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パラドックス - Wikipedia

パラドックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

パラドックス (paradox) という言葉は多義であるが、数学では多くの場合、正しそうに見える仮定と正しそうに見える推論から正しくなさそうな結論が得られる事を指す。「正しくなさそうな結論」は、「本当に正しくないもの」(=矛盾)と「直観的には間違っているように見えるが実は正しいもの」に分けられる。狭義には前者の場合のみをパラドックスと言い、広義には後者もパラドックスという。後者は、前者と区別する為「見かけ上のパラドックス」と呼ばれる事もある。

数学以外の分野では「パラドックス」という言葉はよりラフに用いられ、「ジレンマ」、「矛盾」、「意図に反した結果」、「理論と現実のギャップ」等、文脈により様々な意味に用いられる。

日本語では逆説、逆理、背理と訳される。語源はギリシャ語の "para" (「反」、「逆」)と"dox" (「意見」)から。有名なものに、自己言及のパラドックスリシャールのパラドックスベリーのパラドックスがある。

目次

[編集] 概要

数学はその発展の中で、「正しそうに見える推論」の中から「本当に正しい推論」を寄り分けてきた。こうしてまず最初に整数や幾何図形のような対象が数学で扱えるようになったが、その後集合無限のような深遠な対象を取り扱ったり、自己言及のような複雑な推論を扱ったりするようになると、どれが「本当に正しい推論」でどれが「正しそうに見えるが実は間違っている推論」なのかが分からなくなってしまった。パラドックスはこのように、仮定、推論、定義等がよく理解されていない状況で発生してしまうものである。

したがって、パラドックスは単なる矛盾とは区別される。例えば有名な「嘘つきパラドックス」は、「嘘つき」とは何かがはっきりしないからこそ「パラドックス」なのである。これらがはっきり定義された暁には、「嘘つきパラドックス」は単なる「背理法」や「間違った推論」に化ける。このようにパラドックスに適切な解釈を与えて「背理法」や「間違った推論」に変える事を、パラドックスを解消する、という。

数学は矛盾を含まないよう注意深く設計されており、パラドックスの起こる命題はうまく避けたり、あるいはパラドックスを解消した上で取り込んでしまったりしている。従って昔はパラドックスを内包してしまっていた集合無限のような対象も現在では取り扱う事ができる。

なお、上で説明したようなパラドックスと違い、

  • 正しい仮定と正しい推論から正しい結論を導いたにも関わらず、結論が直観に反する

ものも「パラドックス」と呼ばれる。

これは見かけ上のパラドックスと呼ばれ、前述した「真の」パラドックスとは別物である。 例えば誕生日のパラドックスは見かけ上のパラドックスとして知られる。これは「23人のクラスの中に誕生日が同じである2人がいる確率は50%以上」というもので、数学的には正しい事実だが、多くの人は50%よりもずっと低い確率を想像する。他にもヘンペルのカラスバナッハ・タルスキの逆理などが見かけ上のパラドックスとして知られる(が、これら2つは、数学の公理の妥当性に疑問を投げかける、重大なパラドックスである)。

一方、

  • 正しそうに見えた仮定や推論が実は間違っていた

場合は単なる「勘違い」である。なお、(実は間違っている)仮定Aと正しい推論から矛盾した結論を得るのは背理法と呼ばれ、「Aではない」という結論を得る為に数学でよく使われる論法である。特殊な場合として、(公理以外に)何も仮定を置いていないにもかかわらず、正しい推論から矛盾した結論を得たとすると、これは「数学自身が矛盾を含んでいた」事になってしまうが、そのような事はないと予想されている。

[編集] パラドックスの一覧

[編集] 哲学

  • ゼノンのパラドックス
    無限に関するパラドックス。最も有名なものは下記の「アキレウスとカメのパラドックス」。
    他のものについてはリンク先記事を参照。
    カメを追いかけてカメのいた地点にたどり着いても、その時点でカメはさらに先に進んでいるため永久にカメに追いつくことはできない。

[編集] 数学・記号論理学

[編集] 自己言及パラドックス関連

[編集] 無限の濃度に関するもの

  • ガリレオのパラドックス
    ほとんどの自然数平方数ではないが、自然数 n を平方数 n2に対応させると、自然数全体と平方数全体とは1対1対応するにもかかわらず、自然数は平方数よりも多く存在している。
  • ヒルベルト無限ホテルのパラドックス
    無限に部屋のあるホテルは、満室であってもそれぞれ n 番目の客室の客に n + m 番目の客室に移ってもらうことにより、さらに m 人の客を泊めることができる。無限の客がやってきても入室可能。

これら2つは一見真のパラドックスに見えるが、実は見かけ上のパラドックスにすぎず、数学的に正しい事実を述べている。濃度を見よ。

[編集] 確率論関連

これらは全て見かけ上のパラドックスに過ぎない。

[編集] 物理

[編集] 宇宙論関連

ボイルのフラスコ
ボイルのフラスコ
  • オルバースのパラドックス
    宇宙が一様かつ無限であれば一つの星の光は僅かでも総和として夜空は無限に明るくなるはずだというパラドックスだが膨張宇宙の発見により回避された。
  • ゼーリガーのパラドックス
    宇宙が一様かつ無限であれば一つの星の重力は僅かでも総和として地球はあらゆる方向から無限に強く引かれるはずだというパラドックスだがオルバースのパラドックスと同様、膨張宇宙の発見により回避された。
  • フェルミのパラドックス

[編集] 相対論関連

  • ガレージのパラドックス
    物体が高速で動けば、その長さは縮む(ローレンツ収縮)。静止する人から見ると、高速で走る車は長さが縮み、車と同じ長さのガレージに収まる。高速で走る車内から見ると、高速で動くのは前方のガレージを初めとする周りのもの全てであり(相対性理論より)、それらは空間ごと縮む。車の長さは不変のため、ガレージには収まらない。実際には、車の先頭が停止してから順次後方が停止する場合、その波動が光速で移動したとしても、ひしゃげることになるので、車は結局潰れる。車の外から見る場合と中から見る場合とで潰れるタイミングが違って見えるだけである。なお、相対論においては絶対的な同時性が存在しないため、剛体は存在し得ない。
  • 双子のパラドックス
    双子の片方が光速に近い速度で宇宙を旅行してから地球に帰ってきたときに、彼は地球に残してきた兄弟よりも若くなっているか年をとっているか。(ウラシマ効果

[編集] 量子論関連

[編集] 経済学・社会科学

  • グロスマン・スティグリッツのパラドクス
  • 囚人のジレンマ
  • 投票の逆理(コンドルセのパラドックス)
  • 投票行動のパラドックス
  • アビリーンのパラドックス
  • エレベーターのパラドックスエレベーターはいつも一方にばかり動いているように見える。
  • イノベーションのジレンマ
  • コモンズの悲劇
  • チャイナ・パラドックス:中世中国火薬発明し、農業生産力・人口も多かったのに、新大陸発見・産業革命で世界を制したのはヨーロッパであるという説。中国は1つの国であり、ヨーロッパは複数の国なので、そもそも対比の方法自体がおかしい。パラドックスと言うよりジョークの一種である
  • フレンチ・パラドックス:フランス料理を多用し体に悪いはずなのに、フランス人の心臓病は他のヨーロッパ人やアメリカ人よりむしろ少ないという説。一時期、赤ワインが体に良い理由として取り上げられることが多かったが、最近の研究では、フランス人の食生活は見た目の印象とは違い、トータルで見れば非常にバランスが取れているという至極当たり前の理由に結論づけられている。見かけ上のパラドックスの一種と言えよう。フランス料理のところを中華料理に置き換え、チャイニーズ・パラドックスとも言う(こちらも理由はフランス料理と同じ)。

[編集] SF

  • 親殺しのパラドックス
    タイムマシンで過去に行き、自分が生まれる前の自分の親を殺したとき、自分は産まれてこないことになる。またそうなると自分が居ないために親が殺されない。さらに、親は殺されないため自分は生まれてくる。という循環ができる(タイムトラベル参照)。

[編集] 未分類

[編集] 関連項目

[編集] 参考文献

[編集] 外部リンク


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