ミルクティー
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ミルクティー(英語: Tea with milk )は、牛乳などの乳を入れた紅茶のこと。
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[編集] 概要
モンゴル人やチベット人など、内陸ユーラシアの遊牧民の間では、交易によって中国などから入手した茶にウシやヒツジの乳、あるいはバターを入れ、大量に飲む食習慣が古くからあるが、ヨーロッパ人の間でこの習慣が始まったのは比較的新しく、近世以降のことといわれている。
ミルクティーを淹れる際、ミルクを先に入れるか、紅茶を先に入れるかが、紅茶好きの間では常に議論の種になる。牛乳で煮出した紅茶を日本ではロイヤルミルクティーともいう。インドのチャイも、この煮出し式ミルクティーである。ミルクの味に負けない、味の強い茶葉がミルクティーには向いている。アッサム種はミルクティー向きの紅茶として知られる。発酵度が低く、味と香りが繊細なダージリン・ティーはミルクティーに合わないとされる。
[編集] 種類
[編集] タピオカ入りミルクティー
台湾では、タピオカで作った玉を入れた珍珠奶茶(チェンチューナイチャー)と呼ばれる、主にアイスミルクティーが街頭で売られており、人気が高い。近年は、香港、中国でも一般的で、日本でも広がりつつある(詳細はタピオカティーを参照)。
また、台湾では、卵プリンを入れたミルクティーも販売されている。
[編集] 香港式ミルクティー
香港やシンガポールでは、濃厚な味を楽しむために、生乳ではなく、エバミルクを加える事が多い。また、店によっては、紅茶をブレンドする他、プーアル茶を少量加えて、風味を調整している事もある(詳細は香港式ミルクティーを参照)。
[編集] 商品
ミルクティーは、缶や紙パックやペットボトル入りの商品が多くのメーカーから自動販売機などで販売されており、種類も缶コーヒーに劣らないほど豊富になってきて、現在ほとんどの自動販売機に入っている。
[編集] ミルクティーを題材にした楽曲
- 遠藤賢司 -1971年に発表したアルバム『満足できるかな』に『ミルクティー』を収録。
- 反町隆史 -1997年に発表したアルバムに『ロイヤルミルクティー』を収録。作詞は本人が手掛けている。
- UA -1998年、シングル『ミルクティー』を発表。
- モーニング娘。 - 2004年12月発表のアルバム愛の第6感に『レモン色とミルクティー』を収録。
- 植村花菜 -2005年、シングル『ミルクティー』を発表。
- 福山雅治 -2006年、マキシシングル『milk tea』を発表。
- 倖田來未 -2006年12月発表のアルバムBlack Cherryの最後に『ミルクティー』を収録