ブラックタイガー (宇宙戦艦ヤマト)
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ブラックタイガーは、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』に登場する架空の戦闘機である。以下劇中設定。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
地球防衛軍の宇宙戦闘攻撃機で、宇宙戦艦ヤマトの2199年航海時の主力搭載機である。後に後継機であるコスモタイガーIIに取って代わられる。
この機体が開発される以前の地球製航空機は、ガミラス製偵察機を追跡することすら不可能であった。ヤマト同様、イスカンダルからのオーバーテクノロジーにより、全ての性能が飛躍的に向上し、ガミラス軍と互角以上の戦闘が可能となった。機体外観は無尾翼デルタに属し、これは後に開発されるコスモ・ゼロ、コスモタイガーIIにも受け継がれる。
後継機であるコスモタイガーIIとの主な類似点、相違点について挙げてみる。
- コスモタイガーIIが垂直尾翼が小型の双尾翼なのに対し、ブラックタイガーは自機の主翼並の面積の大型垂直尾翼を一つ持つ。
- メインスラスターノズルは両機とも長方形に近いものである。
- ブラックタイガーは胴体片側に3門、両側で計6門のパルスレーザー砲を装備する。コスモタイガーIIは機首に装備する。
- 両機とも胴体下面後部に2枚のベントラル・フィンを持つ。
- 両機とも胴体部はシンプルな箱状である。
第1作劇中では一撃の下にガミラスの艦艇を撃沈するシーンがあり、空戦に特化したコスモ・ゼロと違って対艦攻撃能力も高いことが伺える。ただし本劇中では翼下にミサイルを懸架した姿が描かれたことは無い。これはコスモ・ゼロについても同様である。
また第1作では艦底部格納庫内の艦載機が全てブラックタイガーではないシーンがある。時には全てがコスモ・ゼロと思われる機体であったり、ブラックタイガーでもコスモ・ゼロでもない謎の機体で埋め尽くされているシーンさえある。これは本来、ヤマトの艦載機は全てコスモゼロの予定であったのが、デザインが複雑で当時のアニメーターの平均的な技術では作画が困難であり、簡易なデザインのブラックタイガーが急遽追加設定されたことが原因と思われる。
[編集] 諸元
- 全長等不明(「コスモゼロに準ずる」との記述あり。映像的には劇中でコスモ・ゼロよりもやや小型に描かれていることが多い)
- 武装
- パルスレーザー砲×3門×2 計6門(胴体)
- その他ミサイル(ゲーム版のみ)
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