コズミック・イラの軍用車両
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コズミック・イラの軍用車両(コズミック・イラのぐんようしゃりょう)は、テレビアニメ『機動戦士ガンダムSEED』をはじめとする「コズミック・イラ」の作品に登場する架空の軍用車両の総称。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 地球連合軍
[編集] 自走リニア榴弾砲
自走リニア榴弾砲 | |
型式 | 自走砲 |
所属 | 地球連合軍 オーブ軍 |
武装 | リニアガン×1 |
特殊装備 | 射撃管制装置 |
主な搭乗者 | 地球連合軍兵士 |
地球連合軍、オーブ軍が制式採用している自走砲。8輪型の装輪装甲車の車体に、リニアガンと射撃管制装置、その俯仰装置を直付けしている。旋回する構造ではなく走行中の射撃はできないが、リニアガンによる榴弾の射出は高初速と広範囲の射程距離を有する。
拠点防衛のための迎撃兵器として大量に配備されており、施設警備用は青紫色、野戦用は濃緑色に塗装されている。
ニュートロンジャマーによって射撃管制装置がほぼ無力化されており、高機動力のモビルスーツ (MS) に対しては自走砲としての効果が薄くなっている。
[編集] 劇中での活躍
ザフト軍との戦闘において、地球連合軍が対空砲として使用した。
en:List of Cosmic Era vehicles and aircraft#Linear artillery
[編集] ブルドッグ
ブルドック | |
型式 | 軍用車両 |
所属 | 地球連合軍 オーブ軍 |
武装 | ミサイルポッド×2 |
主な搭乗者 | 地球連合軍兵士 |
地球連合軍が採用している軍用車両。ミサイルポッドを装備しており、車体前部のバンパー下には車体固定用のジャッキが2本付属している。
対MSミサイル搭載トラックとして運用されており、代表的な戦力の1つとして地球連合軍だけでなくオーブ軍でも多数が使用されている。
[編集] 武装
- ミサイルポッド
- 車体に2基が装備されており、赤外線センサーにより高い命中率を誇る。
[編集] 劇中での活躍
ザフト軍との戦闘において、バクゥを撃破した。
[編集] リニアガン・タンク
リニアガン・タンク | |
型式 | 戦車 |
所属 | 地球連合軍 オーブ軍 |
生産形態 | 量産車 |
動力 | 超伝導バッテリー電気駆動方式 |
装甲 | 複合装甲 |
武装 | 電磁リニアガン×1 4連装マルチロケットディスペンサー×2 |
主な搭乗者 | モーガン・シュバリエ エドモンド・デュクロ |
地球連合軍に所属する大西洋連邦やユーラシア連邦を始めとする各国陸軍、オーブ国防陸軍が制式採用している主力戦車。ボギー方式で無限軌道を2×2本備えており、起伏の大きな地表への追従性が高い。砲塔の幅はシャーシの幅を超えており、傾斜平面で構成された非常に大きなもので、遠目には大口径の自走砲に見える[1]。搭乗員は3名になっている。配備先ごとにカラーリングは異なっており、地球連合軍はデザートカラーとブラウンの2種類、オーブ軍は濃緑色の車体になっている。
主武装として、傾斜平面で構成された大口径の電磁リニアガンを搭載しており、備砲の持つ装甲貫通力・命中精度はザフト軍のMS「ジン」の武装を上回っている。機動性ではザウートを凌いでいる。
MS登場以前は地球連合軍の主力兵器であり、戦場の主役がMSに移行した後も火力を活かした後方支援を行った。
[編集] 武装
- 電磁リニアガン
- 最大発射速度1発/秒の大口径電磁砲であり、APFSDS・HEAT・フジヤマ社製熱紋追尾対戦車ミサイルが使用可能になっている。
- 4連装マルチロケットディスペンサー
- 撹乱チャフ、フレアデコイのほか、各種ミサイル欺瞞兵器を発射可能になっている。
[編集] 劇中での活躍
アラスカ基地攻略戦やパナマ攻略戦、オーブ解放作戦ではMSと連携し、攻撃した。
第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦後は旧式化し戦力として劣っている感が否めなかったが、物量に任せた固定砲台としてミサイルや侵攻してくるMSへの弾幕を張り戦闘に参加した。
- 『SEED MSV』では、エル・アラメイン会戦において、ユーラシア連邦所属のモーガン・シュバリエ率いるリニアガン・タンクの大戦車部隊が、彼の大胆な作戦行動の元にザフト軍のザウート部隊と互角以上に渡り合った。
- 『SEED C.E.73 STARGAZER』では、水没した南アメリカ合衆国旧ブラジル地区フォルタレザ市街に突如現れたジン タイプ インサージェントと交戦し、相打ちになりながらも撃破した。
en:List of Cosmic Era vehicles and aircraft#Linear_tank
[編集] パワーローダー
物資搬入などに使われるフォークリフト。装輪式ではなく装脚式なのが特徴でモビルスーツの始祖というべき存在。SEED第1話でヘリオポリスの地球連合軍が使用していた。
[編集] ザフト
[編集] 指揮車
指揮車 | |
型式 | 軍用車両 |
所属 | ザフト軍 |
特殊装備 | 牽引用フック1対×2 |
主な搭乗者 | アンドリュー・バルトフェルド ルナマリア・ホーク 他 |
ザフト軍が採用している軍用車両。電気自動車であり、6輪の2人乗りオープンカーになっている。
車体にドアとバケットシートはない。座席後部は荷台になっており、バンパー部に牽引用のフックが1対2基ある。アンドリュー・バルトフェルドが使用した車体はサンドイエロー、その他の車体はグリーンに塗装されている。
MSであるバクゥの巡航速度について行けるだけのスピードで走行が可能である。
[編集] 劇中での活躍
ザフト北アフリカ駐留軍司令官、アンドリュー・バルトフェルドが部隊の陣頭指揮をする際に搭乗した。バルトフェルドは自らバクゥやラゴゥに搭乗して出撃することもあるが、指揮に専念する場合は指揮車により戦域を移動した。
『DESTINY』では、ザフト軍の基地内においてルナマリア・ホークやその他兵士が盛んにフィールドカーとして使用した。
[編集] 余談
- 指揮車は『関連の書籍』、『設定書』、『ムック』において、この名称で登場している。
[編集] 弾薬運搬トレーラー
弾薬運搬トレーラー | |
型式 | 軍用車両 |
所属 | ザフト軍 |
特殊装備 | 弾薬補給能力 |
主な搭乗者 | ザフト軍兵士 |
ザフト軍が採用している軍用車両。大型トラックであり、トレーラー部に使用しているトラクターは、電源車と同一の車体になっている。
ザフト軍は地球上に国土を持たず、侵攻先での長い補給線の維持は開戦当初から深刻な問題であり、前線でMSに速やかな弾薬補給を行うための支援車両として運用される。
[編集] 劇中での活躍
地球上において、ザフト軍の前線地帯に配備された。
[編集] 余談
『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』では、ジャンク屋組合のジャンク屋達が、バザーで売買する際に中古大型兵器の運搬に使用したトレーラー部のトラクターは、弾薬運搬トレーラーと同一の車体になっている。
[編集] 電源車
電源車 | |
型式 | 軍用車両 |
所属 | ザフト軍 |
特殊装備 | バッテリーチャージ能力 |
主な搭乗者 | ザフト軍兵士 |
ザフト軍が採用している軍用車両。ボンネットタイプの6輪大型トラックであり、弾薬運搬トレーラーのトラクター部と同一の車体になっている。
MSにバッテリーチャージを行う支援車両として運用され、給電施設のない前線では、バッテリー動力のMSにとって無くてはならない車両となっている。
[編集] 劇中での活躍
ザフト軍の基地内において、MSハンガー脇でケーブルを繋いで使用した。
[編集] 余談
- 充電装置の部分が代わりに荷台と幌の付いたタイプになっている車体を、コーディネイター難民が救援物資の受け取りや家財道具の運搬に使用した。
[編集] 六輪連結装甲車
六輪連結装甲車 | |
型式 | 装甲戦闘車両 |
所属 | ザフト軍 |
武装 | 換装可能装備
|
特殊装備 | 武装換機能 |
主な搭乗者 | ザフト軍兵士 |
ザフト軍が採用している装甲戦闘車両。トラクター部は4輪装輪式トラクターであり、砲架部の2輪トレーラ部は用途に応じて大口径リニアガンや単装の小口径チェーンガンへの換装が可能になっている。
ザフト軍は陸上における機動兵力をMSに依存しており、市街地における治安維持や拠点防衛任務に使用される。
[編集] 劇中での活躍
ザフト軍が地球上において配備を行い、運用された。
en:List of Cosmic Era vehicles and aircraft#Connected armoured vehicle
[編集] その他
[編集] 自走砲
自走砲 | |
型式 | 軍用車両 |
所属 | 明けの砂漠 |
武装 | 5銃身ガトリング砲塔×1 |
主な搭乗者 | 明けの砂漠メンバー |
ゲリラ組織「明けの砂漠」のメンバーが使用している戦闘車両。8輪トラックでフロントおよびサイドガラスはスリット入りの防弾板でふさいでいる。
[編集] 武装
- 5銃身ガトリング砲塔
- 車体に1基装備されている。
[編集] 劇中での活躍
ザフト軍バルトフェルド隊との戦闘において、「明けの砂漠」メンバーが搭乗し、対空機銃としてバクゥに対して攻撃を行った。
『DESTINY』では、ロード・ジブリール邸を襲撃したゲリラが同型の車両を使用していた。
[編集] 余談
- 自走砲は、『設定書』において、この名称が登場している。
[編集] 戦闘用エレカ
戦闘用エレカ | |
型式 | 軍用車両 |
所属 | 明けの砂漠 |
主な搭乗者 | カガリ・ユラ・アスハ 明けの砂漠メンバー |
「明けの砂漠」のメンバーが使用している4輪自動車。電気自動車であり、車載兵装はない。
[編集] 劇中での活躍
ザフト軍バルトフェルド隊との戦闘において、「明けの砂漠」メンバーのカガリ・ユラ・アスハらが搭乗し、RPGを用いてバクゥを転倒させることに成功した。
[編集] 余談
- 『DESTINY』では、 第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦後、マリュー・ラミアスとコジロー・マードックがモルゲンレーテ社の造船課Bに在籍時、施設構内の移動に使用していた社用車も戦闘用エレカと同じモデルであり、ブラウンに塗装されている。
- C.E.71年まで地球連合軍本部であったJOSH-Aの構内でも同型の車両が使われており、車体はブルーグレーに塗装されている。
- 「戦闘用エレカ」とはこの自動車の劇中における固有の車名ではなく、設定書に区別のため付けられている名前である。
[編集] ミサイル搭載ハーフトラック
ミサイル搭載ハーフトラック | |
型式 | 半装軌式車両 |
所属 | 明けの砂漠 |
武装 |
4連装ミサイル×1
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主な搭乗者 | 明けの砂漠メンバー |
ゲリラ組織「明けの砂漠」のメンバーが使用している半装軌車で、地対空ミサイル・対戦車ミサイルが発射できる4連装ミサイルを装備している。
[編集] 劇中での活躍
ザフト軍バルトフェルド隊との戦闘において「明けの砂漠」のメンバーが搭乗し、アジャイル、バクゥに対して攻撃を行った。
[編集] 余談
- 『設定書』において、この名称が登場している。
以上で物語・作品に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] 脚注
- ^ 設定書に「自走砲に見えますが戦車として扱って下さい」というメモがある。
[編集] 関連項目
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ガンダムシリーズの映像作品 | ||||||
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ガンダムシリーズの劇中項目 | ||||||
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