レオナ・ハイデルン
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レオナ プロフィール
レオナ・ハイデルン(Leona Heidern)は、SNK(SNKプレイモア)の対戦型格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズに登場する架空の人物。担当声優は弓雅枝。
なお、ゲーム上では「レオナ」表記になっている。
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[編集] 概要
- 初登場はアーケードゲーム『KOF'96』。
- ハイデルンの率いる傭兵部隊に所属する傭兵で、階級は無し。前線を一旦退き、後方からの指揮に回ることになったハイデルンの代わりとして参戦。ハイデルン流暗殺術を格闘スタイルとし、基本の必殺技はほぼハイデルンと似通う。
- 両親を目の前で殺されて記憶を失った後、身寄りが無くハイデルンの養女となっているが、彼女の実父であるオロチ八傑集のガイデルを殺害したのは他ならない彼女自身である(彼女の場合はオロチの血の暴走によるものだが、それを引き起こしたのは四天王の一人のゲーニッツである)。「レオナ・ハイデルン」というのは本名ではなく(元々ハイデルンの名前自体が偽名である)、コードネームである。
- 記憶を失ってハイデルンに引き取られた後、普通の子供らしい生活を経験せずに、徹底的に軍人として育てられている(ただしハイデルンが強制したものではなく、レオナが希望した)ため、人間らしい感情に乏しく(この点は、その後ラルフやクラークとの付き合いによって幾分か改善されている)、任務に忠実・クール・一切の無駄がない少女となっている。
- 『KOF'97』におけるオロチとの戦いで全てを思い出したレオナは自ら命を絶とうとするが、ラルフとクラークの説得により家族の分も生き続ける事を選ぶ。以来、ラルフとは良い仲…になると思われたが進展はないようである(SNK側は『KOF'97』のガイドブックで「レオナとラルフは実は特別な関係ですか?」という質問に「違います!」ときっぱりと否定した)。なお、この時ラルフに貰ったバンダナは部屋に置きっぱなしになっているらしい。オロチの血に苦しんでいるという共通点のある八神庵に多少は共感を抱いているようだが、庵には全く相手にされておらず、レオナ自身も恋愛感情に類するものは持っていない。
- 前大会(『'96』)で両親殺害の真相を知ってしまった事によるショックとトラウマが原因で、『'97』にて戦争中に巻き込まれていた少年を死なせてしまう(正式には、生死不明ということになっている)というミスを起こす。その後クラークから『'97』の資料を手にした彼女は、その中に載っていたクリスが生死不明の少年と重なって見えていた。
- 『'97』では特定の状態下で暴走を起こした状態のレオナが中ボスとして登場。名前は「ヤミノナカオロチノチニメザメルレオナ」となり、通称「覚醒(もしくは暴走)レオナ」。なお、小説版の『'96』では本来ゲームには登場しない暴走した状態で八神庵と戦いを繰り広げる場面がある(ちなみに庵も暴走した状態になっていた)。
- 「力は制御できるけど、それを頼るつもりはない」と言う彼女のセリフの通り、『'98』以降は暴走せず力をコントロール出来ていたが、『2003』からのアッシュ編では再び不安定な状態に陥っている。そのためか『XI』では登場以来、初の欠場となっている。
- 何故かチャン・コーハンに敬礼をする事がある。これは元々『'98』において対チャンの試合開始前デモ(「あなたでは勝てない……」)と対ラルフの試合開始前デモ(敬礼する)がバグで入れ替わってしまった結果であるが、本来敬礼するはずのラルフに、うつむいて「あなたでは勝てない…」と呆れたように言う姿は、アンソロジーでもネタになった。最初はバグであったチャンへの敬礼ではあるが、後に「純粋な力に対して敬意を表している」という設定が加えられ、正式なものになっている。
- 『'96』と『'97』の間で体重が9kg増えたのは「筋トレで鍛えた」から。
- 工場見学という趣味が加わっているのは「お土産がもらえるから」である。
[編集] 技の解説
名称やモーションが、どこかで聞いたか見たような技が多い。
[編集] 必殺技
- ムーンスラッシャー
- 満月のような軌道を描く手刀を繰り出す、ハイデルン譲りの対空技。
- リバーススラッシャー
- 『MI2』から使用。「ムーンスラッシャー」からの追加技。
- Xキャリバー
- 飛び込んでXの字の手刀で襲いかかる。『'98』では相手を捕まえてから、手刀を決める。
- 『'99』以降は空中から出すように変更され、ジャンプの軌道変更にも使用可能。
- グランドセイバー
- 低い姿勢で相手に駆け寄り、手刀による一撃をくらわす。
- 『'99』以降、これのものと同じだったダッシュ動作が変更された。
- グライディングバスター
- 強「グランドセイバー」からの追加技。吹き飛んだ相手に目がけて、自らも飛び上がってサマーソルトキックの要領で追撃する。なお、技名がついたのは『'98』から。
- ボルテックランチャー
- 自身の目の前に真空のエネルギー弾を生み出す。飛び道具ではない(強で出すと少し飛ぶ)が多段ヒットして、追撃も可能。
- ディスチャージ
- 『MI2』から使用。「ボルテックランチャー」からの追加技。エネルギー弾をバウンドさせて飛ばす。
- アイスラッシャー
- 『'97』から使用。髪の中に仕込んだブーメランを放つ飛び道具。元ネタは『ウルトラセブン』の必殺技「アイスラッガー」。緩やかな速度で飛び、戻ってくるまで自身は無防備となるため、ネタ技の域を出ない。そのためか『'99』以降は削除されている。
- イヤリング爆弾
- 『'98』から使用。こちらも飛び道具で、耳につけたイヤリング型爆弾を投げる。地面を転がって進み、敵に触れると爆発する。元ネタは『秘密戦隊ゴレンジャー』のモモレンジャー。
- 格闘大会のKOFにおいて爆弾は反則に当たると思われるが、チームメイトのウィップがデザートイーグルを使用していたり、サイボーグのマキシマが参加可能なので問題ないと思われる。
- イヤリング爆弾・ハートアタック
- 『'99』から使用。相手にイヤリング爆弾をくっつけ、時間差を付けて爆発させる技。コマンド再入力で任意のタイミングで爆破することも出来る。
- 「ハートアタック」の名前は『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の吉良吉影の「シアーハートアタック」が元ネタ。
- ストームブリンガー
- 『熱闘!KOF'96』の暴走レオナのみが使用。ハイデルン同様に、相手に手刀を突き刺して体力を奪うコマンド投げ。
[編集] 超必殺技
- Vスラッシャー
- 空中から敵に飛びかかり、手刀でVの字に切りつける技。MAX版だと合間に手首のかえしが入り、まさに『ボルテスV』の「天空剣Vの字斬り」である。なお、『熱闘!KOF'96』の暴走レオナのみ、ルガールやマチュアの超必殺技に見られる髑髏のエフェクトが入る。
- Vスラッシャー・エアリアル
- 「Vスラッシャー」のリーダー超必殺技バージョン。通常の「Vスラッシャー」が空中から仕掛けるのに対して、地上から飛んで相手を捕まえてから決める。
- リボルスパーク
- 『'97』から使用。ダッシュで接近してから相手の腹部に手刀を突き刺し、引き抜いてポーズを決めた後に爆発させる技。『'98』ではMAX版を使用すると暴走レオナに覚醒して攻撃していた(『2002』『NW』でのMAX2も同様)。元々はハイデルンのボツ技だった(その後ハイデルンにも「ハイデルンエンド」という似た技が実装された)。
- 元ネタは『仮面ライダーBLACK RX』の「リボルクラッシュ」。
- グラビティストーム
- 『'97』から使用。相手を蹴り上げ、下から手刀を突き刺して爆発させる技。浣腸を彷彿とさせるせいか、『'99』以降は後述の「グレイトフルデッド」と入れ替わるように削除されていたが、『MI2』で復活した。
- 名前は『UFOロボ グレンダイザー』の「反重力ストーム」が元ネタとされている。
- グレイトフルデッド
- 『'99』から使用。相手の方に飛んで捕まえると、全身からオーラを出しつつ相手に手を当てダメージを与える。レオナ版「ファイナルブリンガー」と言った感じの技だが、ハイデルン版とは異なり体力回復は無し。
- 名前は『ジョジョの奇妙な冒険』第5部のプロシュートのスタンドが元ネタ。
- (名称不明)
- 『熱闘!KOF'96』の暴走レオナのみが使用。前方に突進した後、ムーンスラッシャーを連続で繰り出し、グライディングバスターで締める乱舞技。
[編集] 関連人物
- ガイデル - 実父・オロチ八傑集の一人
- ハイデルン - 養父・上官
- ラルフ・ジョーンズ - 同僚
- クラーク・スティル - 同僚
- ウィップ - 同僚
- フィオ - 同僚
- ゲーニッツ - 自身に両親を惨殺させた張本人・オロチ四天王の一人
- 八神庵 - 同じオロチの血を引く者
[編集] 関連項目
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オロチ編 | '94 - アテナ - アンディ - キム - 京 - キング -拳崇 - クラーク - ジョー - 大門 - タクマ - チャン - チョイ - チン - テリー - ハイデルン - 紅丸 - 舞 - ユリ - ラルフ - リョウ - ルガール - ロバート '96 - 香澄 - ゲーニッツ - ギース - クラウザー - ちづる&マキ - Mr.ビッグ - レオナ |
ネスツ編 | '99 - ウィップ - クリザリッド - K' - マキシマ 2002 - KUSANAGI |
アッシュ編 | 2003 - アーデルハイド - アッシュ - 牙刀 - シェン - デュオロン - まりん XI - エリザベート - オズワルド - ダック - ハヤテ - B.ジェニー - ほたる |
MAXIMUM IMPACT | 1 - アルバ - ソワレ - デューク - ミニョン - リアン - ロック 2 - ジヴァートマ - ナガセ - ニノン - ハイエナ - 半蔵 - ルイーゼ |