コゲどんぼ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィキポータル |
漫画作品 |
日本の漫画作品 |
漫画家 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
コゲどんぼ(1975年2月27日 - )は、日本の漫画家・イラストレーター。女性。別ペンネームは小春こころ(こはるの こころ)。東京都出身。魚座、血液型はA型。
2007年現在も会社員と漫画家とイラストレーターを兼業し続ける器用な人物である。一時期は漫画編集者の仕事もしていた。
『デ・ジ・キャラット』の生みの親として有名で、自身が手がけた『ぴたテン』『かみちゃまかりん』はアニメ化された。コゲどんぼという風変わりなペンネームの由来は鳥山明の飼い猫から。
2008年4月からペンネームをひらがなにし「*」マークを付けた、「こげどんぼ*」に改名すると発表[1]。
目次 |
[編集] 作風
『デ・ジ・キャラット』のイメージからオタク向けと誤解されることが多かったが、現在は小中学生の女子のファンも少なくなく、読者の年齢層はかなり広くなっている。
可愛らしく華やかな絵柄で一見明るいキャラクターを描くが、底に暗さや毒を含んだ作風に特色がある。作品は『デ・ジ・キャラット』『ヨキ、コト、キク。』に代表される、毒の効いた短編ギャグと、『ぴたテン』『かみちゃまかりん』に代表される、いわゆる鬱展開と呼ばれる中長編作品の、大きく分けて2パターンの傾向に分けられる。
また大の日本史好きらしく、殆どの作品に日本史の要素が含まれる。
[編集] 略歴
- 1990年 - 高校在学中は『ファンロード』誌の常連投稿者で、投稿ハガキの掲載数は受験を控え休筆宣言をするまでの2年間で100枚以上であった。
- 1996年 - 大学在学中『コミックぽっけ』に『花丸忍法帳』を初投稿、佳作受賞。後に同作品で1996年学研コミック大賞を受賞(「苔山とんぼ」名義)この頃、家庭用ゲームのキャラクターデザインの依頼があったようだが企画が流れた。
- 1997年 - 進研ゼミや『電撃コミックガオ!』でイラストや漫画を掲載。この時の仕事が後の『ぴたテン』につながると思われる。
- 1998年 - ゲーマーズの月刊情報誌『フロムゲーマーズ』の4コマ漫画のキャラからスタートした『デ・ジ・キャラット』により、現在の人気を確立した。
[編集] 人物
- 実家はクリーニング業。遠い先祖は会津武士。
- 漫画家・イラストレーターの道は、親に殴られる、画材を捨てられる、家を閉め出されるなど猛烈に反対されたが、それをも押し切ったという強い意志の持ち主。
- 同じくブロッコリーで仕事をしているかなんは中学時代同級生で同じ部活だった。
- 大学では獣医学を専攻し合気道サークルに所属していた。
- 宝生流の能を習い発表会などにも出ている。また過去にピアノ、現在はヴァイオリンも習っている。
- 自他共に認めるかなりのオタクで、周囲から白い目で見られていたこともあるという。同人作家時代は全年齢向けギャグを中心に執筆。題材は『同級生2』『ToHeart』といった美少女ゲームの他に、『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』『ガーディアンヒーローズ』などの同人誌では多少マニアックなものも扱い、特にそういった同人界のマイナージャンルには熱が入っていた。
- ブロッコリーの木谷高明(会長・当時)はイベントや講演会の席上しばしば、「自分が同人誌即売会に参加していた彼女を発掘したのだ」・「ブロッコリー社内で自分の次に給料をもらっているのはコゲどんぼである」という旨の発言をしていた。本人はこれについて、「『デ・ジ・キャラット』は萌え要素を組み合わせて作ったものが、たまたま時流にのって当たってしまっただけで、自分はまだまだ駆け出しの絵描き漫画家」という旨の謙虚なコメントをしている。また、「『ぴたテン』はブロッコリーやメディアワークスの理解と後押しが無ければ世に出ていなかった」というコメントもしている。
- 『ぴたテン』においてヒロイン・美紗を演じた声優の田村ゆかりとは、誕生日(生年は田村が1年下)・血液型が同じである。
- FC2ブログに趣味で共有テンプレートを提供しニコニコ動画に名前を隠さず、初音ミクのパロディである和音ミク(初音の方は女だがこちらは『かみちゃまかりん』の九条和音を元にしているため男(女装)である)のイラスト製作工程動画やオリジナルキャラのどきどき☆ぶろがーたまタンのプロモ映像などを投稿している。
- たまタンのボーカルは声優の斎藤桃子。元々は宮川武のフィギュア用のオリジナルキャラで、『かみちゃまかりん』のキャラ錦織みちるの未来の一人娘。本名は不明。
- カブトボーガーとしても名を知られている。
[編集] 作品リスト
[編集] デ・ジ・キャラット
多数のため『デ・ジ・キャラット』を参照。
[編集] 漫画
- ぴたテン(メディアワークス:刊、月刊電撃コミックガオ!連載、コミックス全8巻)
- ぴたテン(1) ISBN 4840215286
- ぴたテン(2) ISBN 4840216924
- ぴたテン(3) ISBN 484021798X
- ぴたテン(4) ISBN 4840219842
- ぴたテン(5) ISBN 4840221103
- ぴたテン(6) ISBN 4840222223
- ぴたテン(7) ISBN 484022367X
- ぴたテン(8) ISBN 4840224803
- かみちゃまかりん(講談社:刊、なかよし連載、コミックス全7巻)
-
- KCデラックス
- かみちゃまかりん(1) ISBN 4063347591
- かみちゃまかりん(2) ISBN 406334830X
- かみちゃまかりん(3) ISBN 406334858X
- かみちゃまかりん(4) ISBN 4063348954
- かみちゃまかりん(5) ISBN 4063349519
- かみちゃまかりん(6) ISBN 4063720055
- かみちゃまかりん(7) ISBN 4063721086
- かみちゃまかりんchu(講談社:刊、なかよし連載)
- 『かみちゃまかりん』の続編。特装版と通常版が発売。
- なかよしKC
- かみちゃまかりんchu(1) ISBN 4063641198
- かみちゃまかりんchu(2) ISBN 4063641333
- かみちゃまかりんchu(3) ISBN 4063641457
- かみちゃまかりんchu(4) ISBN 406364152X
- かみちゃまかりんchu(5) ISBN 4063641639
- かみちゃまかりんchu(6) ISBN 9784063641752
- プレミアムKC
- かみちゃまかりんchu(1) 特装版 ISBN 4063620638
- かみちゃまかりんchu(2) 特装版 ISBN 4063620727
- かみちゃまかりんchu(3) 特装版 ISBN 406362076X
- かみちゃまかりんchu(4) 特装版 ISBN 4063620832
- かみちゃまかりんchu(5) 特装版 ISBN 4063620931
- かみちゃまかりんchu(6) 特装版 ISBN 9784063620993
- 特装版は箔押しクリアカバーに別冊付録が付いている。数量限定ではなく重版もされる。
- 恋姫草紙(メディアワークス:刊、月刊電撃コミックガオ!連載、コミックス全1巻)
-
- Dengeki Comics EX
- 恋姫草紙 ISBN 4840230099
- こんこんここん(ジャイブ刊、コミックRUSH増刊『コミデジ』Vol.2より連載)
-
- こんこんここん(1) ISBN 4797339349
[編集] 苔山とんぼ名義
[編集] 小春こころ名義
- スモ王(ぶろ☆こみ連載)
- ヨキ、コト、キク。(コミック デ・ジ・キャラット連載)
- 単行本はコゲどんぼ名義で、ジャイブのCRコミックスとして2006年1月発売。ISBN 4861762839
[編集] 画集
- デ・ジ・キャラット画集 CHOCOLA(ブロッコリー)
- デ・ジ・キャラット画集 CHOCOLA2000(ブロッコリー)
- デ・ジ・キャラット画集 CHOCOLA2001(ブロッコリー)
- デ・ジ・キャラット画集 CHOCOLA2002(ブロッコリー)
- デ・ジ・キャラット画集 CHOCOLA2003 (ブロッコリー)
- デ・ジ・キャラット画集 CHOCOLA 2004(ブロッコリー)
- コゲどんぼ画集 CHOCOLA SELECTION(ブロッコリー) ISBN 486176176X
- コゲどんぼ画集 ぴたテン(メディアワークス)ISBN 4840225247
- ぴたテンポストカード画集(メディアワークス)ISBN 4840220816
[編集] アニメ
- ちっちゃな雪使いシュガー(キャラクター原案)
[編集] ゲーム
- アクエリアンエイジ(ブロッコリー、カードイラスト担当)
- プリンセスコンチェルト(ブロッコリー、キャラクターデザイン・原画担当)
- Piaキャロットへようこそ!!G.O. 〜グランド・オープン〜(カクテル・ソフト、制服デザイン担当)
[編集] アシスタント
- 春巻ちょりぃ - 元アシスタント。『ほっけみりんの日』(コミックデ・ジ・キャラット連載)
- 小鷹ナヲ - 元アシスタント。講談社コミックスなかよし『Disney'sきらら・プリンセス』(作画)・『Disney'sマジカルダンス!!』(同) 、講談社青い鳥文庫『今夜は眠れない』・『かまいたち』(共に挿絵)
- ミシバモト
- 桜猫
- 柚谷らくな
- にじかい!ブログ - 現アシスタント達の合同同人活動用サークル
[編集] 同人活動
- 『こげこげはうす』という同人サークルを主宰している。プロの漫画家・イラストレーターの仕事が多忙になり、2002年夏のコミックマーケット63(当時の表記:『こげこげHOUSE』)で書店卸しを除いていったん休止したが、後の2004年冬のコミックマーケット67で同人活動を再開、翌2005年冬のコミックマーケット69に委託販売の形で参加している。2006年夏のコミックマーケット70でサークル名を現表記に改称、71ではギャルゲー(デ・ジ・キャラット)から、創作少女にカテゴリーを戻して現在に至る。かつてはコミックレヴォリューション、コミティアなどにも参加していた。
- モノクロでは瞳の下半分に三日月状の単純な虹彩を入れる描き方と少女漫画風のカケアミを多用した描き方、真っ黒に塗り潰し光を1、2点入れるだけのシンプルな描き方の主に3パターンを作品ごとに使い分けている。