ブロンソン・アローヨ
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ブロンソン・アローヨ Bronson Arroyo シンシナティ・レッズ No.61 |
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基本情報 | |
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国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | フロリダ州キー・ウェスト |
生年月日 | 1977年2月24日(31歳) |
身長 体重 |
6' 5" =約195.6cm 195 lb =約88.5kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 1995年 MLBドラフト3巡目(全体69位)でピッツバーグ・パイレーツから指名 |
初出場 | 2000年6月12日 ブレーブス戦 |
年俸 | 4,375,000ドル(2007年)[1] |
経歴 | |
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■Template ■ウィキプロジェクト 野球選手 |
ブロンソン・アンソニー・アローヨ(Bronson Anthony Arroyo, 1977年2月24日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州キー・ウェスト出身の野球選手。投手、右投右打。現在はMLBシンシナティ・レッズに所属している。
目次 |
[編集] 経歴
1977年2月24日、キューバ人の父とアメリカ人の母の間に生まれる。父が「チャールズ・ブロンソン(俳優)のようなタフガイになってほしい」と願ったことから "ブロンソン" と名付けられた、という[2]。その後野球を始め、高校時代まで遊撃手や投手として活躍する。子供の頃のヒーローは同じ遊撃手のオジー・スミスだった[2]。
1995年、ピッツバーグ・パイレーツから投手としてドラフト3巡目(全体69位)指名を受け入団、投手専門になる。2000年6月12日のブレーブス戦でメジャーデビュー。その後、主に先発や中継ぎとして2年間で44試合に登板する。しかし3年目は9試合登板にとどまり、オフの2003年2月に球団からウェーバー公示され、ボストン・レッドソックスに移籍する。
移籍2年目の2004年に先発ローテーションに定着し、自身初の2桁勝利(10勝)を挙げ、レッドソックスにとって86年ぶりとなるワールドシリーズ優勝にも貢献した。さらに翌2005年には自己最高となる14勝を挙げた。2006年のスプリングトレーニング終盤に、ウィリー・モー・ペーニャとのトレードでシンシナティ・レッズへ移籍した。
移籍1年目は、アーロン・ハラングとともにレッズ先発投手陣の柱となった。35先発・240.2投球回はリーグ最多、防御率3.29・WHIP1.188はチーム1位、14勝はチーム2位だった。2007年は、22QS(チーム最多)を記録する安定感があったが、34登板中15試合で味方打線が2点以下に抑えられたため援護に恵まれず[3]、9勝15敗と負け越しに終わった。
[編集] 投球スタイル
足を高く上げる独特のフォームで、時折腕の角度を変えながら投球する。88 - 90mph(約141.6 - 144.8km/h)を計時する速球とチェンジアップなどの変化球を組み合わせて[3]、打たせて取るタイプの投手。配球は巧みで、レッズのジェリー・ナーロン監督(2005年 - 2007年)は「彼のピッチングを見るのは楽しい。彼のように打者の打ち取り方を知っている投手は最近は少なくなってきたからね」[4]とアローヨの投球術を高く評価している。
[編集] 年度別投球成績
年度 | 球団 | 勝利 | 敗戦 | 試合 | 先発 | 完投 | 完封 | 完了 | セーブ | ホールド | 投球回 | 被安打 | 失点 | 自責点 | 被本塁打 | 四球 | 奪三振 | 死球 | 暴投 | 打者 | 防御率 | WHIP |
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2000 | PIT | 2 | 6 | 20 | 12 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 71.2 | 88 | 61 | 51 | 10 | 36 | 50 | 4 | 3 | 338 | 6.40 | 1.730 |
2001 | PIT | 5 | 7 | 24 | 13 | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 | 88.1 | 99 | 54 | 50 | 12 | 34 | 39 | 4 | 4 | 390 | 5.09 | 1.506 |
2002 | PIT | 2 | 1 | 9 | 4 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 27.0 | 30 | 14 | 12 | 1 | 15 | 22 | 0 | 0 | 123 | 4.00 | 1.667 |
2003 | BOS | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 17.1 | 10 | 5 | 4 | 0 | 4 | 14 | 1 | 0 | 66 | 2.08 | 0.808 |
2004 | BOS | 10 | 9 | 32 | 29 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 178.2 | 171 | 99 | 80 | 17 | 47 | 142 | 20 | 5 | 764 | 4.03 | 1.220 |
2005 | BOS | 14 | 10 | 35 | 32 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 205.1 | 213 | 116 | 103 | 22 | 54 | 100 | 14 | 5 | 878 | 4.51 | 1.300 |
2006 | CIN | 14 | 11 | 35 | 35 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 240.2 | 222 | 98 | 88 | 31 | 64 | 184 | 5 | 6 | 992 | 3.29 | 1.188 |
2007 | CIN | 9 | 15 | 34 | 34 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 210.2 | 232 | 109 | 99 | 28 | 63 | 156 | 13 | 4 | 921 | 4.23 | 1.400 |
通算 | 8年 | 56 | 59 | 195 | 159 | 5 | 1 | 6 | 1 | 3 | 1039.2 | 1065 | 556 | 487 | 121 | 317 | 707 | 61 | 27 | 4472 | 4.22 | 1.329 |
※数字は2007年までのもの。太字はリーグ1位。
[編集] 獲得タイトル・表彰
- MLBオールスターゲーム選出 1回:2006年
[編集] ミュージシャンとして
本職は一応メジャーリーガーという事になっているが、その歌唱力はプロのミュージシャン顔負けのものがある。2005年には、アルバム "Covering the Bases" を発表。また、チームメイトだったリッチ・オーリリアの夫人と共にチャリティーコンサートなども行っている。
[編集] 参考資料
- ^ "Cincinnati Reds Salaries," ESPN.com. 2008年3月30日閲覧。
- ^ a b 阿部寛子 「MLB TALK SHOW ブロンソン・アローヨ[レッドソックス]」 『月刊スラッガー』2005年10月号、日本スポーツ企画出版社、2005年、雑誌15509-10、67-69頁。
- ^ a b LINDY'S, Special to FOXSports.com, "Preview 2008: Cincinnati Reds," FOX Sports on MSN, March 5, 2008. 2008年3月30日閲覧。
- ^ 『月刊メジャー・リーグ11月号増刊 イオン日米野球2006公式プログラム』、ベースボール・マガジン社、2006年、雑誌08626-11、16-17頁。
[編集] 外部リンク
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投手 | 41 ジェレミー・アフェルト / 61 ブロンソン・アローヨ / 34 ホーマー・ベイリー / 31 マット・ベライル / 45 ビル・ブレイ / 51 ジャレッド・バートン / 56 トッド・コフィー / 48 フランシスコ・コルデロ / 47 ジョニー・クウェート / 33 ジョシュ・フォッグ / 39 アーロン・ハラング / 52 ダニー・エレーラ / 57 マイク・リンカーン / 37 ボビー・リビングストン / 38 ゲイリー・マジュースキー / 58 マーカス・マクベス / 50 ケント・マーカー / 73 タイラー・ペランド / 74 ラモン・ラミレス / 75 ダリル・トンプソン / 36 エディンソン・ボルケス / 25 デビッド・ウェザース |
捕手 | 9 ポール・バコ /65 ライアン・ハニガン / 26 デビッド・ロス / 71 クレイグ・テイタム / 17 ハビアー・バレンティン |
内野手 | 54 ホルベルト・カブレラ / 28 エドウィン・エンカルナシオン / 2 アレックス・ゴンザレス / 66 ポール・ヤニッシュ / 27 ジェフ・ケッピンガー / 46 アンディ・フィリップス / 4 ブランドン・フィリップス / 19 ジョーイ・ボット |
外野手 | 32 ジェイ・ブルース / 63 クリス・ディッカーソン / 44 アダム・ダン / 6 ライアン・フリール / 3 ケン・グリフィー・ジュニア / 15 ジェリー・ヘアストン・ジュニア / 30 ノリス・ホッパー / 23 コーリー・パターソン |
監督・コーチ | 12 ダスティ・ベイカー(監督) / 55 マーク・ベリー(三塁コーチ) / 22 ビリー・ハッチャー(一塁コーチ) / 49 ブルック・ジャコビー(打撃コーチ) / 59 フアン・ロペス(ブルペンコーチ) / 43 ディック・ポール(投手コーチ) / 35 クリス・スパイアー(ベンチコーチ) / 72 マイク・ステファンスキー(ブルペン捕手) |
公式サイト(英語)より 40人ロースター 監督・コーチ一覧 2008年6月14日更新 |
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3 ポーキー・リース / 7 トロット・ニクソン / 11 ビル・ミラー / 12 マーク・ベルホーン / 13 ダグ・ミントケイビッチ / 15 ケビン・ミラー / 18 ジョニー・デイモン / 19 ゲーブ・キャプラー / 24 マニー・ラミレス / 28 ダグ・ミラベリ / 29 キース・フォーク / 31 デイブ・ロバーツ / 32 デレク・ロウ / 33 ジェイソン・バリテック / 34 デビッド・オルティーズ / 38 カート・シリング / 43 アラン・エンブリー / 44 オーランド・カブレラ / 45 ペドロ・マルティネス / 49 ティム・ウェイクフィールド / 50 マイク・ティムリン / 61 ブロンソン・アローヨ 監督 テリー・フランコーナ |