を持っていることが伺える。

アニメ第二期では「楽しき戯れ」と称して槐や薔薇水晶を上手いように扱い、擬似アリスゲームへと誘導し、「おもちゃ」呼ばわりしたローゼンメイデンを全滅させた張本人である。同期最終話で、蒼星石と雛苺のローザミスティカを奪い去り、雪華綺晶のもと(nのフィールド)に逃走したと見える描写がある。結局なぜそういったことをしたかは不明。また、ジュンに「螺子を巻いただけの少年」と言い去るなど、槐同様媒介を軽く見ている描写がある。もっとも彼は槐さえも欺いた兎なので、どこまで本気かも不明。

反面、原作においてはジュンを他の契約者達から特別視するなど、ジュンの過去についてなにかと詳しいような描写がある(現代の契約者の中でラプラスの魔と接触した契約者はジュン一人である)。物語最終局面ではジュンの前に扉を差し出し「開けますか? 開けませんか?」という問いを残したあと、いずこかへと去ってしまい物語の幕を引く、応急措置的なデウス・エクス・マキナとしての役割を果たした。

[編集] ジャバウォック

小説版のみ登場。童話「不思議の国のアリス」の続編、「鏡の国のアリス」のジャバウォック同様、竜の姿をした存在。nのフィールドで産まれたものの、記憶もなく夢も見ない自分の存在する理由が分からなく、それを求めてnのフィールドを漂っていたときに、生きとし生ける者達の「夢の扉」の希望に満ちた眩い輝きに憧れ、独りでいることの寂しさと、「自分もあれを持ちたい」という欲求の末、扉を吸収するに至った(最初の戦闘の後、真紅の意識も吸収されたが、翠星石の庭師の如雨露を使いジュンの夢を経由して、運よくジャバウォックの「夢」を発見、夢の中へ侵入して救出した)。

性格は一言で言うと「素直」であり、夢の扉を吸収したのも「孤独で寂しかった」のが主な理由であり、真紅を取り込んだ後も真紅をどうこうする気もなく、ただ真紅の質問に答え、会話をしただけである。

しかし夢の扉を吸収するということは、記憶と存在の拠り所でもある「心の映し鏡」を失い、その夢の持ち主も眠りに就くという意味でもあり、その結果、扉を吸収されたのりを含めた人間は勿論、雛苺や金糸雀までもが深い眠りに就き、蒼星石の「夢の思い出」も吸収された挙句、ついには「9秒前の白」を起点にnのフィールドまでも呑み込みだした。夢の扉とnのフィールドを元に戻すため、真紅と翠星石、ジュンがジャバウォックとnのフィールドで対決、同じ頃にめぐも深い眠りに就き、ジャバウォックを探すためにnのフィールドへ来ていた水銀燈の影ながらの援護もあり、ジュンの力を大幅に使い、苦戦の末に最後には真紅の「薔薇の竜」にて倒された。

その後、めぐの元へ戻ってきた水銀燈は、めぐの指に悪魔の形をした指輪が嵌められているのを発見、めぐが言うには「親切な人からもらった」とのこと。指輪もジャバウォックをモチーフにしているということから「誰」が渡したかを理解し、薔薇乙女はともかく、無関係なめぐまで巻き込んだ「親切な人」に水銀燈は、「次に会った際にはくびり殺してやろう」と心に決めた。その「親切な人」の正体については、明かされていない。


以上でローゼンメイデンに関する核心部分の記述は終わりです。


[編集] 外部リンク


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