ストレンジ・プラス
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『ストレンジ・プラス』は、コミックZERO-SUM(一迅社刊)に連載中の、美川べるの作のギャグ漫画作品。単行本は、2008年6月現在、7巻まで刊行されている。
目次 |
[編集] 概要
- 2005年にコミックZERO-SUM誌上でドラマCD『STRANGE+ THE DRAMA CD』が発売された。また2006年、同誌上で第二弾ドラマCD『STRANGE+ THE DRAMA CD DEEP SEEKER』が発売された。
- タイトルの由来は「ストレンジ(=美国探偵事務所一同)にプラス(=恒)」。恒が美国探偵事務所に仲間入りするという第一話の出来事を示している。
- 峰倉かずや・羽海野チカ・織音・武内崇などが単行本の帯を描いたこともあり、ギャグ漫画として高い評価を受けている。
[編集] あらすじ
家出して行方不明になった兄・巧美を探して某スラム街にやってきた恒。しかし再会した巧美は美国探偵事務所の所長となっていて、家に帰る気は全くないと言い張る。兄と同じく家に帰りたくない恒は、半ば強引に美国探偵事務所の雑用係として働きはじめる…。
[編集] 主要キャラクター
[編集] 美国探偵事務所
- 恒(コウ)(声:関智一)
- この作品の主人公。18歳(3巻初版では「17歳」と誤表記)。ふわふわ髪の毛がお気に入りで、フケ顔(巧美曰く「顔だけオッサン」)なのが悩み。家を出た兄・巧美を探して三番街にたどり着き、その後を機に、美国探偵事務所に所属する。実家は金持ちだが、温かい家庭ではないらしい。その為かラムネを飲んだことがなかったり、夏祭りに行ったことがなかったり等と、極端に世間知らずな面を見せる時がある。基本的にとてもヘタレで極度のブラコン。それ故に捻くれた性格となった巧美におちょくられたり、ぞんざいにされたりとイジメられ、散々な目に遭わせられている(幾度か激怒していたが、最近そんな目に遭わせられるのは「お約束」と割り切っている)。夜にテンションが上がるタイプ。ツッコミ体質で、自分から不運に見舞われることも。探偵事務所に来た当時は料理もできなかったが、きっちりと雑用を勤めるようになり、3巻では社長も認める味のチャーハンを作れるまでに成長した。恋愛に憧れる一面があるものの、実際に受け取る好意に関しては極度の鈍感さ(むしろ場の空気が読めない間抜けな性質)を見せている。
- 巧美(タクミ)(声:福山潤)
- 恒の兄。28歳。一言で表すと「ひどい人」。好きな人のタイプは、自分でナルシスト。幼少時から弟思いの良い兄だったが、家の暮らしに嫌気がさして家出(正確な理由は未だ不明)。しばらく尾杜に世話になり、後に雇われで美国探偵事務所所長となる。現在の性格は、恒が知っている人物像とはかけ離れるほど捻くれまくっており、人をおちょくるのが好きで、何よりも自分が大好き。しかし、その割にはストレートな褒め言葉を向けられると酷く動揺してしまう一面も見せる。偽ラスティ・ネイルからラスティ・ネイルを庇って懲らしめたり、職と居場所がない街のゴロツキや不良を雇ったり、両親の代わりに雅史の運動会を応援しに行くなど、兄貴肌で面倒見がいいところもある。童顔(ロリショタ)で低身長なのを気に入っており、フリルが付いたりしている女性モノの服をよく着るので、女性と間違われることもある。露出狂の節がある。甘いものが苦手だが蜂蜜(が入ったお菓子)は食べられる。基本性能は良いため戦闘も軽々とこなし、人間業とは思えない事もやってのけたりする(「分身の術」「まりも羊羹の術」「目からビーム」等)。昔からの癖か、恒の叫び声に反応して助けに行く時もあり、心の中では恒を大切に思っているようである。 奇妙なグッズ(ツボ押しバランスボールや等身大ニポポ人形)が好きで、同じ趣味の米良と時折コレクションを自慢しあったり、お土産としてねだったりしている。尾杜には6年前に世話になっていたこともあってか、普段事務所では見せない弱気な部分を見せたりと、彼に対してかなり心を開いている模様。
- 正宗(マサムネ)(声:置鮎龍太郎)
- 美国探偵事務所のメンバー(力仕事担当)。24歳。筋肉隆々・色黒・長身・ブレイズのヘアスタイルが特徴。筋肉の鎧に包まれた肉体は弾丸をもはじき返す(巧美に「普通に化け物」と評されている)。気が良い兄貴肌の性格で、メンバーの中では常識人に近い人物だが、物凄いコアなオタクで幅広いジャンルに精通している。イベントにもいろいろ参加している様子で、同人誌も描いている模様(5巻限定版のカバー下には、『今月の見せましょう 正宗のSTRANGE+』というネタが描かれている)。なお、オタク趣味に対しての後ろめたさは全く持ち合わせていない。手先も器用で、料理はとても上手。甘い物好きで、探偵事務所で出されるスイーツは彼の手によるもの。腰から下にタトゥーを入れており、腹部と背部には傷痕がある。時折『正宗子』に変身。
- 美羽(ミワ)(声:雪野五月)
- 美国探偵事務所のメンバー(秘書)。ナイフ投げの達人で、使用武器はもちろんナイフ。巧美の口利きにより美国社長に雇われることになった。極めて手先は不器用で、恒と一緒にセーターを編んでいた時、正宗には「手あみのキクラゲ」、巧美には「湯葉」と言われ、カタヌキを行なった際には粉末と化すフードプロセッサーぶりを発揮した。料理も非常に下手なので、味見係。隙あらばセクシーショットを出そうとする等、見栄を張る節がある。酒に弱いにも関わらず酒好きで、酔うと手が付けられなくなる。巧美と同じく脱ぎ上戸だが、普段着の露出度も高い為にあまり注目されない。ロリ系フリルの服を着た際「きっつー(厳しいの意)」「似合わない」といわれて激怒し、恒が若さを示すような発言をするとにキレ出したり、巧美に「婚期が遅れている」発言された時は容赦なく制裁を加えるなど、年齢を意識させる話題はタブーとなっている(率直に言えば、お肌の調子が気になる年頃)。ただし、「風雲たけスィー城」「東映ま●がまつり」など、発想がとにかく古い。正宗と同じアパートで暮らしている。正宗が上の階で、美羽が下の階に住んでいる。ちなみに家の中は腐海と化しており、家に入ろうとした巧美が一コマで封印したほどである。正宗曰く「ダメ人間」。最近では貴世子がお気に入りになったらしく、さりげなく絡んだり抱きついたりすることが多い。
[編集] 尾杜診療所
- 尾杜(オズ)(声:森川智之)
- 一言でいうと「変態」なモグリの医者(無免許医)。32歳。美国にくる前の巧美を養っていた頃がある。非常に子供っぽく大人気ない性格で、多重人格障害の疑いがある。人見知りする所があるらしく、物語初期と中盤以降では恒に対する呼び方が違う(恒くん→恒ちゃん)。時折、両手首に包帯を巻いているが、その詳細は不明。左目だけ金色のオッドアイ。 ドロシーに対する態度は勿論のこと、巧美や管野に対する発言から推測するに、幼児から青年まで守備範囲は広い模様。可愛いもの大好きで、何匹もの猫を飼っている。飼い猫の名前は亜美・ななこ・エルバッキー・モモ・ブリジット。
- ドロシー(声:川田妙子)
- 尾社の助手 兼 世話係。6歳。見た目は可愛らしい子供だが、実の頭脳は三十路越えの6歳児。とても賢いかつしたたかな性格。尾杜の娘ではない(捨て子だった模様)。親しい人以外には6歳児らしい対応をしたり、猫をかぶったり可愛い子ぶる(わざと転んで可愛さをアピールした事もある)。逆上するとレオ様と共に暴れ出す。猫のマッサージが趣味。実はちびっ子ハウス出身で、基は義理の兄的存在にあたる(無論、育ての親は尾杜)。
- レオ様
- ドロシーが持っている人形。普段は可愛らしいライオンのぬいぐるみだが、戦闘モードになると高頭身のマッチョになり口からガトリング砲が出たりする。移動は苦手なため、戦闘モード初登場時に正宗が嫌な絵ヅラに。肌は「リアルな質感」。ドロシーの護衛役として尾杜が設計した。
[編集] 美国本社
- 美国社長(ミクニしゃちょう)
- 巧美達の雇い主。恰幅のいい女性。さり気に露出度は高く、スーツの下はミニスカートで、常に胸の谷間をみせている。様々な事業をおこなっており、ボーナスの審査を抜き打ちテストで判定したり、訳ありの登場人物たちを雇用している点などから、なかなか酔狂な性格が伺える。尾杜とは犬猿の仲。巧美と恒の様子を伺いに来たり雅史の面倒を見にわざわざ出向いたりするなど、とても面倒見がよい面があり、若い探偵事務所社員たちや護衛を引き連れて海水浴に参上したりと、非常に気さくな女性でもある。
- 香織(カオリ)(声:羽多野渉)
- 美国社長のボディーガード兼雑用係。19歳。米良とはパートナーの関係であり、ほぼ常に行動を共にしている。幼い頃から美国でボディーガードとしての習練を積んできた為か非常にリアリストで、いちいち言う事が重い。ピラニアで人間ポンプもできる。弱点はアルコールで、チョコレートボンボンを一粒食べただけで意識を失ってしまう。下ネタもかなり苦手(顔が真っ赤になっていたり、後ろを向いて米良の服にしがみついていた描写あり)。武器として二挺の拳銃をヒップホルスターに装備している(初登場時のみショルダーホルスターから取り出しており、銃も一丁だった)。時折、左手親指に指輪を嵌めている。外見は特徴的なくせ毛に黒スーツ。名前は「香織」でも男性。
- 米良(メラ)(声:小西克幸)
- 上に同じく美国社長のボディーガード兼雑用係。27歳。香織とはパートナーの関係であり、ほぼ常に行動を共にしている。香織とは対照的に楽観的な性格。巧美と意気投合できるような稀有な趣向の持ち主。数年前に美国社長と香織に拾われ今に至る。拳銃を所持。右目に眼帯、右手に黒手袋を付け、普段はタートルネックに白スーツを着ており、私服の時でも首にスカーフを巻いたりして、肌を見せることはない(全身に傷があると取れる描写もある)。尾杜の所に定期健診に行っているが、怠けがちであるらしい(なお、作中では「治療」と書いて「メンテ」と読ませる表現となっている)。
[編集] 準レギュラー
- 奈々(ナナ)(声:ゆかな)
- 美国探偵事務所と同様、何でも屋の女性。25歳。かつては恒たちの家付きの便利屋で恒(と巧美)を連れ戻そうとしたが、失敗した為クビになり、現在はフリーの便利屋として働いている。上品な言葉遣いとは裏腹に腕力は強く、腹筋も割れている。長身なのが悩み。
- 自称「心は乙女のクールガール」。
- 恭宇夜(キョウヤ)(声:斎賀みつき)
- 「恭宇夜」はコスプレネームで、本名は樹(イツキ)(凄く親しい何人かにだけ教えているらしい)。本人曰く『少年法をカサにきて調子こく未成年犯罪者の額に「うんこ漏れてます」と彫り込む会会長』。家族にもコスプレネームで呼ばせている上に、祖父が理事長であることを利用して学校でもコスプレネームで通している。貴世子とは同じ学園の同級生。17歳。服装はビジュアル系。フィギュア・ゲーム等のマニアで購入時の列でいつも自分より先にいた正宗をライバル視していたが、後にわだかまりが無くなり事務所の常連になった。実はバンド活動も行っており、ドラムを担当している。最近では時折、巧美に嘘を教え込まれたりされ、何かとからかわれている。ちなみに、家族親類も全員何かしらのマニアである。
- 武史(タケシ)
- 恭宇夜の兄で忍者マニア。恭宇夜に「タケ兄」と呼ばれている。常に忍装束を着ている。変化の術が出来る程度には忍術が使えるらしい。恭宇夜と同じく、巧美にからかわれ嘘を教え込まれる。
- 貴世子(キヨコ)
- お嬢様育ちの女子高生。恭宇夜とは同じ学園の同級生。17歳。少々高飛車で捻くれた性格。かつて巧美達にボディーガードを依頼し、その後依頼を持ち込んだりと何かと縁がある。巧美達のボディーガード(恒との交流)を機に、周囲のわだかまりが無くなった模様。現在は恒のことが気になっている様子で、彼女なりに彼へアプローチはしているのだが、当の本人である恒は全く気付いていない(その腹いせとして恒に酷い言動をとってしまう)。ちなみに、美羽と同じく料理が下手。父親はいわくつきの美術品マニア。
- 雅史(マサシ)
- 美国社長の親戚の少年。家では親から放っておかれている淋しさから、周囲の大人に生意気な悪態をついて回るが、叱られると寂しがり屋らしく素直。当初は冷めた態度をとっていたが、現在は美国探偵事務所の面々には心を開いている模様。ドロシーに一目惚れし、相思相愛の仲となったのだが、尾杜に全力で妨害されている(最近では抵抗するようになり、ドロシーと付き合えるようになった様子)。通学している学校で一部の悪ガキにからかわれたりしているが、特にイジメられっ子であるという様子は今のところ無い。
[編集] 『ちびっこハウス』の関係者と子供たち
- 基(モトイ)
- スラム街で身寄りのない子供たちを『ちびっこハウス』に集めて育てている先生。一人で大勢の子供を相手しているらしい。一見だけでは性別が判り難く、初対面の際は巧美と美羽に股間を覗かれた。極めて温厚な性格の持ち主で懐が広い。ラスティの名前はあだ名か何かだと思っている。
- やっさん
- 本名、靖雪(ヤスユキ)。巧美と気が合うほどの奔放かつヤンチャで横暴な少年。ラスティ・ネイル曰く「ちびっこハウスいちの問題児」。様々なイタズラ用オモチャで大人を翻弄するが、ラスティにLOVEと書かれた肌色のハートを忍ばせた花を贈るなど、背伸びした一面も見受けられる。
[編集] 管野とサークル仲間の部下たち
- 管野(カンノ)
- 性質の悪いサークルのリーダー。巧美に「カンチ」と呼ばれている。街のワル(主に不良)達をまとめ上げるほどの実力の持つが、それは所持した拳銃の力による部分が比較的大きい。やり方がセコく頭が悪い面があるが、本人はいたって自信満々であり、羽井以外の仲間には割と素直に慕われている模様。かつて真下の世話になった事がある。瀬戸川の件で巧美たちに集団でボコボコにされ更生。巧美のごり押しで『三番街ストリート・イレギュラーズ』として雇われることになった。その後、影で巧美達に反抗する機会をうかがってたのだが失敗。さらに再教育を受けることになってしまった。部下の羽井とは幼馴染のせいか一緒にいることが多い。
- 瀬戸川(セトガワ)
- 管野のサークルを抜けたがっていた青年。恭宇夜の先輩にあたる。美国探偵事務所に依頼したお蔭で、無事抜けることができた模様。
- 羽井(ハネイ)
- 管野の参謀を勤める(?)メガネ男子。チーム内で唯一管野と対等に話せる模様。掴み所のない性格で、何を考えているのか分かり辛い。常に管野に嫌がらせをしては楽しんでいる。本人によれば、嫌がらせによる妨害は管野の更生を願っての愛情表現であるらしい。演技力が致命的なまでに無い。実は管野の幼馴染で大学生だが、妙な性格とチームの付き合いのせいで周りからはひかれているらしい。
[編集] 仕事上の敵
- ラスティ・ネイル
- 「怪盗ラスティ・ネイル」と名乗っている義賊の女性。21歳。本名は作中で出ていないため不明。変装が得意。金持ち等から高価な物を盗み、生活に困っている人たちに送っている。但し換金ルートを知らないため、物によっては自分で切り分けている。1食500円以下に抑えてコンビニで買い物するなど、切ない私生活を垣間見せてしまうほどの貧乏暮らし。「ラスティ・ネイル」という名前はカクテルから取った。ちびっこハウスの基先生に好意を抱いており、時折子どもの世話の手伝いをしに通っている。当初から巧美にいじられ、からかわれている。最近は敵と言うより身内のような扱いになってしまってきていて、「怪盗」は名ばかりとなりつつある(本人も自覚している)。バストはレオタード姿を見る限り、「貧乳」と言うより「(胸が)無い」というほうが近いのかもしれない。
- 狗堂(クドウ)(声:千葉繁)
- 有能な殺し屋。当初は浮気調査でクロだった某大会社社長の依頼で巧美の命を狙っていた。暗殺に失敗した後、独自に巧美の素性を調査し、巧美と恒の実家と接触。巧美達の祖父の依頼で巧美を狙う。美国の情報網を使っても、顔写真以外の情報は手に入らないらしい。公私を混同せず、祭りの屋台や海の家でバイトをしていた時は巧美達相手にちゃんと接客していた。現在は巧美に病的なまでに御執心。今も巧美を狙っているが、それがいつの間にか巧美のストーカーのようになって部屋の壁に巧美の写真を貼ったり、巧美型の目覚まし時計を使ったりしている。巧美たちには「キモイおじさん」扱いされている。
- 堀口(ホリグチ)
- 美国探偵事務所に現れたライバル社の所長 兼 探偵。顔や手に傷痕が残っている美形(日本刀を扱うのが苦手なため、自分で衝けてしまった傷らしい)。常にクールな人物を演じる為、格好つけている。受身でドツきに弱く、怪我が治るまで数コマかかる(最後のコマまで治らないこともある)。巧美を相当気に入っているが、巧美には鬱陶しがられ嫌われている。
- 真下(マシタ)
- 不正に厳しい警察の刑事。階級は警部補なので「真下警部」と呼ばれている。職業柄で巧美とは犬猿の仲で、会う度に口論したりする。管野とは不良との諍いで知り合い。余談だが、巧美によれば真下の「ま」は真心の「ま」、真下の「し」は仕事選ぶの「し」であること。
[編集] パロディキャラクター
- ドナル田
- 某ファーストフード店のマスコットキャラクター。恒が買ったハンバーガーのおまけについてきた。非常にインパクトのある容姿と登場の仕方で読者に人気があった(3巻巻末で専用のコーナーが作られた)。類似店に『マッチョドナル田ハンバーガー』がある。由来は現代に存在するファーストフード・マクドナルドのマスコットキャラクター「ドナルド」。
- しもんマン
- 変装にと巧美がデパートの屋上から持ち出したヒーロー物の衣装。名前の通り顔が巨大な指紋というデザインをしている。子供に人気があるらしく、サイン会(偽)では長蛇の列ができていた。これも4巻巻末で専用のコーナーが作られた。聖剣エクスカリビャー(通称「三角角材」)を所持している(中身が巧美の場合のみ)。由来は作中の「仮めんラ…」「ファイ…!」のセリフより、『仮面ライダー555』と推測される。類似番組として「しもんマンひびき」もある(こちらは『仮面ライダー響鬼』が由来であることは確か)。
- ブルムーン
- 正式名称は「下だけブルマー戦士ブルムーン」。12年前に放送された子供向けアニメで、2年前実写化もされた。巧美達は美国社長の依頼で、これの舞台を上演した。セーラーブルムーン・ショタブルムーン・スク水ブルムーン・ブレザーブルムーンなどのメンバーが悪と戦う。決めぜりふは「好きに勝手にお仕置きショー!」。元ネタはもちろん『美少女戦士セーラームーン』。