ターミネーター2
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ターミネーター2 Terminator 2: Judgment Day |
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監督 | ジェームズ・キャメロン |
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製作総指揮 | ゲイル・アン・ハード マリオ・カサール |
製作 | ジェームズ・キャメロン |
脚本 | ジェームズ・キャメロン ウィリアム・ウィッシャー |
出演者 | アーノルド・シュワルツェネッガー リンダ・ハミルトン エドワード・ファーロング |
音楽 | ブラッド・フィーデル |
撮影 | アダム・グリーンベルグ |
編集 | コンラッド・バフ マーク・ゴールドブラット リチャード・ハリス |
配給 | トライスター・ピクチャーズ(アメリカ) 東宝東和(日本) |
公開 | 1991年7月3日 1991年8月24日 |
上映時間 | 137分(特別編:153分) |
製作国 | アメリカ |
言語 | 英語 |
制作費 | $100,000,000 |
興行収入 | $203,347,436 |
前作 | ターミネーター (映画) |
次作 | ターミネーター3 |
『ターミネーター2』(Terminator 2: Judgment Day )は1991年のアメリカのSF映画。1984年の映画「ターミネーター」の続編として制作され、監督は前作と同じくジェームズ・キャメロン。略称は「T2」(ティーツー)。同年のアカデミー賞で視覚効果賞、メイクアップ賞、音響効果賞、録音賞を受賞している。
1991年7月3日アメリカ公開(「特別編」1993年 上映時間153分)。上映時間137分。製作費1億ドル。全世界での興行収入は5億6千万ドルを超えた。カロルコ作品。マリオ・カサール提供 パシフィック・ウェスタン・プロダクション(製作協力 ライトストーム・エンタテイメント)
目次 |
[編集] 概要
作中には、自由自在に姿を変える液体金属(擬似多合金)のT-1000という型のターミネーター(殺人アンドロイド)が登場する。まだCGが皆に知れ渡る前の劇場公開当時、液体金属による形態模倣がILMによるモーフィングを使用したコンピュータグラフィックスで描かれたことが注目された。このT-1000と対峙するのは、未来のジョン・コナーによって時を越えて送り込まれた旧式ターミネーターのT-800である。
[編集] 備考
本作に影響された作品やパロディが当時数多く見られ[要出典]、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の『ラスト・アクション・ヒーロー』では、T-1000役でロバート・パトリックがカメオ出演している。
また、スペイン語風のせりふ“Hasta la vista, Baby!”(アスタ・ラ・ビスタ、ベイビー!、「さっさと失せろ、ベイビー!」または「地獄で会おうぜ、ベイビー!」)は有名であり、U2が同名のライブアルバムを作っているほか、1992年アメリカ合衆国大統領選挙において共和党から「対立陣営へのメッセージ」として用いられ、その後も政治的な文脈でたびたび使用されている[1]。敵役を滅ぼすときはスペイン語であいさつし、最後に人間には英語で Goodbye. と別れを告げることについて微妙な問題があるとの指摘もある[2]。なお、スペイン語版では Hasta la vista, Baby! のせりふは存在せず、代わりに Sayonara, Baby! となっている。前作にはあまり無かったギャグなども多く、例えばT-800がT-1000を欺くために声帯模写で出した犬の名前の「ウルフィ」はキャメロンの愛犬の名前である。
本作では核戦争が起こった原因の中にソビエト連邦が含まれているが、奇しくも作品の制作年である1991年にソビエト連邦は崩壊した。ちなみに審判の日とされる8月29日はソビエト連邦が核実験に初めて成功した日である。
テーマソングにGuns N' RosesのYou Could Be Mineが使用されており、劇中でも少しであるが流れている(ジョンが悪友とバイクを乗り回しているシーンでスピーカーから流れている)。 この曲のPVではバンドメンバーとシュワルツネッガーの競演が実現しており、この曲が収録された同バンドのアルバム「Use Your IllusionII」は全米初登場1位を果たしている。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] ストーリー
前作から10年後のロサンゼルスが舞台となる。前作に登場したサラ・コナーは、異常な言動や反社会的な行動から、精神異常者として警察病院に収監されていた。サラの殺害を企てて執拗に追い回した「ターミネーター」は、サラと未来から来た戦士の決死の活躍で破壊された筈だが、証拠は闇に葬られ、サラの妄想の産物と決め付けられていた。
サラの息子であるジョン・コナーは、無関心な養父と、ジョンの非行に苛立ちを隠せない養母の下に引き取られていた。ジョンは養父母に不満を抱き、未来の終末戦争に心をとらわれ母親らしい事をしてくれなかったサラを恨みつつ、連日荒れた日々を送っていた。そんなある日、ジョンは警察官の男(T-1000)に追われることとなった。初めは補導されると思っていたジョンだったが、程なくして現われたT-800に救われ、母の妄想だと思っていた「ターミネーター」が実在することを知る。母が恐れていたターミネーターそのものの姿をしたT-800が自分を救ってくれたことに疑問を抱きながらも、ジョンはとりあえずT-1000の手から逃れることができた。
追っ手を振り切ったT-800は、未来のジョンが、現在のジョンを守るために自分をこの時代に送り込んだことをジョンに告げ、共に安全な場所へと逃れる事を提案する。T-800は、未来で抵抗軍に捕獲され、人間の味方になるよう再プログラミングされ送り込まれたのである。
彼はジョンに敵として現れた新型ターミネーターT-1000の情報を伝え、T-1000がジョンに罠を張るため義父母を殺害して入れ替わったことや、更にはサラをもジョンを殺す罠として利用するであろうことを告げ、これらから逃れることを提案する。しかしジョンは真実を語っていた母親に対して罪悪感と思慕の情を募らせ、危険を冒しても助けることを決意する。ターミネーターは反対したが、未来のジョンによってプログラムされた「命令には絶対服従」により説得され、同行する。一方のサラは看守を打ちのめし自力で脱出を試みるが、そこへジョンを罠にかけるために先回りしたT-1000が迫っていた。
辛くもサラを保護してT-1000の追撃を逃れた一行は、安全なメキシコ方面への脱出を図る。だが道すがら、ターミネーターから生みの親であるスカイネットの情報を得たサラの脳裏には、新しい目的が生まれつつあった。将来人類に敵対する危険な理論を開発した技術者マイルズ・ダイソンの暗殺。サラはそれを実行しようとダイソンの自宅に向かうが、ジョン達にそれを止められる。ターミネーターは自らの腕をナイフで切り、金属の腕をダイソンとその妻に見せた後、ダイソンの開発しようとしている物がどのような惨劇を齎すか説明をする。それを聴いたダイソンは初めは驚いたが、すぐに受け入れ、その資料を破壊するために、会社に一行を案内した。ダイソンの犠牲とターミネーターの活躍で全ての資料は爆破により、破壊され、焼き尽された。が、しかしT-1000が一行をすぐそこまで迫っていた…。
[編集] ターミネーター2:3-D
ユニバーサルスタジオのアトラクション。アメリカでは1996年に完成。エドワード・ファーロングなどオリジナルキャストも登場。
大阪市にあるユニバーサル・スタジオ・ジャパンにも同じタイトルのアトラクションがある。3D立体映像とスタントマンによるアクションを組み合わせたショーが展開される。この映像のターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー)の声も玄田哲章が演じている。ファーロングは、テレビ版吹き替えも行った浪川大輔が声を当てている。
このプレショーにもオリジナルキャストが出演する。彼女の名は綾小路麗華。サイバーダインシステムズ社メディア・コントロール主任ディレクターで、眼の覚めるような真っ赤なスーツ姿が特徴。かなりの高飛車で毒舌家(若い女性は「そこの馬鹿な娘さん」、福島県から来た人に「よくもまぁそんな中途半端な県から」といった具合に)。メインショー入口前のステージに登場し、軽快なアドリブでのトークを行う。序盤でT-1000の登場で首をへし折られて殺されるので出番が少ないが、彼女の前説を楽しみに来館するゲストも少なくない[要出典]。夏休みイベントや年末年始のカウントダウンにはアトラクションを飛び出し、進行役として出演することがある。
[編集] キャスト
[編集] スタッフ
- 監督 - ジェームズ・キャメロン
- 脚本 - ジェームズ・キャメロン、ウィリアム・ウィッシャー
- 製作 - ジェームズ・キャメロン
- 製作総指揮 - ゲイル・アン・ハード、マリオ・カサール
- 制作補 - B・J・ラック
- 撮影監督 - アダム・グリンバーグ
- プロダクション・デザイン - ジョセフ・ネメック3世
- CGI - インダストリアル・ライト&マジック、パシフィック・データ・イメージズ
- ILM視覚効果スーパーバイザー - デニス・ミューレン
- 特殊メイク - スタン・ウィンストン
- 音楽 - ブラッド・フィーデル
- 編集 - コンラッド・バフ、マーク・ゴールドブラット、リチャード・A・ハリス
- 視覚効果 - ファンタジーⅡフィルム・エフェクツ、4ワード・プロダクションズ
- 衣裳デザイン - マルレーネ・スチュワート
- キャスティング - マリ・フィン
[編集] キャスト
- T-800:アーノルド・シュワルツェネッガー
- サラ・コナー:リンダ・ハミルトン
- ジョン・コナー:エドワード・ファーロング
- T-1000:ロバート・パトリック
- シルバーマン博士:アール・ボーエン
- ダイソン:ジョー・モートン
- ダイソンの妻:S・エパサ・マーカーソン
- エクストリームエディション版:きっかわ佳代
- ティム:ダニー・クックシー
- エクストリームエディション版:小日方みわ
- エンリケ:カスチュロ・ゲッラ
- エクストリームエディション版:白山修
- ジャネル:ジャネット・ゴールドスタイン
- エクストリームエディション版:小山田詩乃
- トッド:ザンダー・バークレー
- エクストリームエディション版:藤原堅一
- ダグラス:ケン・ギベル
- エクストリームエディション版:水野光太
- カイル:マイケル・ビーン
- エクストリームエディション版:東城光志
[編集] 評価
[編集] シュワルツェネッガー人気
レバーアクション式のショットガンを片手で回して装填したり、中折れ式グレネードランチャーをやはり片手で装填するなど、武器の扱いに通じた殺人機械本来のキャラクターを一層印象づけるアクションも好評を博した(この「ターミネーターが銃器のスペシャリストである」というアイデアは元々第一作の準備段階でシュワルツェネッガー自身がキャメロンに提案したものであり、彼がターミネーター役に起用された一因になっている[要出典])。
[編集] 技術と世界情勢
前作では「機械対人間」という、ある意味では技術に対して否定的な内容だった作品の続編ではあるが、本作では必ずしも技術は否定的に扱われず、それを扱う人間の側にその責任を問う形をとる。これには社会背景の変化を指摘する映画評論筋もあり、前作が製作された際にはまだ、冷戦時代の核の恐怖が根強かったが、本作では東西緊張緩和と高度情報化社会の到来により、技術が必ずしも人の脅威ではなくなった事にも絡んでいるとされる。[要出典] このような第一作目と第二作目で技術に対する扱いの変化が見られた作品には、他にエイリアン(第2作目の監督は同じくキャメロンが担当)シリーズが挙げられる。
[編集] 斬新な映像技術と製作の裏側
視聴者に直感的に分かる映像技術としては、T-1000の変形エフェクトがある。
製作技術の面で革新的な[要出典]点は、映画史上初めて映像合成を全てデジタル処理で行った事である。これにより従来の光学合成に付き物だったマットラインは完全に排除された。ちなみにデジタル処理の作業は、入出力こそ高級なフィルムスキャナやプリンタが用いられたが、3DCGはAliasPowerAnimator、合成作業自体は全てパーソナルコンピュータのMacintoshと画像処理ソフトウェア(フォトレタッチツール)であるAdobe Photoshopで行われている。これはコンピュータグラフィックを映画に取り入れる以前に行われていた特撮手法(→ロトスコープによるライトセーバー表現など)に近い技であった。また自在に変身可能なT-1000の映像は、それまでコンピュータグラフィックス関連技術でも使い道の限られるモーフィングを、一躍有名にさせることとなった[要出典]。
またこの映画を観た20世紀フォックスの重役はジェームズに電話し「『アビス』は実験体だったのか?」と怒ったという。「アビス」は投下資本を回収できていないことが一番大きな要因と考えられる。
ちなみにT-1000が精神病院のスタッフに擬態するシーンではスタッフ役の役者が双子であることを利用していたり、サラ・コナーに擬態するシーンでは、同じくサラ・コナーを演じるリンダ・ハミルトンの一卵性双生児の姉、レスリー・ハミルトンが演じており、必ずしも合成に頼っているわけではないところもある。実際に現在ではCGで表現されてしまうような、被弾によるT-1000の変形などは原始的な粘土製作による特殊メイクを使っており、同じくT-800が後半顔面右半分が骨格剥き出しになっているところも実際に同じ顔を製作している。
[編集] 「2作目は流行らない」のジンクスと同作品の評価
また前作には無いコミカルとも言えるシーンが多く見られるのも本作の特徴とされ、これにより前作よりもより多くのファンを獲得、ここでも監督を同じくするエイリアン2と並んで、映画業界の中でも異例とも言える「二作目の興行成績が前作を遥かに上回る」という結果を生んだ。このような現象は当時のハリウッドでも異例の事で、その後に数多くの「一定の評価を受けた映画作品の続編」が製作されたが、その多くではかなりの辛口評価に終わっているケースも見られ、それだけに本作品の成功は大きく取り上げられている。[要出典]
[編集] 映像ソフト販売
1993年、本作に16分の未公開シーンを加えた「特別編」がリリースされ、この中で劇場公開時には上映時間やショッキングな描写にも絡みカットされていた部分が加えられた。現在、この特別編は2000年以降にリリースされたDVD版(及びその廉価版)やテレビ放映時など広く流通している。
当初、日本では吹替音源の権利上の問題でDVD版では「特別編」の日本語吹替版のリリースがされていなかったが、2006年3月24日発売の「ターミネーター2 エクストリーム・エディション」で収録された(浪川のジョンをはじめとする吹き替えそのものは存在はしている。しかし、DVDのものは新録のため、玄田哲章を除き、テレビ放映時とは声優陣が一新されている)。近年日本では社会情勢を考慮してテレビでこの特別篇の放映が自粛されている傾向がある[要出典]。ごく初期に放送されたものを除いて「精神病棟に収容されているサラがカイルの夢をみるシーン」「サラがターミネータの頭からチップを取り出し設定を変更するシーン」が倫理的な問題や1本の映画として放送するという趣旨のためカットされており[要出典]、現在ターミネーター2特別篇のテレビ放映版はエクストリーム・エディションに収録されているものとはやや異なるものとなる。
[編集] 第3の本編
本作には「劇場公開版」「特別編」、そして特別編よりもさらに長い「拡張特別編」が存在する。特別編にも収録されずにカットされたシーンの1部が復活しおり、また、エンディングが監督の希望で本来採用されるはずだったシーンに差し替えられている。それが、年老いたサラが録音機にメッセージを吹き込んでいる未来のシーンである。このシーンでは子供と遊ぶ大人になったジョン・コナーも登場する。 この拡張特別編の本編は「スペシャル・コレクション ターミネーター2 特別編」に特別収録されており、この本編を鑑賞するには隠しコマンドの入力が必要になる。
[編集] タイムトラベルものとして
タイムトラベルが関与する作品の問題の一つにタイムパラドックスがある。 タイムパラドックスで問題視されるのは、変更された過去の先に発生した現在や未来が、変更以前の未来よりも「後になって」発生するということである。良く知られたタイムパラドクスの例では「自分が生まれる前の時代に戻って、自分の親を殺したら、誰がその親から生まれて、その親を殺しにいくのか」という「親殺しのパラドックス」がある。
このT-800による親殺しのタイム・パラドックスについては、制作時、「歴史が変えられる前は、未来から来たターミネーターだが、歴史が変えられた後は、出所不明の突然その時代に現れた「未来から来た」と語るターミネーターとして見れば問題はない」と監督によって語られている[要出典]。
また同監督はその際、「タイムトラベル作品を一つの観念でしか観ない人たちには理解されなかったが、スカイネットは、ジョン・コナーの父親がわかっていなかったわけではない。ただ、父親を殺すというシミュレーションをした際にも、別のジョン・コナーが誕生してしまうため、サラ・コナーこそが、ジョン・コナーの誕生に重要な存在としてターミネーターが送られている」とも語っている。
[編集] 前作へのオマージュ&共通点
この作品は前作「ターミネーター」(1作目)と似ているシーン&お約束などがいくつかある。ジェームズ・キャメロン監督のこだわりが活かされている構成と言えよう(ターミネーター3ではキャメロン監督は一切かかわっていないが、シリーズ物のお決まり事として何点かは出て来る)。このような構成にしたのは、キャメロン監督曰く、「前作の正当な続編と観客に理解させるとともに、「2」単体でも楽しめるようにした」とのこと。
- 敵のターミネーターは必ず大型トラックを奪って追ってくる。「1」と「2」で敵のターミネーターが最後に乗った乗り物はタンクローリー。
- 序盤のチェイスシーンで登場したトラックは、前作序盤でT-800の乗った車に踏み潰されるオモチャのトラックとほぼ同型の本物(フルスケール)である。
- 前作で、カイルが警察の取調べで自分の主張を理解してもらえず憤怒し、医師がそのビデオテープを一時停止するシーンがある。「2」では、サラが自分の主張を理解してもらえず憤怒し、同じ医師がビデオテープを止める。どちらも止めた瞬間が怒った表情である。また医師はどちらもアール・ボーエン演じるシルバーマン医師である。
- 「1」でサラを助けに来たカイルが言う台詞「Come with me if you want to live(死にたくなければついて来い)」を、「2」で同じくサラを助けに来たT-800が言う。
- 敵のターミネーターが無表情で走って追いかけてくるシーンがある。
- T-800は車を奪うとき、必ず窓ガラスを割ってホットワイヤを使う。また警官のパトカーを奪うときは必ず警官を乱暴に扱う。
- サイボーグを見分ける犬。だが、「2」でサラの友人のエンリケのキャンプにいた犬はT-800には吠えなかった。
- T-1000が警察のヘリに侵入してパイロットに「降りろ」と告げるシーンは、前作でT-800がトラックを奪う際にドライバーに「降りろ」と告げるシーンに対応している。
- T-800がガラスショーウィンドウを突き破って転倒するシーンがどちらにもある(ちなみに、「2」のシーンでカメラで写真を撮っている男性は、脚本を担当したウィリアム・ウィッシャーである)。
- 声帯模写(T-1000はこの機能の延長であると言われている/声だけではなく姿かたちもコピーできる)。
- 大男の手を素手で握りつぶす。
- 顔の半分を負傷し、金属の骨格がむき出しになる。
- 「I'll be back」と言ったあと、必ず車で突っ込んで戻ってくる。
- 前作のラストではサラが犬を連れている。「2」では養父母の家でジョンが犬を飼っており、養父のトッドが犬を嫌っている節があることからすると、サラにターミネーター対策のために必ず犬を飼うように言われていたと推測される。ちなみに「1」のラストシーンに出てくる犬の飼い主は、プロデューサーのゲイル・アン・ハードである。
- T-800は必ずサングラスを掛け、バイクに乗る(このシリーズのトレードマークと言っても過言ではない)。
- 前作、「2」ともに、ラストの舞台が工場。工場で生産されるターミネーターの最期が工場という、皮肉を込めた構成といえよう。
- 前作ではサラがプレス機のボタンを押してT-800を撃破した。「2」でも、最後にサラが機械のボタンを押してT-800を溶鉱炉に沈めた。どちらも最後にT-800を完全に破壊したのはサラであり、さらにボタンのタイプが似ている。
- タイムスリップしたあとのT-800が服を奪う相手は決まってチンピラ。
- T-800が現代にタイムスリップした場所はどちらも大型車のそばである。
- 「1」のラストは車で走り去るシーンで終わったが、「2」のラストも車で走り去っている。
[編集] ミステイク
- 序盤のチェイスシーンでT-1000の乗るトラックが橋から飛び降りて着地したとき、フロントガラスが2枚ともはがれているが、次のシーンではヒビが入った状態で復活している。
- 序盤、若者2人を殺しかけたT-800にジョンが拳銃を返すシーンで、拳銃は撃鉄が起こされたまま手渡されたにも関わらず、ジョンがアップになったときには撃鉄は起きておらず、ところがT-800が拳銃をズボンに挟むときには、撃鉄が起きたままになっている。
- 序盤のカーチェイスシーンでT-800がバイクで飛び降りるシーンがあるが、T-800の後ろ側から撮るシーンでは道(壁)の先端は四角い。それに対し、次のシーンでは先端は三角形になっている。これは飛び降り易くする為に三角形にしているからである。
- T-1000がヘリでトラックを追う最中、MP5Kでトラックを撃つが、弾痕がカットで変わっている。またドアノブが消える。
- T-1000のヘリがトラックと衝突したとき、ヘリの前方は無残に潰れる。だが、次のヘリ爆発のカットでは前方が復活している。
- T-800とジョンは病院で警備員から銃のマガジンを2本奪う。しかしその後銃をもらうサラのシーンと数が合わない。
- 中盤でサラが訪ねたキャンプで犬が飼われている。犬はターミネーターに反応するという設定のはずなのだが、ここではそのような描写は一切ない。
[編集] DVD
- ターミネーター2 エクストリームエディション
- HD対応、今まで発売されたDVDのなかでは最高画質とされる。特別編初(ビデオ版において)の日本語吹替版をシュワルツェネッガー=玄田哲章で5.1サラウンドEXで収録している。(DVD挿入のパンフレットより)
- スコープ・サイズ(1x2.35/スーパー35)/カラー(CFI)/ステレオ(ドルビーステレオSR/後に5.1chデジタル)/2時間17分(「特別編」は2時間33分)
- ターミネーター2 劇場公開版<T3公開記念バージョン>
- ターミネーター2(トールケース)
- スペシャルコレクション ターミネーター2 特別編
- ターミネーター2<DTS版>
- ターミネーター2 特別編
- ターミネーター2(ジュエルケース)
その他、廉価版あり。
[編集] 続編
『ターミネーター』シリーズとしては『ターミネーター3』が製作されたがターミネーター2の続編として、S・M・スターリングが書く小説「新ターミネーター2」シリーズがある。なお、新ターミネーター2とターミネーター3の関連は一切無く、パラレルワールドの形となっている。
- 新ターミネーター2−未来からの潜入者−
- 新ターミネーター2−迫りくる嵐−
- 新ターミネーター2−最終戦争−
[編集] 受賞記録
*すべて1991年
- アカデミー賞
- 最優秀メイクアップ賞、最優秀視覚効果賞、最優秀音響賞、最優秀音響編集賞
- SF・ファンタジー&ホラー映画アカデミー賞
- 最優秀SF映画賞、最優秀監督賞(ジェームズ・キャメロン)、最優秀女優賞(リンダ・ハミルトン)
- 最優秀若手俳優演技賞(エドワード・ファーロング)、最優秀特殊効果賞(スタン・ウィンストン)
- MTB映画賞
- 最優秀作品賞、最優秀男優賞(アーノルド・シュワルツェネッガー)、最優秀女優賞(リンダ・ハミルトン)
- 最優秀新人賞(エドワード・ファーロング)、最も魅力的な女性賞(リンダ・ハミルトン)
- 最優秀アクション・シーン賞(フリーウェイの追跡)
- ASCAP映画TV音楽賞(ブラッド・フィーデル)
- ピープルズ・チョイス賞
- 最優秀映画賞
- ヒューゴー賞
- 最優秀ドラマ賞
- SF&ファンタジー作家賞
- ブラッドベリー賞(ジェームズ・キャメロン)
- イギリス・アカデミー賞
- 最優秀特殊効果賞、最優秀音響賞
- ゴールデン・スクリーン賞(ドイツ)
- キネマ旬報ベストテン(日本)外国映画第8位、読者ベストテン第3位
- 毎日映画コンクール(日本)外国映画賞
[編集] 脚注
- ^ The New York Times: Behind in Race, Texas Senator Turns Terminator, 1993年5月20日
- ^ H. Hill, Jane. "Mock Spanish: A Site For The Indexical Reproduction Of Racism In American English" University of Arizona. 2007年4月28日閲覧.
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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