ノヴォシビルスク
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ノヴォシビルスク市 / ノヴォシビールスク市(ロシア語:Новосибирск〔ナヴァスィビールスク〕;Novosibirsk) は、ロシア連邦・シベリアの中心的都市。別名「シベリアの首都」。ノヴォシビルスク州の州都で、人口は約147万。人口規模は国内第3位で、シベリアでは最大である。北緯55度01分、東経82度56分に位置する。
1893年、建設中のシベリア鉄道が大河・オビ川を橋で渡る地点に、皇帝ニコライ2世にちなんでノヴォニコラエフスクという町が建設された。この町が現在のノヴォシビルスクである。20世紀初頭にはトルキスタン・シベリア鉄道がカスピ海沿岸から中央アジアを結んでこの町でシベリア鉄道に連結するようになり、重要性はさらに増した。1925年、ソビエト連邦成立後にかつての皇帝を思わせる町の名は改称され、ノヴォシビルスクとなった。
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[編集] 特徴
市街地はオビ川に隣接しており、低い湿地帯(盆地)が都市の大半を占める。そしてそれ故に、冬は非常に寒く、年較差がかなり大きい。夏は20度から25度まで上がり、好天なら連日30度以上の猛暑となるが、冬にはマイナス20度から30度まで下がり、厳寒期にはマイナス40度にまで下がることもある。天気は年間を通して晴れの日が多い。
水運・シベリア鉄道などのおかげでロシア連邦第三の都市にまで発展した。整然と区画整理された都市は工業地区・商業地区・住宅地区と細かく分けられており、オペラ座、劇場、博物館、スポーツ施設なども整い、金属工業やハイテク工業も発展している。近郊のアカデムゴロドクには、針葉樹林の中にノヴォシビルスク大学ほか研究機関が多数あり、シベリアおよびロシアの教育・研究拠点となっている。
つくば学術研究都市のモデルになったともいわれる。
[編集] 交通
トルマチェヴォ空港(:en:)に本拠を置くS7航空がウズベキスタンなどの旧ソ連の中央アジア諸国、ドイツ、オーストリア、ブルガリア、タイ・中華人民共和国へ就航しているほか、中央アジアの各国のエアラインや中国の海南航空などが乗り入れている。モスクワ、ハバロフスク、ウラジオストク、イルクーツク、などの国内線も多数運航されている。また、ウラジオストクやモスクワからのシベリア鉄道を使うという手段もある。なお、日本からノヴォシビルスクまでの直線距離はシンガポールまでと同じくらいだが、日本からの飛行機の直行便は現在存在しない。
[編集] 教育
- ノヴォシビルスク大学
- ノヴォシビルスク工科大学