シーザー・アントニオ・ツェペリ
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シーザー・アントニオ・ツェペリ(Caesar Antonio Zeppeli)は、荒木飛呂彦の漫画作品、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する架空の人物。Part2『戦闘潮流』に登場。 名前の由来はイギリスのロックバンド「Led Zeppelin」。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
[編集] 概要
Part1に登場したウィル・アントニオ・ツェペリの孫。父はマリオ・ツェペリでイタリア人。1918年5月13日生まれ(1938年が舞台なので20歳)。色男で頬に変な形のあざがある。波紋の師であるリサリサのことは母のように慕っている。ジョセフのことは、当初は軽い性格と波紋の未熟さゆえに嫌っていたが、ワムウとの初戦で自分を助けようとしたことやリサリサの下での修行を通して、無二の親友となる。
かつては家族と共に幸せに暮らしていたが、シーザーがもっとも尊敬していた父親が理由も告げずに突如失踪(家族のためのお金は残していた)し、自分と家族を捨てた父親を恨み、性格が荒れ、貧民街で殺人を除いたほとんど全ての犯罪を犯していたという喧嘩に明け暮れる荒んだ暮らしをしていた。しかし、ローマで発見した父・マリオがシーザーを庇って柱の男たちに吸収されたことで、父親が自分や家族を捨てたのではなく、柱の男や吸血鬼との戦いという過酷な運命に巻き込まないために自分達に何も告げなかった事を知り、祖父と父の遺志を継ぐ決心をするようになる。マリオ自身は柱の男たちに吸収されかかり死に掛けていたためか、シーザーと長年離れて暮らしていたためか、息子だとは気付いていなかったが、息子でもない赤の他人さえ命を掛けて助けようとした父マリオの気高い精神はシーザーにも受け継がれた。初登場の時点で波紋法を修行しており、シャボン玉を媒介として波紋を伝える方法を得意とし、いつでもシャボン玉を出せるよう、衣服には石鹸水を仕込んでいる。
罠を承知で、スイスのサンモリッツのカーズたちの隠れ家に赴く。そこでワムウと戦い追いつめるが惜敗。それでもなお、ワムウの持つ解毒薬のカプセルを奪い取り、愛用のバンダナとともに血で作った鮮赤のシャボン玉に入れて飛ばし、ジョセフに託して絶命するが、そのバンダナによってジョセフはワムウとの闘いに勝利した。
[編集] 主な技
- シャボンランチャー
- 衣装に仕込まれている特殊石鹸水に波紋を流し、シャボン玉を発射する技。
- シャボンカッター
- 祖父ウィル・A・ツェペリの波紋カッターの応用技。シャボンランチャーのシャボン玉を高速自転させて円盤状にして発射する。円盤のエッジ部分で切断したり、円盤本体をレンズとして、屋内に太陽光を送り込んだりもできる。
- シャボンカッター・グライディン
- シャボンレンズ
[編集] 補足
彼の祖父であるウィル・A・ツェペリはジャンプ掲載時のとあるシーンで、「結婚もしなかったし家族も持たなかった」と言っていたが、作者がそのことを忘れてしまったのか、Part2で彼の孫であるシーザーを登場させてしまった。故に後に発行された単行本4巻では「若いころ結婚していたが石仮面に関わり家族を捨てた」という風に台詞が変えられ、同巻末に謝罪文が載せられた。なお、それにより物語の整合性は取られたが、当時の事情を知らずに単行本だけを読む読者には、突然の謝罪文の内容が掴みづらくなっている。
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漫画 | 1:ファントムブラッド | 2:戦闘潮流 | 3:スターダストクルセイダース | 4:ダイヤモンドは砕けない | 5:黄金の風 | 6:ストーンオーシャン | 7:スティール・ボール・ラン |
小説 | “The Book”jojo's bizarre adventure 4th another day |
ゲーム | コンピュータRPG| 対戦型格闘ゲーム(未来への遺産) | 黄金の旋風 | ファントムブラッド | 百人一首 |
設定 | スタンド |
登場人物 | ジョナサン | ジョセフ | 承太郎 | 仗助 | ディオ | 吉良 | エリナ | スピードワゴン | シーザー | ポルナレフ | 露伴 |
その他 | 荒木飛呂彦| 死刑執行中脱獄進行中| 岸辺露伴は動かない -六壁坂- |