ディズニーランド
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ディズニーランド(Disneyland 略称:DL)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州アナハイムにあるウォルト・ディズニー・カンパニーが運営するディズニーパークである。
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[編集] 概要
アメリカのカリフォルニア州ロサンゼルス近郊のアナハイム市の南西部に位置する。ディズニーランドを含む複数のテーマパークやホテル、ショッピングモールなどを含むディズニーランド・リゾートの一部をなし、ディズニーランド・リゾートの中心的存在であり、世界中でディズニー社が運営する遊園地、リゾートのうち最初に建設された。
世界で最も有名で、かつ利用客の多いテーマパークのひとつであり、1975年には、アメリカを国賓として訪問した昭和天皇と皇后も訪れた他、ロサンゼルスを訪れた各国の首脳が数多く訪れることでも有名である。
[編集] 歴史
[編集] 建設計画
ウォルト・ディズニーは、遊園地で楽しいのは子どもだけで大人にはベンチ位しか居場所がなかった1923年の実体験から、大人と子どもの両方が楽しめ、謝肉祭の悪い側面を取り除いた恒久的な娯楽施設の建設を計画した。その際、ディズニーが参考にしたのは、カリフォルニア州オークランドに1950年に作られた、最初の子供用遊園地「チルドレンズ・フェアリーランド」と、デンマークに1843年に作られた遊園地チボリ公園である。最初の計画では、カリフォルニア州のディズニー社のスタジオの隣に8エーカー(32,000 m²)の土地を取得し、蒸気鉄道をメインとしたパークを建設する予定であった。これにはディズニー社の社員の娯楽施設とする目的があった。
[編集] 建設開始
第二次世界大戦後、当初の計画は大幅に拡張され、より広い土地が必要であることが判明した。1950年代初め、事業資金を入手する困難に直面したディズニーには、新たな資金源の開拓が必要となった。ウォルト・ディズニーはテレビを利用することを決め、彼の構想する魔法の王国を各家庭に売り込むことを図り、「ディズニーランド」と題された番組がABCにより放送された。
スタンフォード大学の研究員の示唆により、ディズニーは計画中の遊園地のために、初めの計画の22倍に相当する160エーカー(730,000m²の用地を、ロサンゼルス近郊のアナハイムに取得した。この土地は当時オレンジ畑とクルミ畑であったが、連邦ハイウェイ101(現在の州間高速道路5号線)が建設され、将来の発展と交通の便が見込まれる土地であった。
1954年7月21日に着工されて以降、ウォルト・ディズニーは建設現場に度々訪れ、屈んで子供の視線になって、様々なアトラクションや各種施設が出来上がっていくのをチェックしていたという逸話が残されている。
[編集] オープン
1955年7月17日に正式オープンとなり、この日のオープンの模様はテレビでアメリカ中に生中継された。なお、この番組の司会を務めたうちの1人は、当時俳優で後のアメリカ合衆国大統領、ロナルド・レーガンであった。オープン当日はパーク内の多くはまだ建設中であったこともあり、トラブルが相次いだ上、オープン当初は「ジャングルクルーズ」や「蒸気船マーク・トウェイン号」など、11種類のアトラクションしかなかった。
[編集] 現在
その後「スペース・マウンテン」や「イッツ・ア・スモールワールド」、「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー」などの人気アトラクションが追加された。
また、反対に「スカイウェイ(ロープウェー)」や「ピープルムーバー」、「キャプテンEO」などのアトラクションが「老朽化」や「利用者数の低下」などを理由に廃止された他、さまざまな改修を経て現在に至る。
なお、2001年2月に正門前の駐車場スペースに、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーとダウンタウン・ディズニーが作られたこともあり、これまで平置き式であった駐車場が立体式のものに立て替えられた他、駐車場出口がフリーウェイ出入り口と直結するなど利便性が増している。
[編集] 50周年
2005年に、開園50周年を迎えた。記念行事は2005年5月5日からスタートし、翌2006年9月まで盛大に行われた。パーク内各所にミッキーの形に「50」の数字が施された飾りが50個隠されたり、50年前のオープン時から現存する乗り物は金色に塗装される等、「ゴールデンアニバーサリー」として、他のディズニーパークも交えてのイベントとなった。 これに伴い、パレードや夜の花火なども新規のものが導入された。 東京ディズニーランドでもこの期間、ウォルトディズニーとミッキーの「パートナーズ」の像前に、カリフォルニアのディズニーランドが50周年である事を記す飾り付けが施された。
[編集] パーク内
[編集] 入場方法
パークの入場者は正面玄関脇のクーポン売り場でチケットを買い、正面のゲートから入場し、「ディズニーランド鉄道」のメインストリート駅の脇のトンネルをくぐり「メインストリートUSA」へと入る(ディズニーランドホテル近くにあるダウンタウンディズニー駅から「ディズニーランド・モノレール」に搭乗してパーク内に入ることも出来る)。
なお、チケットは各アトラクション(乗り物を含む)ごとに利用する。1日券や2日券、年間パスがあり、ウェブサイトで購入することもできる。その他にも、それらのチケットを利用して入園した後、無料で入手できる「FASTPASS」と呼ばれるアトラクション利用時の行列を避ける時間予約制チケットも存在する。
[編集] パーク内エリア
パーク内には8つのテーマエリアを擁する。各エリアにはアトラクションやダイニング、ショップが存在している。
- 「メインストリート USA」:入り口を入ってすぐのところに設置されており、1900年代初頭のアメリカをテーマにショッピング施設や飲食施設をメインに構成されている。
- 「アドベンチャーランド」:冒険をテーマに構成されており、「インディ・ジョーンズ・アドベンチャー」や「ジャングルクルーズ」などのアトラクションがある。
- 「クリッター・カントリー」:「 スプラッシュ・マウンテン」や「デイビー・クロケットのカヌー探検」など、動物や自然をテーマにしたアトラクションを中心に構成されている。
- 「ニューオーリンズ・スクエア」:アメリカ南部のニューオーリンズをテーマに、「ホーンテッドマンション」や「カリブの海賊」などのアトラクションがある。
- 「ミッキーのトゥーンタウン」:ディズニー・キャラクターたちが住む街というテーマの元、「ガジェットのゴーコースター」や「ミニーの家」などのアトラクションがある。
- 「ファンタジーランド」:ファンタジーなおとぎの世界をテーマに、「イッツ・ア・スモールワールド」や「マッターホーン・ボブスレー」などのアトラクションがある。
- 「フロンティアランド」:アメリカの開拓時代がテーマ。「蒸気船マーク・トウェイン号」や「帆船コロンビア号」が運行されている「アメリカ川」を中心に、「ビッグサンダー・マウンテン」や「トムソーヤ島いかだ」などのアトラクションがある。
- 「トゥモローランド」:夢と空想が広がる未来の世界がテーマ。「スペース・マウンテン」や「スター・ツアーズ」などのアトラクションがある。パーク内のホテルとの間を結ぶ「ディズニーランド・モノレール」の発着駅もある。
[編集] パーク内の移動
パーク内をディズニーランド鉄道が1周しており、メインストリート USA・アドベンチャーランド・トゥモローランドに駅がある。1周の所要時間は約20分である。1974年まではアッチソン・トピカ・サンタフェ鉄道会社がこの鉄道のスポンサーであったため、サンタフェ・アンド・ディズニーランド鉄道(Santa Fe and Disneyland Railroad)という名称であった。この鉄道とモノレールはかなり長い間ウォルトディズニー個人の所有であった。
[編集] 徹底した雰囲気作り
ディズニーランドは日常から切り離された架空の世界を冒険するというコンセプトにのっとり、パーク内では徹底した雰囲気作りが行われている。パークにはいわゆる『従業員』が居らず、従業員を『キャスト』来客を『ゲスト』と呼称し、キャストは全員がディズニー作品にのっとったコスチュームをまとって役を演じながら作業をしている。パークの周囲は木岐で覆い隠され周囲の住宅が見えないようにしたり、食料やゴミの運搬は地下の通路を通じて搬送することで、現実感をゲストに与えないようにしている。
[編集] 人気アトラクション
- 「ファンタジーランド」内の人気アトラクションの一つである「イッツ・ア・スモールワールド」は、1964年に開催されたニューヨーク万国博覧会のユニセフのアトラクションとして、ペプシコの提供の元ウォルト・ディズニーによって企画され、世界博内で使用された後、ディズニーランドに移設されたものである。デザインは、メアリー・ブレアによる。
- インディ・ジョーンズ・アドベンチャー
- 「アドベンチャーランド」内に、同名の映画をテーマに作られたアトラクション。軍用車(を模したもの)に乗り込んで古代インドの神殿を探検する。
- ディズニーランドモノレール
- 「トゥモローランド」内に駅があり、ディズニーランドホテルにある駅を経由してパーク内を回ることが出来るモノレール。なお、ディズニーランドホテルから搭乗してパーク内に入ることも出来る。東京ディズニーリゾートにあるモノレールディズニーリゾートラインと違い、運搬を第一の目的として作られていないため、比較的コンパクトな造りである。
- 蒸気船マーク・トウェイン号
- 「フロンティアランド」内に流れる「アメリカ川」を運行しているアメリカの開拓時代に使用されていた外輪船。
なお、アメリカ川では他にも「帆船コロンビア号」も運行されている(季節運行)。
- メインストリート USAを中心としたパーク内を、各キャラクターと電飾された山車、ダンサーが電子演奏とともにパレードするもの。現在は隣のカリフォルニアアドベンチャーで見る事が出来る。
[編集] 過去に存在したアトラクション
- ピープルムーバー
- ニューヨーク万国博覧会にフォードが提供した自動運行交通システム「ピープルムーバー」は、その後ディズニーランドに移築され、グッドイヤーの提供で1990年代後半まで運営された。
- アメリカ・ザ・ビューティフル
- コダックの提供で運営されていた、アメリカの風景を360度スクリーンで見せるドキュメンタリー映画。1990年代後半まで運営された。
- スカイウェイ
- 園内を横断するロープウェー。マッターホルン山の山腹を貫通していた。
- キャプテンEO
- マイケル・ジャクソン主演、フランシス・フォード・コッポラ監督、ジョージ・ルーカス・プロダクション制作の3次元映画。
[編集] 直営ホテル
パーク内に「ディズニーランド・ホテル」と「ディズニー・パラダイス・ピア・ホテル」、「ディズニー・グランド・カリフォルニアン・ホテル」の3つのディズニー直営ホテルがあり、「ディズニーランド・ホテル」と「ディズニーランド」内は、「トゥモローランド」に駅があるモノレールで結ばれている。また、周辺にも多数のホテルがある。
[編集] ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パーク
2001年2月には、カリフォルニアをテーマにしたテーマパーク「ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー」が、ディズニーランドの正門前の駐車場として利用されていた場所にオープンした。
[編集] 日本人向けのサービス
1980年代以降、日本からの観光客が増加したため、日本人向けのサービスが充実している。
- 日本語のマップが用意されている
- 一部アトラクションでは日本語で聞くことが出来るレシーバレンタルサービスがある。
- 英語以外の言葉を話せるキャストはネームタグ(名札)に話せる国の国旗シールが貼られている。
- 直営ホテルの「ディズニー・パラダイス・ピア・ホテル」には和食レストラン「Yamabuki」がある。
- パーク内にあるコインロッカーは操作画面で日本語を選択できる。
[編集] 関連項目
[編集] アトラクションスポンサー
[編集] その他
[編集] 外部リンク
- ディズニーランド・リゾート
- The Disneyland Report: Disney News and Secrets
- Yesterland(廃止されたアトラクションを紹介するサイト サイト名は「yesterday」と「land」の合成造語)
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