スタンド (ジョジョの奇妙な冒険)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィキポータル |
漫画作品 |
日本の漫画作品 |
漫画家 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
スタンドは、荒木飛呂彦の漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』第三部以降に登場する架空の超能力である。漢字では「幽波紋」と表記されるが、中国語版ではそれとは別に「替身」という言葉が通常使われる。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 概要
スタンドとは、超能力を目に見える形で表現したものである。それまで漫画において超能力を表現する方法といえば、例えば「曲がるスプーン」や「破壊される壁」など、超能力の影響を受けた物体を描くことが主であったが、超能力そのものに姿を持たせて絵に描くことができるようにしたものがスタンドであると言える。
スタンドの表現は、漫画『うしろの百太郎』(つのだじろう作)をモチーフに、『バビル二世』(横山光輝作)の超能力バトルを結びつけ発展させた物だと言われている(作者の荒木は両作品を好きだと言及している)。また、スタンドの能力設定には藤子不二雄作品の影響が色濃く見られ、その中でも『ドラえもん』は強く意識されている[要出典]。
スタンドの概念の登場は、少年ジャンプ誌上でもセンセーショナルな出来事であり、当時のジャンプ放送局では「読者が考えたオリジナルのスタンドを募集する」投稿コーナーが設けられた事もあった。
「スタンド」という名前の由来は、以下の説がある。
- 映画『スタンド・バイ・ミー』のイメージを『冒険』というタイトルの為選んだ。
- 先にイメージが思いついたので、そのままスタンドバイミー(側に立つ)から取った(インタビューでは荒木はこちらを答えている)。
- R.E.M.の「Stand」。
[編集] 作品の中のスタンド
スタンドを使える人間を作中では「スタンド使い」や「スタンド能力者」と呼ぶ。またスタンドに主軸をおいて「本体」と呼ぶこともある。スタンドはそれぞれの能力者一人に一つずつ備わり、スタンド能力者は精神力を駆使してそれを思い通りに動かすことができる(ただし例外は存在する)。なお実際には人間以外のスタンド能力者も登場するが、便宜上本記事では人間という言葉を主に用いる。
作中では「スタンド」という名称は、第三部スターダストクルセイダースでは守護霊の様に使い手の「傍に立つ (Stand by)」ことからジョセフ・ジョースターが、そして第七部に相当するスティール・ボール・ランでは敵や困難に「立ち向かう (stand up to)」ためのものとしてマウンテン・ティムが、それぞれ名づけたことになっている。彼らが命名する以前になにか呼ばれ方があったかは不明であるが、一例として空条承太郎はスタンドという言葉を知る以前には「悪霊」という言葉で呼んだ。
各スタンド固有の名前の由来は、Part3はタロットカードの大アルカナなどから、それ以降は洋楽のアーティスト名・曲名・アルバム名からとられている事が多い。なお、人物の名前などを洋楽方面から取材するというこの傾向はスタンドに限らずジョジョの奇妙な冒険全編を通じて多く見られるものである。
スタンドにはスタンドでしか触れることができず、スタンドを持たないものには見る事ができない。ジョセフの台詞では「生命エネルギーが作り出すパワーある像(ヴィジョン)」と説明されている。普通に物品などに触れて動かす他にも特殊な能力を持つ場合がある。
スタンドの特徴には以下のものがある。
- スタンド能力者一人につきスタンドは一体。
- 例外として、複数タイプ、あるいは群体型と呼ばれる数体~数百体の小型の個体で構成されるスタンドが第四部から登場している(例:バッド・カンパニー、ハーヴェスト)。
- それぞれのスタンドは特殊な能力を一つ持つ。
- 例外として、キラークイーンは「爆弾」という形で最終的に3つの特殊能力を持っている。またエコーズもACT1~3の3種類が存在し、それぞれが別の特殊能力を持つ。逆にハーヴェストのように特殊能力らしい特殊能力を持たないスタンドも存在する。
- 変形や武装など形態上の特徴は特殊能力に含まれないようだ。また幻覚や人体操作なども特殊能力に数えられていない場合がある。
- 特殊能力はスタンド像のパワー・射程距離には必ずしも縛られない。近距離型でありながら超遠距離まで特殊能力が発揮されるスタンド(ゴールド・エクスペリエンス、ウェザーリポート)や非パワー型にも関わらず特殊能力による破壊力は高いスタンド(C-MOONなど)もいる。反比例の関係も必ずしもなく、射程距離・パワーともに高い特殊能力も存在する(ウェザー・リポートなど)。
- スタンド使いの意志で、ある程度その大きさを変えることができる。
- ハイエロファントグリーンとシルバーチャリオッツがラバーズとの戦いに於いてサイズを縮小させている。
- スタンド使いとスタンドは一心同体であるため、スタンドが傷つくと、スタンド使い自身もその負傷箇所と同部位に傷がつく。スタンド使いが死亡すると、スタンド能力も消滅する。
- 例外として、自動操縦型など本体の意志と切り離されて行動するスタンドは本体とスタンドのダメージがリンクしない他、物質と同化するタイプのスタンドもダメージがリンクしないことが多い。さらに上述した群体型スタンドは、2~3体傷ついた程度ではダメージは反射しない。また、スタンド使い本体が死亡しても、スタンド能力だけが生きている場合がある(例:アヌビス神、ノトーリアスB・I・Gなど)。
- スタンドを発現させた本体にそれを操る才能が無い場合などには、スタンドの暴走が生じ、本体の意志を全く受け付けないばかりか、スタンドを生み出した本体自身にも害をなす場合がある(例:スーパーフライ、シルバーチャリオッツレクイエムなど)。自動操縦型と同じく本体の意志から切り離されているので、本体とスタンドのダメージリンクは無い。
- スタンドが破損・消滅する際は、鉱物が崩れるように描写されている。
- ダメージの回復もある程度リンクしているらしく、本体が治ればスタンドも復活するし、傷ついたスタンドを出したままだと本体の回復はできない。ただしスタンドの自然回復は本体とは無関係らしく、スタンドが治っても本体はそのままということもありうる。
- スタンドはスタンド使いの精神的な成長や外的要因(『矢』で刺される、『天国へ行く方法』を実行する)によっては力(パワー)として成長する場合がある。
- 原則的に、本体からスタンドまでの距離と、スタンドの行使できる物理的パワーは、反比例の関係にある。つまり、遠距離型のスタンドはパワーが弱く、近距型のスタンドはパワーが強い。また同じスタンドでも遠距離に行けばいくほど弱くなる(本体に近づくほど強くなる)。
- 例外として、自動操縦型など本体の意志と切り離されて行動するスタンドは本体とスタンドの距離に関係なく、強いパワーで攻撃できる。ただし、複雑な動作ができない場合が多い。ベイビィ・フェイスなどは近距離型、遠距離型、自動操縦型の短所を克服したスタンド能力を持つ。
- 基本的にスタンド使い以外の人間には見えない。
- 例外として物質と同化しなおかつ極めてパワーの強いスタンドであったり(例:船と同化した「力(ストレングス)」、自動車と同化した「運命の輪(ホウィール・オブ・フォーチュン)」等。それらと比べてパワーの小さい、人形と同化した「エボニー・デビル」は見ることが出来ない)、もしくは「レクイエム化」していれば、スタンド使いでなくても視認出来る(レクイエムも『矢』と同化していると解釈できるが)。
- 逆に言うとスタンド使いには実体とスタンドが同じように見えてしまうため、普通の物体と似ていたり、変身するスタンドにはだまされてしまうこともある(ムーディー・ブルースなど)。
- 第三部ではスタンド使いは水中でもスタンドによって互いに会話が出来ることが描かれている。自我のないスタンドは、基本的にスタンド使いと同じことを話す。
- 幽霊のような存在であるためある程度物質透過ができ(透過した状態のまま物理干渉することも可能)、物理攻撃(スタンド以外の攻撃)ではダメージを受けない(実体化・物質同化型を除く)。また幽霊を視認し干渉することもできる。
- スタンドは(全てではないが)5感やそれ以外の特殊な感覚(生命感知、二酸化炭素感知など)によって周囲の状況を知覚できる。感覚は多くの場合本体にも共有され、なかにはスタンド像無しでもその感覚を使用できるものもいる(ジョルノ・ジョバァーナ、噴上裕也など)。
[編集] スタンド能力の発現条件
スタンドは全ての人間が持つことができるわけではなく、一部の人間のみが持つことができる。その発現の仕方は
- 親族(ないしはそれに類する存在)に強いエネルギーを持ったスタンド使いがいて、その影響を受ける
- 生まれつき
- スタンドの矢で射抜かれる、あるいは傷つけられる
- スタンド能力をDISC化したものを頭部に挿入される
- 悪魔の手のひらと呼ばれる地域に遭遇する
などがこれまでに作品で描かれている。1. と 2. は第三部、3. は第四部、4. はストーンオーシャン、5. はスティール・ボール・ランでそれぞれ初めて登場した。
この内「スタンドの矢」と「悪魔の手のひら」は宇宙からの隕石が密接に関係しているとされる。第五部のポルナレフの説明によれば「とある隕石に触れた者の大半は怪死したが、一部の者はスタンドに酷似した能力を発現した。その隕石の岩石と同じもので矢の矢じりは作られている」という。また、「悪魔の手のひら」も登場するネイティブアメリカンの説明では、かつて隕石が落下した跡とされている。
「スタンドのDISCの挿入」による発現は「特定の個人のスタンド能力によって実現されている」「純粋な意味での発現ではなく、誰かから誰かへの能力の移動である」という二点において特殊なケースである。どんな人間にでも能力を移せるわけではなく、強大なスタンドを使いこなすには使う側にそれなりの精神力が必要であるため、力不足な人間にDISCを挿入した場合にはDISCは弾き出されてしまう。なおDISCは人間以外の生き物にも挿入できる。
基本的にスタンドは「闘争心」や「自分の身を守る」という意志に反応して現れるので、性格が穏やかすぎる人間がスタンド能力を得てしまった場合、そのエネルギーはかえって本人への害となり高熱や昏睡状態を招き、最終的には死にも至らしめる。作中に登場した人物ではホリィ(第三部)と幼少期の仗助(第四部)がこれを体験しており命を落としかけたが、上でいう 1. のケースであった二人の場合は発現の原因であるDIOが先に死亡したことで死をまぬがれた。
スティール・ボール・ランの単行本10巻では、登場人物のジャイロ・ツェペリの使う「鉄球」の技や、第一部ファントムブラッドから登場していた「波紋」はスタンドという才能に近づく為の技術だと解説されている。
[編集] スタンドのタイプ
スタンドには特殊能力の他に概念上のルールがあり、敵も味方もそのルールの下に置いてスタンドを使用している。ここに記すのは基本的なルールに沿った大まかな分類であり、物語の中には例外もあり得る。
[編集] パワー分類
- 近距離パワータイプ
- 本体からの射程距離は短いが、力が強い。射程距離内なら能力を最大限に発揮できる。
- 近くにいる本体を守らなければならないため、銃撃などのスタンド以外の攻撃も受け止める必要がある。もっともその分本体を防御する能力(パワー・スピード)は高く、銃弾程度なら平気。
- 基本的に人型が多く、特殊能力は手で対象に触れる(殴る)ことで発動するケースが主。そのため両手が切断されるなどの状態になると特殊能力は使えなくなる。
- 遠隔操作タイプ
- 本体からの射程距離は長いが、力は弱い。本体は離れた場所などに隠れている場合が多い。周囲の状況はスタンドを通して知覚できる。
- 精密操作が可能で、よけても本体に当たる危険はないので、回避を得意とする。感覚共有と長射程を生かした偵察も得意。
- ある程度の範囲であれば自由に出し入れできるので、結果として瞬間移動可能なものもいる。
- また遠距離まで行けるが、本体の近くにいれば強いパワーを出せるスタンドや(ハイプリエステス・ホワイトスネイクなど)
- 遠距離でも特定の条件下で、強いパワーを発揮できるスタンドも存在する(レッドホットチリペッパーなど)。
- 遠隔自動操縦タイプ
- 射程距離に関係なく強い力を発揮できる。また、必ずしもスタンドへのダメージ=本体へのダメージではなく、スタンド自体の耐久性も極めて高い(硬くて傷がつかない、傷つけられても再生するなど)。つまり本体が危険にさらされることなく一方的に、しかもパワフルに攻撃できるという反則的な能力。ただし一定の規則や条件によってしか行動できないため、攻撃は大雑把になる。周囲の状況は本体には全く判らず、操作がほとんどできないため、危険がせまったときスタンドを呼び戻して防御することもできない。そのため身を守るのには向かず、本体を逆探知されるともろい性質がある。倒しても再発動できるため、消滅させるには本体を探して倒すしかないが、例外として逆に本体が死亡したことにより発動するタイプもいる。
[編集] 形状分類
- 物質に同化するタイプ
- 実体のある物に取り付くため、一般人の目にも見えるし、スタンド以外でも傷つけることができる(但し、物理攻撃によるダメージは本体にフィードバックしない)。そのため普通の物質と区別がつかないこともある。実体を元に変形する場合が多い。
(例:ストレングス、ホウィール・オブ・フォーチュン、サーフィス等) - 身にまとうタイプ
- 特殊メイクやスーツのように本体を包み込んでいる。本体の防御力やパワーを強化するものもある。その性質上近距離型が多い。
(例:イエローテンパランス、ホワイト・アルバム、オアシス等) - 複数タイプ
- 大勢いるが、すべて合わせて1単体(1隊)という計算。数が多ければ多いほど一体あたりのダメージ伝達は小さくなる。そのため少々破壊されても本体は平気(複数タイプの中では全6体と個体数の少ないセックス・ピストルズは、スタンドのダメージを本体の1/6で分担している為、6体全部やられると本体が死亡する危険がある)。1体1体の力は弱く、姿も小さい(とはいえ人間を殺傷する程度ならできる)。そのため遠隔操作型であることが多い。群体型とも言う。特殊能力は無いか、弱い場合が多い。
- 射程距離が長いため本体の安全が確保しやすく、ダメージフィードバックでやられることも少ないため、一方的に攻撃できる。
(例:バッド・カンパニー、ハーヴェスト、セックス・ピストルズ等) - 一体化タイプ
- 本体とスタンドが一体化しているタイプ。
(例:アクトン・ベイビー、ストレイ・キャット、フー・ファイターズ等) - 装備型タイプ
- スタンド使いが武器(または道具)として使用する。そのためパワーはスタンド使い次第である。自発的に動けるものや、本体の身体能力を補助できるものもいる。
(例:エンペラー、アヌビス神、トト神、ビーチ・ボーイ等) - 分裂型
- スタンドを分裂させて、複数体としても使用できるスタンド。分裂体がそれぞれ別の形態・性能を持つこともある(近距離パワー型と自動操縦型に分裂など)。群体型と同じく、一体あたりのダメージはある程度分散される。
(例:ハイウェイ・スター、キラークイーン、フー・ファイターズ等)
[編集] スタンドパラメータ
「スタンドパラメータ」とは、ファンブック「JOJO-A-GO!GO!」より設定された、スタンド能力を「破壊力」「スピード」「射程距離」「持続力」「精密動作性」「成長性」の6種類の評価基準によって評価したものである。第5部「黄金の風」に登場するスタンドからこの設定が付けられるようになり、それに伴い第3部「スターダストクルセイダース」、第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場したスタンドにも後付けで設定された。ただし第7部「スティール・ボール・ラン」に登場するスタンドには、今のところこの設定は存在しない。
評価は基本的にA(超スゴイ)、B(スゴイ)、C(人間と同じ)、D(ニガテ)、E(超ニガテ)の5段階。例外として、スピード、射程距離、持続力には「∞(無限大)」という評価が、成長性には「完成」という評価がある。評価できない場合は「-」と書かれ、設定されていない。
スタンド能力の優劣を判断する場合の目安の一つとなるが、『ジョジョの奇妙な冒険』においては「スタンドは適材適所」「スタンドに強いも弱いも無い」の言葉どおり、A評価が多いからといって一概にいかなる状況においても優れたスタンドであるとは定義できない。
- 破壊力
- スタンドの単純な攻撃力、破壊力などを評価したもの。近距離パワー型や自動操縦型にこの評価が高いスタンドが多い。ただし第3、4部のスタンドは「クリーム」や「ザ・ハンド」など、絶大な攻撃力を持つにもかかわらずA評価が付けられていない場合が複数存在する(第3部にはわずかに2体、第4部でも3体しか破壊力A評価のスタンドが存在しない)一方、第5部以降はA評価のスタンドが激増した。なお、劇中でパワーが強い描写があまり見られない「エコーズACT3」や「ストーン・フリー」がA評価だったりする。ちなみに主人公のスタンドでは第5部のジョルノのスタンド「ゴールド・エクスペリエンス(C評価)」以外全てA評価である。
- スピード
- スタンドがどの程度機敏に行動できるかを評価したもの。近距離パワー型や自動操縦型にこの評価が高いスタンドが多い。
- スピードとはいっても近距離型はほとんど移動できないし、遠距離型はスピードを欠くため、高速移動できるスタンドはほとんどいない。どちらかというとラッシュの速さなどに反映される能力。
- 主人公のスタンドでは第6部の徐倫のスタンド「ストーン・フリー」以外全てA評価である。
- 射程距離
- スタンドが本体からどの程度離れることができるか、またはスタンドの攻撃範囲を評価したもの。破壊力が低評価のスタンドや自動操縦型にこの評価が高いスタンドが多い。具体的な数値としては、A評価の「エコーズACT1」が50m以上、C評価の「エコーズACT3」が5mというのが作中に登場する。主人公のスタンドは全て低評価。
- 持続力
- どの程度長時間スタンド能力を発動、維持できるかを評価したもの。
- 精密動作性
- スタンドにどの程度緻密な行動を行わせることができるかを示したもの。つまり評価が低いほど大雑把な動作しかできないが、この評価が低いものには無差別攻撃を行う凶悪な性質を持つものも多々存在する。一方この評価がAで破壊力もA評価というスタンドは「スタープラチナ」しか存在しない。
- 成長性
- 後どの程度スタンド能力が成長する可能性が残されているかを示したもの。生まれたてのスタンドや、本体が強い向上心を持つ場合に高評価が与えられている。成長しきった場合には「完成」の評価が付く。主人公のスタンドでは第4部の東方仗助の「クレイジー・ダイヤモンド(C評価)」を除いて全てA評価である。なお、「スタープラチナ」は第3部ではA評価、第6部ではE(完成)の評価が与えられている。例外的に「グリーンデイ」や「ノトーリアス・BIG」のような能力が無制限に増長していくタイプなどもその性質を反映してA評価になることがあるがいずれも特殊なケースである。
[編集] 各部ごとのスタンド一覧
下記の一覧は、作中に登場する全てのスタンドを記述した。存在が指摘されながらも、作中に登場しないスタンド(虹村の父やソルベ、ジェラートなど)に関しては記述していない。さらに、能力名かスタンド名かはっきりしないもの(スタープラチナ・ザ・ワールド、エピタフなど)も省いた。スタンド能力かどうかはっきりしていないもの(アース・ウインド・アンド・ファイヤーなど)は区別せずそのまま載せた。
なお、スタンド名に読み仮名が必要なものは、括弧内に記した。また、スタンドに表記ゆれが存在するものに関しても、括弧内に記してある。但し、本体の表記揺れは省いた上、全ての読み仮名や、表記ゆれを網羅しているわけではないので、注意が必要である。
基本的にはスタンド名順(五十音順)に並べ、スタンド名が不明なものは最後尾に回した上で本体名順で並べている。一つのスタンドに複数の本体(スタンド使い)が存在したものについては、上から下に本体になった順に並べてある。また逆に一人のスタンド使いが能力の成長などで複数のスタンドを持ったとされるケースでは、能力的特長や名前からして関連が深いと思われるものは上から下にその能力を身につけた順に並べ、関連性が薄い物は別個のものとして扱っている。
本体名に関しては、後から判明したものを除き詳しく記述していないので、それぞれの作品内にある登場人物紹介を参照のこと。
[編集] Part3 スターダストクルセイダースのスタンド
スタンド個々の詳細は、スターダストクルセイダースを参照のこと。名前の由来については下記の3種類が存在する。
- タロットカードのスタンド
- タロットの大アルカナに由来するスタンド名。作者曰く「敵味方合わせて22人(タロットカードの枚数)ぐらいで終わるだろうと思って描き始めた」とのこと。
- エジプト9栄神のスタンド
- エジプト神話の9栄神に由来するスタンド名(エジプト九柱神がモデルだと思われるが、一部の神が異なる。なお、実際には「エジプト9栄神」なる分類のカードは存在せず、漫画オリジナルの設定である)。余談だが原作でも「エジプト9柱神」と誤植をしている箇所があった。
- その他のスタンド
- タロットカード、エジプト9栄神のいずれにもよらないスタンド。もしくは無名。名前があるスタンドは画集『JoJo6251 [荒木飛呂彦の世界]』での後付けである。
由来 | スタンド名 | 本体(スタンド使い) | 能力 |
---|---|---|---|
タロットカード | イエローテンパランス(黄の節制) | ラバーソール[1] (ハンサムな若い男) |
肉と融合して実体化したスタンド。不定形のスライム状の肉塊。 生物を吸収することでパワーアップする。 あらゆる衝撃や熱を吸収する高い防御力を持つ |
エボニーデビル(悪魔) | 呪いのデーボ | 本体の受けた傷の恨みをパワーに変える。 | |
エンプレス(女帝) | ネーナ | 人面瘡となって取り付き、食事をして成長する。 | |
エンペラー(皇帝) | ホル・ホース | 弾丸の軌道を操作出来る拳銃。弾丸自体もスタンド。 | |
ザ・フール(愚者) | イギー | 砂状。さまざまな形状に変身可能。 | |
ザ・ワールド(世界21) | DIO(ディオ) | 人型。時を止める。その止まった時間の中をDIOだけが自由に動くことが可能。 時が止まっていることを認識出来るのは、DIOと、同じく時を止める能力を持つ者のみである。 なおDIOはPart3開始から間もない頃に一度だけジョセフのハーミットパープルに酷似したイバラ状のスタンドを出して念写をしたことがある。 |
|
サン、たいよう[2](太陽) | アラビア・ファッツ[1](太った男) | 巨大な火の玉状スタンド。高温やレーザーで攻撃する。 | |
ジャスティス(正義) | エンヤ婆 | 霧状。幻覚能力および、傷をつけた人間や死体を操る。 | |
ジャッジメント(審判) | カメオ | 人型。対象者の願望を土に投影し実体化させる。 実体化した土人形を自由に操ることが出来る。 |
|
シルバーチャリオッツ(銀の戦車) | ジャン=ピエール・ポルナレフ | 甲冑とレイピアを装備している剣士型スタンド。甲冑による高い防御力、さらに高い精密動作性とスピードを持つ。 甲冑を外すと防御力が下がるがさらにスピードが上昇。 |
|
スタープラチナ(星の白金) | 空条承太郎 | 人型の近距離パワー型。他のスタンドと一線を画す圧倒的なパワー、スピード、精密動作性、動体視力を持つ。 第3部終盤にてDIOの「ザ・ワールド」と同じ「時を止める能力」が覚醒した。 |
|
ストレングス(力) | フォーエバー[1] (スケベなオランウータン) |
船と一体化して巨大な貨物船を造り、自在に操る。 | |
ダークブルームーン(暗青の月) | キャプテン・テニール (偽物、本名不明) |
魚人型。水中戦闘に適応したヴィジョンを持つ。 | |
タワー・オブ・グレー(灰の塔) | グレーフライ[1](年配の男) | クワガタムシ型の遠隔操作型スタンド。 パワーは弱いがスピードが速い。 |
|
デス・サーティーン(死神13) | マニッシュ・ボーイ[1] (生後11ヵ月の赤ん坊) |
眠っている者の精神をスタンド能力で作りだした悪夢世界へ引きずり込む。 引きずり込まれた者はスタンド使いであってもスタンドを出せない(ただしスタンドを出したまま眠った場合は別)。 夢の世界ではほぼ万能だが現実世界で行動する能力は持っていない。 夢の世界の出来事はデス・サーティーン本体とスタンドを発現させている人物以外は忘れてしまう。 |
|
ハーミットパープル(隠者の紫) | ジョセフ・ジョースター | 手から出るイバラ状スタンド。 遠隔視、念写、探索などが可能。波紋を流すことも可能。 |
|
ハイエロファントグリーン(法皇の緑) (ハイエロファント・エメラルド[3]) |
花京院典明 | 人型。体をほどいて触手状になれる。この能力を活かして人間の体内に入り込んだり、周囲に結界を張り巡らすことも可能。 また、エメラルドスプラッシュという遠隔攻撃能力を持つ。 |
|
ハイプリエステス(女教皇) | ミドラー | 鉱物・無機物に変身可能。遠隔操作が出来るが、さらに本体に近づくとパワーが上昇する。 | |
ハングドマン(吊られた男) | J・ガイル(両右手の男) | 人型。光を反射する物の中に写るスタンド。反射する物の中で像に攻撃を加えると、その像を映している標的にも同じダメージが与えられる。 反射物が破壊されると、光の速さで身近の反射物に移動する。 |
|
ホウィール・オブ・フォーチュン (運命の車輪) |
ズィー・ズィー[1] (腕だけ筋肉質の男) |
自動車と一体化し変形させる。 ガソリンを飛ばすなど、通常有り得ない動作も可能。 |
|
マジシャンズレッド(魔術師の赤) | モハメド・アヴドゥル | 鳥人型。鉄をも溶かす炎を生み出し、自在に操る。 | |
ラバーズ、こいびと[2](恋人) | 鋼入りのダン (スティーリー・ダン) |
目に見えないほど非常に小さいスタンド。パワーが非常に低い代わりに射程距離は数百kmにも及ぶ。 人間の脳に侵入して神経を刺激し、その人間に本体のダメージを増幅して伝える。 |
|
エジプト9栄神 | アトゥム神 | テレンス・T・ダービー | 人型。「YES」か「NO」の二択に限り相手の心を読める。 「勝負」で負かした者の魂を奪い、人形に封じ込める。 |
アヌビス神 | キャラバン・サライ[4] (500年前の刀鍛冶) |
刀状。刀(スタンド自身)を手にしたものを操る。 障害物を透過しつつ斬りつけられる。 戦闘を学習し成長する。 |
|
チャカ | |||
カーン[5](床屋の男) | |||
鼠(同時に複数) | |||
ジャン=ピエール・ポルナレフ | |||
少年 | |||
オシリス神 | ダニエル・J・ダービー[6] | 人型。「賭け」に負けた者の魂を奪い、コイン状に変える。 | |
クヌム神 | オインゴ | 本体の顔や姿を変えることが可能。 | |
ゲブ神 | ンドゥール | 水と一体化。液体状のヴィジョンを自由自在に操る。 | |
セト神 | アレッシー | 本体の影に交わった相手を若返らせる。 | |
トト神 | ボインゴ | 形状は本。未来を漫画の形で予知する。 | |
バステト女神 | マライア(マライヤ) | コンセントを出現させ、触れた人間に強力な磁力を帯びさせる。 | |
ホルス神 | ペット・ショップ | 冷気で発生させた氷を操る。 | |
その他 | クリーム[7] | ヴァニラ・アイス | 人型。口の中の暗黒空間に本体を格納する。 暗黒空間に触れた自分以外の全ての物を消滅させる。 |
ティナー・サックス[7] | ケニーG | 幻覚を見せる。 | |
不明 | 空条ホリィ | 背中に寄生しているイバラ状のスタンド。スタンドの発現はしたが、空条ホリィ自身にスタンドを操る力がなかった為、ホリィに対して害を与える事になった。スタンド自体の能力は不明。 |
[編集] Part4 ダイヤモンドは砕けないのスタンド
スタンド個々の詳細は、ダイヤモンドは砕けないを参照のこと。
スタンド名 | 本体(スタンド使い) | 能力 |
---|---|---|
アース・ウインド・アンド・ファイヤー[4] | 支倉未起隆 (ヌ・ミキタカゾ・ンシ) |
本体が他の物体に変身する能力(詳細は不明だがここでは便宜上スタンドとして扱う)。 人間や複雑な機械には変身できない。本体の未起隆が嫌うサイレンの音で強制解除される。 |
アクア・ネックレス(水の首かざり) | 片桐安十郎 (アンジェロ) |
液体や水蒸気、雨などに同化して発現する。非力だが体内に侵入して人間を操ったり食い破ったりできる。 |
アクトン・ベイビー[8] | 静・ジョースター (透明の赤ちゃん) |
本体や、その周囲にあるものを透明にする。 |
アトム・ハート・ファーザー | 吉良吉廣 (写真のおやじ) |
自分と共に写真に写っている空間を支配する。 支配領域には外部からの侵入もしくは内部からの脱出は不可能。 |
エコーズ[9] (エコーズ ACT1(- アクトワン)) |
広瀬康一 | 音を物体に貼り付け、その音を出す。 |
エコーズ ACT2(- アクトツー) | しっぽを擬音へと変えて何かに貼り付かせ、それに触れた者にその擬音が表す現象を体感させる。 | |
エコーズ ACT3(- アクトスリー) | 人型。対象を非常に重くする。 | |
エニグマ | 宮本輝之輔[4] (エニグマの少年) |
あらゆる物質を紙に変える。人間に対して発動するには相手の恐怖のサインを見抜くことが条件となる。 |
キラークイーン | 吉良吉影 | 人型。触れたものを爆弾に変える。 爆弾は発動時のみ接触型と遠隔操作型の2種類に分ける事が可能(しかし一度に一個しか爆弾化出来ず、それを爆破させないと次の爆弾を作れない。また酸素が無いと爆発させる事ができない)。 |
シアーハートアタック (キラークイーン第2の爆弾) |
キラークイーンの左手から放たれる飛び道具。 周辺で最も高い温度を出す熱源を感知、自動的に追跡しその熱源に到達すると爆発する。 |
|
キラークイーン バイツァ・ダスト (キラークイーン第3の爆弾) |
キラークイーンを特定の人間に取り憑かせて使用。その人間から本体の正体を知った者を爆破し、時間を1時間戻す。 本体が心の底から追い詰められた時にしか発動できない。 |
|
クレイジー・ダイヤモンド(狂った金剛石) | 東方仗助 | 人型。破壊されたものを修復する。ただし自分の肉体の修復及び死者の蘇生は不可能。 「修復」という方向性であれば、必ずしも破壊される直前の形状に限定されない(例・完成品→破壊→原材料、等)。 相手を別の物質(劇中では岩や本等)と融合させる事も可能。 完全に埋め込まれた場合死ななくなるが、次第に意識が薄れていってしまう。 |
サーフィス(うわっ面) | 間田敏和 | 人形と同化。触れた者の姿に変身し、正面から向き合った時相手を操る。 |
ザ・ハンド(手) | 虹村億泰 | 人型。右手で掴んだ全てを削り取り、削り取られた物体は断面が繋がって閉じる。 空振りした場合でも空間を削り取っており、その周辺の物体を瞬間移動させる。 なお削り取られた部分はこの世から消失してしまうため東方丈助の「クレイジー・ダイヤモンド」ですら元には戻せない。 |
ザ・ロック、じょうまえ(錠前) | 小林玉美 | 罪悪感を持った者の心に錠前を付け、罪悪感を操作、精神的ダメージを与える。 |
シンデレラ | 辻彩 | 肉体のパーツやイメージを変換する。 |
スーパーフライ | 鋼田一豊大(仮名) | 鉄塔状のスタンド。鉄塔の中に人間を常に一人閉じ込め、そのエネルギーで生き続ける。鉄塔から出るにはもう一人が鉄塔に入り、自分の代わりに閉じ込められないと出られない。 鉄塔に加わった衝撃やエネルギーを跳ね返す。 |
スタープラチナ(星の白金) | 空条承太郎 | 最高のパワーとスピード、精密動作を持ち、時を数秒止められる。 その圧倒的なスタンド性能、能力から「最強の」、「無敵の」などと冠せられるようになった。 |
ストレイ・キャット(猫草) | 猫草(元タマ) | 周りの空気を自由自在に操る。 |
チープ・トリック | 乙雅三 | 人型。取り憑いている者の背中を見た者に次々と取り憑く。 取り付く対象が変わる際、それまで取り憑かれていた相手は背中を引き裂かれた後、養分を吸い取られ干からびて死ぬ。 |
ハーヴェスト(収穫) | 矢安宮重清(重ちー) | 無数の小さなスタンドがさまざまなものを収集する。 注射針状の口で相手を突き刺したり、相手に液状のものを注入することもできる。 |
ハーミットパープル(隠者の紫) | ジョセフ・ジョースター | 本体の手から出るイバラ状のスタンド。遠隔視、念写能力を持つ。 |
パール・ジャム | トニオ・トラサルディー | 食材と混ざり、食べた者の身体を健康にする。 |
ハイウェイ・スター | 噴上裕也 | 人型。射程に入った者の匂いを追跡し取り付いて養分を奪う。 時速60kmで移動する物体まで追跡可能。 その物体が移動を停止すると瞬間移動で間近に近付く。 |
バッド・カンパニー(極悪中隊) | 虹村形兆 | 歩兵60名、戦車7台、ヘリ4機で構成されるミニチュア軍隊を操作する。 |
ヘブンズ・ドアー(天国への扉) | 岸辺露伴 | 相手を本に変え過去の体験を読んだり、余白に命令を書き込んだり出来る。 本になった相手のページを破り取れば、知識や記憶を奪うことも可能(相手は記憶を失うと同時に体重も大幅に減少する)。 応用で情報を書き込む事で、知識や技術を相手に持たせる事も可能(第5部の広瀬康一の台詞から)。 |
ボーイ・II・マン(ボーイ・ツー・マン) | 大柳賢 | ジャンケンに勝つ事で相手のスタンド能力を吸収可能。 ジャンケンは3本先取で、1回勝つたびに1/3ずつ吸収でき、3回勝てばスタンド能力を全て奪うことが出来る。 逆に3回負けるとそれまで吸収した分が全て取り返されてしまう。 |
ラット | 虫喰い(鼠)、 虫喰いでない[4](鼠) |
対象を溶解させる毒針を発射する砲台のスタンド。 物質かスタンドかを問わず、刺さらなくても針に触れるだけで毒に犯される。 |
ラブ・デラックス | 山岸由花子 | 本体の髪の毛を操る。 |
レッド・ホット・チリ・ペッパー | 音石明 | 人型。電力をパワー源とすることで、射程距離に関係なく高いパワーを発揮する。 |
[編集] Parte5 黄金の風のスタンド
スタンド個々の詳細については、黄金の風を参照のこと。
Parte5では、通常のスタンドの他に、レクイエム(鎮魂歌)と呼ばれるスタンド(能力)が存在する。レクイエムとは、スタンドを発現させる「矢」を更にスタンドに刺すことで生まれる未知なる能力の事である。
種類 | スタンド名 | 本体(スタンド使い) | 能力 |
---|---|---|---|
通常のスタンド | エアロスミス | ナランチャ・ギルガ | 小さな戦闘機型。機銃と爆弾で攻撃する。レーダーで二酸化炭素を探知する。 |
エコーズ ACT3(- アクトスリー) | 広瀬康一 | 殴った物体を重くする。 | |
オアシス | セッコ | スーツ状のスタンド。物体を泥状にし、その中を泳ぐ様に進む。 | |
キング・クリムゾン | ディアボロ (ヴィネガー・ドッピオ) |
人型。時間を吹き飛ばし、その間を自由に行動可能。ディアボロ本人以外はその吹き飛ばされた時間を認識できない。 数秒後の未来を予知する能力(エピタフ)を持つ。 |
|
クラッシュ | スクアーロ | 鮫型。水から水へ瞬間移動可能。 | |
クラフト・ワーク | サーレー[8] | 触れた物をその場に固定する。 | |
グリーン・ディ | チョコラータ | 低い場所へ移動すると爆発的に繁殖するカビの胞子を出す(正確にはグリーン・ディが発動した時に居た場所から)。 カビの活動範囲はカビにより死亡した生物を媒介し、さらに無尽蔵に拡大する事が可能。 |
|
ゴールド・エクスペリエンス (黄金体験) |
ジョルノ・ジョバァーナ (汐華初流乃) |
人型。無機物に生命を与え動植物に変化させる。その動植物を攻撃した場合そのダメージは全て攻撃者に返る。 応用として物質で人体の「部品」を創り、人間の破損した箇所を完治させることも出来る(但し死者の復活は不可)。 もともと生きているものにさらに生命力を与えると意識の暴走が起こる。 |
|
ザ・グレイトフル・デッド (偉大なる死) |
プロシュート | 生物を老化させる気体を放つ。体温の高いものほど早く老化する。本体は自由に老化したり元に戻ることが出来る。 | |
スティッキィ・フィンガーズ | ブローノ・ブチャラティ | 人型。殴ったものにジッパーを貼り付ける。そのジッパーを開く事で物体の切断や空間を作ることが可能。 ジッパーで切り離したもの同士をくっつけることも可。 |
|
スパイス・ガール | トリッシュ・ウナ | 人型。殴った物体をスライムのように柔らかくする。柔らかくなってもその物体の機能は維持される。 | |
セックス・ピストルズ | グイード・ミスタ | 小型の人型スタンド6体のグループ(それぞれの額に4を除いた1~7の数字が入っている)。 銃弾に取り付き、発射後に銃弾の軌道を操作する。 |
|
ソフト・マシーン | マリオ・ズッケェロ | 人型。手にした針で刺した物をしぼんだゴム風船のように薄っぺらい状態にする。 | |
トーキング・ヘッド | ティッツァーノ | 人間の舌に取り付き、取り付いた相手に嘘しか言えなくする。 | |
ノトーリアス・B・I・G (-・ビッグ、-・ビー・アイ・ジー[10]) |
カルネ | 本体が死亡する事で初めて発動。 殺された恨みをエネルギーとし、動くものに対してそれと同じスピードで自動的に攻撃。 生物やエンジンからエネルギーを喰らい巨大化する。 |
|
パープル・ヘイズ (紫の煙) |
パンナコッタ・フーゴ | 鳥人型。拳に殺人ウイルスの入ったカプセルを持つ。ウイルスは照明の光程度でも数十秒で死滅してしまう。 感染すると本体であるフーゴを含め、抗体を持たない生物は30秒ほどで死亡する。 |
|
ビーチ・ボーイ | ペッシ | 釣り竿に様々な“餌”をつけて相手を釣り上げる(対象物が見える場合、間の障害物を貫通させて攻撃する事も可能)。 釣り上げられた相手の神経等に釣り糸が絡みつき、糸にスタンドや弾丸などの攻撃が与えられると伝達で相手にはね返る。糸もスタンドなので切る事は出来ない。 |
|
ブラック・サバス | ポルポ | 人型の自動操縦型。影の中を移動する。 ライターの“再点火”を見た者を自動追跡し、魂もしくはスタンドを引きずり出して矢の試練を与える。 |
|
ベイビィ・フェイス | メローネ | ターゲットの血液と女の身体を使って、スタンドを生み出す。 生み出されたスタンドは、ターゲットを自動追跡可能。 また、物体を分解して違う物体に作り変える能力を持つ。 |
|
ホワイト・アルバム | ギアッチョ | 冷気を操るスケートスーツ。 ありとあらゆる対象物を絶対零度まで下げる事が可能。絶対零度の世界では全ての攻撃が動きを止める(拳銃発射時の爆発、回転運動等)。スタンド能力による冷却なので、スタンドも対象に入る。 また、周りの空気を凍結させ、氷の壁を作る技(ホワイトアルバム・ジェントリーウィ-プス)も持つ。 |
|
マン・イン・ザ・ミラー | イルーゾォ | 本体が許可したものを「鏡の中の世界」に引きずり込む。 | |
ミスター・プレジデント[4] (T-レックス[11]) |
ココ・ジャンボ[4](亀) | 本体の甲羅に鍵をはめ込む事により甲羅の中に部屋が出現する。 | |
ムーディー・ブルース | レオーネ・アバッキオ | 人型。対象の過去の出来事をビデオのように再現する。 | |
メタリカ | リゾット・ネエロ | リゾットの体内で発動するスタンド。 磁力を操り、相手の血液内の「鉄分」等、あらゆる鉄を操る。 |
|
リトル・フィート | ホルマジオ | 人型。切りつけられた者とその者が触れているものを小さくする。本体は自由に大きさを変えられる。 | |
ローリング・ストーン(ズ)[8] (ローリング・ストーン[12]) |
スコリッピ | 死が近い者を追跡し、対象が触れると安楽死させる。 | |
レクイエム(鎮魂歌) | ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム | ジョルノ・ジョバァーナ | 相手の行動や意思を「ゼロ」にする。 この能力を伴って致命傷の攻撃を受けた場合、「死ぬ」と言う結果にすら辿り着けなくなり、結果に近づいては押し戻される(つまり死ぬまでの過程を永遠に繰り返す無間地獄に陥る)。 あらゆる事象を「結果」から遠ざけるため、レクイエム・本体に対するあらゆる攻撃と意志を無に帰す。 なお、G・Eの能力はそのまま使えるが、本体であるジョルノの意思での発動は出来ない。 |
レクイエム(鎮魂歌) (シルバー・チャリオッツ・レクイエム、 チャリオッツ・レクイエム) |
ジャン=ピエール・ポルナレフ (もはや本体ではない) |
周囲の全ての生物の肉体と魂をランダムに入れ替える。 一定時間が経過するとそれらを地球上に存在しない全く別の生物に変化させてしまう。 |
[編集] Part6 ストーンオーシャンのスタンド
スタンド個々の詳細は、ストーンオーシャンを参照のこと。
スタンド名 | 本体(スタンド使い) | 能力 |
---|---|---|
アンダー・ワールド | ドナテロ・ヴェルサス | 地面の中に埋まっている“出来事の記録”を自在に掘り起こし、再現する。 |
ウェザー・リポート | ウェザー・リポート (ウェス・ブルーマリン=ドメニコ・プッチ) エンポリオ・アルニーニョ |
天候を自在に操る。天候と言っても大きなものだけでなく、気体の成分の調節など小規模なことも可能。 又、オゾン層に手を加えて太陽光を変化させ、その光のサブリミナル効果により、対象者をカタツムリと思い込ませてカタツムリ化させる能力(ヘビー・ウェザー)を持つ。 (対象者=「虹」またはカタツムリに触れた者) |
キッス[8] (ザ・キッス[12]) |
エルメェス・コステロ | 人型。シールを貼った物体を二つに増やす。 はがすとその物体は一つに戻りその際に破壊が生じる。 |
グーグー・ドールズ[8] (グーグー・ドール[12]) |
グェス | 生物に取り憑き身体を縮小させる。本体は不可。 |
サバイバー | グッチョ | 周囲の人間の脳神経に、凶暴で好戦的になる電気信号を送る。 |
C-MOON(シー・ムーン) | エンリコ・プッチ+ 緑色の赤ん坊(名称不明) |
殴った物を裏返す。 また、本体(神父)を中心に半径3kmの重力方向を変える。 |
メイド・イン・ヘブン (Stairway to Heaven (天国への階段)[8]) |
生物以外の全ての時間を無限大に『加速』させる。この加速した時に本体(神父)だけがついていくことが可能。 世界の「終末」の先にある「新世界」まで進める事が可。 |
|
ジェイル・ハウス・ロック (JAIL HOUSE LOCK) |
ミューミュー (ミュッチャー・ミューラー) |
攻撃対象の記憶力を阻害し、新しい出来事を3つまでしか覚えられなくなる。 |
ジャンピン・ジャック・フラッシュ | ラング・ラングラー | 本体の唾に触れたものを無重力状態にする。また、無重力状態になった物体が触れた物体も無重力化する。 |
スカイ・ハイ | リキエル | 未確認飛行生物“ロッズ”を操る。 |
スタープラチナ(星の白金) | 空条承太郎 | 最高のパワー、スピード、精密動作を持つ。 また数秒時間を止められる(スタープラチナ・ザ・ワールド)。 |
ストーン・フリー | 空条徐倫(ジョリーン) | 自分の肉体を糸状に出来る。 糸を集め固め、近距離パワー型の人型スタンドに代える事も可。 |
ダイバー・ダウン | ナルシソ・アナスイ | 人型。物体や人体の中に潜行し、組み替えたり操作出来る。 |
ドラゴンズ・ドリーム(龍の夢) | ケンゾー | 風水における“必殺の位置”、“大凶の位置”などを指し示す。 中立の存在で、本体だけではなく相手にもその位置を教える。 |
バーニング・ダウン・ザ・ハウス | エンポリオ・アルニーニョ | 既にこの世に存在しない部屋や道具の“幽霊”を扱える。 |
ハイウェイ・トゥ・ヘル | サンダー・マックイイーン | 本体が望む相手を、同じ方法で自殺の道連れにする。 |
フー・ファイターズ | F・F(フー・ファイターズ) | スタンドにして本体。 水分を生命源に増殖する、知性を持ったプランクトンの集合体。 |
プラネット・ウェイブス[8] (アース・ウインド・アンド・ファイヤー[12]) |
ヴィヴィアーノ・ウエストウッド | 地球に墜落する隕石を自分に引き寄せ、その軌道上にいる敵を攻撃する。 隕石は本体にぶつかる直前に摩擦で消滅するので、本体が傷つくことはない。 |
ボヘミアン・ラプソディー (自由人の狂想曲) |
ウンガロ | 絵画、漫画、アニメなどさまざまな作品中のキャラクターをストーリーごと実在化する。 それらのストーリーが好き、または感動した人間の精神と肉体を分離し、精神をストーリーに引きずりこむ。 |
ホワイトスネイク | エンリコ・プッチ | 「スタンド」、「記憶」、「感覚(視覚など)」をそれぞれ1枚の「DISC」にして取り出し、操作(他人に挿入する等)する。 また、幻覚を見せることが可能。 |
マリリン・マンソン (取り立て人マリリン・マンソン) |
ミラション | ギャンブルの掛け金を100%取り立てる。 |
マンハッタン・トランスファー | ジョンガリ・A | 弾丸の弾道上に浮遊し、狙撃を目標へ中継する。 |
ヨーヨーマッ | DアンG | 自動操縦型。小男のヴィジョンで自我を持つ。2人以上の人間に対しては従順な召使になり、相手が1人になると肉を溶かす唾液で攻撃する。 |
リンプ・ビズキット | スポーツ・マックス | 死骸から透明なゾンビを発生させ操作する。 |
不明 | 緑色の赤ん坊(名称不明) | 本体に近づく物を1/2ずつ縮小させる。 |
[編集] Part7 スティール・ボール・ランのスタンド
スタンド個々の詳細は、スティール・ボール・ランを参照のこと。ドラゴンズドリームのようにスタンド像自体は戦闘に加わらないことが多い。スタンド像単体での物理干渉ができない、ダメージフィードバックがない、パワーと射程距離のトレードオフという概念が薄い、など3~6部とは若干ルールが異なるようだ。
スタンド名 | 本体(スタンド使い) | 能力 |
---|---|---|
イン・ア・サイレント・ウェイ | 砂男(サンドマン) (サウンドマン) |
様々な音を形にして、相手に送り込む。 形に触れると、その音の通りになって破壊する。 |
オー!ロンサム・ミー | マウンテン・ティム | 自分または相手の肉体をバラバラにしてロープ上を移動可(移動後、復元可能)。 |
キャッチ・ザ・レインボー | ブラックモア | 触れた雨粒を空間に固定可能。 |
クリーム・スターター | ホット・パンツ | 肉体を泡状のスプレーにして吹きつける。 別の肉体に触れながら能力を使用すれば、その肉が減る事になる。 |
シビル・ウォー | アクセル・RO(ロー) | 過去に捨て去ってきた罪で対象者を捕らえる。 対象者は自身が過去に捨て去ってきた罪からは逃れられないが、罪の対象を他人におっかぶせるか、清潔な水で清める事で逃れられる。 |
スケアリー・モンスター (恐竜) |
ディエゴ・ブランドー (Dio) |
恐竜に変身。また自分以外の生き物も恐竜に変え支配する。 ただし恐竜化した者は動いている物しか視認できない。 |
スケアリーモンスターズ | フェルディナンド博士 | 自分以外の生き物を恐竜に変え支配する。 |
タスク(牙) | ジョニィ・ジョースター (ジョナサン・ジョースター) |
爪を回転させ切り裂いたり銃弾のように発射する。 黄金長方形の回転通りに爪を回転させる事により能力が進化し、爪弾が開けた穴が敵を自動追跡、破壊するようになった。 |
タトゥーユー! (TATOO YOU!) |
11人の男たち (名称不明) |
お互いの背中に描かれた絵の中を、自由に空間移動可能。 11人で1つのスタンド。 |
チューブラー・ベルズ | マイク・O | 金属に息を吹き込み、バルーンアートの犬や鳥を作り出す。 対象者の匂いを覚えさせて自動攻撃させることも可能。 |
20th センチュリー・ボーイ | マジェント・マジェント | 地面に手をつけている間、本体へのすべての攻撃を地面に流す。 本体が動くと効果は消える。 |
マンダム | リンゴォ・ロードアゲイン | 時計の針を戻すことによって6秒だけ時間を戻す。その6秒間の記憶は残る。 |
ワイアード | ポーク・パイ・ハット小僧 | 空間に釣り糸をたれ、相手を釣り上げる。 |
不明 | アンドレ・ブンブーン | 鉄を操る。自分の血液に触れた者を磁石化する。 |
不明 | L.A.ブンブーン | 砂鉄を操り、大量の砂鉄で相手を拘束する。 |
不明 | オエコモバ | 触れたものをピン付きの爆弾に変える。 |
スキャン(仮名) | ジャイロ・ツェペリ | 鉄球の回転による振動のスキャンで様々なものを視ることが可能。 |
不明 | シュガー・マウンテン (大木) |
正直者には更に良いものをくれる。 但し、その日の日暮れまでに交換したもの全てを使い切る事が必要。 使い切れなかった場合、大木に『木の実』にされる(大木の番人の順番が回ってこないと、元に戻れない)。 |
不明 | ベンジャミン・ブンブーン | 鉄を操る。 鉄を顔に埋め込み、顔を変化させることが可能。 |
不明 | ポコロコ | “50億人に一人”の幸運が訪れる? |
[編集] メディアミックス作品のスタンド
作品 | スタンド名 | 本体 (スタンド使い) |
能力 |
---|---|---|---|
小説 『ジョジョの奇妙な冒険』 |
サタニック・カプラー (凶悪連結器) |
アブサロム | 列車のイメージを現実化する(能力者のイメージによって能力が変わる)。 |
ダーク・ミラージュ (闇の蜃気楼) |
ミカル | 視界内の蜃気楼を現実のものにする。 | |
プタハ神 (創世の書) |
書記アニ | 創世の書に書かれた文章を読み上げると、読み上げた部分が現実化する。 | |
CDカセットブック 『ジョジョの奇妙な冒険』 |
ストレンジ・リレイション | オルガン弾きの老人 | オルガンの音色を聞いた者を操る。 超低周波を発して物体を破壊する |
小説 『“The Book” jojo's bizarre adventure 4th another day』 |
The Book | 蓮見琢馬 | 本体の体験を文章に変えて記録する。 記述を見せた人間にその内容を体験させる。 肉体的な損傷さえ体験によって与えることができる。 |
メモリー・オブ・ジェット (黒い琥珀の記憶) |
双葉照彦 (大神照彦) |
対象とした人物、または区画に誰も近付こうとしなくなる。 近付けたくない人物を指定する事も可能。 |
|
小説 『ジョジョの奇妙な冒険II ゴールデンハート/ ゴールデンリング』 |
ザ・キュアー | コニーリオ | 怪我、病気を治す。 治せるエネルギーには許容量あり(許容値を越えると暴走する)。 |
ジョイ・ディヴィジョン | ソリョラ・ロペス (セッピア) |
右手から左手に物体を瞬間移動可能。時間差も可。 | |
パブリック・イメージ・ リミテッド |
リガトニ | ライフルの弾丸に同化。 あらゆる物体を貫通し、確実に相手に命中させる(全スタンドパワーを要する)。 命中した相手のスタンドエネルギーを吸収し奪う。 |
[編集] 脚注
- ^ a b c d e f カプコンのゲーム及び画集『JOJO A-GO!GO!』で判明した名前。
- ^ a b 初期の単行本での名前。後に修正。
- ^ 初登場時の名前。文庫版で修正。
- ^ a b c d e f 画集『JOJO A-GO!GO!』で判明した名前。
- ^ カプコンのゲームで判明した名前。
- ^ テレンス・T・ダービーのプロフィール紹介で判明したフルネーム。
- ^ a b 画集『JoJo6251 [荒木飛呂彦の世界]』で判明した名前。
- ^ a b c d e f g 単行本のおまけページで判明した名前。
- ^ 初登場時の名前。
- ^ 二度目の名称登場時の名前。文庫版で修正。
- ^ 作者インタビュー時の名前。
- ^ a b c d 作中での名前。
[編集] 関連項目
- Part1 ファントムブラッド
- Part2 戦闘潮流
- Part3 スターダストクルセイダース
- Part4 ダイヤモンドは砕けない
- Parte5 黄金の風
- Part6 ストーンオーシャン
- Part7 スティール・ボール・ラン
[編集] 外部リンク
- I'Cirou TAKAO ホームページ - ファンサイト。本一覧はここから転載されたもの。
|
|
---|---|
漫画 | 1:ファントムブラッド | 2:戦闘潮流 | 3:スターダストクルセイダース | 4:ダイヤモンドは砕けない | 5:黄金の風 | 6:ストーンオーシャン | 7:スティール・ボール・ラン |
小説 | “The Book”jojo's bizarre adventure 4th another day |
ゲーム | コンピュータRPG| 対戦型格闘ゲーム(未来への遺産) | 黄金の旋風 | ファントムブラッド | 百人一首 |
設定 | スタンド |
登場人物 | ジョナサン | ジョセフ | 承太郎 | 仗助 | ディオ | 吉良 | エリナ | スピードワゴン | シーザー | ポルナレフ | 露伴 |
その他 | 荒木飛呂彦| 死刑執行中脱獄進行中| 岸辺露伴は動かない -六壁坂- |