クーラ・ダイアモンド
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クーラ・ダイアモンド プロフィール
- 初出作品: ザ・キング・オブ・ファイターズ2000
- 格闘スタイル: アンチK'アーツ
- 出身地: 不明
- 誕生日: 5月29日
- 身長: 169cm (作品によっては159cm)
- 体重: 48kg
- スリーサイズ: B81 W57 H83
- 血液型: 不明
- 趣味:
- (2000,XI)キャンディーに落書き
- (2001,2002,MI2)キャンディー修復のパーツ集め
- 大切なもの: キャンディー
- 好きな食べ物: いちごシャーベット、ペロペロキャンディー
- 嫌いなもの: 人ごみ、炎
- 得意スポーツ: スケート
- 関連キャラクター: K'、ナガセ
クーラ・ダイアモンド(Kula Diamond)はSNK(SNKプレイモア)の対戦型格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズに登場する架空の人物。担当声優はかかずゆみ。
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[編集] 概要
- ザ・キング・オブ・ファイターズの「ネスツ編('99~2001)」で登場するキーキャラクター兼ヒロイン。ネスツ編終了後も引き続き登場している。
- 秘密組織「ネスツ」により生み出された改造人間。K'の体術に対してアンチK'アーツ、炎の能力に対して氷を操る能力を得た美少女。K'を倒すものとして「アンチK'」とも呼ばれる。右手には金色の制御用グローブを装着しているが、K'と異なり両手で能力を行使できるため、左手にも同様のグローブを装着している。能力を行使していない時には栗色の髪をしているが、発動させると水色になる(ゲーム上では目の色は紫じみた赤だが、小説版では能力開放と同時に目の色も青から赤に変化する)。
- 『XI』までにおいて、K'のようにその能力が制御不能に陥ったことはない。だが改造手術の副作用から、精神的に未発達な部分があり、年齢に対して性格・立ち振る舞いに幼さが目立つ。
- 秘密組織「ネスツ」に所属していたが、組織に裏切られたこともあり、最終的にはネスツを離れK'達と行動を共にする。ちなみに、主人公チームのイグニス戦前デモと小説版のセリフから、K'とは改造手術を受ける前にも何らかのつながりがあったと見られる。年齢は14歳。
- 基本的には一人称は「私」だが、時折「クーラ」にも変わることがある。
- ネスツ上級幹部のダイアナとフォクシーが彼女の保護・面倒を見ている。ゲーム中においてはダイアナはクーラの登場デモ・勝利デモの他に一部の技で登場し、フォクシーは『2000』ではクーラのアナザーストライカー、『2001』ではチームメンバーとして登場している。
- クーラをサポートするアンドロイド、キャンディー・ダイアモンドがいる(プロフィールにおける「キャンディーに落書き」のキャンディーとはこのアンドロイドの事)。ゲーム内では、『2000』でクーラをストライカーに選ぼうとすると彼女の代わりに登場する。『2000』のクーラエンディングで大気圏突入による高熱からクーラを守るため、キャンディーは頭部を残して大破してしまったが、『2002』(遅くとも『XI』)の時期には修復されている。『KOF MAXIMUM IMPACT』シリーズでは壊れたままのようで、シークレットコスチュームとしてキャンディスーツがある。クーラにとって大切なものとして挙げるほどの存在で、キャンディーが壊れている期間は修復のためのパーツを集めるのが趣味になっていた。
- 『2000』ではネスツに反旗を翻したゼロ(クローン)の計画を潰すために乱入。その為、特定の条件を満たすことで現れる、中ボス格のキャラクターだった。『2001』では保護者でもあるフォクシーの他、K9999・アンヘルの2人と「ネスツチーム」として組んだが、事前の面識はない。『2002』では3on3のためフォクシーが抜け、「KOF2001チーム」として出場。『2003』ではK'チームのチームメイト候補として出てくるが、鎮元斎の「子供過ぎる」という反対でチームからは外された(K'も彼女をKOFに出したくはなかったようである)。『XI』ではウィップの抜けた穴を埋める形で参加し、K'チームとしてK'&マキシマと組んだ。
- 当初はK'を敵視していたが、後に和解し兄的存在として慕っている。ペロペロキャンディーを与えようとしており、K'を気にかけている描写がある。当のK'は甘いものが嫌いなのだが、その事実をクーラが知っているかは不明。
- 旧SNK時代に発売されたドラマCDでは、偶然出会った紅丸を兄にように慕い仲良くなる。しかし、それを危険視したフォクシーに紅丸との出会いを忘れさせられてしまう。
- 『MI2』及び『MIA』でのキャッチコピーは「アイシクル・ドール」(『MI2』の初期PVでは「氷の美少女」)。これはシナリオ担当者が小説版の作者である嬉野秋彦である為、『2000』の小説版のサブタイトルからそのまま採られている。その境遇から、敵の巨大組織「アデス」出身の強化人間であるナガセに親近感を向けている。
- 恋愛SLG『Days of Memories~僕と彼女の熱い夏~』では身長が159cmと、KOF本編より10cm低く設定されている(体重は同じ)。
[編集] 技一覧
以降での「右手」「左手」は上記の設定に準じた形で記述しているが、ゲーム中でのグラフィックは左右反転で処理されているため、左向きの時(すなわち、2Pで対戦を開始した場合の向き)はこれらが逆になるので、注意が必要である。
[編集] 特殊技
- ワンインチ
- K'の使用するものとほぼ同じ技で、左手を拳を固めて伸ばし、僅かな距離を開けてパンチを打ち込み相手を吹っ飛ばす。元ネタはブルース・リー。
- スライダーシュート
- 足元を凍らせて出すスライディング。
- クリティカルアイス
- リーチのある氷の刃を生み出す。初出は『2001』。『MI』シリーズでは必殺技に格上げされている。
[編集] 通常投げ
- アイスコフィン
- 相手を氷の中に閉じ込め、氷が壊れることでダメージを与える。元ネタは漫画『聖闘士星矢』のカミュの技「フリージングコフィン」。『MIA』ではコマンド投げ系の必殺技に昇格している。
- ビハインドスラッシュ
- ダイアナが出現し、レイピアで相手の背を切りつける。
- ステップラダー
- 『MI2』での追加技。
- クリティカルエルボー
- 『MIA』で必殺技となった「アイスコフィン」の代わりに追加された技。
[編集] 必殺技
- ダイアモンドブレス
- 前方に氷の息を吹きかける。リーチの短い飛び道具であり、弱と強で性質が大きく違う。弱は飛び道具ではあるものの、通常技から連続HITする程度の出の速さ・射程であり、当たると相手はダウンする。強は連続技にならないほど出が遅いが、射程が長く、当たると相手が仰け反って僅かの間行動不能になる。
- クロウバイツ
- 氷を纏った状態で、腕を振り上げながら飛び上がる対空技。K'の使用する同名と技とほぼ同じだが、飛び上がり方や追加攻撃の有無などに若干の差異がある。
- エアスピン
- 『MI』シリーズで使用。「クロウバイツ」(強のみ)からの追加技。「レイ・スピン」(後述)を空中で繰り出す。ガードされた時の隙が大きいため、『MIA』では「クロウバイツ」が空振りした場合は派生できないようになっている。
- カウンターシェル
- 冷気を纏った左手を前方へ振り下ろす。相手に直接当てると復帰不能ダウン、『2001』以降はさらにカウンターヒットでワイヤーダメージが発生する。相手の飛び道具に合わせるとそれを氷で包み、氷の矢と化して蹴り返す。この氷の矢は弾速が非常に速く、飛び道具を打ち返せば大抵ヒットする。ヒットした場合相手は当然吹っ飛び、さらにここに追撃が可能である(大抵は間合いの関係で無理であるが)。『2000』の小説版『ICICLE DOLL』では、ウィップの放ったデザートイーグルのマグナム弾を無効化した。
- レイ・スピン
- 前方に軽くジャンプしつつ、フィギュアスケートのスピンのような回転蹴りを放つ。派生技も含め、初出は『2001』。作品によっては、弱のみ空振り時でも派生技が出せたりする(強で出した場合は当てる必要あり。『MI』シリーズではどちらもヒット・空振りに関係なく派生技を繰り出せる)。
- 追加攻撃(スタンド)
- 「レイ・スピン」からの派生技。氷の矢を蹴り飛ばす飛び道具。「カウンターシェル」で打ち返す氷の矢と同じ外見だが、弾速は遅く、連続HITしない。ヒット後の追撃は同様に出来る。
- 追加攻撃(シット)
- 「レイ・スピン」からの派生技。「スライダーシュート」と同様のスライディングを出し、相手を浮かせる。スタンドと違ってきちんと連続ヒットする。
- ダイヤモンドシュート
- 大型の氷の結晶を前方に蹴り飛ばす。空中からのみ出すことが可能。初出は『XI』。
- フォーリンスノーマン
- 雪だるまを目の前か頭上に落とす。ボタンによって落とす位置は変化する。また、通常よりもかなり巨大な雪だるまが落下する場合もあるが、確率はかなり低く、出現するのは稀である。初出は『MIA』。
[編集] 超必殺技
- ダイアモンドエッジ
- 両手を地面に叩きつけ、前方に巨大な氷の柱を発生させる。MAX版では時間差で3つの氷の柱を発生させる。『MI』シリーズでは、通常版は2本、MAX版は10本発生させる。
- フリーズエクスキュージョン
- 前方にレイピアを携えたダイアナが突進、その後にクーラが画面全体を強力な冷気で攻撃する技。格闘ゲーム界でも数少ない、プレイヤーキャラクターでも使用できる画面全体攻撃の一つだが、作品によってはダイアナの攻撃がヒットしないと画面全体攻撃に移行しない。
- ラ☆カチョーラ
- 空中からのみ出せる技。キャンディーに抱えられながら降下し、ヒットするとキャンディー、フォクシー、ダイアナが相手を囲み、クーラは相手の上で手を叩く。これにより、パワーゲージ1本と体力を少し減らす(原理は不明)。『2002』のみの技。
- フリーズコンプレーション
- 『2002』及び『NEOWAVE』のみのMAX2。クーラが中段ガード不能の「ワンインチ」を繰り出す。これがヒットするとダイアナとフォクシーがレイピアで攻撃、その後にクーラが相手を凍らせ、最後にキャンディーが胸からのミサイルとロケットパンチで締める。
[編集] ストライカー動作
- キャンディースピン
- 『2000』でのストライカー動作。フィギュアスケートのスピンのような動作のまま前進し、靴についているエッジで相手を切り裂く。ただし、この技はクーラではなくキャンディーが繰り出すため、クーラ自身が使えるかは不明。
- スライダークロウバイツ
- 『2001』でのストライカー動作。「スライダーシュート」から強の「クロウバイツ」につなぐ。
[編集] 関連人物
[編集] 関連項目
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オロチ編 | '94 - アテナ - アンディ - キム - 京 - キング -拳崇 - クラーク - ジョー - 大門 - タクマ - チャン - チョイ - チン - テリー - ハイデルン - 紅丸 - 舞 - ユリ - ラルフ - リョウ - ルガール - ロバート '96 - 香澄 - ゲーニッツ - ギース - クラウザー - ちづる&マキ - Mr.ビッグ - レオナ |
ネスツ編 | '99 - ウィップ - クリザリッド - K' - マキシマ 2000 - ヴァネッサ - クーラ |
アッシュ編 | 2003 - アーデルハイド - アッシュ - 牙刀 - シェン - デュオロン - まりん XI - エリザベート - オズワルド - ダック - ハヤテ - B.ジェニー - ほたる |
MAXIMUM IMPACT | 1 - アルバ - ソワレ - デューク - ミニョン - リアン - ロック 2 - ジヴァートマ - ナガセ - ニノン - ハイエナ - 半蔵 - ルイーゼ |